中小企業診断士の求人情報まとめ(2025年4月)

中小企業診断士に関連する求人は、コンサルタント会社だけでなく一般企業や士業事務所、中小企業支援機関など多岐にわたります。今回の記事では、大手求人媒体のIndeedと求人ボックスで「中小企業診断士」でヒットする求人をその会社の属性ごとにカウントしています。

こんにちは、迅技術経営の小川です。

弊社では「未経験だが中小企業や地方の支援をしたい」という思いを持つ方を募集しており、採用ページだけでなく各種求人媒体にも掲載しております。

これまでも定期的に求人媒体での「中小企業診断士」に関連した求人の内訳を紹介してきましたが、今回久々に見ていきたいと思います。

これまではIndeedのみを紹介していましたが、今回は求人ボックスでも上位60件の内容(どのような企業や団体が中小企業診断士を募集しているか)をみていきたいと思います。

“中小企業診断士の求人情報まとめ(2025年4月)” の続きを読む

中小企業診断士は食える資格(そんな時代ではありません)?

中小企業診断士の西井克己です。

この資格は食える資格、食えない資格といろいろ評価はあると思いますが、私自身は、食える食えないという評価と資格の有無は関係ないと思っています。

すなわち、これまで食えないという評価(自己評価も含む)であった人が、

資格を取ることでその評価に変化(食えない→食える)があることはあまりないのではないかと思っています。

 私は、士業という資格は、あくまで、その人が何かを達成したいという思いを実現するための道具であると思っております。

中小企業の経営全般を支援したい、労務管理面を支援したい、管理会計で企業を支援したいそのような思いが先にあり、

その思いを実現するための道具(手段)として資格はあるのではないかと思っております。

 いつも思うのですが、士業はありがたいことに自分だけで仕事が完結する数少ない仕事の1つです。しかし、士業になって開業したら明日からおねがいしますおねがいしますとお客様が来るわけでもありません(弁護士先生でもそれはありません)。
 士業になった食えるのか?という議論よりも、
 士業として生計を立てるためには、誰かから仕事をもらうという考え方から脱却し、積極的に自己実現を図る考え方に代わる必要があるという考え方を持っております。

 西井の士業としての思いは、2011年6月17日で行われたKCGの例会の講師に招かれた際にレジュメとしてまとめております。

 以下に転載します。

 ◆はじめに
 当社は平成18年に設立、今年で6期目になりました。当社は中小企業診断士として特別なノウハウを持っているわけではありません。当社は、当たり前のことを愚直にやってきていること、中小企業診断協会の諸先輩を始めとする人の縁に恵まれたことが、6期目を迎えることができた要因であると思っております。
 特に、中小企業診断協会石川県支部のプロコン育成講座や理事会にて、先輩診断士や同期診断士との交流を深められたことが現在の仕事にも良い影響が出ていると思っております。
 本日、若輩者である私に講演の機会をいただきましたことに感謝いたします。

・中小企業診断士を目指した理由
 大手化学メーカー勤務時代に研究部門から開発部門(研究テーマを開発する外回り部門)へ異動となり、研究以外の知識を習得したかったため。
 大学院の同期と将来的に起業することを決意しており、役割分担(同期:研究開発、西井:営業と総務)を行う必要があったため。

・実務前に考えていたことと現実とのギャップ
 □実務前
中小企業診断士を目指していたころは、上場企業のサラリーマンであったため、ある程度の方向性を示すことで、物事が動く状態でありました。このため、あるべき姿の方向性を見つけ出すことが重要な役割であると思っていました。
経営改善に関しても、苦しくなったことの要因を明らかにしていくことが最重要課題であると思っていました。
□現実 
キーワード 「段取り8分」
       「一緒に汗をかく」
中小企業は、大企業と違い事前情報がほとんどない状況でありました。このため、正確な情報を得ることから始める必要がありました。
特に私は、ノウハウや経験を持つわけではなかったため、中小企業経営者とお会いする前にできる限りの情報を得ることに注力しました。決算書やホームページによる情報収集は当然のこと、外部市場データも事前に準備しました。独立1年目は、準備段階で相当な時間をかけて面談に臨んでおりました。
中小企業経営者と面談するときは、当初はできる限り聞き手に回り、ある程度会話ができる雰囲気を作ることに注力しました。私は若手であったため、わからないことはそのままわからないと答えるようにしておりました。また、たとえ自分の得意な業界のお客様であっても、自分の知識や情報を先にお話しするのではなく、あくまで聞き手のスタンスを取っておりました。
お客様から正確な情報を提供していただくためには、こちらからもできる限り情報提供を行う必要があるため、お客様から頂いた決算書を同業他社の経営指標と比較し、その結果を説明することは、創業以来必ず行っております。
また、正確な情報把握のためには、ある程度のデータをお客様から提供いただく必要があります。しかし、小規模のお客様は、そのようなデータをお持ちでないことが多く、データをいただくのではなく、必 
要なデータをこちらで作成するなど、お客様とともに汗をかきながら仕事を行うことも少なくありません。
  このスタンスは、現在も続けているところですが、これだけでは中小企業診断士としてお客様を満足させることはできない現状でした。
  すなわち、自分の得意分野を持たなくてはさらなる顧客満足は勝ち取れないということでした。
開業前にいろいろな方からその指摘をいただいており、まったくその通りであると現在は思っております。
私自身開業以来お客様の業種にこだわることなくどんな分野でも受けてきました。結果として、開業4年目以降はある程度製造業のお客様が多くなる結果となりました。この理由は主に2つであると考えております。1つは、お客様が私を選んでいただく際に製造業出身という背景を勘案いただいたこと、もう1つは当社の佐々木が診断士登録を行い社内で役割分担を行ったことであります。

・中小企業診断士で食べていけるのか?
  開業前や中小企業診断士の取得を目指す方から多くいただく質問の1つです。
  私は常に「中小企業診断士で食べていけない人間はどんな資格を取っても食べていけない。」と答えております。平成22年度より、中小企業診断協会石川県支部の石川県士業団体連絡協議会担当理事を務めさせていただいている関係上、他士業の方と会話をする機会が増えましたが、いずれの士業も資格だけで食べている方は少ないように思います。資格は、あることをやりたいと思う目標(自己実現)に近づくための道具でしかないと思います。士業として生計を立てるためには、誰かから仕事をもらうという考え方から脱却し、積極的に自己実現を図る考え方に代わる必要があると思います。

・中小企業診断士として士業として大切にしていること
  これまでご縁のあった方から1つでも多くの満足を得て、中小企業診断士の知名度向上につなげていきたいと考えております。また、倫理観のない行動をとり中小企業診断士の価値をおとしめる行為は決してしないことを常に考えております。
  たった1人の中小企業診断士が倫理観のない行動やお客様の満足を得られなかった場合、10人の中小企業診断士がお客様の満足を得たとしてもそれを挽回することはできません。
  士業の中でもっとも大切にすることは倫理観であると思います。中小企業経営者から信頼を得た場合、士業として適切な行動をとることでわずかながらにでも利益は得られると思います。ある程度軌道に乗った士業は、倫理観を無視すれば、儲けることができるかもしれません。士業は、そのような状態になった時に、自分を律することができる人材でなければならないと思います。また、士業は先生や指導する立場ではなくむしろ「中小企業経営者から学ぶ立場」であることを常に肝に銘じております。

◆最後に
  本日、お話を聞いていただいた方の中から1人でも多くの方が中小企業診断士として活躍され、機会があれば、当社の士業と切磋琢磨できることを願っております。

転載終了

 資格は食えるようになる手段であることは間違いありません。あくまで目標に近づくための道具(手段)なので、資格を取ったからと言って食えるようになるわけではありません。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修行(10年ぐらい)して、故郷で支店を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

新規の問合せ質問はここをクリックしてください(フォームにリンクします)

中小企業診断士の資格を維持できない

苦労して中小企業診断士の資格を取得したけど、5年毎の更新に必要な要件を満たすことが難しく、維持できないかもしれない…そんなご相談を時々いただきます。診断士同士のネットワークを広げることで、そんな心配が軽減されるかもしれません。いいチャンスとして、診断士のネットワークを広げながら資格の維持を目指していきましょう。

【2017年8月21日 作成】
【2018年1月26日 更新】
【2024年1月30日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の資格を維持できないという相談をいただきます。

〇実務ポイントが確保できない

企業内診断士から、実務従事のポイントが確保できず、維持を断念し休止手続きをしようかどうか迷っている。
そんな相談が多いです。

サラリーマンをしていると、中小企業の経営者と知り合いになることは少ないと思います。
また、大きい企業に勤めている方であれば特にその機会は少ないかもしれません。

自分の周りに中小企業の経営者がおらず、診断先が少ない方にとっては、資格の維持要件の1つである、5年間で30ポイントは結構ハードルが高い状況です。

そんな方たちのために、各都道府県の中小企業診断士協会では、そんな方(資格を維持したいけど実務ポイントが足りない)診断実務従事への支援事業を行っていることが多いです。
まず実務ポイントが足りないと思っていらっしゃる場合は各都道府県の中小企業診断士協会に問い合わせることをおすすめします。

また、診断士協会以外においても、民間企業で資格を維持できる実務ポイントを付与する診断実務従事事業を行っている会社もあります。
「診断実務従事 中小企業診断士」で検索いただけると実施している企業が見つかると思います。

中小企業診断士協会や民間企業の診断実務従事事業ではない方法で実務従事(資格を維持)したいとお考えの方は、知り合いの中小企業診断士に相談してはいかがでしょうか?
(実務に従事している中小企業診断士であればその地域ならではのいろいろな手法を知っているかもしれません)

 

〇中小企業診断士の知り合いを増やす方法

でも・・・知り合いの中小企業診断士なんて少ないという方へ

1.各都道府県の中小企業診断士協会のイベントに参加

各都道府県の中小企業診断士協会の総会に参加したり、イベントに参加することで、中小企業診断士同士のネットワークを広げることができます。

 

2.中小企業診断士シンポジウムに参加

また、年に一度は全国の中小企業診断士が集まるイベントである「中小企業診断士シンポジウム」が開かれています。
来年(2018年7月7日)は、実は、私の地元の石川県で開催予定です。
https://ja-jp.facebook.com/wakatermc/
登録間もない方はもちろん、独立後10年以上の中堅も参加していますので、全国の中小企業診断士とのネットワークを形成したい方は、こちらもご活用ください。
(登録間もない方もいらっしゃいますので、資格を維持するためには何をすればよいのか?と悩んでいる方との情報交換もできるかも?)

 

3.中小企業診断士が集まるイベントに参加

地域によって多少違いはありますが、中小企業診断士が参加しているイベントは必ずあると思います。
石川県では、10士業*から構成する士業団体協議会が行列ができる無料相談会を
一年に一度開催しています。
その相談会に参加し、中小企業診断士と話してみたいというとあってくれると思います。
中小企業診断士に限らず、その資格を受験している方が来ることは全くないわけではありませんので思い切ってそんな手段を使うこともありかもしれません。
※10士業(中小企業診断士、税理士、不動産鑑定士、司法書士、土地家屋調査士、社会保険労務士、公認会計士、行政書士、弁理士、弁護士)

中小企業診断士の資格を維持できないという方、せっかく取った資格です。
いろいろな中小企業診断士との人間関係を形成してみませんか?
資格を維持するための手段(選択肢)が増えるだけではなく、いろいろな発見があるかも知れません。

あきらめずに何とか維持する方向で検討をしてみませんか?

2018年1月26日追記
中小企業支援の雰囲気がどんなものか知りたい。そんな思いに弊社(迅技術経営)としてもこたえていきたいと考えています。
具体的には、弊社のお客様に対しての支援をお手伝いいただくことを今年2018年からやってみたいと考えております。
弊社が実施することですので、石川県で実施することになりますが、北陸3県の企業内診断士の方や交通費を自己負担してもやってみたいという方は、ぜひ問い合わせフォームに「企業支援の詳細を知りたい」と問い合わせください。
現在の構想をお伝えします。
皆様のご応募をお待ちしています。

新規の問合せ質問はここをクリックしてください(フォームにリンクします)

また、弊社について興味を持っていただいた方は、こちらの採用ページリクルート用知的資産経営報告書もご覧ください。