「支店制度」とはなんですか?

迅技術経営では士業を目指す方を「育てる」ことを重要視しています。それは資格を取得する以前はもちろんなのですが、取得後にどのようにその力を活用していただくか、ということも含まれています。今回の記事では資格を取得してひとり立ちした後に北陸以外でも活躍していただける「支店制度」を紹介しています。

こんにちは、迅技術経営の中小企業診断士・小川です。

弊社(迅技術経営)は、士業資格をすでに持っている方ではなく、資格も経験もないが将来的に資格を取得して、中小企業や地域のために貢献したいという方と一緒に働きたいと考えています。

弊社の士業育成に対する考え方や独自の制度である士業育成システム®、弊社の特徴についてはこちらの採用ページ知的資産経営報告書に記載されておりますので、そちらをご覧ください。

今日は、士業育成システムを構成する1つの要素である「支店制度」について書いていきたいと思います。

1.支店制度とは

弊社は理念にもあるとおり、「恩送り」という考え方を大事にしています。これは、いろいろな方から受けた恩をその人に返すのではなく、別の誰かに送っていくというということを意味しています。
士業育成システムもその1つであり、お客様からいただいたお金を次の世代の育成に活用することで、活躍できるスタッフが増え、結果的により多くのお客様に対して価値を提供する、そしてさらに次の世代を育成する…そんな循環をイメージしています。

育てられる側からの視点はこちらの記事をご参照ください。
・「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み
・中小企業診断士資格取得後のキャリア形成(新卒診断士)
・士業資格取得後のキャリア形成(社会保険労務士編)

今回テーマに挙げた支店制度もその1つです。
入社から資格取得、ひとり立ちまでの期間は原則として北陸を中心に活動していただきます。そしてそこで蓄積した力をご自身の故郷やお世話になった地域、ここで貢献したいという思い入れのある地域で発揮していただくことを会社として後押しできればという思いでスタートしたものです。
通常であれば独立して、という形態をとることが多いのですが、弊社では後進の育成という観点から、組織に属しながらそれぞれの場所で活躍していただく、ということを目指しています。

 

2.支店制度でイメージしている姿

2-1.故郷で活躍する

支店制度を開始した当初にイメージしていたのは、この故郷に戻るパターンです。進学や就職で故郷を離れたが、歳を重ねるに連れ故郷の良さや少子高齢化の波の中で少しずつ衰退していく姿をより強く感じるようになった。
愛着のある土地に自分なりの方法でなんとか恩返し・恩送りできないだろうか。

実際、見知った人も多いであろう「地元」で働くことは、縁もゆかりも無い状態からスタートする方と比べるといろいろな面で有利に働くこともあると思います。

 

2-2.思い入れのある土地で活躍する

開始当初からイメージしていたもう一つの姿は、故郷ではないもののどうしてもこの場所で貢献したい、という思いの実現を後押しするパターンです。
私(小川)も支店制度のアイデア出しに加わっていた一人ですが、私の場合東北の支援をイメージしながらこの話をしていました。私が中小企業診断士を目指すきっかけになったのが、当時東日本大震災後の復興段階にあった東北でした。
自分の進路を決めるきっかけになった土地で何かできないだろうか。都度都度関わるのではなく、自分自身もその土地を構成する一人として貢献できないだろうか。
あくまでイメージの一つとして捉えていただきたいですが、そんな方にも活用していただけます。

 

2-3.現在住んでいる場所が北陸以外である

これまでは既に北陸に住んでいる、もしくは入社を機に北陸に移住するパターンばかりでしたが、北陸新幹線の開業やリモートワークの環境向上などといった変化により、必ずしも北陸に住むことが条件とならなくなってきました。
現在住んでいる場所が北陸以外であり、資格取得からひとり立ちまでは一時的に北陸に住む、もしくは北陸に通うが、十分に力をつけた後は今住んでいる土地で活躍する。そんなパターンです。

制度を検討した当初はこのパターンは考えていなかったのですが、この記事を執筆している時点(2025年4月)では甲信越から北陸に定期的に通いながら力をつけていただいている方がいらっしゃいます。

 

2-4.ご家族の転勤

「士業」というと男性が多いイメージを持たれる方もいらっしゃると思います。事実、資格によって差はあれど男性比率が高いことがほとんどです。
しかし今後はそのような時代ではなく、弊社でも女性診断士、女性士業という道を積極的に後押ししたいと考えています。
(参考:女性診断士は少ない?

パートナーによっては、全国への転勤がありなかなか一つの場所で長期間働くことが難しいケースもあるかもしれません。

基本的には一つの場所で長期間活動していただくほうが様々な面でメリットがありますが、こうしたご家族を含めた環境の変化にも、支店制度は活用できるかもしれません。
(支店を作るまでには、既にひとり立ちしている士業がその土地の方々との関係を構築したり仕事のあり方を模索する段階があるなどそれ相応のコストをかけますので、どこでもできる、というわけではありません)

 

 

3.おわりに

ここまで支店制度についていろいろと書いてきたのですが、記事執筆時点では明確な支店というものは存在しておらず、北陸3県がメインフィールドです。
しかしこの動きが少しずつ現実味を帯びているため、この先はこの動きを少しずつ大きくしていきたいと考えています。

中小企業診断士をはじめとして、士業の資格取得を目指す方の中では、いろいろな理由から諦める方がいらっしゃると思います。
もしその理由が「経験」や「場所」だとしたら、弊社のこの制度を活用して思いを実現してみませんか?

学生の方、すでに社会で活躍されている方、様々なハードルを抱える方、どのような属性の方であっても、「地域や地方、そこで活動されている方々のために、自身や資格の力を活用したい」という方と一緒に働くことができればと思っております。
石川県という地方の、しかも10人にも満たない会社に対してアクションを起こすことは勇気がいると思いますが、「小さな一歩」を踏み出してみませんか?
オンラインでも対面でも、弊社の士業と話すこともできますので、ぜひお問い合わせはこちらから、お待ちしております。

興味を持っていただいた方は、迅技術経営の採用ページもご覧ください。

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