経理経験が中小企業診断士として活きることはあるか

中小企業診断士の西井克己です。

弊社は通年採用をしておりますので、いろいろな方背景をお持ちの方と面接させていただきました。

男性の方というより女性の方で、
簿記2級以上で経理経験もある方が弊社の採用に対して問い合わせや実際に面接を頂けることがあります。

簿記の知識や経理としての経験が中小企業診断士として活躍するときに活きるかどうかといえば
活きると私は答えます。

特に、資金繰りの把握や金融機関方と資金調達や融資の一本化等の金融支援等の経験は、中小企業を経営されておられる経営者から信頼を得るきっかけになると思います。
この経験は、金融機関の方か経理担当の方以外はなかなか得にくい経験ですので、中小企業診断士となった場合、とても活かせる経験と思います。

ただし、物事にはメリットもあれば必ずデメリットもあります。
経理経験者が中小企業診断士となられたときの一番の実務上のハードルは、中小企業診断士は、全体を診る必要があるいわゆる全体最適化の視点が必要ですが、経理という限られた仕事を一定期間務められた方は全体最適化の視点がなかなか持ちにくいことです。

これは経理経験に限ったことではないかもしれませんが、大きな組織であればあるほど、仕事や組織が細分化され、その細分化された部門(自分の裁量の範囲)で最適化(部分最適化)することはよくあることだと思います。

経理という特殊な業務であればなおさらだと思います。

例えば、中小企業診断士試験を勉強している方は即答できる確率が高く、簿記2級をお持ちの方は即答できる確率が低い質問として、貸借対照表の一番左上の勘定科目と一番右上の勘定科目を教えてくださいという質問があります。
これは、貸借対照表を概念としてとらえているとすぐに答えられる質問と思われますが、実際に即答された方は多いとは言えない状況です。

中小企業診断士の業務は、多岐にわたっていますので、経理経験は必ず活かすことができます。いろいろな背景を持つ方が中小企業診断士となることで業界が活性化すると思っています。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。
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