中小企業診断士として20代で転職する

【2018年9月10日 投稿】
【2023年5月1日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

今回は「中小企業診断士と20代」というテーマで書いていきたいと思います。

 

◎20代で中小企業診断士として転職する方は少ない

20代で中小企業診断士で転職する方はとても少ないと思います。
なぜならば、年間100人程度しか20代の合格者数がいない状況で、そのうち転職を検討する方はさらに少なくなるためです。
(中小企業診断協会が公開している平成29年度の中小企業診断士2次試験合格者数は全体で828人そのうち20代は146人(17.6%)となります。)

過去に、
士業もほかの仕事と同じで、ある程度若い年齢で仕事を覚え、それから第一線で活躍し、後進を育成する。
それぞれが10年スパンと考えると、30代で仕事を覚え、40代で第一線、50代で後進の育成と
考えると30歳までにスタートラインに立つ必要がある。
そんな記事をこのブログで記事にしております。
未経験者が中小企業診断士事務所に入る年齢(20代?30代?)

 

◎過去の記事とはちょっと違った切り口(サービス品質の視点)

今回は少し違った切り口で記事にしてみたいと思います。
それは、士業における働く時間とお客様に提供するサービスの品質についてです。

私は毎年、新卒の就職フェアで自らブースに立っており、就職活動をされている学生さんと対話する機会をいただいております。
ここ数年の傾向として、個人の時間を確保するために会社を選ぶ際に休日を重視する学生さんが増えていると感じております。

仕事と個人の時間の使い分けは、当然にその方(学生さん)が人生の中で選択することです。
私は、特に士業の場合は、自分自身で働く時間を管理することはむしろするべきであると思っております
(働きたい人は働き、プライベートの時間を充実させたい方は、プライベートの時間を確保する)。

しかし、学生のかたと会話していると、仕事に充てる時間に焦点が当たっていて、
ご自身が社会人として提供する仕事の品質についての視点が少し欠けているかもしれないと感じることがあります。
これは、会社の中で、組織の一員として仕事をする上においては、当てはまらないことかもしれませんが、
基本的に1人で仕事を完成させる士業の仕事では影響が大きいと感じています。

 

◎1日当たりの働く時間で転職先を探していませんか?

具体的には、
ある方が、1日当たり、5時間を働く時間に充てる選択をしたとします。
同じ士業事務所にいる西井は、1日10時間かけてお客様の満足するレベルの仕事(仮に品質レベル10とする)を提供しています。
1日当たり5時間を仕事の時間に充てる選択をした方は、品質レベル10の仕事を2日かけて(すなわち10時間かけて)お客様に提供する。そんな仕事ができる方であれば全く問題ないと思いますが、
例えば、2日かけて、品質レベル5の仕事を2つ行うもしくは、2日かけて品質レベル7の仕事を提供することは行ってはいけないことと感じています。
すなわち、自分自身が1日当たり5時間の仕事を行う制限をかけていることは、お客様にとっては関係のない話です。
自分の都合によってお客様に迷惑をかけることは、あってはならない話と思っています。

 

◎やっぱり中小企業診断士として一定の品質を確保するためには、一定程度の時間が必要

20代の方で中小企業診断士を目指される理由を聞くと、比較的時間が自由になりそうだからということをあげられる方も少なくありません。
確かに、一定の品質を提供し、お客様を選べるくらいに実力がついた中小企業診断士についてはそうであるかもしれません。
しかし、一定の品質を提供できるためには、やっぱりある程度の時間をかけてその仕事を覚えなければいけませんし、
それは、マニュアルに記載できるような仕事であることは少なく、自分の経験からすると、失敗しなくては気が付かないし身につかないことが多いです。
このため、一定程度の修業期間が必要と感じております(弊社にとってはそれがかばん持ちの2年間)。


◎20代で中小企業診断士への転職を希望されている方へ

20代の方で、中小企業診断士への転職を希望されている方もしくは、中小企業診断士の資格を目指し転職を狙っている方がこのことを
勘違いしながら前に進めていないのか?
新卒ブースに立つたびに心配になっています。

20代は社会に適合できるかどうか不安であることもあり、短期的な視点で判断しがちですが、
・30年後にどうありたいかイメージすること
・ありたい姿に近づくための手段を選択すること
・幸せな人生を歩むためにどんな人と付き合っていくのか?(付き合う人で人生が大きく変わります)
など長期的な視点で判断することも大事なのではないかと思っております。

 

おわりに

世代世代で当然に価値観は違いますので、余計なおせっかいかもしれませんが、20代の方が中小企業診断士への転職を目指している方への懸念事項を記載してみました。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。
採用の詳細については、こちらの採用ページをご覧ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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