中小企業診断士になってできること

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士になってできること(やれること)について教えてください。
中小企業診断士の業界に全くかかわりがなく、中小企業診断士を目指している方からよく受ける質問です。

〇中小企業診断士になってできることはその人次第
結論先行で申し上げると
「その人次第ですが、中小企業診断士となる目的が明確でない人にとってはあまりないかもしれません。」
と回答しています。

〇中小企業診断士は目的ではなく手段
理由は、中小企業診断士は、他士業と違って法律上独占業務を定められていないから。
そして、中小企業診断士は国が認めた経営コンサルタントの資格であるものの、試験に合格したからと言って特段何かが変わることはないからです。
しかし、何かやりたいと明確な目的をもって中小企業診断士になった方は、少しその目的に近づいたと実感できると思います。

〇具体例
具体的には、
例えば、企業で勤務されている方が中小企業診断士を目指しているとします。
ある人は、会社に不満があり、なんとなくその不安を解消するために中小企業診断士を勉強している。
ある人は、会社の業務だけではなく、社外の人脈や社外の世界を知ってみたいと考え、いろいろ手段を検討した結果、中小企業診断士となることが最も有効な手段であることと考え中小企業診断士を勉強している。

前者の方は、中小企業診断士になったとしても、会社への不満が解消されるわけではありませんし、なんとなくの不安(将来が不安だ)が一時的に解消されたとしても、根本的な解決にならない可能性が高いです(診断士だけでは不安なので社会保険労務士や税理士を取ろうという方もいらっしゃいますが、個人的にはそれを取ったからと言ってやっぱりその不安が解消されることは少ないと思います)。
後者の方は、中小企業診断士となると、中小企業診断士しか集まれない勉強会に参加したり、中小企業診断士の知識を活かし、社会貢献活動をするなど、自分が思い描いた目的に向かって進む可能性が高いのではと思っています。

中小企業診断士になってこの仕事をさせていただいて本当に感じるのが、
中小企業診断士は目的ではなく手段であることです。

本当に有効な手段です。中小企業診断士は独占業務がないために、法律で自分たちのやることを縛られることもありません。ただし、他の資格のように独占業務がないためにやりたいことが明確になっていないと、どっちもつかずになってしまい何のために苦労して取ったのだろうと思うかもしれません(上場企業にお勤めの方で、中小企業診断士に登録された方が、資格を継続しないという選択をすることも少なくありません)。

〇将来が不安なだけで中小企業診断士を取っても・・・。どうやったら自分の人生を豊かにできるのかもう一度考えてみませんか?
もう一度結論を言いますと、
特に将来が不安(不安なため独立できる中小企業診断士を取りたい)という方には、適切な回答ができない。
ただし目的が明確な方には、どのようにこの資格が活用できるか相談に乗ることはできる。
そう思っています。

中小企業診断士を目指している皆さん。中小企業診断士となる目的は明確にして前に進んでいけば、皆さんの人生が豊かになるかもしれませんよ。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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