中小企業診断士の仕事(公的機関経由の専門家派遣)

中小企業支援のあり方は様々ですが、公的機関を通じた「専門家派遣」もその1つです。企業側の視点から相談~支援といった流れは多く紹介されていますが、専門家側の視点は意外とありませんでした。今回の投稿では弊社での専門家派遣の流れなどを説明しております。

こんにちは。中小企業診断士の小川(森)です。

先日、「公(おおやけ)からの仕事ってどんなことしてるんですか?」という質問をいただきました。

確かに「中小企業診断士 専門家派遣」などで調べてみると、相談する側(中小企業経営者)目線でのページは自治体や支援機関ごとに存在しますが、専門家側のページはあまり見当たりませんでした。

特に地方では、弊社がある石川県と同様、専門家派遣が経営者の皆様との接点になっているケースも多いと思います。取得したて・独立したての方にとっては大事な機会になっています。

そこで今回は、実はあまり知られていない(かもしれない)専門家派遣での中小企業診断士の支援のあり方について書いていきたいと思います。

<関連記事>
中小企業支援について(実務前と実務後の違い)
弊社代表の西井が中小企業支援について紹介したものです。よろしければご覧ください。

 

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女性診断士は少ない?(その1)

女性の中小企業診断士が少ない。診断士として(特に地方で)活動しているとよく感じることです。実際のところどうなのでしょうか?今回は中小企業診断士試験及び資格における女性の割合と他士業とのデータを比較しながら、以前と今、そして今後どうなっていくのかを見たいと思います。

こんにちは。中小企業診断士の森です。

女性の就業比率が高まっている昨今ですが、今回は「女性×診断士」という切り口で書いてみたいと思います。

ボリュームが大きくなりそうなので、今回は「他士業との比較を通じた診断士×女性」という切り口で書いていきます。

次回は少々乱暴であることを承知の上で、「女性経営者×女性診断士」の可能性について触れたいと思います。

結論を申し上げると、
・受験者、合格者ともに女性が絶対数でも割合でも増加している。
・でも他士業と比較するとまだまだ少ない
ということがいえそうです。以下、詳しくみていきましょう。

 

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AIに代替されにくい中小企業診断士という仕事

大変ご無沙汰しております。石川県の中小企業診断士の森です。
更新ができておらず申し訳ありませんでした。
更新していなかった時期のことも含め、
少しずつまた皆さんに情報をお届けしていきたいと思います。

今日は最近特に注目を集めている「AI(人工知能)」についてです。
直近ではAIチャットボットである「ChatGPT」が
大きく注目されています。

一方で、AIに代替されにくい仕事として、
中小企業診断士が注目されているのはご存じでしょうか。

日経新聞「AI時代のサムライ業(上)代替の危機 新事業に挑む(2017年9月25日記事)」より引用

 

AIが将棋やゲームで人間に勝った、AIに記事執筆をさせたら数秒で10本もの
記事が完成したなどの情報を耳にする機会が増えたことで、
「AI=人間が敵わない存在」という風に感じている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、報道されるのはAIの得意とする分野の成果のみで、
AIにも不得意な領域があるそうです。
それが、ヒューマンスキル(交渉・コミュニケーション・ヒアリング・
コーチングなど)が必要とされる領域です。

 

■AIに代替される可能性が高い仕事

AIに代替される可能性が高い仕事の中には、
行政書士・弁理士・税理士・公認会計士・司法書士・社会保険労務士など、
複数の士業も含まれています。
一方で、士業の中でも代替可能性が低いとされているのが、
中小企業診断士と弁護士です。

◯AIの得意・不得意領域

そもそもAIが得意としているのは、ゴールの最適化と単一作業です。
画像・映像・音声の解析、明確なルールがある作業、
数値化されていることの推論など、
多くのデータを取り込んで最適な答えを導き出すのが得意です。

つまり、AIを活用するには数値化できるゴールを出す作業と、
学習のための豊富なデータを揃える必要があります。

その真反対にあるのが、人の行動や思いなどの定義が曖昧なものに対して
答えを出す仕事です。
例えば「人生にとって大切なこととは?」など、
人や状況によって定義が異なるような曖昧なものの答えを出すことは苦手です。
他にも少ない情報から答えを導き出すこと、文脈を理解すること、
経験から答えを出すこともAIの不得意分野です。
(もしかすると前述のChatGPTの登場により、
これも今後大きく変わってくるかもしれません)

つまり、「AIが得意=代替されやすい」のは書類手続き等、
定型的な業務が多い仕事。
「AIが不得意=代替されにくい」のがその人、
あるいは企業に合わせた「オーダーメイドの仕事」だと考えています。

中小企業診断士以外の士業で代替されにくいとされている弁護士も、
依頼人の気持ちを理解して課題解決をする点で、
高いヒューマンスキルが求められる仕事です。

 

■中小企業診断士が代替されにくい理由

ここで改めて、中小企業診断士がAIに代替されにくい理由を考えてみましょう。
1つは経営企画から戦略、財務、販売・マーケティング、人事労務までと
幅広い領域のコンサルティングを担う仕事であること
もう1つは、感情や想いを汲み取って仕事をする必要があることです。

相手に共感し、どうしてほしいのかを汲み取った上で、
幅広い範囲に及ぶ課題を解決しなければなりません。
最適化が得意なAIに各種の条件を入力して答えを導き出させたとしても、
それがその会社にとって最適な戦略かどうかはわかりません。
自分が経営者だったら一般的に優れている戦略よりも、
こちらの意図を汲み取った戦略の方がありがたいと思うのではないでしょうか。

このように企業によって大切にしたいこと、
理想とする未来が異なるため、
その会社ごとに違うコンサルティングが必要です。
AIが得意な定型業務の正反対の仕事だからこそ、
中小企業診断士がAIに代替されにくいという結果が出ているのでしょう。

もちろん、今後の進化によってはAIの不得意領域が
少なくなってくるかもしれません。
しかし、対話から悩みや課題を導き出すのは人間が長けている領域で、
人間に対して求められる価値はまだまだ伸びしろがあります。
人間の得意領域はそのまま磨きつつ、AIの得意な分析力を借りれば、
より質の高いコンサルティングができるようになると考えています。

AIに代替されないからこの仕事には将来性があると考えるだけでなく、
AIによる技術を活用してより質の高い仕事を目指すことで、
中小企業診断士として大きく成長できます。

それが、クライアントの利益を生み、
中小企業を支えることにつながっていくはずです。

平時と有事での中小企業診断士のあり方

中小企業診断士の森研介です。

前回の投稿からかなり時間が空いてしまいました。
しっかりと定期的に投稿を継続していきます。

 

さて、投稿が空いてしまった間に世の中では
新型コロナウイルスの感染が急速に広がりました。

私が聞く限りでは、ほぼすべての業種で
何らかの影響を受けていらっしゃいます。

今回の件による倒産や雇用の減少を防ごうと
様々な施策が打ち出されておりますが、
いつまで感染拡大が継続するかもわからず
おさまったとしても消費が戻る時期は
さらに先になると考えられることから、
まだしばらくは厳しい状況が続きそうです。

今回は、平時と有事における中小企業診断士の
あり方について書いていきます。

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中小企業診断士は激務か?

中小企業診断士の資格取得を検討されている方の中には、「診断士は激務ではないのか?」ということを懸念されている方が少なからずいらっしゃるようです。「激務でもその分たくさん稼げるならいい!」「それほど稼がなくてもいいからほどほどに働きたい」いろんな働き方があると思いますが、データの面から「診断士と激務」を見ていきます。

【2020年2月5日 作成】
【2024年2月4日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森です。

 

中小企業診断士に関連して検索されているワードに「中小企業診断士 激務」というものがありましたので、今回はこれについて書いていきたいと思います。

 

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「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み(その2)

こんにちは。
迅技術経営の森です。

前回、新卒で完全未経験だった森が資格取得以降、
どのような仕事をしてきたのかについてお話しました。
記事はこちらからご覧いただけます

今回はその続きとして、現在の日常での仕事のしかたについて
書いていきたいと思います。
(前回も書きましたが、あくまで一例だと思ってください)

お客様との打合せは、主に日中の時間帯に行います。
ただ、当然お客様のご都合が最優先なので、
夕方~夜の時間帯に行われることもあります。
打合せの場所は、現地(お客様の事務所等)で
行われることが中心ですが、支援機関経由の場合は
支援機関様の打合せスペースで行われることもあります。

打合せ時間は概ね2~3時間程度の場合が多いと思いますが、
顧問契約をいただいているお客様の場合は、
5~6時間ほど滞在して作業もしながら集中的に何かを詰めたり、
午前・午後で別々のテーマについて打合せをする場合もあります。

弊社の場合、石川県内でも加賀から能登まで、
また最近では富山県や福井県へ伺う場合もありますが、
原則車で事業所まで伺っております。
なので、1日の半分くらいが移動時間になる場合もあります。

通常、1日に1件以上打合せが入っている日が大半であり、
時には3~4件入っているときもあります。
(10時から、13時から、16時から、19時からセミナー、など)
また週末も、いつもというわけではありませんが、
セミナーや打合せが入っていたりします。

日中はこのような形で外にいることが大半なので、
お客様との打合せ内容を踏まえた起案は早朝と夜が中心です。
時には起案日を設けて集中的に進めるときもありますが…

ちなみに、お客様と打合せをする頻度ですが、
顧問契約をいただいている方の場合は月に1回程度、
公的機関経由の場合は、状況によって様々ですが、
2週間~1ヶ月に1回程度の頻度のことが多いです。
打合せの最後には次までに進めるべき宿題を出し、
それを確認しつつ次回の打合せに備える、という流れです。

弊社での中小企業診断士としての働き方、なんとなく伝わったでしょうか。
何度も言いますが、これはあくまで一例に過ぎないので、
中小企業診断士の数だけ日々の過ごし方があると思っていただけると幸いです。

弊社では、「未経験だが中小企業の支援に携わりたい」という
思いを持つ方と一緒に働きたいと思っております。
ご興味のある方、聞いてみたいことがある方は、
ここをクリックしてください(問い合わせフォームにジャンプします)。

弊社の考え方や求める人材像などは、
こちらからご覧ください。

よろしくお願いいたします。

将来やりがいのある仕事をしたい(ブランク10年以上)

中小企業診断士の西井克己です。

最近、主婦(夫)を対象としたパートアルバイトを通年採用に変更しました。

弊社の採用スキームはミスマッチをなくすために、パートアルバイトにおいても最低3回は会社にお越しいただいています。
第一回目は私が会社案内を、第二回目は、一次面接(役員は入りません)・適性試験、第三回目は役員面接となっています。

私自身が会社案内で説明しているため、主婦(夫)の方とお話しする機会が増えております。

会社案内に来られる方は、出産後10年近いブランクのあり、子育てが落ち着きつつあるので職を探している方や
今パートとして働いているが、将来やりがいのある仕事をしたいと思い、話だけでも聞いてみたいという方が多いです。

会社案内では、
弊社がどんな仕事をしているのか?
現在募集している求人が、ずっとパートの仕事をしたいという方を対象としておらず、
士業へのステップアップの手段(パートとして働きながら試験勉強→中小企業診断士1次合格後時短正社員化→中小企業診断士合格・登録→かばん持ち(2年)→中小企業診断士として活動)
であることを説明しております。

質問を受ける中でとても感じることが、「やりがいのある仕事」の定義が人によってさまざまであることです。
人の数だけ正義があるように、「やりがいのある仕事」も人の数だけあるような気がしています。
今の仕事に不満がありやりがいのある仕事がぼんやりとしている方もいれば、やりがいのある仕事の青写真がしっかり見えている方もいます。
そんな中で、中小企業診断士に何らかの興味があり、会社案内に時間をくださっています。

その際に、私自身のやりがいの根底にある考え方をお話しさせていただくことが多いです。
それは、「恩を送る」ことです。
人は、社会の中で生きていくうえで必ず恩をいただいて生きています。
恩をいただいた方に恩を返すと恩返しになりますが、
その人に返すのではなく、別の人に恩を送ることを恩送り(江戸時代には普通に使われていた言葉のようです)と言います。
私自身は、親から、恩師から、お客様から、社員からいろいろな恩をいただいています。その恩を別の方に恩を送っていくことができたときにやりがいを感じております。
この考え方は、未経験の方を中小企業診断士として育てる現在の会社をつくる原点になっています。

私自身の体験では、中小企業診断士という職業は、いろいろな方から恩をいただき、そして恩を送れる機会にとても恵まれていると感じています。
私自身は、恩を頂いたり(ありがとうと言われる)恩を送ったりする(支援した方が変わる)ことができたときはとてもやりがいを感じています。

人それぞれやりがいのある仕事は違いますが、そのやりがいのある仕事を行うための手段として中小企業診断士という資格が選択肢の1つになるととてもうれしく思います。

迅技術経営のパートアルバイト通年採用情報

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中小企業診断士の【仕事内容】(1日の仕事の流れと公的支援と民間契約)は?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士は実際にどのような仕事をしているのか?
いわゆる仕事内容は、受験生にとっては気になると思います。
独占業務がない中小企業診断士だからこそ、その仕事をやってみたり、その仕事をやっている人に聞かないと
その仕事内容もわかりずらいところがあります。

そこで弊社社員の一日の行動や仕事内容を例に記載したいと思います。
(西井を参考にすると参考にならないと思いますので・・・)

〇専門業務型裁量労働制の中小企業診断士の月曜日の1日の流れと仕事内容
8:00
出社。
  月曜なので業務についての簡単な打ち合わせ10分(西井と)
  メールチェック、1日のスケジュール確認。
9:00
お客様訪問(面談)。お客様の相談内容や今後の方向性について話し合います。
12:30
帰社。昼食。午後からの面談書類の確認やメール返信・電話連絡等を行います。
15:00
お客様訪問(面談)同行。財務分析に基づいて、今後の経営計画について話し合います。
18:00
帰社。メールチェック。報告書の作成や明日以降に面談の書類作成や確認を行います。
上司へ案件の進捗状況や問題点について報告・相談を行います。
20:00
帰宅。

弊社の場合の仕事内容は、
中小企業支援団体から依頼をいただき、中小企業に専門家として派遣される公的支援業務と
顧問契約をいただいているお客様に定期訪問し、課題の進捗状況を確認する民間契約業務があります。

その仕事内容をそれぞれ説明します。

〇公的機関から頂く仕事と仕事内容
公的支援業務の仕事内容は、お客様の課題を広く浅く支援することが多いです。
多くは、商工会議所・商工会の経営指導員さん、都道府県等中小企業支援センターや中小企業団体中央会の職員さんが
日頃から接している事業主さんのなかで、特定の課題が発生した時に、
その職員さんと一緒に経営支援をすることが多いです。
その内容は、資金繰りから販路開拓、工場の5Sまで幅が広いテーマが多いです。
ただし、規模感でいうと小規模事業者が大半となります。
(石川県には企業ドック制度http://www.kanazawa-cci.or.jp/service/consul/service03.html#01
 という専門家派遣制度があり、企業が抱えている課題を網羅的に診断する事業もあります)。
すなわち、公的機関から頂く仕事は、小規模事業者を対象とした、よろず屋的な支援(いわゆるひろく浅く)となります。

〇お客様から直接契約いただく仕事と仕事内容(民間契約)
お客様から直接仕事のいただく民間契約業務の仕事内容は、弊社の場合は顧問契約がでお受けしています。
そのため、毎月訪問して企業支援することから、網羅的な支援というより個別具体的な課題を深堀して課題解決にあたることが多いです。
資金繰りや計画の達成度等の全般的なところから、原価管理制度の構築や人事考課制度の構築など、個別具体的な経営支援を行っております。
最近は、経営計画をつくって、それを実行するための幹部教育制度を立ち上げて、弊社自らがその幹部教育を実行させていただく。こんなパターンが多くなっています。
民間契約の場合は、自分で費用を出していることもあり、何とかこの費用で成果を出そうと思っていただける方が多いのが現状かもしれません。
規模感は公的支援と比べると大きく、支援する側も専門知識と経験が必要になる分野となります。
公的支援の仕事を小規模事業者を対象にひろく浅くとするならば、民間契約の場合は、中規模事業者を対象にせまく深く(専門的に)となるのではないでしょうか?

2つに共通している仕事内容としては、お客様になりかわって課題を解決するのではなく、お客様と一緒に考えて、解決するように気付きを促したりその動きを支援するいわゆる伴走型支援であることは共通しております(主役はお客様であって中小企業診断士は黒子です)。

いろいろな表現で仕事内容をお伝えするのですがなかなか中小企業診断士の仕事は多岐にわたっています。
だからこそ中小企業診断士同士が、お互いの業務がかぶることなく切磋琢磨できる。それこそが中小企業診断士の良いところと思っています。

中小企業診断士ってどんな仕事をしているのだろう?
そんなことに興味を持ちながら受験している皆さん。是非知り合いの診断士に仕事内容を聞いてみてはいかがでしょうか?
そんな方がいないという方は、西井でよろしければお会いします。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。
最近はスカイプでの会社案内にも対応しています。

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仕事と中小企業診断士試験勉強を両立するためには

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルの「仕事と中小企業診断士試験勉強を両立するためには」は、中小企業診断士受験生からよく質問されることです。

中小企業診断士は、他の資格試験と違いほとんどの方が仕事をしながら試験勉強をした方がほとんどと思われます。
これは、新卒で中小企業診断士事務所に就職すべきか?で中小企業診断協会
が発表した合格者の職業を見るとその傾向が分かります。
平成28年のデータを見ると合格者842人の内、学生は13人、その他(無職含む)54人ですので、合格者全体の92%が、
職を持たれていることが分かります。

仕事と試験勉強の両立方法は、人それぞれ職場環境も家庭環境も異なりますのであまり一般化できないと思いますが、
自身の経験や弊社社員の状況を踏まえてお伝えしたいと思います。

1 学習時間の確保

 働きながら中小企業診断士の試験勉強をするためには、まず、学習時間の確保が大切です。
 毎日1~2時間は確保したほうが良いと思います。
 私の学習スタイルを以下に示します(1年目1次合格、2年目2次合格)
 平日  AM6:30-8:00に会社近くのスターバックスで勉強
 土曜日 TACに通って1日勉強
 日曜日 家族との時間
 1年目はこのような形で進めていました。
 2年目はどうしても合格したいという思いから、試験直前3か月は、日曜日も勉強をさせていただきました。
 私の場合家族の理解もあり、2年目の直前期は休日をすべて使わせていただきましたが、
 家庭を持ちながら休日のすべてを勉強に使うことは難しいと思います。
 
 弊社社員の場合は、資格試験勉強中は、週4日勤務週3日休みのため、
 平日は、1-2時間程度で、週に2日は、勉強に専念していた方が多いようです。

2 家族の理解
 1で記載した通り、試験勉強中は、家族との時間がかなり少なくなります。どのくらいの学習時間とするのか
 そして何年をめどに合格するのかを宣言する必要があります。
 (私の場合2年要しましたが、受験勉強中に第一子を授かりましたので、おそらく3年が限界であったかもしれません)。

3 スランプに陥ったときにすることを決めること
 仕事も忙しく、試験勉強も忙しい。長い試験勉強中に、スランプに陥ることがあるかも知れません。
 私の場合は、なぜ中小企業診断士になりたいかという思い紙に書き、スランプの際は、それを読み直すことで
 気持ちをリセットすることができました。
 なにか、スランプに陥ったときのルーティンを決めておくこともよいかもしれません。
 そのルーティンがいつも通りできるかできないかで客観的に自分の状態も知ることができます。

中小企業診断士試験は、受験資格もありません。皆さん受験できる試験です。
学習時間を毎日確保して、頑張り続けることで2年程度で合格レベルに達する試験です。

まずは、学習時間の確保そして家族の理解を得てから勉強に取り組んで頂けると幸いです。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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