営業職から中小企業診断士への転身

営業職と中小企業診断士。あまり共通点がないように思われるかもしれませんが、実はこの2つの仕事には多くの共通点があると考えています。さらに、営業職ならではの苦しみ・葛藤は、意外と診断士の仕事では緩和されるかもしれません。営業職は好きだけど悩みもある…という方はぜひご覧ください。

【2023年4月3日 投稿】
【2023年5月1日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森です。
今回は「営業職と中小企業診断士」というテーマでお話してみたいと思います。

営業職と中小企業診断士にはあまり共通点がないため、営業職から中小企業診断士に転身する人は少ないと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、私は双方に活かせるスキルがあると考えています。

どんな部分がそれぞれの仕事に活かせるスキルになるのか、そして営業職から中小企業診断士に転身する理由、営業職と共通する中小企業診断士のやりがいなどを考察します。

■営業職の仕事とジレンマ

営業職は担当者から経営陣まで、お客様である企業の幅広い階層に対してアプローチし、自社の商品・サービスを用いてお客様の利益向上・コスト削減などを
実現する仕事です。
そのために数ある職種の中でも、経営者など「意思決定に関わる方々」
に接する機会が多いという特徴を持っています。

そんな営業職が仕事をしていてジレンマを感じるのは、自分の売上や自社の利益とクライアントの利益が相反するときではないでしょうか。
もちろんクライアント利益が自社の利益、自分の売上につながることもありますが、自分たちの商品やサービスを売るということがお客様の利益を実現する手段から目的に転じていることに疑問を感じる、ということは「営業職あるある」だと思います。

 

中小企業診断士の仕事であれば、このジレンマは発生しにくい、というのが今回の記事でお伝えしたいことです。

 

■中小企業診断士でジレンマが発生しない理由

中小企業診断士の仕事で、お客様の利益と自分の利益にジレンマが生まれない理由は、お客様が成功しないと中小企業診断士としての仕事が継続にならないからです。
営業職の場合は商品・サービスがあるため、自社の利益がお客様の利益を一部削ってしまったとしても契約が継続になるケースもあるでしょう。

しかし、中小企業診断士の場合はその企業に存在する課題を解決して、企業成長を促すことが仕事です。
それがうまくいって初めて「別の課題解決もお願いしたい」という風に継続するので、お客様の利益と自社の利益にジレンマが生じないという点が、営業職との大きな違いになります。

 

■中小企業診断士としてのやりがい

営業職とも共通する中小企業診断士としてのやりがいは、この3つです。

・多くの企業の課題解決ができる
・クライアントの成功を一緒に作れる
・「あなただから」と自分に価値を感じてもらえる

 

営業職はその企業の事業・組織上の課題などに触れることも多いですが、自社商品・サービスを起点とした提案をする必要があるため、本質的な課題解決まで踏み込めないことも多いです。
しかし中小企業診断士の場合はコンサルティングが仕事なので、使う商品・サービスに縛りがなく、幅広い知識を用いて本質的な課題解決に取り組めます。

また、営業と同じように自分が最初から最後まで担当できる点がこの仕事の大きな魅力です。
自分で受注し、企画・提案、納品できるため、経営者と伴奏するパートナーとしてのやりがいを感じられます。

 

おわりに

中小企業診断士の仕事の特徴を見ると、営業職から中小企業診断士に転身するのに向いているのは「売って終わり」ではなく、長くクライアントと関係性を作っていきたいと考える人です。
もし今、仕事でジレンマを感じていて、よりお客様に寄り添った立場になっていきたいという思いをお持ちであれば、中小企業診断士という選択も考えてみてはいかがでしょうか。

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