中小企業診断士のメリットは?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士のメリットは?と問われれば
良かったこと(メリット)はたくさんありますと答えます。
私は中小企業診断士となったことで人生が変わったと思っています。
メリットの具体例をあげればきりがありませんが、
あえてメリットを3つに絞ってお伝えします。

メリット1自分のあるべき姿に近づけた

メリット2よき仲間と巡り会えた

メリット3よきお客様とのご縁をいただいた

メリット1  自分のあるべき姿に近づけた
資格はあくまで目的ではなく、目的に近づくための手段でしかありません。
私が考えるあるべき姿は、創業10年のときにいったん取りまとめております(知的資産経営報告書に記載)ので以下に転載したいと思います。

引用開始
さて、私が弊社を創業して10年が経過しました。創業以来多くの方に支えられ、今日まで会社を継続することができました。「中小企業診断士を志す思いが強ければ、実務経験なんか関係ない何とか仕事はやっていける。」自分自身がそう思ったように、現在士業を目指している方の中でそんな思いをお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。私はそんな思いが先行しすぎて独立したのですが、現実は、やはり資格を取っただけでは何の役にも立たず、実務経験がないものは、歯が立たない業界でありました。幸いにして私は、中小企業支援機関の職員の皆様に支えられ、少しずつ仕事を覚えながら実務経験を積むことができました。本当に運と人のご縁に恵まれていたと思っております。
 私は、士業という仕事は、地域経済の源である中小企業を支えるとても大事な仕事であること、そしてやればやるほど奥深く、答えのない仕事であることを感じております。
 しかし、ご存知のように、士業は、資格制度やその仕事の性質上なりたいと思った方全員が「できる仕事」ではありません。だからこそ、そのスタートラインに立った人材は、その仕事を行えることに感謝し、全力でその仕事に当たることはもちろん、先達は、その人材が1人前になる支援(手とり足取り教えるのではなく、1人前になろうとする人が悩んだ時に考え方を変えるためのヒントを与えるようなイメージです)をすることが大切と考えております。そして1人前になった人材が、独立するのではなくあえて組織内にとどまり、次のスタートラインに立つ人材を育てる。そんな思いをもつ人材が集う組織があれば、どんなに素晴らしいことでしょう。
引用終了

私はこの思いで事業を続けており、弊社は現在、中小企業診断士4名、社会保険労務士1名の事務所となっております。
私が中小企業診断士にならなければ事業のスタートラインにすら立っていない状況であり、私にとってのメリットの1つであると言えます。

メリット2  よき仲間と巡り会えた
これは、メリット1にも共通することですが、社内の仲間に関しては、本当に恵まれまております。
私の強い思いを受け止めてくれる仲間がいたからこそ、当社は現在組織として存在することができています。
どんな会社もそうですが、経営者の思いも大事ですが、それを受け止めて自分なりに解釈して行動する人材がいなくては組織としてまとまることはできません。
また、中小企業診断士という立場では、社内もそうですが、社外の中小企業診断士の方とご縁をいただいたことも大きなメリットと言えます。
特に、東京の大幸経営の大石幸紀先生(http://dai-kei.com/)と、大阪のそだてるの小畑秀之先生(http://www.sodateru.co.jp/)との出会いは、中小企業診断士としても、小規模零細企業の経営者としても貴重な出会いであり、自分の人生を豊かにしてくれています。
この2社とは、いまでは、年に一度共同で勉強会を開催するようになっており、お互いの社員も含めて切磋琢磨する関係性となっています。
共同勉強会の様子

メリット3  よきお客様とのご縁をいただいた
中小企業診断士は、お客様の成長とともに自分も成長できるとってもいい仕事です。
お客様とともに成長するためには、中小企業診断士としての能力も大切ですがそれ以上に、お客様との相性が大事です。
どんなに得意分野がマッチングしていても、相性がマッチしてなければほとんどうまくいきません。
中小企業診断士として本当にともに成長できる会社と巡り会う確率は低く、また巡り合ったとしても、本気で取り組める会社は数に限りがあります。
私自身、創業近くにそんな会社様とのご縁をいただき、今でも毎月訪問させていただき、ともに成長できていると実感しております。こんな思いができるのも中小企業診断士になったからだと感じています。

いずれのメリットも私が感じているものです。人それぞれのメリット、デメリットがあると思いますので、参考としていただけると幸いです。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士事務所の給与水準(収入)

中小企業診断士の西井克己です。

1 中小企業診断士事務所の給与水準は大手企業を顧客にしているコンサルタント会社よりも低い

中小企業診断士事務所の給与水準(収入)ですが、
弊社の場合、一般的なコンサルタント会社よりも低いです。
初任給は、石川県庁の大卒を参考にしております。
なぜならば、一般的なコンサルタント会社は、大手企業をお客様にしておりますが、
弊社をはじめとする中小企業診断士は中小企業をお客様としております。
中小企業は多くの付加価値を稼ぎ出しているというより
少ない付加価値の中で、人件費を支払い、経費を削減し、何とか利益を確保しようと努力している会社がほとんどです。
このため、弊社にお支払いいただいている顧問料も大手企業をお客様としているコンサルタント会社よりも低く設定させていただいております。
一方で、中小企業診断士は、1人で自宅で活動されている方が大半であり、その方と比べると弊社は、組織として動いている分だけ固定費を多く要しているため、1人で自宅で活動されている方と比べると顧問料は高く設定させていただいております。
弊社の顧問報酬は、
自宅で開業している中小企業診断士<弊社<コンサルタント会社
というイメージです。
そのため、弊社の場合ですと通常のコンサルタント会社より給与水準は高くありません。

 

2 迅技術経営の給与は

平成29年5月現在の弊社の給与水準は
新卒初任給 月給168,200円 (かばん持ち期間中)
中小企業診断士(かばん持ち修了後)は月給255,400円~となります。
士業になれば、月給のほか、売上変動給(賞与)が発生します。


3 中小企業診断士の年間売上

また、全体的な統計データですが、
中小企業診断士の収入は?にも記載しましたが、
データで見る中小企業診断士に中小企業診断士の年間売上の統計データが掲載されています。
年間売上          回答数
300万円以内          49
301~400万円以内      46
401~500万円以内      55
501~800万円以内      110
801~1,000万円以内     82
1,001~1,500万円以内    104
1,501~2,000万円以内    50
2,001~2,500万円以内    20
2,501~3,000万円以内    12
3,001万円以上         24
____合計           552
転載終わり。
元データはこちら

売上ですので、この売上から経費が引かれ、所得(収入)ということになります。

一部上場企業にお勤めの方であれば、大半の方が、おそらく給与水準(収入)は下がると思います。


4 個人的には、中小企業診断士という仕事は、お金も大事であるが、何をしたいかの1つの手段と思う

しかし、中小企業診断士は、経営者の悩みを聞かせていただいたり、
その悩みを解決する提案を行って一緒に解決する。そうすると企業が少しずつ良い方向に変化していく。
上場企業のサラリーマンではなかなか感じることができないことを実感することができます。
まさしくそれは金銭では表すことができないもので、職業としての中小企業診断士の魅力の1つだと思っています。
しかし、上場企業のサラリーマンでできたこと(大規模なビジネスを行ったり、世の中全体に影響を及ぼすような仕事)
が中小企業診断士になると実現が困難になることもあります。
自分の人生の中で、仕事としてどんなことを達成したいのか?それによって職業が決まるのかもしれませんね。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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経験がないので中小企業診断士試験に合格の上就職したい

中小企業診断士の西井克己です。

1 コンサルタント会社に就職したい
コンサルタント会社への就職を目指している方が中小企業診断士の資格の取得を検討している。
こんなこともあると思います。
特にその分野に対して未経験なので、経験値を資格でカバーしたいそんな思いで資格取得を目指す方も少なくないと思います。

どの分野もそうだと思いますが、経験がないことを、資格でカバーすることはなかなか難しいです。
なぜならば、資格試験は一定の知識があることを疎明するものだからです。
しかし、資格取得は、あることをやりたいと思う目標(自己実現)に近づくための有効な道具(手段)にはなります。
就職であれば面接官、中小企業支援の現場であればお客様、公的な支援であれば中小企業支援機関が最低限度の知識を持った人と評価するのに役立てていると思います。
これは、私自身も資格を持たずに活動していた時と、名刺に中小企業診断士と入れて活動したときには多くの違いを感じました。

2 資格を取得すると初めてのお客様が少しだけ話を聞いてくださるようになる
これは私が感じた感覚的な部分が多く、文字で表現することがとても難しいのですが、
お客様が(特に初対面)経験も少ない私の言葉に少しだけ耳を傾けていただけるようになったことです。

人間関係ができているお客様は、中小企業診断士登録前後であまり変化がなかったと思いますが、全く新しいお客様に対しては少しだけ変化があったと思います。その少しだけの変化でも、30歳の私にとってはとても大きな変化であったと記憶しております。仕事をする上に置いての信頼関係を形成するための扉が最初は頑丈に閉じていたのが、頑丈でなくなった感じでした。

私が感じたことは、少しの変化でしたが、いずれにせよ中小企業診断士の資格は目的に近づくための有効な手段になったことは間違いありません。

3やっぱり経験を資格でカバーするのは難しい
就職をするための手段としての中小企業診断士は有効かどうかはその人次第です。ただし経験を資格でカバーすることは難しいように思えます。
これから資格取得を目指す方は、資格を取ることが目的とせずに、何かをやるための手段としての資格取得となればいいな。
そんな思いでおります。

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中小企業診断士で食べていけるのか?

「中小企業診断士って『食える』資格なんですか?」昔も今もよく聞かれる質問の1つです。診断士に限らず、資格だけで食える時代ではありませんが、診断士として10年以上活動してきた観点から『食える』士業になるための必要条件、十分条件などを考えてみました。

【2017年4月20日 投稿】
【2024年10月18日 更新】
【2025年7月20日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルの「中小企業診断士で食べていけるのか?」は、中小企業診断士を志す方からよく聞かれる質問です。

1 中小企業診断士で食べていくためには

私は常に「中小企業診断士で食べていけない人間はどんな資格を取っても食べていけない。」と答えております。
かつて、旧中小企業診断協会石川県支部の石川県士業団体連絡協議会担当理事を務めさせていただいたときに、他士業の方と会話をする機会をいただきましたが、いずれの士業も資格だけで食べている方は少ないように思います。
資格は、あることをやりたいと思う目標(自己実現)に近づくための道具でしかないと思います。
士業として生計を立てるためには、誰かから仕事をもらうという考え方から脱却し、積極的に自己実現を図る考え方に代わる必要があると思います。

中小企業診断士も国家資格の一つであり、自分のやりたいことに近づくための道具ではありますが、仕事を進める上での本質は、国家資格者であろうがなかろうが、関係ないと思っております。

 

2 「食える士業」になるための必要条件と十分条件

西井が考える仕事を進めるための必要条件と十分条件を記載すると

◎必要条件

やる気
専門能力
調整能力
人望
健康

◎十分条件

自分で考え仕事を楽しんでできる
進んで苦労の経験を積む
成功体験を積み重ねる努力ができる

であり、やっぱり通常の仕事と全く変わりがないのではないかと感じております。

 

3 食える食えないではなくこの仕事を職業としたいかどうかで判断してみませんか

中小企業診断士は社長から資金繰りはもとより、営業・労務など経営全般の相談を受けます。
信頼関係のある経営者からは、ご家族のことまで、幅広い相談を受けます。
私個人的には、中小企業診断士は、まさしく中小企業のドクターと考えております。
お客様と一緒に成長し、「ありがとう」と感謝される。
仕事そのものが社会貢献と実感できるとても楽しい仕事です。
食える食えないで判断するのではなく、この仕事を職業としたいかどうかで判断してほしい。
そんな風に思っております。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名、中小企業診断士+税理士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店を(北陸3県を除く)出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。もちろん、金沢でずっと仕事をしたいという方にも対応しています。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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