「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み(その2)

こんにちは。
迅技術経営の森です。

前回、新卒で完全未経験だった森が資格取得以降、
どのような仕事をしてきたのかについてお話しました。
記事はこちらからご覧いただけます

今回はその続きとして、現在の日常での仕事のしかたについて
書いていきたいと思います。
(前回も書きましたが、あくまで一例だと思ってください)

お客様との打合せは、主に日中の時間帯に行います。
ただ、当然お客様のご都合が最優先なので、
夕方~夜の時間帯に行われることもあります。
打合せの場所は、現地(お客様の事務所等)で
行われることが中心ですが、支援機関経由の場合は
支援機関様の打合せスペースで行われることもあります。

打合せ時間は概ね2~3時間程度の場合が多いと思いますが、
顧問契約をいただいているお客様の場合は、
5~6時間ほど滞在して作業もしながら集中的に何かを詰めたり、
午前・午後で別々のテーマについて打合せをする場合もあります。

弊社の場合、石川県内でも加賀から能登まで、
また最近では富山県や福井県へ伺う場合もありますが、
原則車で事業所まで伺っております。
なので、1日の半分くらいが移動時間になる場合もあります。

通常、1日に1件以上打合せが入っている日が大半であり、
時には3~4件入っているときもあります。
(10時から、13時から、16時から、19時からセミナー、など)
また週末も、いつもというわけではありませんが、
セミナーや打合せが入っていたりします。

日中はこのような形で外にいることが大半なので、
お客様との打合せ内容を踏まえた起案は早朝と夜が中心です。
時には起案日を設けて集中的に進めるときもありますが…

ちなみに、お客様と打合せをする頻度ですが、
顧問契約をいただいている方の場合は月に1回程度、
公的機関経由の場合は、状況によって様々ですが、
2週間~1ヶ月に1回程度の頻度のことが多いです。
打合せの最後には次までに進めるべき宿題を出し、
それを確認しつつ次回の打合せに備える、という流れです。

弊社での中小企業診断士としての働き方、なんとなく伝わったでしょうか。
何度も言いますが、これはあくまで一例に過ぎないので、
中小企業診断士の数だけ日々の過ごし方があると思っていただけると幸いです。

弊社では、「未経験だが中小企業の支援に携わりたい」という
思いを持つ方と一緒に働きたいと思っております。
ご興味のある方、聞いてみたいことがある方は、
ここをクリックしてください(問い合わせフォームにジャンプします)。

弊社の考え方や求める人材像などは、
こちらからご覧ください。

よろしくお願いいたします。

「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み(その1)

【2019年11月1日 投稿】
【2023年4月17日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

10月20日に中小企業診断士の二次試験が実施されました。
受験された皆様、感触はいかがでしたでしょうか?

さて、中小企業診断士を目指している方の中には、
大きく分けて「企業内に残る(キャリアアップのために受験)」方と
「(将来的に)中小企業診断士として活動する」方が
いらっしゃるのではないかと思います。

今すぐではなくても、中小企業診断士として中小企業の支援に携わりたい!
という気持ちをお持ちの方も多いことと思います。
ただ、そうした方の共通の悩みに、
「実際に中小企業診断士がどんな活動をしているか、
どのように経験を積んでいるかわからない」
というものが多いのではないでしょうか。

かく言う私自身がそうでした。

なので今回は、
大学時代に中小企業診断士を目指し、
新卒で中小企業診断士事務所に入社し、
現在中小企業診断士として6年半が経過した
という森の視点から、中小企業診断士としての活動をご紹介したいと思います。
(診断士としての働き方は本当に多様なので、
あくまで数ある中の一例として捉えていただけると幸いです)

その2はこちらからどうぞ

“「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み(その1)” の続きを読む

若手(20代、30代)の中小企業診断士に需要はあるのか?

こんにちは。中小企業診断士の森です。

私は2013年2月に、当時25歳で中小企業診断士に登録しました。
現在(2019年9月)、私は31歳になり、中小企業診断士として7年目を迎えています。

J-Net21様が公表している「データでみる中小企業診断士2016版」
によると、
50代が最も多く29.1%、次に60代(25.6%)、40代(22.9%)と
続いており、40代~60代で全体の4分の3以上を占めていることがわかります。
30代以下では約10%、20代に至っては0.6%しかいません。

この結果は企業内診断士として活動されている方も含んだ統計ですので、
本当に中小企業診断士の業務を行っている方ではもう少し変わってくるかも
しれません。
しかし、中小企業診断士の世界では30代以下は少数派、という
全体的な傾向は変わらないのではと思います。

今回は、このようなかなり少数派の若手中小企業診断士の需要について、
実体験を基にお話していきたいと思います。
“若手(20代、30代)の中小企業診断士に需要はあるのか?” の続きを読む

中小企業の支援を未経験で行うということ

中小企業診断士を含む「経営コンサルティング」を担う仕事は、社会人やコンサルタントとしての経験がある方を中心とした求人内容になっています。未経験者の雇用は成長するまでの投資期間が必要であり、一人前になったとしても独立されるリスクを負うからです。しかし本当に未経験では難しいのでしょうか?自分自身の経験も踏まえて書きました。

こんにちは。新卒で中小企業診断士として活動している森です。

今日は、「中小企業診断士」という資格と「新卒」ということについて
お話したいと思います。

1.中小企業診断士の求人

そもそも、このブログをご覧になられている方は
中小企業診断士と求人について一度は調べたことがある、
という方が多いのではないでしょうか。

調べたことがある方であればご存知だとは思いますが、
一般的に中小企業診断士の求人は「経験者」に対するものが
圧倒的に多いのが事実です。
(例1)税務・会計コンサルティングファーム
中小企業診断士などの有資格者で、金融機関出身であり、企業再生業務経験のある方
(例2)経営コンサルティング会社(組織系)
必須:公認会計士、税理士または中小企業診断士

中小企業診断士に限らず、その人やその会社が持つ知識やノウハウを
活用するビジネスを展開する場合、当然「知識」が必要になります。
通り一遍の知識であれば座学で習得することもできますが、
ビジネスの世界でも通用する、「活きた知識」といったものは、
実務からでなければ学ぶことができないものが多いのが事実です。

したがって、いわゆるコンサルタントとしての即戦力を求めた場合、
ある程度の経験を持つ方でなければ務まらない。
そういう、極めて合理的な考えのもと、そのような求人が中心と
なっています。
年齢層も、20代でも問題ないのでしょうが、30~40代以上の方が
多いような気がしています(確かな情報収集はしていませんが)。
これは、年齢からくる説得力のようなものもあるのかもしれません。

2.経験者でなければダメなのか?

では、経験者でなければ、30代以上でなければ
中小企業診断士として活躍できないのか。
これについては、私(森)自身の存在が反証となっています。

私が中小企業診断士になると決めたのは、大学4年生の時でした。
最初の試験では1次試験は合格したものの、2次試験は不合格。
2回目の試験(当時24歳)で2次試験に合格し、
本当にまったくの未経験の状態から
中小企業診断士としての人生が始まりました。
(1次試験、2次試験の勉強方法については、また別の機会に
お話させていただこうと思います)

2019年6月時点で31歳、診断士としては6年と少しが経過しました。
結論としては、本当にいろいろな方々に支えていただいたおかげで
ある程度自立できているように思います。

確かに、中小企業診断士になって3年ほどは悔しい思いをたくさんしました。
ただ、今思うとこれは年齢的な問題ではなかったように感じます。
専門家として経営者の方々に信頼していただくために必要な「何か」が
自分には不足していたのでしょう。

年齢的にも経験的にも圧倒的に劣っている自分が、
どのようにしたら受け入れていただけるのか。
最初の3年間はこればかり考えていました。

3.まとめ(未経験からの中小企業診断士としての活動を振り返って)

今となっては、資格を取得するまでの経験も大事なのですが、
それさえあればやっていける、というわけではないのだと
強く感じます。
目の前のお客様に対してどれだけ真剣に向き合い、
その時々のベストを尽くすことができるのか。
診断士に限った話ではありませんが、シンプルにこのことが
一番重要なのだと思います。

弊社では、「恩送り」という考え方を大事にしております。
金沢で10年程度修行し、故郷で支社という形で貢献したい
というキャリアも検討しております。
中小企業診断士として(もしくは士業として)中小企業の
支援をしたいが、どのようにしていけばいいかわからない、
という方は、ぜひご連絡をいただければと思います。

それではまた更新します。

10年以上の経験を経た中小企業診断士に直接聞いてみたいことが
あるという方は、こちらのお問い合わせページから
お願いします。

また、弊社では未経験でも士業資格の取得を通じて
中小企業支援に取り組みたいというお気持ちを持った方を
随時募集しております。
資格取得から一人前になる10年程度を金沢で過ごし、
その後故郷などに還元していただく制度もございます。
採用の詳細についてはこちらの採用ページをご覧ください。

中小企業診断士は中小企業経営に役立つか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士は中小企業経営に役立つか?
こんな質問を、将来会社を経営されるであろう
会社経営候補者(後継者)から聞くことがあります。
また、息子(娘)を後継者として考えているが、
迅技術経営で修業させることは可能か?そんな問合せもあります。

中小企業診断士は、経営コンサルタントとしての唯一の国家資格であり、
その試験内容も中小企業経営にかかわること全般にわたります。
このため、役に立つか立たないかといえば、「役に立つ」という答えになります。
しかし、「とっても役に立つか?」と言えば
それはちょっと違うかもしれないと個人的には感じています。

その理由は、中小企業診断士の試験内容が
中小企業経営にかかわること「全般」であること
にかかわりがあります。
すなわち、「全般」にわたっているがゆえに、
いわゆるひろく浅い知識は得られるものの、
経営者として役に立つレベルにまで知識として深堀できていないためです
(ましてや知識を使ってみて、その経験を踏まえて自分の知恵になる。
そんな試験ではありません)。
一方で、全般にわたっているため、経営している会社で何か問題が起きたり、
課題を解決するときに、1つ視点からではなく多面的に
その問題や課題を見ることができます。
(これは個人的には役に立つ点であると思っております)。

私自身、30歳で迅技術経営を創業し、有難いことに迅技術経営は、
私以外の社員がいる会社になっております。
その過程で、中小企業診断士としての知識が役に立ったかといえば、
間違いなく役になっています。

しかし、中小企業診断士として、会社を創業し、
10年以上会社の経営を担わせていただいておりますが、
感じておりますのが、経営は知識だけ持っているのではダメで、
その知識を活用して1つでも2つでも前に進めることの方が
数倍大事であるということです。

中小企業診断士の試験内容のみならず、
経営はこうすればよい、ああすればよいという知識や理論が
世の中にあふれておりますし、
経営の本質はこの50年間でそれほど変わっていないように
個人的には感じています。
やっぱり経営は、得た知識や理論を実践して、失敗(経験)して、
その失敗(経験)を基に自分のやり方を見出すこと
(いわゆる知識ではなく知恵にすること)が大事です。
私自身、知識や理論の表層部分は、
中小企業診断士の試験勉強で身に着けていたと言えます。

やはり結論からすると「役には立つけどとっても役には立たない」。
自分は現経営者のように経営できるだろうか不安である。
そのためにはまず知識が足りない。だから中小企業診断士を勉強する。
という思いで勉強するのであればあまり役に立たないかもしれません。
それよりも、今現場で起こっていることを解決するために
自分自身でなんと言われようと一歩前に進めることの方が重要かもしれません。
中小企業診断士は中小企業経営に対する絶対的な解ではありませんから。

やっぱり、中小企業経営者を支援する能力と中小企業を経営する能力は、
共通するものもあるものの、多くは似て非なるもの。

個人的にはそう思っています。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(最近はスカイプで会社案内もしておりますし、これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士のスキルアップ

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士になった後のスキルアップはどのようにしていますか?

中小企業診断士に合格した方、登録間もない方によく聞かれる質問です。

1 中小企業診断士に登録した後の方が、勉強量は多い

中小企業診断士の勉強量は、1000時間ともいわれています(私は2年間かかりましたので、その倍程度は要しています)。
中小企業診断士になってからは、趣味もすべてやめてこの仕事に集中したこともあり、勉強にあてる時間はそれ以上になっています。
ただし、当然に「試験勉強」ではなく、仕事を進めるにあたっての勉強です。

2 中小企業診断士としての自分のあるべき姿を定める

中小企業診断士になった後の勉強は、仕事のための勉強です。
最初は、仕事をいただくたびにその業界やその周辺のことを一通り勉強してから、実際の面談にのぞむ。こんなことを繰り返します。
ある程度軌道に乗りつつあると、自分の専門性は何なのか?ということを感じるようになります。
最初は広く浅く、ある程度軌道に乗ってくると、次は自分の専門性を高める勉強になってきます。
この専門性が高まった状態での自分の士業としてのあるべき姿を定めることが大事であると考えています。
そのあるべき姿にむかって、自分自身で努力することと、そうでないこと(例えば外部講習を受けることやその専門性に基づいた仕事を受注するために、周りの方に協力していただくなど)を分離して、スキルアップをしていきます。

3 中小企業診断士として経営者に信頼される人間性を高める

経営者は、人生をかけて仕事をしています。自分の経営している分野においては、だれにも負けない自負を持って仕事をされています。
そんな経営者から、一介の中小企業診断士が信頼を勝ち取ることは容易なことではありません。
特に、中小企業診断士は、1人で仕事をしていることが多いので、人を雇用し育てるという経営者の仕事の中で決断(責任を取る)と同じくらいに大事なことを自ら経験していない方がほとんどです。
このため、中小企業診断士は経営者以上に人生哲学等の自分の軸を持ってようやく経営者と目線があってくる。
弊社は、「恩送り」を基本的な考え方においており、経営理念の中にも表現されています。
弊社では、「恩送り」を考え方の基軸において、社員から相談があった時にには「恩送り」視点から回答するようにしたり、週に一度は、経営理念についてそれぞれの考え方を述べる場を設けています。
人それぞれの人生の過程で大きな壁にぶつかりながら、人生哲学が醸成されていくので、自分の言葉で恩送りを表現したり、考え方の基軸にまでなるのは、それもまた人それぞれの時間を要しているのが現実です。
一番大事なことは、壁にぶつかった時に、壁から逃げないこと。逃げてしまってはまた壁にぶつかった時に逃げてしまう。壁にぶつかった時こそ成長できる機会と捉え、その時その時のベストを尽くすこと。
これを繰り返していくことで、人それぞれの人生哲学が醸成されていく。

佐藤一斎の言志耋禄(169)にも施恩は忘れよ、受恵は忘るな

中小企業診断士は、過去の偉人や現代の先輩に学びながら、壁と向き合って経営者に信頼されるだけの人間性を高めていく必要があると思います

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士になって公的機関に転職する

中小企業診断士の西井克己です。

現在金融機関にお勤めの方や大手企業にお勤めの方で中小企業診断士に登録されて間もない方もしくは中小企業診断士の勉強を始められた方から公的機関に転職したいという相談をいただくことがあります。
その時に必ず伺うのは、なぜ公的機関に転職したいのかということです。

〇中小企業診断士として公的機関に転職したい理由

その回答として多いのは、
・地元に帰って安定的な職に転職したいため。
・いまよりも中小企業診断士の仕事ができそうだから。
・現在の職場に不満があり、中小企業診断士を活用して転職したい。求人を探すと公的機関からの求人があった。
などがあります。

結構具体的な理由で転職を希望されている方もいらっしゃるのですが、多くの方がなんとなくのイメージで公的機関を選んでいらっしゃる(安定していそう、中小企業診断士の仕事ができそう、地元の経済に貢献できそう)ことが多いような気がしています。

何をやりたくて中小企業診断士として転職するのか?
そのやりたいことに近づくためにどうして公的機関なのか?
もっと明確にすると転職活動がスムースに進むと思いますし、
転職した後も、すっと業務に入っていけると思います。

 

〇まず公的機関の役割を知ろう

まずは、公的機関の役割を知ることが大事かと思います。
中小企業診断士として公的機関に転職といってもいろいろな機関があり、
国関係ですと中小企業基盤整備機構、県関係ですと各県の都道府県等中小企業支援センターや中小企業団体中央会、地域ですと商工会議所や商工会
が一般的な中小企業支援の公的機関です。

それぞれ役割が異なっており、
地域単位の商工会議所や商工会は、中小企業の経営者との関係は他の機関と比べると近いです。
中小企業支援だけではなく、祭り等の地域ならではのイベントの裏方などいろいろな業務を担当することが多いです。この地域のためのなんでも屋さんという仕事かもしれません。
中小企業の経営者との関係が深い一方で、中小企業支援以外の業務も多いかもしれません。

県単位の都道府県等中小企業支援センターや中小企業団体中央会は、商工会議所や商工会と比べると中小企業の経営者との距離はあるかもしれません。商工会議所や商工会さんは、地域を限定してお付き合いしますので、長いお付き合いになりますが、県単位となると事業毎の付き合いになりがちのような感触を持っています。
また、商工会議所や商工会は、一緒に書類をつくるというイメージですが、経営者の作った書類を一緒に添削するというイメージの支援になると思います。
県単位の公的機関は、中小企業支援という点では、商工会議所さんや商工会さんよりも特化しているかもしれませんが、書類の関係が多くなり、中小企業経営者との接触頻度という点では、商工会議所さんや商工会さんの方が多いかもしれません。

国単位の中小企業基盤整備機構等になると、商工会議所や商工会や都道府県等中小企業支援センタと連携して、ある程度大きな支援を行わなければいけないときに、その予算を確保し、地域の中小企業支援機関と連携して(自らが接着剤となり)仕事をしているイメージです。

大枠で考えると地域→県→国になればなるほど、書類と向き合うウェイトが増えているのではと思っております。
商工会議所も商工会も書類と向き合う仕事はありますので、100%中小企業支援に充てることはできない。その力の半分を中小企業支援に充てられれば、本人の充実感は高いと思われます。

公的機関に転職を希望されている方は、間違っていてもいいのでぼんやりとしたイメージではなくできる限り明確化し、自分の思いと明確化したもの重なり具合(どのくらい重なり合うのか)を確認していただくことを強くお勧めしたいと思います。

 

〇公的機関から仕事の依頼を受ける中小企業診断士

それでは公的機関から専門家派遣の依頼を受ける中小企業診断士はどうかというと、
中小企業の経営者と直接話ができるという点では、商工会さん商工会議所さんに近いかもしれません。
ただし、公的機関さんと違い、利益を確保しないと継続的な事業活動ができません。
そのため、中小企業支援の割合は高いとはいえ、すべてがやりたい仕事ができているかというとそうではありません。
やっぱりやりたくない仕事も、利益確保のために行うことも少なくありません。
ただし、仕事を通じて、目的に近づいていると実感していますので、結構充実した毎日を送らせていただいています。

公的機関に転職する。それも大事ですが、まず何のために中小企業診断士として転職するのかもう一度考えて、
自分の思いとできる限り重なり合う転職先を目指すといいかもしれません。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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第5回中小企業診断士シンポジウム@北陸金沢

中小企業診断士の西井克己です。

2018年7月7日 ホテル日航金沢にて第5回中小企業診断士シンポジウムが開催されました。
サンダーバード・しらさぎが運休の中、中小企業診断士が集まり、北陸地域の中小企業の現状と課題を見つめそして交流を深めました。

開催されたプログラムは以下の通りです。
・Session1・石川県の企業のリアル
  基調講演:株式会社加賀屋 代表取締役社長 小田 與之彦 様
       『加賀屋流・日本一のおもてなし経営』
・Session2・富山県の企業のリアル
  講演:有限会社林商店 取締役副社長 林 紀孝 様
       『強い経営が誇りある地域をつくる』
・Session3・福井県の企業のリアル
  講演:株式会社ボストンクラブ 代表取締役 小松原 一身 様
       『地場産業発・世界ブランドへ!』
・Session4・大懇親会&北陸の診断士のリアル 
  富山県、福井県、石川県の中小企業診断士が地方の中小企業診断士の実情を語りました。
  富山県 有限会社クリエーション 代表取締役 丸亀徹様
  福井県 Consulting Firm Project F 代表 吉村征浩様
  石川県 西井

当日の様子を写真に撮ってみました。
主催者あいさつ

株式会社加賀屋 代表取締役社長 小田 與之彦 様

有限会社林商店 取締役副社長 林 紀孝 様

株式会社ボストンクラブ 代表取締役 小松原 一身 様

北陸金沢から第6回北海道札幌への引継ぎ

地元の北國新聞社(2018年7月8日3面)に記事が掲載されています。このような取り組みも掲載いただけるのは、さすが地元紙と思ってしまいました。

ちなみに、北陸の診断士のリアルの様子
馬場廣一中小企業診断士撮影

この会が全国の中小企業診断士が交流を深める場に成長しつつある。
そんなことを実感しながら参加していました。

2019年は北海道札幌開催です。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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現在税理士事務所に勤務しながら中小企業診断士を目指しています。今の事務所を続けるべきか事務・総務系に転職しようか悩んでいます。

中小企業診断士の西井克己です。

税理士事務所に勤務し、中小企業診断士を目指している女性の方から以下の質問をいただきました。

質問
はじめまして。
私は今、税理士事務所で会計の勉強をしながら
中小企業診断士の資格取得を目指しているものです。

会計の経験を身につけながら、いずれは中小企業診断士で
独立できればと考えています。

そんな中、介護事業の事務・総務でスカウトの話がありました。
メリットは給与と残業時間が少なく、資格取得の勉強時間がとりやすいことです。
ただ経験としては今の税理士事務所で続けるべきかと悩んでいます。

早く資格をとり独立したい気持ちが大きいのですが、
独立されたときはどのようなお気持ちだったでしょうか?
未経験がプレッシャーになられましたか?

回答
私も中小企業診断士の受験生時代は不安の塊でした。
でも、中小企業診断士になってからは、不思議とそんな不安がなくなった
そんな当時を少し思い出しました。

問い合わせいただきました件について回答します。

まず、独立した時の気持ちでございますが、
私も1年間だけですが、会計事務所系のコンサルタント会社に勤めた後独立しております。
このため、独立そのものをプレッシャーに感じたことはありませんでした。
その理由は、その会社で、社内はもちろん社外の士業と一緒にプロジェクトを組ませていただいた経験もあったこと及びプレッシャーより期待(これから頑張るぞ)のほうが大きかったためです。

今振り返ると、当時は中小企業診断士として仕事をしたいと思っても独立するしか選択肢がないのはおかしい、中小企業診断士を育成する会社をつくろうという目的を達成するために会計事務所をやめ独立したことが良かったのかなと思っています。

すなわち、独立の理由が、その会計事務所への不満であったり、
自分で食べられるようになるためであったりと
独立するための手段としての中小企業診断士であると
独立した時はよいかもしれませんが、その後の経営者や中小企業診断士としての視野が狭くなっていたのではと感じています。
何かを成し遂げるために独立した人は、独立後もそういう前向きな人との付き合いが増える。そんな気がしています(自分に課された社会的使命を果たすために起業した方との交流や一緒に仕事をすることは本当に楽しいです。)

2つ目の会計事務所か介護事業の事務・総務かとのことですが、
質問者様が何を成し遂げるために中小企業診断士として独立したいのか?
その目的によると思います。

資格は、ある目的を達成するための手段で、しかもとても有効な手段です。
どのように使うかはその人次第と思います。

独立して、資金繰りや管理会計を中心に企業支援を行いたいのであれば会計事務所の経験は生きると思いますし、医療福祉に特化した企業支援を行いたいのであれば、その方面ということになると思います。

何のために中小企業診断士として独立したいのか?
その目的次第です。

中小企業診断士の受験時代は、受かるかどうかそれが不安材料であり、
独立するために中小企業診断士ということになりがちですが、
もう少し視座を高く、私はなぜ中小企業診断士になりたいのだろうと自問自答すると答えは出るかもしれませんよ。

悩んだ数だけ人間は成長すると思います。
質問者様が、思いを持った中小企業診断士になることを期待しています。
頑張ってください。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士として活動を開始する最適の年齢は?

中小企業診断士の西井克己です。

最近、中小企業診断士として活動を開始する年齢について質問を受けることが多いです。

結論から申し上げると年齢は、早ければ早いほどいいと答えています。
理由は、弊社は新卒・既卒から採用しており、
その方たちの成長ぶりを見るとやっぱり他の職業と同じように、自分の進むべき方向が明確になっている方は
早い段階(年齢)でその仕事に従事することで、得られるメリットが大きい。
そして、その人が望めば将来的に高いところまで到達できる可能性を秘めている。
そう感じているからです。

以前このブログでも未経験者が中小企業診断士事務所に入る年齢というタイトルで記事を書いています。
(以前の記事は、スキルという観点から記載しておりますので、今回は思いという観点から記載したいと思います)

そう答えると、それでは若い時から始めないとダメなのか?という問いがきます。
その問いに対しては当然にダメではないと答えます。

自分自身のあるべき姿が明確になっていて、そのあるべき姿に近づくための有効な手段として中小企業診断士の活用法が明確になっている。
中小企業診断士として活躍したいという熱い思いとそれに従事できるだけの時間が確保できる状態であれば、
人それぞれの開始年齢でよいのではないでしょうか?

一方で、中小企業診断士の事務所に入って、中小企業診断士として活躍したいそう思っていらっしゃる方は少し事情が異なるかもしれません。
中小企業診断士は、独立できる資格であり、取得される方は個性的な方が多いです。
その個性豊かな方たちが1つの事務所にいるためには、事務所と個人の思いの一致ということが大事になります。

いわゆる経営理念に共感できるかということです。

新卒・既卒や30歳未満等若い年齢で入社されると他の会社同様に仕事をしていったり、会社の人と話をしたり、社外の人から会社の評価を聞いてみたり、いろいろな体験から少しずつ理念が浸透していく、そして最後は自分の言葉で理念が語れるようになる。

社会人として10年以上経験されている方は、それまでのご経験である個人の思いが確立されている方が多いです。
そのため、ご経験のある方は、少しずつ思いを醸成していくというより、
その確立された思いと事務所の思いが一致(シンクロ)しているか?これが大事になってくると思います。

このシンクロ率が高ければが高ければお互いにとってこれほどよい組み合わせはないと思います。
ただし、若い方とは違い、お互いに違いを認識しながら歩み寄るというのは実際はなかなか難しい。
これまでの経験からそう感じています。

そう考えると一定のご経験がある方に関しては、若い方とは異なり、
思いのシンクロ率を重視することになると思います。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

新規の問合せ質問はここをクリックしてください(フォームにリンクします)

中小企業診断士のかばん持ち期間(修業)について

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルの中小企業診断士のかばん持ち期間(修業)については、
一般的な質問というより、
弊社(株式会社迅技術経営)に就職を希望されている方から多く受ける質問です。

質問の多くは、かばん持ち期間はどのように定めているかというものが多いです。

かばん持ちの期間は、その人の成長に応じて変化させています。
かばん持ちを行い先輩士業に同行し、議事録を書いたり、お客様に提出する資料を整えたりします。
お客様の前では、発言することも許されていません。
会社としては、育成に特化した期間(1円も稼ぐことのない期間)ですし、育成される方にとっても、自分の思いを蓄積する期間です。
この2年間は、決してお互いにとって楽な期間ではないのですが、その方が士業へと成長していくための大事な期間でありと痛感しております。

2年間のカバン持ちを経てかつ士業としての資格を保有し、先輩士業が1人で仕事を任すことができると判断すれば、
少しずつ自分の仕事を増やしていくことになります(この判断の基準を教えてほしい、具体的に数値化できないのかという質問が多いです。
2年間、かばんを持ってくれた人に対して数字で評価するというのも実は難しく、その先輩士業の勘と経験に頼るのが一番と考えております)

最初は、2年間のかばん持ちでついていた先輩士業が、同行します。
この時は、補助者ではなく、自分が主体的に動くことになります。
ただし、お客様との打ち合わせの後に、同行している先輩士業と議論を行うことで、自分だけではなく、その先輩士業の能力を含めた品質でお客様に提供していくことになります。
これを繰り返し、そして先輩士業の関与を徐々に少なくしていく。こんな育成を行っております。
1人で仕事をするようになっても、お互いに切磋琢磨するために、士業に同行することは少なくありません。

かばん持ち期間は、その人の成長具合に応じて設定しています。これまでの実績では、かばん持ち期間は最短で2年、長い方では4年程度となります。

数字で評価するのがいいのですが、修業という数値化できないものを無理やり数値にするのは乱暴であり、
人それぞれに教育の方法や成長のスピードや伸びるべきポイントも違うので
一律で教育したり評価するのではなく、その人に合わせた教育ということを大事にしています。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修行(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士の営業はどのようにするのですか?

「中小企業診断士の営業はどのようにするんですか?」よく聞かれる質問の1つです。実は今まで弊社では主だった「営業活動」はしたことがありません。都会で活動している/活動したいと考えている方にはあまり参考にならないかもしれませんが、地方で診断士として活動する中での仕事と営業活動の関係について触れています。

【2018年2月26日 投稿】
【2023年5月9日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士を目指される方からよく受ける質問が
「どのように営業しているのですか?」
という質問です。

〇実は私は営業をしたことがない中小企業診断士です

いつも答えに困る質問の1つです。
なぜならば、中小企業診断士になって営業をしたことがないからです。

先日、東海地方の都市部の方とお話しする機会をいただきましたが、
都市部は、地方よりも予算は多いのですが、公的機関の支援が中小企業にいきわたらず、最初から中小企業経営者と直接仕事をすることが多いため、
少し地方の営業スタイル(最初は安くても公的機関からの仕事を受けてその中でしっかりとした仕事をさせていただいて、実力をつける)が、当てはまらないようなので、
これから先は、都市部の方は参考になさらないほうが良いと思います。

地方では中小企業診断士の需要と供給は、重要のほうが上回っている状況のように見受けられます。

ただし、この中小企業診断士の需要は、中小企業診断士の仕事ができる方の需要であり、中小企業診断士の資格を持った方ではありません。
(ここが一番難しいところで、文字では表現しづらいのですが、実態はそうだと感じています)。

個人的には、中小企業診断士の資格をもち、中小企業診断士会等に登録すると一度は公的機関や中小企業診断士会からの仕事の機会に恵まれると思います。
その機会をどのように活用するかにかかっているのではないか思っています。

どのような仕事も機会をとらえられるかどうかは、その方がそれまで、どのように努力や準備をしてきたのかが試されると思いますので、
資格だけではなく、職業人としてどんなことを大切にしてきたのか、どのように努力や仕事に対して真摯に向き合ってきたのかが影響すると思われます。
これをすればこうなるという答えはないので、その道に向かって妥協せず、一生懸命やり続けてきたことが唯一の正解かもしれません。

 

〇依頼をいただいたときに適切な仕事ができるように品質を高めること

そういう観点から考えますと、地方の中小企業診断士に必要なのは、適切な仕事ができるように品質を高めることが大事と思われます。
(中小企業診断士同士の対話でよくあるのですが、味がよくないラーメン屋の支援をするにあたっては、販促よりもまず、ターゲットとなるお客様がおいしいと思う味に改良する必要がある。診断士に限らず、そんな仕事もそうだと思います)

地方の中小企業診断士の場合は、適切な仕事をしていると認めていただけると次の仕事が紹介されたりすることがあります。
(私自身も実際にそうでした)。
そのサイクルが回るようになると少し忙しくなってくるかもしれません。
他の士業の方に聞いても同じような答えが返ってきますので、
ある程度長く士業を行っている方の立ち上がりは同じ状況なのかもしれないと個人的には思っています。

 

〇品質水準を少しでも高める

中小企業診断士であれば、品質の良い仕事をするということはほとんどの方が認識をされています。
しかし、その人がこれまで行っていた仕事であったり、これまでの環境であったり、付き合っている人などによりその「品質」の水準がその人にく異なります。
その業界でだれもが認める人の水準を知っているかどうかがこの水準を変える大きなカギではないかと感じています。
品質水準が高い方は常に高みを目指している。つまり、客観的にみるとすごい水準であるにも関わらず自分はまだまだできるというか方が多いのではないでしょうか?

中小企業診断士だけではなく、士業は、初見の方でもある程度の品質で仕事ができる人間という前提条件で話が前に進むことが多く、その期待値を上回るかどうかこれが今後の受注に影響を与えているのかもしれません。
どんな仕事もそうですが、最大の営業は仕事場である。そう思っております。
(お客様から紹介していただくと、その期待に応えようといつもより頑張ってしまう。そんな人が士業にあっているのかもしれませんね)。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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社会保険労務士資格と中小企業診断士の業務(ダブルライセンスを取ったほうが良いか)について

中小企業診断士の西井克己です。

現在規模感のある企業のお勤めの方からよく受ける質問の1つに、
現在中小企業診断士を目指しているのですが、社会保険労務士も目指したほうが良いですか?
というものがあります。

資格は取ったほうが良いかそうでないかという単純な質問に対しては、
当然にとったほうが良いという回答になります。

しかし、質問者の質問の意図は、そうではなく会社をやめて独立した時に
中小企業診断士単独よりも社会保険労務士とのダブルライセンスのほうが食べられるようになりやすいですか?
という質問のことが多いです。

食べられるようになるということは、
その人のこれまでの仕事の進め方、
年齢、人脈などいろいろなものが複雑に関係しており、
資格は、その要素の1つにすぎない場合が多いです。

サラリーマンの方は、資格は要素の1つであることは当然に認識しているものの、要素の大きさを過大評価しているように思うことが多々ございます。
すなわち、これまでは会社の看板で仕事をさせていただいている、その看板の代替として資格があるのではないか?ということです。

現在中小企業診断士として生計を立てている身として、中小企業診断士に多くの期待をいただいていることは、とてもありがたいですが、
中小企業診断士という資格は、大手企業の看板に代替できるブランド力を持っているとはいいがたい。個人的にはそう感じています。

10年後にはそうでないようなブランドを中小企業診断士が作っていかなければならないと感じてはおりますが・・。

大きな企業にいると、会社の看板で仕事をさせてもらっていると私も言っていましたが、
本当に看板がなくなると、今までの経験(看板があるから、間違ったことを言っていても許されていたことも多々あります。その仕事のやり方が強い立場ではなくとても弱い立場でも通用するやり方をしている方にとっては関係ないのですが、私を始め多くの方がそうではない仕事の仕方をしている)が、ほとんど役に立たなくなることはもちろん、
独立後軌道に乗る前の数年は、サラリーマンとは違い仕事はもらったり、与えられるものではなく
仕事は、創っていくものになります。

その創った仕事が仕事を呼び、形として仕事をいただいたりすることはありますが、
士業として独立するためには、仕事を創るこれができなくては、継続的に業として成り立つことは難しいと考えます。

すなわち、仕事を創るという視点では、正直資格そのものはほとんど役に立ちません。
こういった意味においては、ダブルライセンスだろうがトリプルライセンスだろうが、
業として成り立たせることができる方は大丈夫でしょうし、そうでない方は、業として成り立つ可能性は乏しいと思われます。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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第5回中小企業診断士シンポジウム(金沢)

中小企業診断士の西井克己です。

このサイトは、中小企業診断士事務所に未経験で就職・転職するための情報を提供しております。
中小企業診断士として仕事をするためには、まず中小企業診断士とのネットワークを作って
その中小企業診断士の方が、実際にどのような仕事をされているのか知ることがとても大事だと感じております。

そんなことは言っても、中小企業診断士にはなってみたものの、なかなかネットワークが築けない。
もしくは、中小企業診断士になってネットワークはある程度築いたものの、その広がりが広がらなくなってきている。
そんな人がいらしたらぜひ、このイベント(中小企業診断士シンポジウム)に参加いただければと思っています。

この中小企業診断士シンポジウムは、
中小企業の健全な発展のために、将来を担う中小企業診断士の資質向上と交流促進を目的として、2014年に京都で発足しました。
以来、東京、名古屋、広島とつないできた襷を、北陸・金沢が受け取っています。

この度中小企業診断士実行委員会から基調講演の発表及び参加受付開始の発表がなされました。

基調講演は、『和倉温泉加賀屋』代表取締役社長・小田與之彦様が
『加賀屋流・日本一のおもてなし経営』と題してご講演いただくようです。

創業111年目の老舗名旅館『加賀屋』は、石川県能登地方・和倉温泉郷にあり
「第43回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選(2017年)」総合1位(過去43回中37回総合1位受賞)でも有名な旅館です。

そのほかの内容は未定ですが、シンポジウムの全体像が公開されましたので以下に転載します。

日程:7月7日土曜日 時間:13:00-20:00
参加費:10,000円(税込)
<内容>(2018年6月12日情報更新)
・Session1・石川県の企業のリアル
  基調講演:株式会社加賀屋 代表取締役社長 小田 與之彦 様
       『加賀屋流・日本一のおもてなし経営』
・Session2・富山県の企業のリアル
  講演:有限会社林商店 取締役副社長 林 紀孝 様
       『強い経営が誇りある地域をつくる』
・Session3・福井県の企業のリアル
  講演:株式会社ボストンクラブ 代表取締役 小松原 一身 様
       『地場産業発・世界ブランドへ!』
・Session4・大懇親会&北陸の診断士のリアル 
  富山県、福井県、石川県で活躍する中小企業診断士を1県1名ずつ招き、地方の中小企業診断士の実情を語っていただきます。

最新情報は、中小企業診断士実行委員会のFBページへ
https://www.facebook.com/wakatermc/

申し込みは
パスマーケットのページへ
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01pi9ezchneh.html

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修行(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士実務従事先を探す

中小企業診断士の西井克己です。

 中小企業診断士試験は12月に合格発表があり、それから中小企業診断士として登録するためには15日間の実務従事が必要となります。
そのため、年が明けてから、実務従事先を探す方も多いと思います。
 中小企業診断士協会でも、試験を実施している地域で、実務補習を開催しています。
 http://www.j-smeca.jp/contents/005_jitsumuhoshu.html
 実務補習は、実施機関が企業等も選定し、補習メンバーとともに企業診断を実施することになるようです。
 通常はこの実務補習を15日実施して、その証明書とともに、登録申請をします。
 しかし、正直お金もかかるし、2週間も会社を休めない。そう思う方も少なくありません。
 私自身は以前の記事でも記載した通り、実務補習は受けておらず、実務従事証明で登録を行っております。
 中小企業診断士の実務補習を受けずに登録
 いわゆる様式19による証明です(様式は中小企業庁のHPへhttp://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/shindanshi_youshiki.htm
 サラリーマンをしながら実務従事先を探そうとすると、中小企業経営者と直接話をする職業の方に限られることが多いかもしれません(金融機関、中小企業支援機関、税理士事務所、コピー機や保険の営業等)。
 そうでない方は、まず、お住いの中小企業診断協会に問い合わせてみてはいかがでしょうか?実際はやっていなくても何人か集まれば対応してくれるかもしれませんよ。
 
 私の会社自身も、そういった声に対応できることはできないか?そう考えて今年から試行錯誤しております。
 現在企業内で働いており、中小企業支援と無関係の仕事をしている方にとっては、実務補習をする前に、中小企業診断士の仕事を想像することすらできない。そんな方も少なくないと思います。
まずは中小企業支援の雰囲気がどんなものか知りたい。そんな思いに弊社(迅技術経営)としてもこたえていきたいと考えています。
具体的には、弊社のお客様に対しての支援をお手伝いいただくことを今年2018年からやってみたいと考えております。
弊社が実施することですので、石川県で実施することになりますが、北陸3県の企業内診断士の方や交通費を自己負担してもやってみたいという方は、ぜひ問い合わせフォームに「企業支援の詳細を知りたい」と問い合わせください。
現在の構想をお伝えします。
皆様のご応募をお待ちしています。

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中小企業診断士をあきらめる前に

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士をあきらめようと思います。そう相談されることも少なくありません。

ぱっとテキストを見て、なんとなくいけると思って勉強を開始したが、実際にやってみるとそんなに甘くなかった。
1回目の受験で、思ったほどの成果が出なかった。
これまでの努力と受験結果から見て、相当の努力をしないと合格ラインにまで到達しないことが分かった。
1年間土日をつぶして、朝早く起きて毎日勉強したのに1次試験ですら合格しなかった。もう家族に勉強を続けるといいづらい。

こんなきっかけで中小企業診断士をあきらめる方がいらっしゃいます。
中小企業診断士は、合格率もそれほど高くない試験です。
受験したいと思う人
1次試験を受験した人
2次試験を受験した人
合格した人

受験したいと思う人を母数にすると、合格した人の割合はそれほど多くはないと思います。

中小企業診断士という道具や手段を使わなくても、自分の人生を豊かにしていける。そう思ったもしくはそう決断した場合は、むしろ中小企業診断士にならなくてもよいと思います。
人生の選択は皆さん自身にあります。
実際に、中小企業診断士になりたいといって私の事務所に相談に来られて、いろいろ努力した結果、現在は中小企業診断士ではなく、自分のスキルを使って企業のある特定の部分を支援する会社を立ち上げられた方もいます。
企業を支援するという思いは変わらない。だから診断士にならなくても充実しているとおっしゃっている方もいます。

一方で、やってみて思いのほか難しかった、自分には合わなかった。
でも本当は、中小企業診断士になったほうが、自分の人生が豊かになることはわかっているのに・・・。と思っている。
そんな方に対しては、中小企業診断士となるのをあきらめるという後ろ向きの選択をすることはあまりお勧めしていません。

転職したい、独立したいといろいろな相談をいただきます。
現状に不満があり環境を変えたいという欲求がある。
言葉としては、環境を変えてもっとやりがいのある仕事をしたいとおっしゃることが多いです。

もっとやりがいのある仕事ってなんでしょうか?
人からの承認を得られることでしょうか?
自分のやりたいことをできることでしょうか?
地域に貢献できることでしょうか?

このやりがいのある仕事がかなり漠然とされている方が多いです。
しかし、その仕事が明確になっていて、中小企業診断士になったほうが、自分の人生が豊かになることはわかっている。
こんな感じで迷っている方はもう一度自分の人生の目標とその手段としての中小企業診断士を振り返ってみませんか?

現状の制約条件の中でやりがいのある仕事を1つでも2つでも行ってそれをさらに高めるための前向きな環境変化は問題はないと思います。
しかし、転職の第一の理由は現状に不満があり、転職すればもしくは中小企業診断士を取れば、その不満が解消されるという後ろ向きな環境変化はもう一度その選択を考えてもいいかもしれないと思います。
なぜそう感じるのかと言えば、その相談者にやりがいのある仕事ってどんな仕事でしょうか?と聞いてみると、具体的に定まっていないことが多々あるからです。
また、やりがいのある仕事を回答するのではなく、自分を認めてくれるなど現状の不満が解消されることをおっしゃる方もいらっしゃいます。
言葉としてはやりがいを求めているのですが、その方にとってやりがいが定まっていないかもと感じています。

どんな職場ででも制約条件はあります。
その制約条件の中で1つでも2つでも前に進める。その手段として中小企業診断士がある。

中小企業診断士をあきらめる前にもう一度考えてみませんか?

そして、その手段として中小企業診断士が有効であると感じている方はあきらめずにもう一度頑張ってみませんか?

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士シンポジウム

中小企業診断士の西井克己です。

このサイトは、中小企業診断士事務所に未経験で就職・転職するための情報を提供しております。
中小企業診断士として仕事をするためには、まず中小企業診断士とのネットワークを作って
その中小企業診断士の方が、実際にどのような仕事をされているのか知ることがとても大事だと感じております。

そんなことは言っても、中小企業診断士にはなってみたものの、なかなかネットワークが築けない。
もしくは、中小企業診断士になってネットワークはある程度築いたものの、その広がりが広がらなくなってきている。
そんな人がいらしたらぜひ、このイベント(中小企業診断士シンポジウム)に参加いただければと思っています。

この中小企業診断士シンポジウムは、
中小企業の健全な発展のために、将来を担う中小企業診断士の資質向上と交流促進を目的として、2014年に京都で発足しました。
以来、東京、名古屋、広島とつないできた襷を、北陸・金沢が受け取っています。

私自身、この会を最初に企画された方に大変お世話になっていること、この会をきっかけに歴代の委員長(木伏さん、渡邉さん、中尾さん)とのご縁をいただいたこと
などいろいろなつながりがあります。

弊社の一番若い中小企業診断士高稲俊輔が実行委員長をやるという
決断をいただいたこともあり、第5回目は金沢開催となりました。

全国から診断士の力を結集し、、診断士の輪を広げていく、そんなシンポジウムになればすばらしい。
そんな思いております。

日時:2018年(平成30年)7月7日(土曜日)
場所:ホテル日航金沢
会費:1万円

詳しくは同会のFBページ(以下のURL)をご覧ください。
2018年になったら間もなく、参加いただける方の募集を開始すると思いますので、
ぜひ参加のご検討をお願い申し上げます。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修行(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

https://www.facebook.com/wakatermc/

中小企業診断士に登録して何か変わったことはありますか?

これから中小企業診断士になろうとしている方や勉強をしている方からよく受ける質問の中に、「中小企業診断士に登録してなにか変わったことはありますか?」というものがあります。

変わったことと変わらないこと双方があります。

〇変わらないこと
どんな資格でもそうですが、資格を取ったからといって何か本質的に変わることはありません。あくまで資格は、目的に近づくための道具にすぎません。
仕事に対する姿勢や哲学などは資格を取ったからと言って何も変わることはありませんでした。

〇変わったこと
・若干変わったこと
初対面の方の対応が若干変わった感じがします。
初めてお会いする方は、中小企業診断士になる前と比べ、少し話を聞いてくださっているように感じております。あくまで少しで、その話が的を外していると結局何の意味もありません。ただし、その少しのチャンスでも、20代や30代のころはとてもありがたく感じることが多かったです。
20代や30代のことはまず話を聞いていただけるようにどうすればよいのか、聞いてくださった後、行動していただくためにはどうすればよいのか試行錯誤していました。
その中で、中小企業診断士の資格はそれを前に進める有効な道具であり、とてもありがたく感じていました。

・大きく変わったこと
 中小企業診断士同士のネットワークが構築できました。これは、中小企業診断士にならなくてはできなかったことです。
 中小企業診断士も他の資格と同じく、いろいろな方がいらっしゃいます。その出会いの中で、同じ思いを持つ方と切磋琢磨できることはとてもありがたいです。
 中小企業診断士という資格は、なんとなく所属している組織が違えど、診断士という共通点があると最初の心のバリアが取り払われ、打ち解ける方とはすぐに打ち解けてしまう感じがします。
 私自身も、この資格がなくては、出会えなかった方と出会うことができ、自分の人生そのものを豊かにすることができました。この点は、中小企業診断士になって本当に良かったと思うことの1つです。

 中小企業診断士をはじめ、資格はあるべき姿に近づくための道具です。その道具をいかに使うかは、皆様の志にかかっています。
 道具を取得し、その道具を活用して、自分の人生をより豊かにしていきましょう。

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中小企業診断士事務所で修業したい

中小企業診断士の西井克己です。

最近シニア世代の方から弊社で修業したいという要望をいくつかいただいております。
弊社のことをインターネット等でお知りになり、弊社の士業を育てる活動に共感いただいた方が問い合わせいただいておりとてもありがたく感じております。
弊社に問い合わせいただきました方とは、必ず面談をさせていただいております。

その際にシニア世代の方から要望いただくのは、お金はいらないので修業させてほしいということです。とてもありがたい申し出なのですが、原則はお断りさせていただいております。
その最大のギャップは育成に要する期間です。

弊社は明るく誠実な人材を士業へと育てることを大切に考えております。その考えは経営理念にも示されています。
弊社の育成は、ご縁のあった方に必ず士業として活躍いただくために、スピードを重視しておらず、時間をかけてじっくり育成しております。
弊社にご入社いただいてから、お客様の主担当として問題なく対応できるようになるには最短5年、通常では7~10年ぐらい要すると考えております。
弊社にお声がけいただける方は、おおむね1~2年ぐらいで一定の修業が完成するとイメージされており、この時間的ギャップが大きいです。

最初の2年間は、かばん持ちを行い先輩士業に同行し、議事録を書いたり、お客様に提出する資料を整えたりします。お客様の前では、発言することも許されていません。会社としては、育成に特化した期間(1円も稼ぐことのない期間)ですし、育成される方にとっても、自分の思いを蓄積する期間です。この2年間は、決してお互いにとって楽な機関ではないのですが、その方が士業へと成長していくための大事な期間でありと痛感しております。
2年間のカバン持ちを経てかつ士業としての資格を保有していれば、少しずつ自分の仕事を増やしていくことになります。最初は、2年間のかばん持ちでついていた先輩士業が、同行します。この時は、補助者ではなく、自分が主体的に動くことになります。ただし、お客様との打ち合わせの後に、同行している先輩士業と議論を行うことで、自分だけではなく、その先輩士業の能力を含めた品質でお客様に提供していくことになります。
これを繰り返し、そして先輩士業の関与を徐々に少なくしていく。こんな育成を行っております。
団塊の世代の方に聞くと、新人時代はこのような育成を受けていたとおっしゃる方が多いので、その世代では当たり前のように行われていた育成方法と思いますが、現代においては、会社もそんな体力はなく、新人もそんな時間はかけていられないという双方のニーズがマッチして、この育成方法がとられなくなっているのではと思っております。
弊社は、独立前提での入社は認めておりません。いったん仲間として受け入れた場合は責任をもって活躍できる士業へと育成したいと思っているからです。このためには多くの時間と費用と先輩の思いが必要で、その恩を受けた方は、次世代に恩を送ってほしいと考えています。
 古風な考えかもしれませんが、この考え方は弊社の存在意義でもありますので愚直に守っていきたい。そう考えております。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士の資格は転職に有利ですか?

中小企業診断士の西井克己です。
中小企業診断士の資格は転職に有利ですか?
企業にお勤めの方からよくいただく質問です。

このブログでもお伝えしている通り、資格は目的ではなく手段なので、
仕事を通じてどんなことを行いたいか?
職業人としてのあるべき姿はどんな姿なのか?
これに近づくための道具です。

中小企業診断士の資格で転職をして、どんな仕事をしたいかが大切だと思います。

もし、中小企業支援機関や税理士事務所や中小企業診断士事務所など中小企業診断士としての業務をするために、転職を検討している方は、
以前の記事中小企業診断士の転職先を5つに分類してみました
をご覧いただけると幸いです。

企業内中小企業診断士の方で、一般企業に転職を検討されている方は読み進めていただけると幸いです。

例えば、一般企業の管理系の仕事に転職したいと思っていらっしゃる方は、
なぜ、管理系の仕事に転職するために、中小企業診断士という資格を目指し、そして登録に至ったのかを相手に伝えられるかどうかがポイントだと思います。
なぜならば、中小企業診断士の資格は、一定の努力ができる方と疎明できる判断材料なることはもちろん一定の知識を持っている方と判断できるからです。
これは、学歴や職歴と同様です。面接する方は、履歴書や職務経歴書等をきっかけに、入社を希望される方がどのような方なのか?
特に、自社の考え方(経営理念)にあっている方なのかを見ております。
 面接する方は、様々な経歴を持って転職を希望する方が何の努力もせず自社に適合するとは全く考えていないと思われます。
やはり、転職後にご努力をいただくことでどれだけの伸びしろがあるか?その伸びた時を想定(期待)して入社をお願いしております。
 自分のあるべき姿に向かって努力をして、一定の成果(中小企業診断士登録)をあげているというのは面接する側にとっては評価ポイントとなります。

 もう1つの評価ポイントである一定程度の知識を持っている方と判断できることについては、管理部門で働くと会社の様々な課題に直面することになります。
 特に人事系に関しては、全く想定のつかない課題についての対応も求められます。
 その際に、すぐに答えは出すことはできなくとも、中小企業診断士の幅広い知識がその課題を解決するきっかけをとなることは少なくありません。
 当然に、その知識だけでは不十分でそれを深堀しなくては、課題解決につながりません。
 しかし、管理系は答えがない課題が多いので、答えなき課題に対し、自分の知識と経験で見出した解決策を答えと信じて行動することができる人であることをアピールできれば個人的には十分な評価ポイントになると思っています。

 中小企業診断士は使う人にとっていろいろと形を変えた道具になります。どう活かすかは皆様次第。そう思っています。

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