中小企業診断士として入社試験を受ける時に経験より重視されるもの

中小企業診断士の西井克己です。

この頃、入社試験の時に重視していることは何ですか?
聞かれることが多いです。

この質問を受けると面接する側と受ける側で重視する事柄の違いがあると再認識しています。

受ける側(いわゆる求職者)は自分のできること(いわゆる実績)をアピールしたいのですが、
受け入れる側(いわゆる求人側)はそうでないことが多いです。
求人側はそれでは何を見ているのか?
それは、大枠でいうと仲間なっていただける方なのか?を見ています。
その理由は、
他の職業もそうですが、スキルは育成できても思いの育成や醸成は本当に難しいからです。
特に、独立できる資格である中小企業診断士であれば、そのことが他の職業と比べて重視されます。

具体的な視点を挙げると
・価値観や理念が少しずつ歩み寄れるか?
 (最初から価値観が一致することは大変すばらしい事ですが、なかなかそうなることは少ないです。入社時における差が、徐々に狭まっていくことができるのか?入社時における差が、小さくとも、徐々に広がっていくではないか?がポイントだと思っています。なぜならば、最終的に退職される方は、徐々にその差が広がっていっていると感じることが多いためです。)
・士業としてやりたいことが明確になっているか。明確になっている場合は、会社や資格を活用したほうがそれにより近づくことができるか?
 (士業は独立できる資格です。1人前になった士業が同じ事務所でいられるためには、理念の一致も大事ですし、独立と同様の自由度があることも大事ですし、そして何より、会社を利用することで自分のあるべき姿に近づけるか?が大事なことです。これは普通の組織形態と独立できる資格(士業)事務所の違いだと思います)。
 1人前になったら、こんな仕事をしたい。
 これが漠然としていると(よくあるのは困っている人を助けたい)会社もどの部分でその夢に貢献していいのかわかりません。
 弊社の面接ではそれを明確にするために、多くの時間(2時間以上)かけているのですが、なかなか明確にならない方が少なくありません。
 弊社の入社試験はそれを明確にするためにあるものなので、採用されなかった方でも、自分の人生と向き合うことができたという感想をいただくこともあります。

 これがベストだと思う例を挙げると
 自分の目指すべき方向や夢が明確になっている(ジグソーパズルでいうと最終的な絵が出来上がっている)。
 かつそれが自分だけではなく相手にも伝わるように明確化されている。
 さらに、ジグソーパズルを自分だけで作り上げようとすると、このピースが足りないことがわかっている。原則は自分で作り上げる(独立心をもって)が、この足りない部分を補うためにこの会社にいる。
 こんな説明ができる。

〇士業は基本的に独立できる資格です。
このため、基本的には、独立心があることが士業の要件であることは言うまでもありません。
一方で、あまり独立心が強すぎると当然に1つの会社でいることもできません。
このため、理念、価値観の一致(歩み寄り)と将来のあるべき姿に近づくためにはこの会社にいることで士業同士が互いに補完や切磋琢磨できている。
こんな関係性が大事だと思っています。
通常の会社の仲間の定義とは異なるかもしれませんが、士業事務所としてはとても大事なことであると思っています。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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