中小企業診断士一次試験をデータで振り返る

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

中小企業診断士一次試験まであと一週間と少しになりましたね。
中小企業診断士の資格は、「合格率4%」や「難関資格」と
言われることもあります。
今日は診断士の試験制度のおさらいと、この10年間の合格率のデータを
紹介していきたいと思います。

<試験制度について>
中小企業診断士試験は一次試験(毎年8月第一週の土日2日間)と
二次試験(毎年10月後半の日曜日)、それから口述試験の3段階に分かれています。
口述試験は合格率がほぼ100%なので、一次試験と二次試験について書いていきたいと思います。
○一次試験
経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理、
経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策
の7科目から構成されています。
合格基準は総点数の60%以上(700点満点中420点以上)であり、
かつ1科目も40%未満(100点満点中40点未満)の科目がないこと
を基準としております。
試験合格の有効期間は2年間(合格した年とその翌年)であり、
この期間内であれば二次試験の受験資格があります。
また、科目合格(100点満点中60点以上)の制度もあり、
3年間(受験した年、その翌年、翌々年)が有効期限です。

○二次試験
二次試験は事例Ⅰ~事例Ⅳまでの4つの事例における筆記試験です。
大まかな傾向としては以下のとおりです。
事例Ⅰ:組織や人事に関連する戦略に係る事例
事例Ⅱ:販売戦略(マーケティング・流通等)の戦略に係る事例
事例Ⅲ:生産・技術面の戦略に係る事例
事例Ⅳ:財務・会計面の戦略に係る事例
試験のスタイルとしては、2~3ページからなる問題文に対して
4~5問程度の設問があり、それに対して文章(20~120字程度)もしくは
計算結果を回答していく、というものです。
合格基準は一次試験と同じく、総点数の60%以上で、
かつ1科目も40%未満のものがないことを基準としております。

<合格率>
ここでは2009年度以降10年間の合格率の推移を
見ていきたいと思います。

試験合格に関しては、概ね20%強で推移しておりますが、
科目別では2%程度から50%まで、かなり年によって幅が
あることがわかります(平均は17%程度)。
(科目別合格率には試験合格者が含まれていませんので、
実際はもう少し高いと思われます。また、あまりに
平均点が低い場合は得点調整(全員に加点)がなされる
場合もあります)
また、二次試験の合格率も概ね20~25%程度ですので、
これが「合格率4%(一次試験20%×二次試験20%)」と
いわれる所以です。

こうして時系列でデータを比較すると、見えてくるものが
ありそうですね。
先ほど試験制度の部分でも書かせていただきましたが、
中小企業診断士試験の特徴は、科目合格、一次試験合格ともに
有効期間があるという点です。
この有効期限をうまく使っていくことが、
資格取得に向けた勘所になっているように思います。

次回は私(森)が思う「時間が限られている社会人の方でも
資格取得を目指していける方法」について書いていきたいと思います。

またお時間がございましたらご覧ください。

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