なぜ一人前になるまでの期間を10年にしているのか?

弊社では一人前になるまでの期間を「10年程度」としています。これについて、弊社に興味を持っていただいた方からから「長すぎないか?」との疑問をいただくことがあります。本記事では、この「一人前になるまでに10年程度」の中身についてご紹介しています。

【2024年10月15日 投稿】
【2025年3月30日 更新】

こんにちは、中小企業診断士の小川です。

今年も中小企業診断士の二次試験がだんだんと近づいてきました。
残り2週間程度ではありますが、皆さんのご健闘を祈っております。

さて、いきなり手前味噌な話になるのですが、弊社では「士業育成システム™」と題して、未経験でも思いのある方に入社していただき、自らの思いや志を実現していただく環境を提供しています。
また、士業になった後も「支店制度」として、ご自身の故郷や思い入れのある土地でその力を発揮していただくことで、社内の次の人材だけでなくその地域にも恩送りしていただくことも目指しております。

私(小川)はかれこれ5年前以上前から、弊社の採用過程で一次面接を担当しているのですが、しばしば「入社してから一人前になるまでの期間を10年程度としているのはなぜですか?長過ぎませんか?」というお声をいただきます。

前置きが長くなってしまったのですが、今日はこの「10年という期間」について、私なりの考えをお伝えできればと思います。

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中小企業診断士に求められる「資質」とは?

中小企業診断士に興味を持たれている方、勉強中の方から「診断士に必要な資質はなんですか?」と聞かれることがあります。様々な資質が求められる資格だとは思いますが、士業を育て恩送りを重要視する弊社として考える「求められる資質」について書いております。

【2024年9月4日 投稿】
【2024年10月18日 更新】

こんにちは。
未経験ではあるが中小企業の支援がしたい、中小企業支援を通じて地域活性化の役に立ちたい。
そんな思いを持つ方々に対して「士業育成システム」や「恩送り」といった「共育恩送」の考え方を通じて実現のお手伝いをしている迅技術経営の小川です。

前回の記事に引き続き、中小企業診断士の勉強をしている、もしくは興味がある方からたまに聞かれる質問について書いていきたいと思います。
今回は、「中小企業診断士に求められる『資質』とは?」というテーマです。

記事作成時には気づきませんでしたが、2017年に弊社代表の西井まったく同じタイトルで投稿しておりました。
よければそちらもご覧ください。

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思い?テクニック?

士業に必要なのは思いか?テクニックか?ーこれは誰もが考えたり直面したりするテーマだと思います。当然両方あるに越したことはないのですが、では経験やテクニックがない人は永遠に士業として活躍できないのか?この記事ではこの問いに対する弊社なりの考えを書いています。

【2024年8月2日 投稿】
【2024年9月4日 更新】

こんにちは。
未経験ではあるが中小企業の支援がしたい、中小企業支援を通じて地域活性化の役に立ちたい。
そんな思いを持つ方々に対して「士業育成システム」や「恩送り」といった「共育恩送」の考え方を通じて実現のお手伝いをしている迅技術経営の小川です。

突然ですが、弊社は通年で採用活動を行っております。

2024年、早いものでもう7ヶ月が経過してしまいましたが、今年も何人かの方とご縁をいただき、面接をいたしました。

弊社では、採用活動は「お互いを十分に知るための期間と機会」と捉えているため、面接ではこちらからの質問ばかりではなくお相手からも弊社に対する疑問をたくさんぶつけていただき、なるべくそれに答えるようにしています。

そのような面接の場で、明確に質問されたというわけではないのですが、認識の差を感じることがありましたので、今回はそれについて書いていきたいと思います。

それは、「士業として活動(活躍)するために必要なものはスキルやテクニックなのか?」、別の言い方をすれば、「思いや夢、志といったもので士業として活動していけるのか?」といったテーマです。

以前、「どうして経歴や能力を重視しないのか?」というテーマで記事を書きましたので、よければそちらもご参照ください。

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中小企業診断士として入社試験を受ける時に経験より重視されるもの

中小企業診断士の西井克己です。

この頃、入社試験の時に重視していることは何ですか?
聞かれることが多いです。

この質問を受けると面接する側と受ける側で重視する事柄の違いがあると再認識しています。

受ける側(いわゆる求職者)は自分のできること(いわゆる実績)をアピールしたいのですが、
受け入れる側(いわゆる求人側)はそうでないことが多いです。
求人側はそれでは何を見ているのか?
それは、大枠でいうと仲間なっていただける方なのか?を見ています。
その理由は、
他の職業もそうですが、スキルは育成できても思いの育成や醸成は本当に難しいからです。
特に、独立できる資格である中小企業診断士であれば、そのことが他の職業と比べて重視されます。

具体的な視点を挙げると
・価値観や理念が少しずつ歩み寄れるか?
 (最初から価値観が一致することは大変すばらしい事ですが、なかなかそうなることは少ないです。入社時における差が、徐々に狭まっていくことができるのか?入社時における差が、小さくとも、徐々に広がっていくではないか?がポイントだと思っています。なぜならば、最終的に退職される方は、徐々にその差が広がっていっていると感じることが多いためです。)
・士業としてやりたいことが明確になっているか。明確になっている場合は、会社や資格を活用したほうがそれにより近づくことができるか?
 (士業は独立できる資格です。1人前になった士業が同じ事務所でいられるためには、理念の一致も大事ですし、独立と同様の自由度があることも大事ですし、そして何より、会社を利用することで自分のあるべき姿に近づけるか?が大事なことです。これは普通の組織形態と独立できる資格(士業)事務所の違いだと思います)。
 1人前になったら、こんな仕事をしたい。
 これが漠然としていると(よくあるのは困っている人を助けたい)会社もどの部分でその夢に貢献していいのかわかりません。
 弊社の面接ではそれを明確にするために、多くの時間(2時間以上)かけているのですが、なかなか明確にならない方が少なくありません。
 弊社の入社試験はそれを明確にするためにあるものなので、採用されなかった方でも、自分の人生と向き合うことができたという感想をいただくこともあります。

 これがベストだと思う例を挙げると
 自分の目指すべき方向や夢が明確になっている(ジグソーパズルでいうと最終的な絵が出来上がっている)。
 かつそれが自分だけではなく相手にも伝わるように明確化されている。
 さらに、ジグソーパズルを自分だけで作り上げようとすると、このピースが足りないことがわかっている。原則は自分で作り上げる(独立心をもって)が、この足りない部分を補うためにこの会社にいる。
 こんな説明ができる。

〇士業は基本的に独立できる資格です。
このため、基本的には、独立心があることが士業の要件であることは言うまでもありません。
一方で、あまり独立心が強すぎると当然に1つの会社でいることもできません。
このため、理念、価値観の一致(歩み寄り)と将来のあるべき姿に近づくためにはこの会社にいることで士業同士が互いに補完や切磋琢磨できている。
こんな関係性が大事だと思っています。
通常の会社の仲間の定義とは異なるかもしれませんが、士業事務所としてはとても大事なことであると思っています。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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