中小企業診断士の【仕事内容】(1日の仕事の流れと公的支援と民間契約)は?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士は実際にどのような仕事をしているのか?
いわゆる仕事内容は、受験生にとっては気になると思います。
独占業務がない中小企業診断士だからこそ、その仕事をやってみたり、その仕事をやっている人に聞かないと
その仕事内容もわかりずらいところがあります。

そこで弊社社員の一日の行動や仕事内容を例に記載したいと思います。
(西井を参考にすると参考にならないと思いますので・・・)

〇専門業務型裁量労働制の中小企業診断士の月曜日の1日の流れと仕事内容
8:00
出社。
  月曜なので業務についての簡単な打ち合わせ10分(西井と)
  メールチェック、1日のスケジュール確認。
9:00
お客様訪問(面談)。お客様の相談内容や今後の方向性について話し合います。
12:30
帰社。昼食。午後からの面談書類の確認やメール返信・電話連絡等を行います。
15:00
お客様訪問(面談)同行。財務分析に基づいて、今後の経営計画について話し合います。
18:00
帰社。メールチェック。報告書の作成や明日以降に面談の書類作成や確認を行います。
上司へ案件の進捗状況や問題点について報告・相談を行います。
20:00
帰宅。

弊社の場合の仕事内容は、
中小企業支援団体から依頼をいただき、中小企業に専門家として派遣される公的支援業務と
顧問契約をいただいているお客様に定期訪問し、課題の進捗状況を確認する民間契約業務があります。

その仕事内容をそれぞれ説明します。

〇公的機関から頂く仕事と仕事内容
公的支援業務の仕事内容は、お客様の課題を広く浅く支援することが多いです。
多くは、商工会議所・商工会の経営指導員さん、都道府県等中小企業支援センターや中小企業団体中央会の職員さんが
日頃から接している事業主さんのなかで、特定の課題が発生した時に、
その職員さんと一緒に経営支援をすることが多いです。
その内容は、資金繰りから販路開拓、工場の5Sまで幅が広いテーマが多いです。
ただし、規模感でいうと小規模事業者が大半となります。
(石川県には企業ドック制度http://www.kanazawa-cci.or.jp/service/consul/service03.html#01
 という専門家派遣制度があり、企業が抱えている課題を網羅的に診断する事業もあります)。
すなわち、公的機関から頂く仕事は、小規模事業者を対象とした、よろず屋的な支援(いわゆるひろく浅く)となります。

〇お客様から直接契約いただく仕事と仕事内容(民間契約)
お客様から直接仕事のいただく民間契約業務の仕事内容は、弊社の場合は顧問契約がでお受けしています。
そのため、毎月訪問して企業支援することから、網羅的な支援というより個別具体的な課題を深堀して課題解決にあたることが多いです。
資金繰りや計画の達成度等の全般的なところから、原価管理制度の構築や人事考課制度の構築など、個別具体的な経営支援を行っております。
最近は、経営計画をつくって、それを実行するための幹部教育制度を立ち上げて、弊社自らがその幹部教育を実行させていただく。こんなパターンが多くなっています。
民間契約の場合は、自分で費用を出していることもあり、何とかこの費用で成果を出そうと思っていただける方が多いのが現状かもしれません。
規模感は公的支援と比べると大きく、支援する側も専門知識と経験が必要になる分野となります。
公的支援の仕事を小規模事業者を対象にひろく浅くとするならば、民間契約の場合は、中規模事業者を対象にせまく深く(専門的に)となるのではないでしょうか?

2つに共通している仕事内容としては、お客様になりかわって課題を解決するのではなく、お客様と一緒に考えて、解決するように気付きを促したりその動きを支援するいわゆる伴走型支援であることは共通しております(主役はお客様であって中小企業診断士は黒子です)。

いろいろな表現で仕事内容をお伝えするのですがなかなか中小企業診断士の仕事は多岐にわたっています。
だからこそ中小企業診断士同士が、お互いの業務がかぶることなく切磋琢磨できる。それこそが中小企業診断士の良いところと思っています。

中小企業診断士ってどんな仕事をしているのだろう?
そんなことに興味を持ちながら受験している皆さん。是非知り合いの診断士に仕事内容を聞いてみてはいかがでしょうか?
そんな方がいないという方は、西井でよろしければお会いします。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。
最近はスカイプでの会社案内にも対応しています。

新規の問合せ質問はここをクリックしてください(フォームにリンクします)