中小企業診断士の仕事をしていてつらいと思ったことはありますか?

新卒の方々から診断士の仕事をするうえでの「つらさ」を尋ねられることがあります。この記事では業務的な意味でのつらさというよりも、仕事との向き合い方という観点から「つらさ」の有無などについてご紹介しています。

【2018年3月26日 作成】
【2024年4月17日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

新卒求人の時期になり、新卒者からの質問に答えることが多くなっています。

就職活動をされている学生から質問をいただくことが多いのがタイトルの
「中小企業診断士の仕事をしていてつらいと思ったことはありますか?」
というものです。

今日はこの質問について私の考えを書いてみたいと思います。

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中小企業診断士をあきらめる前に

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士をあきらめようと思います。そう相談されることも少なくありません。

ぱっとテキストを見て、なんとなくいけると思って勉強を開始したが、実際にやってみるとそんなに甘くなかった。
1回目の受験で、思ったほどの成果が出なかった。
これまでの努力と受験結果から見て、相当の努力をしないと合格ラインにまで到達しないことが分かった。
1年間土日をつぶして、朝早く起きて毎日勉強したのに1次試験ですら合格しなかった。もう家族に勉強を続けるといいづらい。

こんなきっかけで中小企業診断士をあきらめる方がいらっしゃいます。
中小企業診断士は、合格率もそれほど高くない試験です。
受験したいと思う人
1次試験を受験した人
2次試験を受験した人
合格した人

受験したいと思う人を母数にすると、合格した人の割合はそれほど多くはないと思います。

中小企業診断士という道具や手段を使わなくても、自分の人生を豊かにしていける。そう思ったもしくはそう決断した場合は、むしろ中小企業診断士にならなくてもよいと思います。
人生の選択は皆さん自身にあります。
実際に、中小企業診断士になりたいといって私の事務所に相談に来られて、いろいろ努力した結果、現在は中小企業診断士ではなく、自分のスキルを使って企業のある特定の部分を支援する会社を立ち上げられた方もいます。
企業を支援するという思いは変わらない。だから診断士にならなくても充実しているとおっしゃっている方もいます。

一方で、やってみて思いのほか難しかった、自分には合わなかった。
でも本当は、中小企業診断士になったほうが、自分の人生が豊かになることはわかっているのに・・・。と思っている。
そんな方に対しては、中小企業診断士となるのをあきらめるという後ろ向きの選択をすることはあまりお勧めしていません。

転職したい、独立したいといろいろな相談をいただきます。
現状に不満があり環境を変えたいという欲求がある。
言葉としては、環境を変えてもっとやりがいのある仕事をしたいとおっしゃることが多いです。

もっとやりがいのある仕事ってなんでしょうか?
人からの承認を得られることでしょうか?
自分のやりたいことをできることでしょうか?
地域に貢献できることでしょうか?

このやりがいのある仕事がかなり漠然とされている方が多いです。
しかし、その仕事が明確になっていて、中小企業診断士になったほうが、自分の人生が豊かになることはわかっている。
こんな感じで迷っている方はもう一度自分の人生の目標とその手段としての中小企業診断士を振り返ってみませんか?

現状の制約条件の中でやりがいのある仕事を1つでも2つでも行ってそれをさらに高めるための前向きな環境変化は問題はないと思います。
しかし、転職の第一の理由は現状に不満があり、転職すればもしくは中小企業診断士を取れば、その不満が解消されるという後ろ向きな環境変化はもう一度その選択を考えてもいいかもしれないと思います。
なぜそう感じるのかと言えば、その相談者にやりがいのある仕事ってどんな仕事でしょうか?と聞いてみると、具体的に定まっていないことが多々あるからです。
また、やりがいのある仕事を回答するのではなく、自分を認めてくれるなど現状の不満が解消されることをおっしゃる方もいらっしゃいます。
言葉としてはやりがいを求めているのですが、その方にとってやりがいが定まっていないかもと感じています。

どんな職場ででも制約条件はあります。
その制約条件の中で1つでも2つでも前に進める。その手段として中小企業診断士がある。

中小企業診断士をあきらめる前にもう一度考えてみませんか?

そして、その手段として中小企業診断士が有効であると感じている方はあきらめずにもう一度頑張ってみませんか?

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士直前期モチベーションの保ち方

中小企業診断士の西井克己です。

10月は、中小企業診断士2次試験が開催されます。

9月に入りいわゆる試験直前期になります。

資格勉強中のモチベーション維持については、以前記事にしましたので参考としていただけると幸いです。

資格勉強中どのようにモチベーションを維持しましたか

本日は、直前期のモチベーションの保ち方を記載したいと思います。

直前期になると、試験に受かるだろうか?やってたことは正しいのだろうか?と自問自答しがちです。
自問自答するだけならよいのですが、不安が先に出て、モチベーションそのものが低下することも少なくありません。
私自身の試験直前期のモチベーションの保ち方を以下に示します。

1試験が終わったらすぐにやることを決めておく
 試験勉強中はいろいろなものを我慢して、試験勉強に時間を集中させていると思います。
 試験が終わった直後、真っ先に何をやるのか考えておくと、それに向かってモチベーションを維持していました。
 私の場合は、N長の野望というゲームをやることでした。

2考える間もないぐらいにスケジュールを入れておく
 直前期は、仕事も試験勉強をとりあえず多く入れておいて、ふりかえる時間をほとんど入れないようにしています。
 仕事は、周りが心配するくらいに仕事を入れており、試験勉強も、模試を必要以上に受けて、やらなければいけない環境にしていました。
 ふと考えることがあるとなんのためにやっているのだろうと思ってしまうので、それを考えられないようにしていました。

3周りの方に試験勉強中であることを宣言する
 〇月〇日は、中小企業診断士の試験です。と周りの人に宣言していました。
 その理由は、2と同じく自分を追い込むことです。
 もう1つは、直前期になると周りの方が、気にかけていただけることが多く、
 頑張れよ、応援しているよと有難いお言葉をいただくことが多いためです。
 周りからの応援はモチベーションの維持につながります。

4どうしてもだめなときは、とりあえずあきらめてその日は何もしない
 モチベーションが上がらない、やらなくてはと思うときには、少しでも前に進めようとしてみます。
 それでも前に進まない、これ以上やってもダメというときは思い切って何もしないということを心に決めておく。
 実際に何もしないかどうかはわかりませんが、その気持ちの持ちようが自分には合っていました。

私自身の直前期のモチベーションの保ち方を記載してみました。

少しでも皆様の参考になると幸いです。

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