中小企業診断士は激務か?

中小企業診断士の資格取得を検討されている方の中には、「診断士は激務ではないのか?」ということを懸念されている方が少なからずいらっしゃるようです。「激務でもその分たくさん稼げるならいい!」「それほど稼がなくてもいいからほどほどに働きたい」いろんな働き方があると思いますが、データの面から「診断士と激務」を見ていきます。

【2020年2月5日 作成】
【2024年2月4日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森です。

 

中小企業診断士に関連して検索されているワードに「中小企業診断士 激務」というものがありましたので、今回はこれについて書いていきたいと思います。

 

“中小企業診断士は激務か?” の続きを読む

中小企業診断士の転職先を5つに分類してみました

中小企業診断士の資格取得後の転職先は、大きく「中小企業支援機関」「コンサルタント会社」「税理士事務所」「一般企業で中小企業診断士を推奨資格としているもの」「中小企業診断士事務所」の5つに分けられます。今回はそれぞれのケースについて、「資格の位置づけ」と「仕事内容(私感を含みます)」の観点から整理してみました。

【2018年8月13日 作成】
【2020年4月24日 更新】
【2024年1月30日 更新】

 

中小企業診断士の西井克己です。

本日は、タイトルの中小企業診断士の転職先についてお伝えしたいと思います。

私は、平成18年に登録(当時30歳)し、その年に中小企業診断士として独立を行いました。
中小企業診断士1次試験に合格したのがその1年前で、そのころから少しずつ転職先を調べていました。
しかし、中小企業診断士を受け入れてくれる会社がほとんどなく、「中小企業診断士 転職」や「中小企業診断士 求人」と検索しても、ほとんどヒットせず、転職専門サイトに中小企業診断士というキーワードで検索しても、中小企業診断士というキーワードでヒットすることがほとんどない。という状況でした。
その状況に落胆したのですが、転職するところがないのであれば作ってしまおうと決意したことが、弊社を創業する一因となっています。

なぜ中小企業診断士事務所の求人が少ないのかご興味のある方は
以下の記事を参照いただけると幸いです。
どうして中小企業診断士事務所の求人が少ないのですか?

“中小企業診断士の転職先を5つに分類してみました” の続きを読む

中小企業診断士として働きたいけど就職先がありません。

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士として働きたいと思って、就職先を探してみたけど、実際に中小企業診断士の求人を出している事務所や会社がほとんどない。中小企業診断士として働きたいと思ったときに実は就職先がない。
中小企業診断士を取った方はどのように就職先を探しているのかわからない。

こんな質問を多く受けます。

私自身このブログにも書いている通り、
試験勉強を開始したときに、診断士の勉強が思いのほか面白く、中小企業診断士事務所の求人を探すも当時は全くないことに落胆した経験を持っています。
この就職先への思いが、弊社を創業した思いの1つになっております。
私が就職先を探していたのは2005年のときですから、その当時と比べて中小企業診断士の知名度も上がり少し中小企業診断士を対象とした求人(就職先)が増えていますので就職先は比較的見つけやすい状況です。
しかし、中小企業診断士事務所からの求人はまだまだ少ないようです
この記事は
1 Indeedで就職先を調査
2 個人的なおすすめの就職先は中小企業診断士事務所
3 金沢で10年間修業して地元に支店を出す制度有ります
の構成となっております。

宜しくお願い申し上げます。

1Indeedで就職先を調査
Indeedさんで中小企業診断士をキーワードに上位60件の就職先を調べてみました。
過去にも同様の就職先調査を行っておりますので、Indeedさんの検索結果をご覧になりたい方は以前のブログをクリックお願いします。

2017年11月20日現在 Indeed 中小企業診断士 上位60件のまとめ
コンサルタントの募集                   39
公認会計士・税理士事務所                 8
講師などの雇用ではなく委託の仕事             3
一般企業で中小企業診断士を推奨資格としているもの     6
中小企業支援機関                     1
迅技術経営                        3

中小企業診断士は経営コンサルタントの国家資格ですので、
「中小企業診断士」というキーワードで検索すると経営コンサルタント会社の求人が一番多いのは当然のことかもしれません。

経営コンサルタント会社の中で中小企業診断士が経営している就職先は、
Indeedさんが示す求人の中では、弊社を除いてありませんでした。

仕事をしてみるとわかるのですが、就職先がいわゆる経営コンサルタントである仕事と「中小企業診断士」の仕事は似て非なるものがあります。
これは、就職先の企業が大手企業をお客様にしているか中小企業をお客様にしているのかにも起因していると個人的には思っています。

各就職先(5つの分類)での詳細は、別の記事に記載しておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。
中小企業診断士の転職先を5つに分類してみました

2個人的なおすすめの就職先は中小企業診断士事務所
中小企業診断士として就職先を探している方で、地域や地元の中小企業の経営者を支援したい。そんな思いを持つ方であれば
個人的には、ぜひ「中小企業診断士事務所」に就職されることをおすすめしたいと思います。

就職先を見つけるのは大変、ましてやそこに就職するはなかなか簡単なことではありませんが、思いのある方が中小企業診断士事務所に就職し、活躍することで事務所が成長し、次の思いのある方を迎え入れることができる。そんなサイクルが生まれることで現状を少し変えることができる。
皆様もそのいいサイクルの輪に入ってみませんか?
弊社もそう信じて、毎日仕事をして、次の仲間を受け入れたい。そう思って頑張りたいと思います。

3 金沢で10年間修業して地元に支店を出す制度有ります
このブログを見て、私の地元に「迅技術経営」のような就職先(中小企業診断士事務所)がなくて困っていますという問い合わせや質問をいただいております。
中小企業診断士事務所に就職したいと思っても、やはり多くありません。
私が中小企業診断士事務所に就職したいと思ったときは「ゼロ」でしたが、それから15年程度経過し、
状況としては「ゼロ→イチ」になったのだと自分自身は理解しております。
中小企業診断士事務所を就職先として探しているけど地元にないという方に対して、わずかながらでも対応するため、
弊社では金沢で10年ぐらい修業した後、地元に戻って弊社の支店を出せる制度をつくっております。
地元に中小企業診断士事務所の就職先がないとお困りの方はご検討いただけると幸いです。

2018年8月8日追記
2018年7月7日にホテル日航金沢で第5回中小企業診断士シンポジウムが開催され、全国の中小企業診断士が金沢に集まりました。
その際に中小企業診断士の方とお会いし、対話させていただきました。
その会場の中で、対話させていただいた中小企業診断士の中で、少なくとも2名は、中小企業診断士になりたいという方を育てていきたいという意欲をお持ちで、そのうち1名は実際に中小企業診断士を目指している方を雇用している状況でした。
中小企業診断士事務所の求人(就職先)は、なかなか表には出てきていないですが、少しずつ中小企業診断士を育てる動きが広がっている。
そんな実感を持つことができました。

中小企業診断士事務所への就職を目指される皆様、ぜひ根気強く就職先(求人情報)を探されることをお勧めします。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

新規の問合せ質問はここをクリックしてください(フォームにリンクします)

 

中小企業診断士の資格を維持できない

苦労して中小企業診断士の資格を取得したけど、5年毎の更新に必要な要件を満たすことが難しく、維持できないかもしれない…そんなご相談を時々いただきます。診断士同士のネットワークを広げることで、そんな心配が軽減されるかもしれません。いいチャンスとして、診断士のネットワークを広げながら資格の維持を目指していきましょう。

【2017年8月21日 作成】
【2018年1月26日 更新】
【2024年1月30日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の資格を維持できないという相談をいただきます。

〇実務ポイントが確保できない

企業内診断士から、実務従事のポイントが確保できず、維持を断念し休止手続きをしようかどうか迷っている。
そんな相談が多いです。

サラリーマンをしていると、中小企業の経営者と知り合いになることは少ないと思います。
また、大きい企業に勤めている方であれば特にその機会は少ないかもしれません。

自分の周りに中小企業の経営者がおらず、診断先が少ない方にとっては、資格の維持要件の1つである、5年間で30ポイントは結構ハードルが高い状況です。

そんな方たちのために、各都道府県の中小企業診断士協会では、そんな方(資格を維持したいけど実務ポイントが足りない)診断実務従事への支援事業を行っていることが多いです。
まず実務ポイントが足りないと思っていらっしゃる場合は各都道府県の中小企業診断士協会に問い合わせることをおすすめします。

また、診断士協会以外においても、民間企業で資格を維持できる実務ポイントを付与する診断実務従事事業を行っている会社もあります。
「診断実務従事 中小企業診断士」で検索いただけると実施している企業が見つかると思います。

中小企業診断士協会や民間企業の診断実務従事事業ではない方法で実務従事(資格を維持)したいとお考えの方は、知り合いの中小企業診断士に相談してはいかがでしょうか?
(実務に従事している中小企業診断士であればその地域ならではのいろいろな手法を知っているかもしれません)

 

〇中小企業診断士の知り合いを増やす方法

でも・・・知り合いの中小企業診断士なんて少ないという方へ

1.各都道府県の中小企業診断士協会のイベントに参加

各都道府県の中小企業診断士協会の総会に参加したり、イベントに参加することで、中小企業診断士同士のネットワークを広げることができます。

 

2.中小企業診断士シンポジウムに参加

また、年に一度は全国の中小企業診断士が集まるイベントである「中小企業診断士シンポジウム」が開かれています。
来年(2018年7月7日)は、実は、私の地元の石川県で開催予定です。
https://ja-jp.facebook.com/wakatermc/
登録間もない方はもちろん、独立後10年以上の中堅も参加していますので、全国の中小企業診断士とのネットワークを形成したい方は、こちらもご活用ください。
(登録間もない方もいらっしゃいますので、資格を維持するためには何をすればよいのか?と悩んでいる方との情報交換もできるかも?)

 

3.中小企業診断士が集まるイベントに参加

地域によって多少違いはありますが、中小企業診断士が参加しているイベントは必ずあると思います。
石川県では、10士業*から構成する士業団体協議会が行列ができる無料相談会を
一年に一度開催しています。
その相談会に参加し、中小企業診断士と話してみたいというとあってくれると思います。
中小企業診断士に限らず、その資格を受験している方が来ることは全くないわけではありませんので思い切ってそんな手段を使うこともありかもしれません。
※10士業(中小企業診断士、税理士、不動産鑑定士、司法書士、土地家屋調査士、社会保険労務士、公認会計士、行政書士、弁理士、弁護士)

中小企業診断士の資格を維持できないという方、せっかく取った資格です。
いろいろな中小企業診断士との人間関係を形成してみませんか?
資格を維持するための手段(選択肢)が増えるだけではなく、いろいろな発見があるかも知れません。

あきらめずに何とか維持する方向で検討をしてみませんか?

2018年1月26日追記
中小企業支援の雰囲気がどんなものか知りたい。そんな思いに弊社(迅技術経営)としてもこたえていきたいと考えています。
具体的には、弊社のお客様に対しての支援をお手伝いいただくことを今年2018年からやってみたいと考えております。
弊社が実施することですので、石川県で実施することになりますが、北陸3県の企業内診断士の方や交通費を自己負担してもやってみたいという方は、ぜひ問い合わせフォームに「企業支援の詳細を知りたい」と問い合わせください。
現在の構想をお伝えします。
皆様のご応募をお待ちしています。

新規の問合せ質問はここをクリックしてください(フォームにリンクします)

どうして中小企業診断士事務所の求人が少ないのですか?

【2017年6月26日 投稿】
【2020年5月22日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士事務所の求人がなぜ少ないのか?
むしろ探しても求人がない。

私も受験時代に中小企業診断士事務所の求人を探したときそう感じました。
私自身は、求人情報のサイトで中小企業診断士をキーワードに検索しても、検索サイトで「中小企業診断士 求人」と検索しても
実際は中小企業診断士の仕事をしないような求人情報ばかりであったことを覚えています。

もし中小企業診断士の転職先や求人をしている会社や公的機関をお探しの方は、こちらをクリックしてください。
中小企業診断士の転職先を5つの切り口で紹介しています
中小企業診断士の転職先を5つに分類してみました

中小企業診断士事務所の求人が少ない理由を知りたい方はこのまま読み進めていただけると幸いです。

“どうして中小企業診断士事務所の求人が少ないのですか?” の続きを読む

中小企業診断士と並行して勉強したほうが良い資格はありますか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士を勉強されている方の中で、まだ初期段階の方からよく受ける質問の1つです。

ファイナンシャルプランナーや簿記を受けておいた方がよいのでしょうかと質問を受けます。

いつも答えているのは、資格はあくまで目的ではなく手段なので、ファイナンシャルプランナーや簿記が自分のやりたいことに近づける手段ならば挑戦したほうが良いです。しかし、もしも中小企業診断士に合格するための、ステップや力試しとして考えている場合はお勧めしません。と回答しています。
中小企業診断士は、税理士や公認会計士と違い、仕事をやめて専念しなくても合格する資格ではありますが、難関資格の1つにあげられておりますので、あえて力を分散させる必要性を感じません。

時間は有限です。あれもこれもと手を付けると中途半端になることは往々にしてあります。

なぜ、中小企業診断士を目指しているのか?
どんなことをしたくて(目的)中小企業診断士という手段を選んだのか?よく推敲する必要があると思います。

その推敲した結果は、必ず記録に残し、勉強中に迷ったときにもう一度見直していくことで、お一人お一人の資格を目指した原点となるでしょう。

中小企業診断士試験のモチベーションアップのために中小企業診断士の将来性について興味のある方は
中小企業診断士の将来性は?をご覧いただけると幸いです。

中小企業診断士と並行して勉強したほうが良い資格について読み進めたい場合は以下をご覧いただけると幸いです。

そのため、私の回答としては、「時間は有限です。力は分散させるのではなく、集中することをおすすめします。」となります。

しかしそれでも、その回答をしたときに、
「中小企業診断士の資格を取っても、なかなか実際に役立てる方法がないのでは?」と心配される方、また、「どうせ勉強するなら、似たような科目のある資格を同時取得したい!」という方と再度おっしゃる方がいます。
確かに、中小企業診断士は、民間企業では認知度も高くはないので、一緒に他の資格を取得しておくと、PRに役立ちます。また、勉強内容が重なる他の資格の勉強が、中小企業診断士の勉強に役立つこともあります。
今回は、力は分散しても構わない、それは承知の上でという決断をされた方に対して、中小企業診断士と同時に勉強したらよい資格をご紹介します。

1.日商簿記検定
簿記は、広くどのような仕事をするときにも役立つ資格です。簿記は知名度が高く、ほとんど誰でも知っていますし、ビジネスの基礎になる重要な考え方ですから、実務に出てからも役立ちます。
そして、中小企業診断士の資格を取得する際の「財務・会計」の科目は、日商簿記の勉強内容と関連する部分が多いです。財務・会計は、中小企業診断士合格のために非常に重要な科目ですが、計算問題などもあって苦手に感じる人も多いです。ここで、日商簿記の3級、2級を取得していると、比較的楽に中小企業診断士の財務・会計を乗り切ることができます。

2.販売士(リテール・マーケティング検定)
次にお勧めしたいのは、販売士です。これは、販売のために必要となる商品についての知識や販売技術、仕入方法やマーケティング方法などの、高度な知識を持った専門家を育成するための資格です。実際に中小企業診断士としての職務を行う際、小売店などにアドバイスをする際にも役立ちますし、流通業や小売業では販売士の資格が店長昇進の条件となっている企業などもあるので、資格を持っていると一目置かれるケースも見られます。
中小企業診断士の科目の中で「運営管理」の店舗・販売管理の部分と関連するので、勉強も比較的楽に進められます。

3.ビジネス実務法務検定
ビジネス実務法務検定は、人事、営業、総務、販売など、あらゆるビジネスの場面で必要になる法律知識を得ることができる資格です。
ビジネス全般中小企業診断士の「経営法務」の科目と勉強範囲が被っています。
法律関連の資格ですが、弁護士や司法書士などよりずいぶんと簡単で、3級であれば1ヶ月詰めて勉強をすれば取得できます。
最近では、この資格を昇進の基準にしている企業も増えていますし、就職や転職に有利に働くケースもあるので、認知度も高く、実務についた後も役立ちやすいです。

4.ITパスポートなどIT関係の資格
ITパスポートは、ITに関する基本的な知識を取得できる試験です。
経営戦略や財務、法務などの経営知識や、セキュリティネットワークなどのIT関連の知識など、広く知識が問われます。
現代はITなしで活動している企業はほとんどないでしょうから、受けておく価値は高いです。
ITパスポートは、中小企業診断士の「経営情報システム」に内容が重複するので、ITパスポートの勉強をして基礎知識を補充すると、中小企業診断士の「経営情報システム」が理解しやすくなります。

また、IT分野を伸ばしたい人は、さらにステップアップした「ITストラテジスト」の試験を受けることも考えられます。ただ、この資格はかなりの難関なので、中小企業診断士に合格した後に受ける方が良いでしょう。もし、中小企業診断士合格前にITストラテジストの資格を取得したら、「経営情報システム」の試験を免除してもらうことができます。

さらに「ITコーディネータ」という資格もあります。これは、IT経営のプロフェッショナルの資格で、「経営情報システム」の内容に似ているので、中小企業診断士取得後等にチャレンジしてみると良いでしょう。

このように、中小企業診断士に関連した資格はいろいろあります。
あくまで、ある程度の力を割ける方を対象にとしておりますので、ご検討いただけると幸いです。

新規の問合せ質問はここをクリックしてください(フォームにリンクします)