中小企業診断士の西井克己です。
中小企業診断士事務所で、求人を出していること自体が少ないですが、
私の経験を踏まえ、中小企業診断士事務所に勤務するリスクについて記載したいと思います。
1 給与水準が高くない
コンサルタントは一般的には給与水準が高いというイメージがありますが、中小企業診断士事務所は、中小零細企業をお客様としておりますので決して給与は高くありません。
上場企業のサラリーマンより確実に給与水準は低いです。
弊社の場合は、中小企業診断士として活躍できる状態になれば、地方においては安心して家庭を持つことができる給与水準であると思われます。
弊社の若手の中小企業診断士は、登録されて1-2年ぐらいで結婚しているという事実があります。
2 上司が忙しい
1つ1つ丁寧に教えてほしい。仕事は会社から与えられるものだ。という考え方の方は、あまりお勧めできません。
仕事のやり方として、ある程度裁量があって任されている部分があった方が自分にあっているという人でないと難しいかもしれません。
3 基本的に答えのない仕事なので、早く仕事をこなすよりも、時間をかけて自分なりに仮説検証を繰り返す必要がある
中小企業の経営支援の仕事をしておりますので、仕事の答えはありません。
そのため、仕事をはやく完成させることが重視されるのではなく、むしろ時間はかかってもよいので、仕事の背景を踏まえながら仮説検証を繰り返す仕事のやり方を自分なりにマスターしなくては、ほとんど仕事ができない状況になります。
通常の会社は、早く正確に仕事を行うことを是としていますが、中小企業診断士の事務所は、答えがない仕事をしているので、間違っていても、仮説検証を繰り返して前にすすめることを重視されます。
この考え方が身につくかどうかが、中小企業診断士事務所に定着できるかどうかのポイントと個人的には考えています。
4 社長(所長)と仕事に対する価値観が合わないとつらい(大企業との大きな違い)
中小企業診断士であるトップは、ある程度の仕事に対する価値観を持っており、それを実現するために1人でやるというより組織化して人を雇用する選択をしています。
その方と価値観があわないと一緒に継続して仕事をするのは困難かもしれません。
一方で、価値観があっているととても居心地がいいかもしれません。
これは、中小企業診断士事務所だけではなく、中小企業全体に言えることだと思います。
もちろん、これらが全てあてはまるわけではありません。例外はたくさんあると思います。
ただ、この4つは、恥ずかしいお話ですが、全て私が税理士事務所系のコンサル会社で勤務した時に経験してきたことです。
今考えると当たり前のことなのですが、当時はわからない状態でした。
もし私と同じ立場の人がいれば、ひょっとしたら役に立つかもと思いブログに記載しました。
中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。
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