高稲 俊輔
税理士・中小企業診断士
2015年入社(既卒採用)
富山県出身
駒澤大学 経済学部卒
2019年3月 金沢星稜大学大学院 経営戦略研究科 修士課程修了(会社の支援を活用し進学・修了)
士業を目指した理由
「自分の人生を、自分で選んで、報われる世界」を創りたい。
そのために、起業家や経営者のような、自分の人生にリスクを取っている人に物心両面で寄り添う仕事がしたい。それが、僕が士業を志し、また士業を続けている動機です。
僕は学生時代、手堅い進路を望む教育熱心な両親を余所目に、まともに勉強せずに音楽に熱中していました。いつか武道館は無理でもZEPPくらいは埋めるバンドマンになるんだという夢と、その代償として大学1年次に全単位を落とすという大失態とその先のリスクを抱えながら東京で活動していました。
そんな最中、東日本大震災が起こり、活動を支援してくれていたプロダクションが夜逃げ同然に商売を畳んだり、仲間が夢を諦め少しでも安定を得るために妥協して非正規雇用の厳しい道に進んでいくという場面に直面しました。
音楽や娯楽は生きていくのには必要ではないけれど、誰かの心を前向きにできる。なのにそれを自分の道と選んで生きていた人達が報われない。悔しいし虚しい。そんな想いをしなくてもいい世界を作りたい。
これが僕の志の原体験であり、その手段として色々フラフラしましたが、経営者を手伝う士業が一番いいんじゃないかな、と思うに至りました。
士業としてのビジョン
「経営者を理屈だけで説得するのではなく、心を動かす」ことを大切に、できているかどうかわかりませんがどうにか日々の仕事に取り組んでいます。
ありがたいことに、特に飲食や観光、理美容、アパレル、住宅関連など、誰かの心を豊かにしたり誰かの人生を彩るための商売をしているような、かつて自分が助けたかった人達に遠からずな業種のお客様を中心にご縁をいただいています。
物心両面で寄り添うためには、相手の想いに共感し受け止めつつ、支援者としての自分の意見も明確に示す、という感性と理性を絶えず往復する関わり方が必要で、これを両立することは相当にエネルギーを消費しますし容易いことではないですが、”cool
head, but warm heart”な支援者となれるようにやっていきたいと思っています。
当社について
誤解を恐れずに言えば、経営理念の文言そのものではなく、働いている人の想いに共感してもらえるとありがたいな、と思います。
僕の場合、それぞれの志を大切に、士業という手段を使って自由に日々を過ごしている人がいて、そしてそれを尊重する環境がそこにあったことが決め手でした。
また、士業育成システムは、士業としての表面的な実務能力の担保を一義的な目的としたものではなく、ホントのところは志を持って人の役に立てる人間に近づくためのきっかけの循環であると感じています。
ただ自分が食っていくためだけでなく、自分の背中を世に次の人達に問い続けることが大切なのだと考えています。
士業として活躍することに興味をもったあなたへ
理想のなき安定は空虚であり、安定なき理想は寝言だと考えます。
士業は、高度な専門性と公益性を発揮する対価として比較的安定を得られる仕事であるのと同時に、自分自身の自由な裁量で自分がありたいように生きることのできる数少ないキャリアです。
責任も重いですし苦手なことも少なくないし、楽しいことばかりではないですが、食っていくために誰かの言いなりで40年間我慢するしみったれた生き方ではなく、いつまでも青臭い理想を持ちながら日々誰かの役に立っている実感を得られる生き方を望む方には、きっと士業のキャリアはすんなりフィットすると思います。
とある1日のタイムスケジュール
8:30
子供を送る子供との貴重なコミュニケーションタイム
10:00
支援機関税理士として相談業務
12:00
事務所へ
13:00
デスクワーク書類作成など
14:30
カフェ起案など
16:00
移動
18:00
創業塾で講師
20:00
帰宅お疲れ様でした。
愛読書について
リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』
「遺伝子レベルで利己的であれ」というコンセプトを与えてくれた点で、何度も繰り返し読んでいる本です。
進化生物学の本なのですが、生物が見せる「一見利他的で自己犠牲的な行動」が、実は種の存続・進化のプロセスの一環であり、種族レベルでは大いに利己的なのだ、という遺伝子中心視点の考え方は、社会心理学やゲーム理論、人間関係の考え方の基礎なっているばかりでなく、自分の哲学の幹になっています。
個体レベルでの利己的行動は長期的に敵を増やすことは無論、自己犠牲的な行動も数十年、数百年の時間軸では何も残さないこともある。逆に「子供達のために頑張っていい未来を残そう」というのは一見利他的でありながら、遺伝子レベルでは大いに利己的といえます。
「遺伝子」の視座で行動するコンセプトは、長期的かつ大局的でありながら、生き物として至って自然かつ本能的で、いい意味で肩の力を抜いた生き方を提示してくれています。
P.S.人生にとって大切なことを学ぶには、ビジネス書よりも科学や歴史、文芸のほうが役に立ちます。
仕事道具について
「役に立つ」ばかりでなく「意味がある」を体現してくれる存在として、この電卓を愛用しています。
税理士登録した際に記念に購入したものなのですが、いくらくらいに見えるでしょうか。電卓は100円ショップでも購入できますし、なんなら今ではスマホがあれば無用です。
家電量販店で売られている普及品は2,000円くらいですし、公認会計士試験や税理士試験で推奨される経理用電卓もせいぜい7,000円くらいです。
が、こちらはカシオのプレミアム電卓として知る人ぞ知る製品です(どうしても気になれば価格はお調べください)。
キーがプリントではなく2色成形であり耐摩耗性が高いことや、3キーロールオーバーで超早打ちに対応していること等、機能性の尖りもあるのですが、アルミ合金切削ボディや指に吸い付く打鍵感など、「正確な数字の計算」という観点ではなんの役にも立たない要素も。
けれど役に立たない「情緒」がこの電卓の価値を構成しているのだと思います。
これは僕ら士業の仕事にもきっと言えることで、役に立つ情報や正しい答えを提示するだけでなく、関わった方がポジティブにご自分の仕事に向き合うきっかけになれるよう、情緒的な関わりを大切にしよう、という想いを日々確認するための、鑑のような存在です。
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