中小企業診断士の西井克己です。
税理士事務所に勤務し、中小企業診断士を目指している女性の方から以下の質問をいただきました。
質問
はじめまして。
私は今、税理士事務所で会計の勉強をしながら
中小企業診断士の資格取得を目指しているものです。
会計の経験を身につけながら、いずれは中小企業診断士で
独立できればと考えています。
そんな中、介護事業の事務・総務でスカウトの話がありました。
メリットは給与と残業時間が少なく、資格取得の勉強時間がとりやすいことです。
ただ経験としては今の税理士事務所で続けるべきかと悩んでいます。
早く資格をとり独立したい気持ちが大きいのですが、
独立されたときはどのようなお気持ちだったでしょうか?
未経験がプレッシャーになられましたか?
回答
私も中小企業診断士の受験生時代は不安の塊でした。
でも、中小企業診断士になってからは、不思議とそんな不安がなくなった
そんな当時を少し思い出しました。
問い合わせいただきました件について回答します。
まず、独立した時の気持ちでございますが、
私も1年間だけですが、会計事務所系のコンサルタント会社に勤めた後独立しております。
このため、独立そのものをプレッシャーに感じたことはありませんでした。
その理由は、その会社で、社内はもちろん社外の士業と一緒にプロジェクトを組ませていただいた経験もあったこと及びプレッシャーより期待(これから頑張るぞ)のほうが大きかったためです。
今振り返ると、当時は中小企業診断士として仕事をしたいと思っても独立するしか選択肢がないのはおかしい、中小企業診断士を育成する会社をつくろうという目的を達成するために会計事務所をやめ独立したことが良かったのかなと思っています。
すなわち、独立の理由が、その会計事務所への不満であったり、
自分で食べられるようになるためであったりと
独立するための手段としての中小企業診断士であると
独立した時はよいかもしれませんが、その後の経営者や中小企業診断士としての視野が狭くなっていたのではと感じています。
何かを成し遂げるために独立した人は、独立後もそういう前向きな人との付き合いが増える。そんな気がしています(自分に課された社会的使命を果たすために起業した方との交流や一緒に仕事をすることは本当に楽しいです。)
2つ目の会計事務所か介護事業の事務・総務かとのことですが、
質問者様が何を成し遂げるために中小企業診断士として独立したいのか?
その目的によると思います。
資格は、ある目的を達成するための手段で、しかもとても有効な手段です。
どのように使うかはその人次第と思います。
独立して、資金繰りや管理会計を中心に企業支援を行いたいのであれば会計事務所の経験は生きると思いますし、医療福祉に特化した企業支援を行いたいのであれば、その方面ということになると思います。
何のために中小企業診断士として独立したいのか?
その目的次第です。
中小企業診断士の受験時代は、受かるかどうかそれが不安材料であり、
独立するために中小企業診断士ということになりがちですが、
もう少し視座を高く、私はなぜ中小企業診断士になりたいのだろうと自問自答すると答えは出るかもしれませんよ。
悩んだ数だけ人間は成長すると思います。
質問者様が、思いを持った中小企業診断士になることを期待しています。
頑張ってください。
中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。
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