副業としての中小企業診断士

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

 

新型コロナウイルスの影響、皆さんの側では
いかがでしょうか。
弊社のある石川県は、早い段階から感染者数が
急増した影響で「特定警戒都道府県」に
指定されております。

観光関連産業や飲食業などの業種を中心に
大変厳しい状況となっております。

このような時、我々中小企業診断士としては
できることが限られており、大変歯がゆい思いがあります。
一刻も早く、もとの生活に近い状況に近づくことを
祈っております。

 

さて、今回は「副業としての中小企業診断士」
についてお話していきたいと思います。

1.副業に関する動向

近年働き方改革の影響により、
副業に関する認知度や市場が大きく拡大しました。
株式会社パーソル総合研究所「副業の実態・意識調査(2019年)
によると、「現在副業している人」の割合は10.9%、
「今後副業の意向がある人」の割合は副業していない方
のうち41.0%でした。

また、副業開始のタイミングは1年以内の方が41.3%であり、
やはり働き方改革の影響を受けて副業を開始した方、
またまだ始めていないけど始めてみたいという方が
多いことがわかります。

 

2.中小企業診断士の職業

次に、中小企業診断士の資格を保有している方の
職業について見てみたいと思います。
一般社団法人中小企業診断協会「データで見る中小企業診断士2016年版」によると、
中小企業診断士としてコンサルティング等の
業務を行っている(いわゆる『プロコン』の方)は
全体の47%であり、半分以上の方が資格を
持ちながら中小企業診断士以外の業務に
携わっていらっしゃいます。

表 中小企業診断士の職業
(一般社団法人中小企業診断協会「データで見る中小企業診断士2016年版」より引用)

このデータは2016年時点のものなので、
今はもしかすると状況が変わっているかもしれません。
北陸においても、特に若い方々で資格を持ち、
独立して活動している方が増えてきたように感じます。

社会保険労務士や行政書士など、資格を保有しつつ
その資格に関連する仕事をメインではしていない方の
割合が多い国家資格は他にもありますが、
この点は中小企業診断士資格の一つの特徴と
言えるかと思います。

 

3.副業としての中小企業診断士の活動

次に、中小企業診断士の資格を持ちつつ、
それ以外の企業に所属し診断士の活動を
していない方(いわゆる『企業内診断士』)の
活動方法について考えたいと思います。

3-1.コンサルティング業務

副業という中でコンサルティング業務を
行う場合、商店街支援や市場調査などが
多いようです。

中小企業診断士の資格では、
「5年間で30ポイント以上」の
実務従事ポイントを確保しなければ
資格を更新することができません。

このため、実務従事ポイントの確保と
セットで企業内診断士の方のコンサル業務を
支援している企業もあります。

(参考:株式会社大塚商会様

多くの場合、個人単位ではなくチーム単位で
プロジェクトに取り組む形態を
採用しているところが多いようです。

 

3-2.セミナー講師

それまでの経験を活かしたセミナーを開催する
ケースもあります。このケースでは、地域の
商工会議所等の支援機関に提案して開催するという
ケースもあるようなので、支援機関の方々との
信頼関係を構築するということも期待できます。

 

3-3.調査・研究

先に記載したコンサルティング業務と
重複する部分もありますが、週末などを
利用して調査・研究事業を行うケースです。

中小企業診断協会では、「経営戦略工学研究センター
において各種の調査研究事業に携わっていただく
診断士の方を募集しておりますので、
こちらに応募いただくことも一つでしょう。

 

3-4.執筆

最後に論文や書籍の執筆活動です。
こちらも、他の診断士の方々とのプロジェクトとして
それまでの経歴を活かす形で参加される
ケースが多いようです。

また、中小企業診断士試験についてや
経営に関することをテーマとしたブログを
副業とするパターンもあるようです。

 

4.副業としての中小企業診断士の課題

ここまで、副業についての動きと
副業としての中小企業診断士の道について
記載させていただきました。

このような活動はご自身のキャリアを活用する
方法としてあるべきだと思いますが、
新卒から中小企業診断士として活動してきた
身として、「中小企業診断士という仕事の魅力」は
副業としての活動だけでは見えてこない
ものがあると感じています。

それは「経営者の方との切磋琢磨」です。

通常我々診断士が直接お話をする方は
経営者であることが多いです。
診断士として活動してひしひしと感じるのは、

「事業に対して人生をかけて向き合っている」

という点です。

経営者の方々は自身が最終責任者であるわけで、
多くの意思決定や決断を日々迫られています。
当然、その中で成功もあれば失敗もあり、
下手をすると自身や従業員に非常に大きな
影響を与えることになります。

このため、多くの経営者の方々は
(他人からの支援を受ける時は特に)
人をよく観ている方が多いように感じます。

もちろん副業として活動される方が
真剣ではない、というつもりはまったく
ありませんが、「収入を増やす」という目的で
診断士の活動を行う方と、思いを持って
中小企業診断士として生きている方とでは
対応が変わってくることもあるでしょう。
(もちろん独立しているからOKという
わけではなく、支援に対してどれほど
真剣に向き合っているか、という点が重要です)

私自身、中小企業診断士として活動して
まだ7年程度ではありますが、
この資格の魅力の一つは経営者の方々の
思いに触れ、理解者としてともに歩むことと
考えているため、副業という環境では
時間的にも立場的にもそのような部分を
なかなか味わいにくいのではないか、
と考えています。

 

5.さいごに

長々と書いてまいりましたが、では副業では
そのような経験ができないかというと、
そうとも思っておらず、他にも経営者の方の
思いに触れる機会は作れるのではないかと
考えています。

「独立は不安だからとりあえず副業で
活動してみて、そこから決めよう」
と考えている方も多いかと思いますが、
ぜひ尊敬できる経営者の方とのつながりを持ち、
どのような考え・思いで携わっているか
伺ってみるとよいのではないでしょうか。

弊社では、「未経験だが中小企業の支援に携わりたい」という
思いを持つ方と一緒に働きたいと思っております。
ご興味のある方、聞いてみたいことがある方は、
ここをクリックしてください(問い合わせフォームにジャンプします)。

弊社の考え方や求める人材像などは、
こちらからご覧ください。

よろしくお願いいたします。

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