中小企業診断士の西井克己です。
中小企業診断士は中小企業経営に役立つか?
こんな質問を、将来会社を経営されるであろう
会社経営候補者(後継者)から聞くことがあります。
また、息子(娘)を後継者として考えているが、
迅技術経営で修業させることは可能か?そんな問合せもあります。
中小企業診断士は、経営コンサルタントとしての唯一の国家資格であり、
その試験内容も中小企業経営にかかわること全般にわたります。
このため、役に立つか立たないかといえば、「役に立つ」という答えになります。
しかし、「とっても役に立つか?」と言えば
それはちょっと違うかもしれないと個人的には感じています。
その理由は、中小企業診断士の試験内容が
中小企業経営にかかわること「全般」であること
にかかわりがあります。
すなわち、「全般」にわたっているがゆえに、
いわゆるひろく浅い知識は得られるものの、
経営者として役に立つレベルにまで知識として深堀できていないためです
(ましてや知識を使ってみて、その経験を踏まえて自分の知恵になる。
そんな試験ではありません)。
一方で、全般にわたっているため、経営している会社で何か問題が起きたり、
課題を解決するときに、1つ視点からではなく多面的に
その問題や課題を見ることができます。
(これは個人的には役に立つ点であると思っております)。
私自身、30歳で迅技術経営を創業し、有難いことに迅技術経営は、
私以外の社員がいる会社になっております。
その過程で、中小企業診断士としての知識が役に立ったかといえば、
間違いなく役になっています。
しかし、中小企業診断士として、会社を創業し、
10年以上会社の経営を担わせていただいておりますが、
感じておりますのが、経営は知識だけ持っているのではダメで、
その知識を活用して1つでも2つでも前に進めることの方が
数倍大事であるということです。
中小企業診断士の試験内容のみならず、
経営はこうすればよい、ああすればよいという知識や理論が
世の中にあふれておりますし、
経営の本質はこの50年間でそれほど変わっていないように
個人的には感じています。
やっぱり経営は、得た知識や理論を実践して、失敗(経験)して、
その失敗(経験)を基に自分のやり方を見出すこと
(いわゆる知識ではなく知恵にすること)が大事です。
私自身、知識や理論の表層部分は、
中小企業診断士の試験勉強で身に着けていたと言えます。
やはり結論からすると「役には立つけどとっても役には立たない」。
自分は現経営者のように経営できるだろうか不安である。
そのためにはまず知識が足りない。だから中小企業診断士を勉強する。
という思いで勉強するのであればあまり役に立たないかもしれません。
それよりも、今現場で起こっていることを解決するために
自分自身でなんと言われようと一歩前に進めることの方が重要かもしれません。
中小企業診断士は中小企業経営に対する絶対的な解ではありませんから。
やっぱり、中小企業経営者を支援する能力と中小企業を経営する能力は、
共通するものもあるものの、多くは似て非なるもの。
個人的にはそう思っています。
中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。
西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(最近はスカイプで会社案内もしておりますし、これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。
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