中小企業診断士の西井克己です。
タイトルの中小企業診断士の年収は?は受験時代に誰しも思うことではないでしょうか?
年収ではないのですが、
中小企業診断協会が、データで見る中小企業診断士2016年度版で、
年間従事100日以上の中小企業診断士の年間売上(年商)を公表しています。
1 年間従事100日以上の中小企業診断士の年間売上(年商)
年間売上 回答数
300万円以内 49
301~400万円以内 46
401~500万円以内 55
501~800万円以内 110
801~1,000万円以内 82
1,001~1,500万円以内 104
1,501~2,000万円以内 50
2,001~2,500万円以内 20
2,501~3,000万円以内 12
3,001万円以上 24
____合計 552
転載終わり。
元データはこちら
2 年商のピークは5百~8百万円と、10-15百万円の2段ピーク
これによると年間501~800万円の方と1001万円~1,500万円に2つのピークがあることが分かります。
年間従事が100日以上なので副業の方は除かれていると思いますので、
私の感覚的には実態に即しているデータと思われます。
すなわち、駆け出しを少し抜けた状態で501~800万円。
実績と地力がある程度伴ってくると安定的に1001万円~1,500万円の領域へ。
自宅でだれも雇用していない場合は、そこからそれほど年間経費を要するわけではありませんので、
年商から年収を推定すると以下の通りになります。
年商 501~800万円で年間経費120万円(自宅の場合)とすると 年収381~680万円(ここから法定福利費がひかれます)
年商 1001~1500万円で年間経費200万円(自宅の場合)とすると 年収801~1300万円(ここから法定福利費がひかれます)
それ以上の年間売上にになると
個人的には、すごく忙しい方か税理士等の兼業の方が多いのではと思っています。
ただし、年収(収入)ではなく、売上ですから、これから経費が引かれるので。
大手のサラリーマンの方は、立ち上がるまでは、現在の収入(年収)より確実に下がることを
視野に入れる必要があると思います。
例えば、年収8百万円以上の三十~四十代のサラリーマンの方であれば
収入は55歳ぐらいまでは、安定的に年収が増えると思います。
また、取締役になれば、中小企業診断士に比べて多くの年収を得られる可能性が高いです。
すなわち、サラリーマンの時と違い、年収が不安定であることはもちろんその身分も安定していないことは否めません。
3大手企業のサラリーマン(管理職)と比べると年収は少なくなる可能性が高いが仕事の魅力は比較にならない
中小企業診断士は、大手のサラリーマン(管理職)と比べ、安定性はおとるし、年収も少なくなるかもしれませんが、
仕事自体の魅力は比較にならないほど素晴らしいと個人的には思っています。
中小企業診断士は、経営者の悩みを聞かせていただいたり、
駆け出しの経営者が成長する姿を見ることができたり、
幹部候補生として教育訓練を担当させていただいた方が、立派に幹部として成長したり、
人の成長や変化を身近で感じることができます。
まさしくそれは金銭では表すことができないもので、
職業としての中小企業診断士の魅力の1つです。
中小企業診断士を目指している皆さん、
中小企業診断士の仕事は深く、とても楽しいです。
是非、中小企業診断士となって、地域経済の要である中小企業を支援しましょう。
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