思い?テクニック?

士業に必要なのは思いか?テクニックか?ーこれは誰もが考えたり直面したりするテーマだと思います。当然両方あるに越したことはないのですが、では経験やテクニックがない人は永遠に士業として活躍できないのか?この記事ではこの問いに対する弊社なりの考えを書いています。

【2024年8月2日 投稿】
【2024年9月4日 更新】

こんにちは。
未経験ではあるが中小企業の支援がしたい、中小企業支援を通じて地域活性化の役に立ちたい。
そんな思いを持つ方々に対して「士業育成システム」や「恩送り」といった「共育恩送」の考え方を通じて実現のお手伝いをしている迅技術経営の小川です。

突然ですが、弊社は通年で採用活動を行っております。

2024年、早いものでもう7ヶ月が経過してしまいましたが、今年も何人かの方とご縁をいただき、面接をいたしました。

弊社では、採用活動は「お互いを十分に知るための期間と機会」と捉えているため、面接ではこちらからの質問ばかりではなくお相手からも弊社に対する疑問をたくさんぶつけていただき、なるべくそれに答えるようにしています。

そのような面接の場で、明確に質問されたというわけではないのですが、認識の差を感じることがありましたので、今回はそれについて書いていきたいと思います。

それは、「士業として活動(活躍)するために必要なものはスキルやテクニックなのか?」、別の言い方をすれば、「思いや夢、志といったもので士業として活動していけるのか?」といったテーマです。

以前、「どうして経歴や能力を重視しないのか?」というテーマで記事を書きましたので、よければそちらもご参照ください。

1.士業における「テクニック」とは

中小企業診断士をはじめとして、士業として活動する上で求められる「テクニック」とはなんでしょうか?

ロジカルシンキング、MECE、様々なフレームワーク、コーチング、傾聴、プレゼン能力、業界に関する専門的な知識…などなど

士業と呼ばれる職業では、それぞれの資格によって多少の差はあるかと思いますが、「専門的な知識を活用してお客様の問題解決をサポートする」という点では共通しています。

お客様の問題解決をサポートするためには、
①お客様の現状や抱えている問題を把握して整理する
②専門的な知識を背景に適切な解決策を選択し提示する
③こちらで解決できる場合は解決する、お客様に動いていただかなくてはならない場合はそのサポートをして問題解決に導く
④同じような問題や派生的な問題が起きないような対策を先回りして講じる、発生してしまった新たな問題に対して早期に解決する

といった流れが必要です。
確かにこの流れを見ていると、

・問題を把握するための「ヒアリング能力」「幅広い分野に関する知識」「専門的な知識」
・現状や課題を整理して適切な解決策を見つけるための「ロジカルシンキング」
・適切な解決策を提示して納得していただくための「プレゼン能力」
・将来起きうる問題を先回りで気づくための「経験」

を身につけることで、お客様の問題解決に貢献できるように思われます。

これが、「士業として活動・活躍するためにはテクニックが必要≒テクニックがなければ活動・活躍できない」と思われてしまう背景だと思います。

2.士業として相対する方はどんな方なのか?

では、実際士業(弊社の場合、中小企業診断士、税理士、社会保険労務士)として相対するのはどんな方々なのでしょうか。

これは、ほぼイコール「経営者とはどんな人なのか?」という問いにつながるといってもいいと思っています。

支援に入るきっかけは士業のスタイルによって様々ですが、弊社の場合はほぼ全てが支援機関を経由する形で始まります。
(公的機関経由の専門家派遣についてはこちらもご覧ください)

専門家派遣で支援を開始する場合、経営者の方々はある程度明確な課題や問題点を抱えた状態ですので、まずはそれを解決するところから始まります。
この段階はフレームワークや知識が大いに活躍するポイントでもあります。

ただ、見えている課題や問題を解決することは「支援」のあくまで第一歩に過ぎません。

先にも書きましたが、①〜④の流れがある中で①〜③はこの段階、その先の④は終わりもなければ唯一絶対の答えもありません。
お客様との信頼関係を構築していく中で、お客様の立場に立ってお客様と同じ世界を見ながら、かつ専門家として支援することが必要だと私は考えています。

では、経営者の方々は、長期的なお付き合いをするならどのような専門家を求めるか。
どれだけ最新の知識を持っていたり豊富な経験を持っていても、それらの武器を使う人(士業)と合わなければ、長いおつきあいにはなりにくいでしょう。

 

3.弊社が思いを優先する理由

ここまで読んでいただくと、弊社がテクニックよりも思いを大事にしている理由が伝わったのではないかと思います。

弊社は「士業育成システム」にあるように、「経験や資格はないものの強い思いは持っている」方をサポートし、その方が会社や地域に貢献することを目指しております。

テクニックは後から育ちますが、思いの方向性は(少なくとも弊社の人たちを見ていると)入社当時から変わっておらず、その強さがより強くなっている人が多いように感じます。

その最初の思いや衝動のようなものを、弊社としては大事にしたいと思っています。また、たとえ経験がなくても強い思いを持つ方々に対して一人前の士業になっていただく環境を提供することで、より多くの企業や地域が活性化することを目指しています。

 

4.終わりに

繰り返しにはなりますが、弊社(迅技術経営)では、性別や経歴に関係なく、士業資格(中小企業診断士、税理士、社会保険労務士)の取得を通じて地域のために貢献したいという方に対して、「士業育成システム」による支援を行っています。
資格を取得して一人前になった後は、自らの故郷などに支店を設け、皆様の力を還元する取り組みも行っています。

採用も随時行っておりますので、こちらの採用ページをご覧ください。

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