中小企業診断士の役割

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士はどんな役割をしているのか?

その質問の中には、いわゆる業務の部分とその業務の中での役割の部分と2つが含まれていることが多いです。
このため、論点を2つに分けて説明します。

まず業務ですが、
弊社の場合は、
中小企業支援団体から依頼をいただき、中小企業に専門家として派遣される公的支援業務と
顧問契約をいただいているお客様に定期訪問し、課題の進捗状況を確認する民間契約業務があります。

公的支援業務は、お客様の課題を広く浅く支援することが多いです。
(石川県には企業ドック制度http://www.kanazawa-cci.or.jp/service/consul/service03.html#01
 という専門家派遣制度があり、企業が抱えている課題を網羅的に診断する事業もあります)。

民間契約業務は、毎月訪問して企業支援することから、網羅的な支援というより個別具体的な課題を深堀して課題解決にあたることが多いです。
資金繰りや計画の達成度等の全般的なところから、原価管理制度の構築など、個別具体的な経営支援を行っております。

また、役割に関してですが、
共通しているのは、中小企業診断士の役割は、
お客様になりかわって課題を解決するのではなく、お客様と一緒に考えて、解決するように気付きを促したりその動きを支援するいわゆる伴走型支援であることです(主役はお客様であって中小企業診断士は黒子です)。
お客様の窓口になり、課題解決のハブ機能の役割を担うことも少なくありません。

具体的には、お客様の事業の課題を評価(いわゆる事業デューデリジェンス)し、中小企業診断士自らが課題解決の支援にあたるだけではなく、
その課題解決に応じた専門家(税理士先生や社会保険労務士先生や司法書士先生や行政書士先生や弁理士先生等)を紹介し、
その専門家と同席の上、全体的な支援の統括をすることもあります。
お客様は、全体的な視点での支援を求めていらっしゃることが多く、経営全般の知識を持つ中小企業診断士にご信頼をいただくことが少なくありません。

いろいろな表現で仕事をお伝えするのですがなかなか中小企業診断士の仕事は多岐にわたっています。
だからこそ中小企業診断士同士が、お互いの業務がかぶることなく切磋琢磨できる。それこそが中小企業診断士の良いところと思っています。

お客様と伴走しながら一緒に支援していくこれこそが中小企業診断士の役割ではないか?
その仮説をもって日々仕事(検証)をしております。

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