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どうして中小企業診断士事務所の求人が少ないのですか?

中小企業診断士になって会社や地域に貢献したい。そのような思いを持つ方は多くいらっしゃるでしょうが、一方でたとえ経験がない人でも雇い入れて育てよう、そんな会社は少ないです。その理由について、未経験の人を雇って育てた経験を持つ弊社の視点から紹介しています。

【2017年6月26日 投稿】
【2020年5月22日 更新】
【2025年4月8日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士事務所の求人がなぜ少ないのか?
むしろ探しても求人がない。

私も受験時代に中小企業診断士事務所の求人を探したときそう感じました。
私自身は、求人情報のサイトで中小企業診断士をキーワードに検索しても、検索サイトで「中小企業診断士 求人」と検索しても実際は中小企業診断士の仕事をしないような求人情報ばかりであったことを覚えています。

もし中小企業診断士の転職先や求人をしている会社や公的機関をお探しの方は、こちらをクリックしてください。
中小企業診断士の転職先を5つの切り口で紹介しています。
中小企業診断士の転職先を5つに分類してみました

中小企業診断士事務所の求人が少ない理由を知りたい方はこのまま読み進めていただけると幸いです。

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どのくらいの期間で中小企業診断士として一人前になれますか?

中小企業診断士の西井克己です。

どのくらいの期間で一人前になれますか?
この問いに対して明確な答えを持っておりませんので感覚的にお答えしたいと思います。

1 中小企業診断士もほかの仕事も同じ
中小企業診断士もやっぱりほかの仕事と同じで、
ある程度若い年齢で仕事を覚え、それから第一線で活躍し、後進を育成する。
それぞれが10年スパンと考えると、30代で仕事を覚え、40代で第一線、50代で後進の
育成となってしまうのではないか?
と思っています。
石の上にも3年と言いますが、3年間その仕事に対して、一生懸命取り組むことで、
中小企業診断士としての適性があるかどうかは、周りも自分も気づくことができると思います。
最低3年という期間は、やると決めたら一生懸命やることが大事かもしれません。

2 やっぱり十年はかかる
さて、どのくらいの期間で1人前になるのか?
1人前の定義によってなかなか難しいですが、1人の中小企業診断士として
ある程度の経験と知識を持ってお客様と向き合えると定義すると
10年ぐらいの期間であると思います。

5年では、まだ現場(実践)経験が足りず、どうしても理論先行になってしまいます。
この場合、論理的な思考のお客様に対しては、信頼を得ることができるのですが、
論理より感情を優先するお客様に対しては、信頼を得ることは困難です。
経験がないときは、どうしても現実よりも理論先行になってしまう傾向があります。

理論と実践のはざまで試行錯誤を繰り返した、自分自身の経験と実績によって
お客様と向き合えている。
私自身がおぼろげながらそう感じることができたのは、中小企業診断士の2回目の資格更新(10年)
の頃でした。
入社前は未経験であった方が中小企業診断士として成長している弊社社員を見ても、やはり10年という期間は必要なのかなという感触を持っております。

3 十年は長い?実はあっという間
中小企業診断士を受験されている方にとっては、10年という期間は長いと思うかもしれませんが、
その仕事に真摯に向き合うと正直あっという間です。
そのあっという間の時間でどれだけ自分やお客様とそして中小企業診断士という仕事に向き合うことがとても大切なように思います。

会社に長くお勤めになり、定年近くで独立される方がいらっしゃいます。当然に経験豊富な方たちばかりなのですが、
その経験だけでは、中小企業診断士として通用するものではなく、その経験に、中小企業診断士としての土台をもう一度作り直せる方がその経験を活かした素晴らしい中小企業診断士としてご活躍されている。そう思います。

どんな背景をお持ちの方でも一から取り組んで10年。そんな世界のような気がします。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士の試験勉強はどのくらい実務に役立ちますか

中小企業診断士の西井克己です。

試験勉強は、どれだけ実務に役立つのか?
むずかしい試験であればあるほど、自分の努力が役に立つものであってほしいと願い
受験生時代にこんなことを思った方は少なくないのではないでしょうか?

結論からするとほとんど役に立ちません。

ただし、中小企業診断士の2次試験の勉強は、いくつも結論先行型の文書を作成することになります。
個人的にはこれは役に立ちました。

中小企業診断士2次試験では、「文字数が制限されているなかで、伝えるべきことを過不足なく伝える」
この訓練を行います。

「文字数が制限されているなかで、伝えるべきことを過不足なく伝える」ことは
中小企業診断士にとって必要な能力の1つです。
実務を行うとそんな課題に直面するすることは少なくありません。
試験と違って、がちがちに文字数の制限がなされることはそれほど多くありませんが、
ある程度のボリュームでまとめる必要はあります。

具体的な事例として、
中小企業診断士は、投資案件の妥当性を診断する仕事があります。
その際には、
本件投資(○○)は、妥当であると診断する。
理由を以下に示す。
1  ・・・・・・
2  ・・・・・・
といった形から診断書がスタートします。

受験生の皆様いかがでしょうか?
皆様が、現在取り組まれている2次試験の記述方法と似ていませんか?

●●●と助言する。理由は、⓵××、⓶□□であるからです。
こんな形で回答を作っていらっしゃるのではないでしょうか?

まさしくこれが、結論先行型の文書構成であり、この訓練は、文書を書くときにも活用できますし、
自分の考えを論理的に相手に伝えるときにも役に立ちます。

2次試験以外では、1次試験で学ぶ運営管理のワークサンプリングやIE(インダストリアルエンジニアリング)は、製造業の現場改善で多用していますが、1次試験で勉強したものをさらに自分で掘り下げていかないとなかなか現場で活かせるレベルにまで到達しないのが現状です(これは、どんな資格試験にも言えることだと思いますが、試験で得た知識を使うのではなく、試験で得た知識をきっかけに、現場で掘り下げる。このことを繰り返すことでほんとの実学になると思います)。

私が合格したのは平成17年の試験でしたので、あまり参考にならないかもしれませんが、当時を振り返りつつ、現実を見つめなおしてみました。

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中小企業診断士の人気や知名度は?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の人気や知名度はあるかという質問に対して、胸を張って「あります」といえない状況です。

10年前の比べると確実に人気や知名度は上がってきていますが、正直まだまだの状況です。

最近、中小企業診断士の人気や知名度が高まっており、2016年の日経ビジネスの調査では、サラリーマンが取得したい資格のランキング1位になっています。このように、徐々に知名度も人気も上がってきている中小企業診断士ですが、この資格、果たして一般社会ではどのくらい認知されているのでしょうか?

2016年の日経ビジネスの調査ではサラリーマンが取得したい資格のランキング1位
日本経済新聞社と就職・転職情報サービスの日経HRは共同で、ビジネスパーソンを対象に新たに取得したい資格(語学検定含む)を調査した結果では、中小企業診断士が1位のようです。

1位 中小企業診断士 16.0%
2位 TOEIC® テスト(C レベル、470~730点未満) 15.4%
3位 TOEIC® テスト(B レベル、730~860点未満) 14.8%
4位 TOEFL® テスト 14.0%
5位 宅地建物取引士 12.5%
6位 日商簿記検定2級 5.3%
7位 日商簿記検定3級 5.2%
8位 TOEIC® テスト(A レベル、860点以上) 4.9%
9位 TOEIC® テスト(D レベル以下、470点未満) 4.5%
10位 ビジネス実務法務検定® 準1級、2級 4.4%

私が実感として、中小企業診断士に対する人気や知名度が高いと感じるのは、
中小企業診断士を受験している方
その次に
金融機関や証券会社にお勤めの方
です。
残念ながら支援を受ける側(企業の社長や管理職)の人気や知名度はあまり高くありません。
支援を受ける側は、中小企業診断士としてではなく、コンサルタントとして認識されている方がほとんどです。

その前提条件を踏まえて、以下の通りまとめてみました。

1.昔よりは人気や認知度が上がっている
中小企業診断士は、上記のように「取りたい資格NO1」にもなっているくらいですから、最近ではずいぶん認知度が上がっています。
ベテランの中小企業診断士の方に話を伺っても、一昔前は、名刺に「中小企業診断士」と書いてあっても「それ何?」という顔をされることが多かったのですが、今は「難しい資格を取っていますね」と言ってくださることも増えていると言います。
一般の人でも、「中小企業診断士」という資格の名称を「聞いたことがある」ことが増えていて、「そんなものは聞いたことがない」と言われる機会は、確かに減っています。

2.商工会議所や商工会での評価が高い
中小企業診断士は、特に、商工会議所や商工会では、非常に重宝されます。
こうした機関は、経営コンサルタントに依頼して各種のセミナーなどを開催したり、企業に派遣したりしますが、そのとき、「資格がなくて実力のある人」よりも、「きちんと国家資格がある人」を優遇する傾向があります。そこで、難しい国家資格を取得している中小企業診断士に声をかけることが多いのです。商工会議所の担当者が中小企業診断士を知らないということはありませんし、中小企業診断士の資格があれば、無資格の経営コンサルタントよりも有利に仕事を回してもらうことができます。
こうした傾向は、都市部よりも地方の方が顕著です。地方部では、都市のように中小企業診断士がたくさんいませんし、いたとしても高齢であるケースも多く、なかなかフットワーク軽く活躍してくれる人が見つかりにくいからです。地方で中小企業診断士を開業すると、依頼が殺到してこなしきれないほどの業務を抱えることもあると言います。

3.民間では、まだまだ認知度が低い
これに対し、民間では、中小企業診断士の認知度は余り高くありません。
しかも、中小企業診断士は「中小企業」という名前に反して、中小企業での認知度が低いです。
大企業の場合には、中小企業診断士という資格自体は知られていることが多いです。ただ、そのおかげで特別信頼してもらえるということまでは期待しにくい状況です。中小企業診断士だからといって、特別扱いを受けたり、優遇してもらえたりすることもありません。

4.資格を持っている強みとは?
このように、中小企業診断士は、世間的に広く周知されているという状況には至っていないのですが、徐々に認知度が上がってきていますし、今後活躍が期待される資格です。
実際に、名刺やホームページなどにおいて、単に「経営コンサルタント」と表記するのと、「中小企業診断士」と表記するのとでは、見る人に与えるインパクトは異なるでしょうし、信頼も得やすいです。営業をするときにも、PR材料になりますし、商工会議所などでは重宝してもらえるので、役立ちます。

「誰にでも知られている」「大きな信頼を得られる」というと過大評価ですが、現状を正しく把握して上手に活かせば、資格取得後の仕事の獲得に大いに役立たせることができるでしょう。

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中小企業診断士と並行して勉強したほうが良い資格はありますか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士を勉強されている方の中で、まだ初期段階の方からよく受ける質問の1つです。

ファイナンシャルプランナーや簿記を受けておいた方がよいのでしょうかと質問を受けます。

いつも答えているのは、資格はあくまで目的ではなく手段なので、ファイナンシャルプランナーや簿記が自分のやりたいことに近づける手段ならば挑戦したほうが良いです。しかし、もしも中小企業診断士に合格するための、ステップや力試しとして考えている場合はお勧めしません。と回答しています。
中小企業診断士は、税理士や公認会計士と違い、仕事をやめて専念しなくても合格する資格ではありますが、難関資格の1つにあげられておりますので、あえて力を分散させる必要性を感じません。

時間は有限です。あれもこれもと手を付けると中途半端になることは往々にしてあります。

なぜ、中小企業診断士を目指しているのか?
どんなことをしたくて(目的)中小企業診断士という手段を選んだのか?よく推敲する必要があると思います。

その推敲した結果は、必ず記録に残し、勉強中に迷ったときにもう一度見直していくことで、お一人お一人の資格を目指した原点となるでしょう。

中小企業診断士試験のモチベーションアップのために中小企業診断士の将来性について興味のある方は
中小企業診断士の将来性は?をご覧いただけると幸いです。

中小企業診断士と並行して勉強したほうが良い資格について読み進めたい場合は以下をご覧いただけると幸いです。

そのため、私の回答としては、「時間は有限です。力は分散させるのではなく、集中することをおすすめします。」となります。

しかしそれでも、その回答をしたときに、
「中小企業診断士の資格を取っても、なかなか実際に役立てる方法がないのでは?」と心配される方、また、「どうせ勉強するなら、似たような科目のある資格を同時取得したい!」という方と再度おっしゃる方がいます。
確かに、中小企業診断士は、民間企業では認知度も高くはないので、一緒に他の資格を取得しておくと、PRに役立ちます。また、勉強内容が重なる他の資格の勉強が、中小企業診断士の勉強に役立つこともあります。
今回は、力は分散しても構わない、それは承知の上でという決断をされた方に対して、中小企業診断士と同時に勉強したらよい資格をご紹介します。

1.日商簿記検定
簿記は、広くどのような仕事をするときにも役立つ資格です。簿記は知名度が高く、ほとんど誰でも知っていますし、ビジネスの基礎になる重要な考え方ですから、実務に出てからも役立ちます。
そして、中小企業診断士の資格を取得する際の「財務・会計」の科目は、日商簿記の勉強内容と関連する部分が多いです。財務・会計は、中小企業診断士合格のために非常に重要な科目ですが、計算問題などもあって苦手に感じる人も多いです。ここで、日商簿記の3級、2級を取得していると、比較的楽に中小企業診断士の財務・会計を乗り切ることができます。

2.販売士(リテール・マーケティング検定)
次にお勧めしたいのは、販売士です。これは、販売のために必要となる商品についての知識や販売技術、仕入方法やマーケティング方法などの、高度な知識を持った専門家を育成するための資格です。実際に中小企業診断士としての職務を行う際、小売店などにアドバイスをする際にも役立ちますし、流通業や小売業では販売士の資格が店長昇進の条件となっている企業などもあるので、資格を持っていると一目置かれるケースも見られます。
中小企業診断士の科目の中で「運営管理」の店舗・販売管理の部分と関連するので、勉強も比較的楽に進められます。

3.ビジネス実務法務検定
ビジネス実務法務検定は、人事、営業、総務、販売など、あらゆるビジネスの場面で必要になる法律知識を得ることができる資格です。
ビジネス全般中小企業診断士の「経営法務」の科目と勉強範囲が被っています。
法律関連の資格ですが、弁護士や司法書士などよりずいぶんと簡単で、3級であれば1ヶ月詰めて勉強をすれば取得できます。
最近では、この資格を昇進の基準にしている企業も増えていますし、就職や転職に有利に働くケースもあるので、認知度も高く、実務についた後も役立ちやすいです。

4.ITパスポートなどIT関係の資格
ITパスポートは、ITに関する基本的な知識を取得できる試験です。
経営戦略や財務、法務などの経営知識や、セキュリティネットワークなどのIT関連の知識など、広く知識が問われます。
現代はITなしで活動している企業はほとんどないでしょうから、受けておく価値は高いです。
ITパスポートは、中小企業診断士の「経営情報システム」に内容が重複するので、ITパスポートの勉強をして基礎知識を補充すると、中小企業診断士の「経営情報システム」が理解しやすくなります。

また、IT分野を伸ばしたい人は、さらにステップアップした「ITストラテジスト」の試験を受けることも考えられます。ただ、この資格はかなりの難関なので、中小企業診断士に合格した後に受ける方が良いでしょう。もし、中小企業診断士合格前にITストラテジストの資格を取得したら、「経営情報システム」の試験を免除してもらうことができます。

さらに「ITコーディネータ」という資格もあります。これは、IT経営のプロフェッショナルの資格で、「経営情報システム」の内容に似ているので、中小企業診断士取得後等にチャレンジしてみると良いでしょう。

このように、中小企業診断士に関連した資格はいろいろあります。
あくまで、ある程度の力を割ける方を対象にとしておりますので、ご検討いただけると幸いです。

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どんな方がお客様になっていますか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士を目指す方が弊社に会社見学を目的に来られる際に必ず聞かれる質問の1つです。

中小企業診断士の数が少ないため、実際はどのような活動をしているのか見えにくいためでしょう。

この質問をいただくたびにもっと頑張らなくてはと思います。

中小企業診断士と経営コンサルタントの違いが分かりづらいですので、この質問につながるのかな?と個人的には推測しております。

経営コンサルタントの方は比較的規模の大きい企業をお客様になさっていること(支払い能力がある企業)が多いと思いますが、
中小企業診断士は、地域の中小企業の方がお客様になっています。
その理由は、零細企業は、ご自身の負担を少なく中小企業診断士を活用できる制度(例えばミラサポの専門家派遣事業)があるからです。
この制度を活用し、解決したい目的に応じて、専門分野別の中小企業診断士等に相談する事業者さんが多くいらっしゃいます。
いわゆる公的支援制度になります。
商工会議所さんや商工会さんの会員企業ですとエキスパートバンク制度や経営改善が必要な企業ですと経営安定特別相談(いわゆる商工調停士)等も活用できます。
公的支援になりますと、分野を問わずいろいろな企業とご縁をいただいています。
いわゆる専門店ではなく、地域の定食屋のような状況でなんでも対応しますといった状況です(地方の中小企業診断士はこのパターンが多いかもしれません)。

一方で、顧問契約の場合は、中小企業診断士が持っている得意分野に応じたお客様になっていることが多いです。
私の場合は製造業や建設業などブルーワーカー系で小売・サービスのお客様はほとんどいません。

顧問契約の場合は零細企業というより中小企業が多く、公的支援とは違い定食屋ではなく専門店として顧問契約をいただくことが多いです。

その理由は、公的支援は3回程度の派遣で終わることが多く、大きな課題を解決するというより、まさしく診断をすることが主要業務となりますが、
顧問契約の場合は、診断の上、事業者様と一緒に課題を解決することを行います。
このため、専門性が必要になります。
私が行っている製造業向けの支援は、製造現場に入ってストップウォッチを持って計測することをやっております。
ただし、やっていることは先進的なことかといえばそうではなく、
基礎的なこと(中小企業診断士の運営管理で勉強することがそのまま役に立つ)が多いです。
製造現場は、基礎馬鹿にせず、徹底することが大事なので、基礎力を高める支援を重点的に行っております。
基礎を徹底することは本当に難しい、でもやり切れば必ず成果として結びつきます。

中小企業診断士の専門性は多岐にわたるため、その方その方の背景に応じたお客様になってしまうのでは?と思います。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士にあってみたいです。どうすれば会えますか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の勉強をしていて、とても面白く感じた。
実際はどんな仕事をしているのか知ってみたい。
でも、周りに中小企業診断士はいないし、そもそも、どこにいけば中小企業診断士と会えるのだろう。
そう思っているうちに、受験日が近くなって、結局会えずじまい。
受験生時代にこんなことを思った方は少なくないのではないでしょうか?

中小企業診断士に会ってみたいという方は、
弊社にコンタクトを取っていただければ、必ず西井が対応しますのでご安心ください。
でも私がいるのは、北陸の金沢ですのでなかなか来るのは難しいですよね。
(出張の時に、大阪や東京でお会いするなどできる限り対応はしているのですが・・・)

そんな時は、
1 地元の中小企業診断協会に相談する
2 中小企業診断士が主宰する勉強会に行ってみる
3 中小企業診断士の無料相談会やイベントに行ってみる

というやり方もあると思います。
まず、地元の中小企業診断協会に相談するは
周りに中小企業診断士がいらっしゃらない場合は、有効な手段の1つです。
中小企業診断協会のHPに都道府県毎の連絡先が掲載されていますので
参考としてください。
http://www.j-smeca.jp/open/static/sibuindex.jsf

また、中小企業診断士が主宰する勉強会に行ってみることもいいと思います。
タキプロさんが積極的に活動している勉強会の1つです。
http://www.takipro.com/

3つ目の中小企業診断士の無料相談会に行ってみる
これは、ちょっとイレギュラーなやり方ですが、たまに無料相談会をやっていると
いらっしゃいます。
相談が忙しくない限り(ブースが埋まっていてしょうがない)対応することが多いと思われます。
中小企業診断士だけの無料相談会やイベントは少ないかもしれませんが、
共催(例えば士業団体の相談会:石川県では十士業 弁護士、弁理士、公認会計士、税理士、司法書士、土地家屋調査士、不動産鑑定士、社会保険労務士、行政書士、中小企業診断士の相談会を年に一度行っています)の相談会であれば、あるのではと思います。
粘り強く探すと見つかると思いますのでよろしくお願いします。

中小企業診断士の数自体は少なく(2万人超)、その中でも実務を行っている方は3-4割ですので、まだまだ身近な存在と言える数ではありません。
受験されている皆さんが、中小企業診断士になり、お一人お一人が、全力を尽くし、お客様にとって必要な存在になることで、少しずつ身近な存在に近づいていくと思います。中小企業診断士となって、ご自身のあるべき姿に近づいてみませんか?

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どんな人に中小企業診断士になってほしいですか?

中小企業診断士の西井克己です。

どんな方に中小企業診断士になってほしいか?
人それぞれ価値観がありますので本当に答えづらい質問です。

中小企業診断士は、独占業務がなく、その人それぞれに合わせた得意分野で勝負できる資格です。
結構多様性を容認している資格なのではという風に個人的には思っています。

1 自分が掲げる目標を持っていてそれに近づくための手段として中小企業診断士を活用する方に診断士になってほしい
 どんな資格もそうですが、資格は目的ではなく、手段なので、
自分の目的を明確に持っていて、それに近づくために中小企業診断士という手段を活用できる方になってほしいです。

2 熱い思いがある人になってほしい
1つめ(中小企業診断士として中小企業を支援したいという熱い思い)を重視する理由は、
中小企業診断士は、独占業務はないとはいえ、通常の事業と比べると、仕事の機会もある方だと思います。
中小企業を支援したいという熱い思いがあれば、将来はわかりませんが、現在のところ食べることはできるそんな職業だと思います。
ただし、どんな資格もそうですが、資格を取ったからと言って、急に仕事ができるようになるわけでもありません。
サラリーマンをやっていて、この人は、仕事ができる人だと評価されている人が、資格を使って事業を行うとその事業のスピードが速まるというイメージで、
一緒に仕事をしていて、この人は、会社にいるからこそ食べることができているという評価の方は、資格を取ったとしても、おそらく士業として活躍するには
それ相応の行動・考え方の変化が必要と思われます。

3誠実で自己犠牲の精神がある方になってほしい
中小企業経営者から信頼を得た場合、中小企業診断士として適切な行動をとることでわずかながらにでも利益は得られると思います。
ある程度軌道に乗った中小企業診断士は、倫理観を無視すれば、儲けることができるかもしれません。
しかし、たった1人の中小企業診断士が倫理観のない行動やお客様の満足を得られなかった場合、10人の中小企業診断士がお客様の満足を得たとしてもそれを挽回することはできません。
このため、士業の中でもっとも大切にすることは倫理観であると、日々仕事をしていて痛感しているからです。
お客様も地域経済を支えている経営者ですので、この人は、自分のため(我欲)に生きていると思われたときには、多くの信頼を得るには至りません。
自分のためというより、世のため人のために仕事をしているそんな姿勢で仕事をすることが、経営者にとっても、中小企業診断士にとっても大事かなと思っています。
私が考える誠実で自己犠牲の精神がある方は、「アンパンマン」です。

これらの土台がしっかりしていれば、独占業務のない中小企業診断士ですのでいろいろな多様性が発揮できると思います。
現在、中小企業診断士を目指している方も是非資格を取るだけではなく、中小企業支援の現場で楽しく働きましょう。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士のデメリットは?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士になって悪かったこと(デメリット)はありますか?これもよくある質問です。

私は、中小企業診断士になる前も会計事務所系のコンサルタント会社で中小企業支援を行っておりましたので、その前後での自分が感じた変化について回答したいと思います。

中小企業診断士になってよかったことはたくさんあります。しかし、世の中は必ずメリットもあれば、デメリットもあります。

デメリットをあげると

1 発言の重さが全く違う

2 初めてのお客様にはある程度のフィルターをかけて見られること

となります。

1 発言の重さが全く違う

まず、発言の重さですが、自分が何気なく言った言葉が相手には重く感じたりすることは誰にでも経験があることと思います。

中小企業診断士だけではないですが、士業になると、一度発してしまうとその発言は取り戻せなくなります。
このことは、最初からわかってはいることなのですが、人間は痛い目に合わないとどうしても理解できない生き物なので、
私も、発言に気を付けなければいけないと痛感する出来事があってから、誤解を生む発言は慎むようにしております。

現在中小企業診断士を勉強されている方もかつて私が感じていたとおり、
登録以降は、発言は慎まなくてはと思っている方も多いと思います。
想像以上に重いと思っていただければと思います。

2 初めてのお客様にはある程度のフィルターをかけて見られる

これは私の悪いところと中小企業診断士という資格の相乗効果で当初私が一番悩んでいたことです。

メーカー勤務時代から、論理的に話す癖がついており、開発者同士であれば、その話し方や説明の仕方によって
初めてのお客様との最初の信頼関係を形成することができました。
しかし、研究や開発者同士ではよかった会話の方法が、
そうでない方にとっては、とっつきにくい印象を持たれることが少なくありませんでした。
最初から論理的にそして解決に向かって話をし、かつ中小企業診断士という資格を持っている。
お客様は、本当は言いたいことを我慢なさっていることも少なくなかったとも思います。
私はこれに気づくのにかなりの時間を要しました。

私が感じた悪かったことは、そもそも私が持っていた悪いところが中小企業診断士に登録されたことにより増幅されてしまったという事例が多いです。
このため、一般的ではないかもしれませんが、私のつたない経験が皆様に少しでもお役に立てればと思い記事にいたしました。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士事務所

資格勉強中どのようにモチベーションを維持しましたか?

中小企業診断士の西井克己です。

資格勉強をしているときに、模試等で自分の位置を確認できますが、努力してもそれが改善に向かっていかないときにモチベーションを維持するのは大変です。

中小企業診断士試験に合格するためには、1-3年の期間モチベーションを維持する必要があります。

モチベーションを維持するために、私自身行っていたことを以下に示します。

1スランプに陥ったときにすることを決めること
 仕事も忙しく、試験勉強も忙しい。長い試験勉強中に、スランプに陥ることがあるかも知れません。
 私の場合は、なぜ中小企業診断士になりたいかという思い紙に書き、スランプの際は、それを読み直すことで
 気持ちをリセットすることができました。
 なにか、スランプに陥ったときのルーティンを決めておくこともよいかもしれません。
 そのルーティンがいつも通りできるかできないかで客観的に自分の状態も知ることができます。

2なぜ自分が中小企業診断士を目指したのかもう一度考える(原点に立ち戻る)
 自分はなぜ中小企業診断士を目指したのか、中小企業診断士となってどんなことをしたいのか
 どんなあるべき姿を実現するために中小企業診断士になるという手段を使うのか?
 誰しも、目指した理由があるはずです。
 迷ったとき、苦しくなったときに、原点に戻ることも大事です。
 資格勉強中だけではなく、中小企業診断士となった今も原点に戻ることはとても大切です。
 実は私の原点に戻る方法は、中小企業診断士の勉強を毎日していたスターバックス(日本橋スルガビル店)
 に行って、当時のことをふりかえることです。
 東京に出張の際、時間があれば寄るようにしています。

3周りの応援していただける方のことを思う
 中小企業診断士試験に挑戦していることを宣言したり、公開していると、誰かが応援してくれています。
 家族はもちろん応援してくれていると思いますが、取引先の方や同僚や先輩など応援していただける方のことを思い、感謝すること。
 そしてその思いにこたえたいと思うことで自らの気持ちを上げていく。
 試験勉強は結局のところ、自分との闘いですが、自分のためだけではなく期待いただける方のことを思うことも大切だと思います。
 

  中小企業診断士試験は、受験資格もありません。皆さん受験できる試験です。
  モチベーションを維持し続けられれば必ず受かる試験です。頑張りましょう。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士のメリットは?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士のメリットは?と問われれば
良かったこと(メリット)はたくさんありますと答えます。
私は中小企業診断士となったことで人生が変わったと思っています。
メリットの具体例をあげればきりがありませんが、
あえてメリットを3つに絞ってお伝えします。

メリット1自分のあるべき姿に近づけた

メリット2よき仲間と巡り会えた

メリット3よきお客様とのご縁をいただいた

メリット1  自分のあるべき姿に近づけた
資格はあくまで目的ではなく、目的に近づくための手段でしかありません。
私が考えるあるべき姿は、創業10年のときにいったん取りまとめております(知的資産経営報告書に記載)ので以下に転載したいと思います。

引用開始
さて、私が弊社を創業して10年が経過しました。創業以来多くの方に支えられ、今日まで会社を継続することができました。「中小企業診断士を志す思いが強ければ、実務経験なんか関係ない何とか仕事はやっていける。」自分自身がそう思ったように、現在士業を目指している方の中でそんな思いをお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。私はそんな思いが先行しすぎて独立したのですが、現実は、やはり資格を取っただけでは何の役にも立たず、実務経験がないものは、歯が立たない業界でありました。幸いにして私は、中小企業支援機関の職員の皆様に支えられ、少しずつ仕事を覚えながら実務経験を積むことができました。本当に運と人のご縁に恵まれていたと思っております。
 私は、士業という仕事は、地域経済の源である中小企業を支えるとても大事な仕事であること、そしてやればやるほど奥深く、答えのない仕事であることを感じております。
 しかし、ご存知のように、士業は、資格制度やその仕事の性質上なりたいと思った方全員が「できる仕事」ではありません。だからこそ、そのスタートラインに立った人材は、その仕事を行えることに感謝し、全力でその仕事に当たることはもちろん、先達は、その人材が1人前になる支援(手とり足取り教えるのではなく、1人前になろうとする人が悩んだ時に考え方を変えるためのヒントを与えるようなイメージです)をすることが大切と考えております。そして1人前になった人材が、独立するのではなくあえて組織内にとどまり、次のスタートラインに立つ人材を育てる。そんな思いをもつ人材が集う組織があれば、どんなに素晴らしいことでしょう。
引用終了

私はこの思いで事業を続けており、弊社は現在、中小企業診断士4名、社会保険労務士1名の事務所となっております。
私が中小企業診断士にならなければ事業のスタートラインにすら立っていない状況であり、私にとってのメリットの1つであると言えます。

メリット2  よき仲間と巡り会えた
これは、メリット1にも共通することですが、社内の仲間に関しては、本当に恵まれまております。
私の強い思いを受け止めてくれる仲間がいたからこそ、当社は現在組織として存在することができています。
どんな会社もそうですが、経営者の思いも大事ですが、それを受け止めて自分なりに解釈して行動する人材がいなくては組織としてまとまることはできません。
また、中小企業診断士という立場では、社内もそうですが、社外の中小企業診断士の方とご縁をいただいたことも大きなメリットと言えます。
特に、東京の大幸経営の大石幸紀先生(http://dai-kei.com/)と、大阪のそだてるの小畑秀之先生(http://www.sodateru.co.jp/)との出会いは、中小企業診断士としても、小規模零細企業の経営者としても貴重な出会いであり、自分の人生を豊かにしてくれています。
この2社とは、いまでは、年に一度共同で勉強会を開催するようになっており、お互いの社員も含めて切磋琢磨する関係性となっています。
共同勉強会の様子

メリット3  よきお客様とのご縁をいただいた
中小企業診断士は、お客様の成長とともに自分も成長できるとってもいい仕事です。
お客様とともに成長するためには、中小企業診断士としての能力も大切ですがそれ以上に、お客様との相性が大事です。
どんなに得意分野がマッチングしていても、相性がマッチしてなければほとんどうまくいきません。
中小企業診断士として本当にともに成長できる会社と巡り会う確率は低く、また巡り合ったとしても、本気で取り組める会社は数に限りがあります。
私自身、創業近くにそんな会社様とのご縁をいただき、今でも毎月訪問させていただき、ともに成長できていると実感しております。こんな思いができるのも中小企業診断士になったからだと感じています。

いずれのメリットも私が感じているものです。人それぞれのメリット、デメリットがあると思いますので、参考としていただけると幸いです。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士を目指した理由

中小企業診断士西井克己です。

このごろなぜ中小企業診断士を目指したの?とよく聞かれます。

今考えるとたわいもないがその当時(受験時代)はいろいろと
悩んでいたと思います。

受験時代はとにかく中小企業診断士になりたいという思いが先行していましたが、

今の様に、自分が中小企業診断士としてやるべきことを明確に持ってそれに向かって突き進むイメージはあまりありませんでしたが、その時も、なんとなく中小企業診断士になってこんなことをしたいという思いは
あったような気がします。
そのことが勉強の意欲維持につながったと思います。

今中小企業診断士の勉強をされている方も、明確にこうなりたい、こうあるべきというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますがなんとなくという方も少なくないと思います。
実際に実務を行わないともやもやしたイメージがすっきり明確になることは少ないと思います。
しかし、もやもやとしていても、あるべき姿のイメージだけは自分で保有しておく必要があるのでは?と思います。

なぜならば、このページにもいくつか書きましたが、資格取得はスタートであり決してゴールではありません。
中小企業診断士の資格は、中小企業を支援するための1つの入り口であり手段であるのにすぎません。

資格取得後何をしたいのか?その思いが強いほど士業としての
伸び方が違うように思います。

私は中小企業診断士となって12年目、日々お客様や仲間に支えられて何とか
仕事を行っております。
お客様や仲間において行かれないように強い思いをを持って仕事をしていきたいと思います。

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中小企業診断士の仕事は楽しいですか?

【2017年5月26日 投稿】
【2025年4月7日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の仕事が楽しいかどうかはよく聞かれる質問です。

私はもちろん中小企業診断士の仕事は楽しいと答えます。

どんなところが楽しいかといえば、
1 中小企業診断士は、仕事そのものが社会貢献につながる仕事
2 仕事をして、ありがとうと言ってもらえる仕事
3 自社の都合を考えることなく、お客様本位で仕事を進めることができます
(セールスの仕事の場合、当社が利益を上げるとお客様の利益を阻害することもあるかも知れませんが、中小企業診断士の場合はお客様の繁栄なくして中小企業診断士の繁栄はありません。このため、お客様本位で仕事を進めることができます)。

もっと根本的なところでいえば、
中小企業診断士の仕事は、地域経済の源である中小企業を支えるとても大事な仕事であること、そしてやればやるほど奥深く、答えのない仕事です。
しかし、中小企業診断士は、資格制度やその仕事の性質上なりたいと思った方全員が「できる仕事」ではありません。
だからこそ、そのスタートラインに立った人は、その仕事を行えることに感謝し、楽しくその仕事に当たっていかなくていけないと思います。

また、人の行動や考え方が変わる過程を近くで見ることができます。
事業承継の仕事であれば、後継者として入社した方が、経営者として成長していく重要な時期を共有できます。

私は中小企業診断士になりたいと思う人材を1人前になる支援(1人前になろうとする人が悩んだ時に考え方を変えるためのヒントを与えるようなイメージです)をすることを人生のミッションと考えているため、その人材が成長していく様子も身近で見ることができます。

さらに、中小企業診断士同士で、会食したりすると、ほとんどが前向きな会話ばかりで、とても楽しい場ばかりです。
(私は、中小企業診断士になるまであまり会食の場が苦手でしたが、中小企業診断士同士の会食はとても楽しみにしております。)

楽しいことを挙げればきりがない、本当にやりがいのある仕事です。

中小企業診断士になりたいと思っていらっしゃる方、仕事は本当にやりがいがあって楽しい仕事です。
是非、資格をとって、お互いに楽しい仕事をしましょう。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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また、弊社に興味を持っていただいた方は、こちらの採用ページリクルート用知的資産経営報告書もご覧ください。

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どんな方が中小企業診断士として活躍していますか?

中小企業診断士の西井克己です。

どんな方が中小企業診断士として活躍しているか?
中小企業診断協会の統計データがあれば、データとして回答できるのですが、
中小企業診断士として業を営んでいる方の背景の統計データはないようです。

何とか傾向をつかみたいと思い、
中小企業診断協会の2016年の中小企業診断士2次試験合格者の統計資料と
J-NET21のデータで見る中小企業診断士2016年版を比較してみました。
そのデータを以下に示します。
中小企業診断士プロコン年齢傾向

このデータを見ると、2016年の中小企業診断士2次試験合格者は、30代が最も多く、民間企業勤務者が多い状況です。
一方で、データで見る中小企業診断士2016年度版を見ると、50代が最も多く、民間企業勤務者に次いでプロコン経営が多い状況となっています。

 合格者は30代が多いのですが、実際に中小企業診断士として活躍している方を中心に統計を取ると、50代の方が多いこんな傾向が出ているのかもしれません。

 確かに、私の周りでも、20代で中小企業診断士として活躍している方はほとんどなく(石川県内では20代は弊社社員しかいない)、30代がわずか、40代がようやく少し、50-60代が大半という状況です。

 ただし、平成14年度から中小企業診断士受験者数が1万2千人を超え、平成22年度はピークとなる2万2千人となっています。
それと同じように、平成14年度から受験当時は30代であった方が、現在は10年以上のキャリアを持つプロの中小企業診断士として、活躍されている方がいらっしゃいます。
私が2017年5月現在で41歳ということもあってか、10年程度のキャリアを持つ40代の中小企業診断士と意見交換をする機会が多くなっております。

 私の周りにいる方に限定して言えば、
新卒で中小企業に就職されている方は少なく、新卒で大手企業に就職し程度の実績を積んだ後、30歳代半ばまでにプロの中小企業診断士としてスタートをしている。
そんな方が多い感じがいたします。

 それまでは、中小企業診断士として登録しても企業内にとどまっていた方が、いろいろな社会情勢やそれぞれ個々の事情もあり、中小企業診断士としての職業人生をスタートし、その方が実際にプロとして継続的に活躍する。その先輩診断士の姿を見て、話を聞いて、独立する方が少しずつ増えてきた。
個人的にはそんな良い連鎖で少しずつ30代や40代の中小企業診断士が増えてきた感じを持っております。

 ただし、ここ4年ぐらいは動きが止まり、徐々にプロの中小企業診断士になる30代の方が少なくなってきているように感じております。全体的に若者の安定傾向が強くなっておりますので、中小企業診断士もその影響を受けているかもしれません(受験者数が平成22年をピークに減少しているのも少なからずその影響を受けている)。

 私個人的には、いろいろな背景を持った方が、中小企業診断士として中小企業を支援してほしい。活躍の場はたくさんあると思っています。
 もし、周りに中小企業診断士の方がいればその方たちと意見交換してみてください。きっといろいろな気づきがあると思いますよ。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士事務所に勤務(転職)するリスク

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士事務所で、求人を出していること自体が少ないですが、
私の経験を踏まえ、中小企業診断士事務所に勤務するリスクについて記載したいと思います。

1 給与水準が高くない
 コンサルタントは一般的には給与水準が高いというイメージがありますが、中小企業診断士事務所は、中小零細企業をお客様としておりますので決して給与は高くありません。
 上場企業のサラリーマンより確実に給与水準は低いです。
 弊社の場合は、中小企業診断士として活躍できる状態になれば、地方においては安心して家庭を持つことができる給与水準であると思われます。
 弊社の若手の中小企業診断士は、登録されて1-2年ぐらいで結婚しているという事実があります。
 

2 上司が忙しい
 1つ1つ丁寧に教えてほしい。仕事は会社から与えられるものだ。という考え方の方は、あまりお勧めできません。
 仕事のやり方として、ある程度裁量があって任されている部分があった方が自分にあっているという人でないと難しいかもしれません。

3 基本的に答えのない仕事なので、早く仕事をこなすよりも、時間をかけて自分なりに仮説検証を繰り返す必要がある
 中小企業の経営支援の仕事をしておりますので、仕事の答えはありません。
 そのため、仕事をはやく完成させることが重視されるのではなく、むしろ時間はかかってもよいので、仕事の背景を踏まえながら仮説検証を繰り返す仕事のやり方を自分なりにマスターしなくては、ほとんど仕事ができない状況になります。
 通常の会社は、早く正確に仕事を行うことを是としていますが、中小企業診断士の事務所は、答えがない仕事をしているので、間違っていても、仮説検証を繰り返して前にすすめることを重視されます。
 この考え方が身につくかどうかが、中小企業診断士事務所に定着できるかどうかのポイントと個人的には考えています。

4 社長(所長)と仕事に対する価値観が合わないとつらい(大企業との大きな違い)
 中小企業診断士であるトップは、ある程度の仕事に対する価値観を持っており、それを実現するために1人でやるというより組織化して人を雇用する選択をしています。
 その方と価値観があわないと一緒に継続して仕事をするのは困難かもしれません。
 一方で、価値観があっているととても居心地がいいかもしれません。
 これは、中小企業診断士事務所だけではなく、中小企業全体に言えることだと思います。

もちろん、これらが全てあてはまるわけではありません。例外はたくさんあると思います。
ただ、この4つは、恥ずかしいお話ですが、全て私が税理士事務所系のコンサル会社で勤務した時に経験してきたことです。

今考えると当たり前のことなのですが、当時はわからない状態でした。
もし私と同じ立場の人がいれば、ひょっとしたら役に立つかもと思いブログに記載しました。

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西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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経理経験が中小企業診断士として活きることはあるか

中小企業診断士の西井克己です。

弊社は通年採用をしておりますので、いろいろな方背景をお持ちの方と面接させていただきました。

男性の方というより女性の方で、
簿記2級以上で経理経験もある方が弊社の採用に対して問い合わせや実際に面接を頂けることがあります。

簿記の知識や経理としての経験が中小企業診断士として活躍するときに活きるかどうかといえば
活きると私は答えます。

特に、資金繰りの把握や金融機関方と資金調達や融資の一本化等の金融支援等の経験は、中小企業を経営されておられる経営者から信頼を得るきっかけになると思います。
この経験は、金融機関の方か経理担当の方以外はなかなか得にくい経験ですので、中小企業診断士となった場合、とても活かせる経験と思います。

ただし、物事にはメリットもあれば必ずデメリットもあります。
経理経験者が中小企業診断士となられたときの一番の実務上のハードルは、中小企業診断士は、全体を診る必要があるいわゆる全体最適化の視点が必要ですが、経理という限られた仕事を一定期間務められた方は全体最適化の視点がなかなか持ちにくいことです。

これは経理経験に限ったことではないかもしれませんが、大きな組織であればあるほど、仕事や組織が細分化され、その細分化された部門(自分の裁量の範囲)で最適化(部分最適化)することはよくあることだと思います。

経理という特殊な業務であればなおさらだと思います。

例えば、中小企業診断士試験を勉強している方は即答できる確率が高く、簿記2級をお持ちの方は即答できる確率が低い質問として、貸借対照表の一番左上の勘定科目と一番右上の勘定科目を教えてくださいという質問があります。
これは、貸借対照表を概念としてとらえているとすぐに答えられる質問と思われますが、実際に即答された方は多いとは言えない状況です。

中小企業診断士の業務は、多岐にわたっていますので、経理経験は必ず活かすことができます。いろいろな背景を持つ方が中小企業診断士となることで業界が活性化すると思っています。

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中小企業診断士の【仕事内容】(1日の仕事の流れと公的支援と民間契約)は?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士は実際にどのような仕事をしているのか?
いわゆる仕事内容は、受験生にとっては気になると思います。
独占業務がない中小企業診断士だからこそ、その仕事をやってみたり、その仕事をやっている人に聞かないと
その仕事内容もわかりずらいところがあります。

そこで弊社社員の一日の行動や仕事内容を例に記載したいと思います。
(西井を参考にすると参考にならないと思いますので・・・)

〇専門業務型裁量労働制の中小企業診断士の月曜日の1日の流れと仕事内容
8:00
出社。
  月曜なので業務についての簡単な打ち合わせ10分(西井と)
  メールチェック、1日のスケジュール確認。
9:00
お客様訪問(面談)。お客様の相談内容や今後の方向性について話し合います。
12:30
帰社。昼食。午後からの面談書類の確認やメール返信・電話連絡等を行います。
15:00
お客様訪問(面談)同行。財務分析に基づいて、今後の経営計画について話し合います。
18:00
帰社。メールチェック。報告書の作成や明日以降に面談の書類作成や確認を行います。
上司へ案件の進捗状況や問題点について報告・相談を行います。
20:00
帰宅。

弊社の場合の仕事内容は、
中小企業支援団体から依頼をいただき、中小企業に専門家として派遣される公的支援業務と
顧問契約をいただいているお客様に定期訪問し、課題の進捗状況を確認する民間契約業務があります。

その仕事内容をそれぞれ説明します。

〇公的機関から頂く仕事と仕事内容
公的支援業務の仕事内容は、お客様の課題を広く浅く支援することが多いです。
多くは、商工会議所・商工会の経営指導員さん、都道府県等中小企業支援センターや中小企業団体中央会の職員さんが
日頃から接している事業主さんのなかで、特定の課題が発生した時に、
その職員さんと一緒に経営支援をすることが多いです。
その内容は、資金繰りから販路開拓、工場の5Sまで幅が広いテーマが多いです。
ただし、規模感でいうと小規模事業者が大半となります。
(石川県には企業ドック制度http://www.kanazawa-cci.or.jp/service/consul/service03.html#01
 という専門家派遣制度があり、企業が抱えている課題を網羅的に診断する事業もあります)。
すなわち、公的機関から頂く仕事は、小規模事業者を対象とした、よろず屋的な支援(いわゆるひろく浅く)となります。

〇お客様から直接契約いただく仕事と仕事内容(民間契約)
お客様から直接仕事のいただく民間契約業務の仕事内容は、弊社の場合は顧問契約がでお受けしています。
そのため、毎月訪問して企業支援することから、網羅的な支援というより個別具体的な課題を深堀して課題解決にあたることが多いです。
資金繰りや計画の達成度等の全般的なところから、原価管理制度の構築や人事考課制度の構築など、個別具体的な経営支援を行っております。
最近は、経営計画をつくって、それを実行するための幹部教育制度を立ち上げて、弊社自らがその幹部教育を実行させていただく。こんなパターンが多くなっています。
民間契約の場合は、自分で費用を出していることもあり、何とかこの費用で成果を出そうと思っていただける方が多いのが現状かもしれません。
規模感は公的支援と比べると大きく、支援する側も専門知識と経験が必要になる分野となります。
公的支援の仕事を小規模事業者を対象にひろく浅くとするならば、民間契約の場合は、中規模事業者を対象にせまく深く(専門的に)となるのではないでしょうか?

2つに共通している仕事内容としては、お客様になりかわって課題を解決するのではなく、お客様と一緒に考えて、解決するように気付きを促したりその動きを支援するいわゆる伴走型支援であることは共通しております(主役はお客様であって中小企業診断士は黒子です)。

いろいろな表現で仕事内容をお伝えするのですがなかなか中小企業診断士の仕事は多岐にわたっています。
だからこそ中小企業診断士同士が、お互いの業務がかぶることなく切磋琢磨できる。それこそが中小企業診断士の良いところと思っています。

中小企業診断士ってどんな仕事をしているのだろう?
そんなことに興味を持ちながら受験している皆さん。是非知り合いの診断士に仕事内容を聞いてみてはいかがでしょうか?
そんな方がいないという方は、西井でよろしければお会いします。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。
最近はスカイプでの会社案内にも対応しています。

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中小企業診断士事務所の給与水準(収入)

中小企業診断士の西井克己です。

1 中小企業診断士事務所の給与水準は大手企業を顧客にしているコンサルタント会社よりも低い

中小企業診断士事務所の給与水準(収入)ですが、
弊社の場合、一般的なコンサルタント会社よりも低いです。
初任給は、石川県庁の大卒を参考にしております。
なぜならば、一般的なコンサルタント会社は、大手企業をお客様にしておりますが、
弊社をはじめとする中小企業診断士は中小企業をお客様としております。
中小企業は多くの付加価値を稼ぎ出しているというより
少ない付加価値の中で、人件費を支払い、経費を削減し、何とか利益を確保しようと努力している会社がほとんどです。
このため、弊社にお支払いいただいている顧問料も大手企業をお客様としているコンサルタント会社よりも低く設定させていただいております。
一方で、中小企業診断士は、1人で自宅で活動されている方が大半であり、その方と比べると弊社は、組織として動いている分だけ固定費を多く要しているため、1人で自宅で活動されている方と比べると顧問料は高く設定させていただいております。
弊社の顧問報酬は、
自宅で開業している中小企業診断士<弊社<コンサルタント会社
というイメージです。
そのため、弊社の場合ですと通常のコンサルタント会社より給与水準は高くありません。

 

2 迅技術経営の給与は

平成29年5月現在の弊社の給与水準は
新卒初任給 月給168,200円 (かばん持ち期間中)
中小企業診断士(かばん持ち修了後)は月給255,400円~となります。
士業になれば、月給のほか、売上変動給(賞与)が発生します。


3 中小企業診断士の年間売上

また、全体的な統計データですが、
中小企業診断士の収入は?にも記載しましたが、
データで見る中小企業診断士に中小企業診断士の年間売上の統計データが掲載されています。
年間売上          回答数
300万円以内          49
301~400万円以内      46
401~500万円以内      55
501~800万円以内      110
801~1,000万円以内     82
1,001~1,500万円以内    104
1,501~2,000万円以内    50
2,001~2,500万円以内    20
2,501~3,000万円以内    12
3,001万円以上         24
____合計           552
転載終わり。
元データはこちら

売上ですので、この売上から経費が引かれ、所得(収入)ということになります。

一部上場企業にお勤めの方であれば、大半の方が、おそらく給与水準(収入)は下がると思います。


4 個人的には、中小企業診断士という仕事は、お金も大事であるが、何をしたいかの1つの手段と思う

しかし、中小企業診断士は、経営者の悩みを聞かせていただいたり、
その悩みを解決する提案を行って一緒に解決する。そうすると企業が少しずつ良い方向に変化していく。
上場企業のサラリーマンではなかなか感じることができないことを実感することができます。
まさしくそれは金銭では表すことができないもので、職業としての中小企業診断士の魅力の1つだと思っています。
しかし、上場企業のサラリーマンでできたこと(大規模なビジネスを行ったり、世の中全体に影響を及ぼすような仕事)
が中小企業診断士になると実現が困難になることもあります。
自分の人生の中で、仕事としてどんなことを達成したいのか?それによって職業が決まるのかもしれませんね。

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中小企業診断士一次試験合格を転職時の履歴書に書くか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士一次試験に合格し、二次試験に落ちた。
本当は2次試験に合格してから転職する予定であったが、1次試験合格で転職できないか
と1次試験合格者対象の求人を探してみる。
1次試験合格対象者の求人はほとんどない。
最終合格もしていないので履歴書に書いても意味がないのではないか?
こう考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この場面は、私自身が経験した場面です。
その当時私は、中小企業診断士と関連のある士業事務所であれば、中小企業診断士1次試験合格と履歴書に記載しましたし、
そうでない場合は、記載しませんでした。

立場が変わって現在私は、採用面接する側になっています。
その視点から考えると、転職時の履歴書に中小企業診断士1次試験合格はぜひ書いてほしいと思います。

その理由を2点あり以下に示します。
1 中小企業診断士1次試験合格は、一定の努力ができる方と疎明できる判断材料になる
 これは、学歴や職歴と同様です。
 面接する方は、履歴書や職務経歴書等をきっかけに、入社を希望される方がどのような方なのか?
 特に、自社の考え方(経営理念)にあっている方なのかを見ております。
 面接する方は、入社を希望する方が何の努力もせず自社に適合するとは全く考えておらず、入社後にご努力をいただくことでどれだけの伸びしろがあるか?その伸びた時を想定(期待)して入社をお願いしております。そのため、分野は違えど一定の努力ができる方というのは面接する側にとっては評価ポイントとなります。

2 一定程度の知識を持っている方と判断できる
 中小企業診断士一次試験の内容は、中小企業を経営する上で役立つ知識が網羅されています。
 どんな企業も、問題(課題)のない会社はありません。現場で働いていても、管理部門で働いていても、営業で働いていても中小企業診断士一次試験の知識が活かされる(それを深堀するきっかけ)は必ずあります。その広い知識を基に会社を一緒に良くしてくれる。そんな期待を持たれるかもしれません(これが企業に勤めていらっしゃる方が中小企業診断士試験に挑戦する理由の1つになっているのかもしれません)。
中小企業診断協会が公表している平成28年度中小企業診断士1次試験受験者の統計結果から見ても民間企業勤務者が全体の半数を超えております。


このページで、何回か記載させていただいておりますが、資格はあくまで目的に近づくための手段なので
資格が目的と思われるとマイナスのイメージを持たれるかもしれませんが、原則的には良い印象を持たれると思います。

是非中小企業診断士1次試験合格と履歴書に記載し、なぜその試験を目指しているのか?

将来的にどのような人材になりたいのか(ありたい姿)を述べてください。

皆さんの本気を示すといいと思います。

2017年12月2日追記
前日ブロックス(http://www.doit-fun.jp/)さんが主宰する試写会が金沢で開催され、私を含め社員4名で参加してきました。
その時に本気について、ブレーンストーミングを行いました。
本気とやる気の違いについて面白い議論ができましたので紹介します。

本気は行動すること
やる気は思うだけ。

企業は本気で仕事できるひとを求めています。
中小企業診断士になりたいと思う人はたくさんいますが、その中で行動して1次試験合格という事実を勝ち取っている。
これはアピールすべきではないか?
改めてそう思いました。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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経験がないので中小企業診断士試験に合格の上就職したい

中小企業診断士の西井克己です。

1 コンサルタント会社に就職したい
コンサルタント会社への就職を目指している方が中小企業診断士の資格の取得を検討している。
こんなこともあると思います。
特にその分野に対して未経験なので、経験値を資格でカバーしたいそんな思いで資格取得を目指す方も少なくないと思います。

どの分野もそうだと思いますが、経験がないことを、資格でカバーすることはなかなか難しいです。
なぜならば、資格試験は一定の知識があることを疎明するものだからです。
しかし、資格取得は、あることをやりたいと思う目標(自己実現)に近づくための有効な道具(手段)にはなります。
就職であれば面接官、中小企業支援の現場であればお客様、公的な支援であれば中小企業支援機関が最低限度の知識を持った人と評価するのに役立てていると思います。
これは、私自身も資格を持たずに活動していた時と、名刺に中小企業診断士と入れて活動したときには多くの違いを感じました。

2 資格を取得すると初めてのお客様が少しだけ話を聞いてくださるようになる
これは私が感じた感覚的な部分が多く、文字で表現することがとても難しいのですが、
お客様が(特に初対面)経験も少ない私の言葉に少しだけ耳を傾けていただけるようになったことです。

人間関係ができているお客様は、中小企業診断士登録前後であまり変化がなかったと思いますが、全く新しいお客様に対しては少しだけ変化があったと思います。その少しだけの変化でも、30歳の私にとってはとても大きな変化であったと記憶しております。仕事をする上に置いての信頼関係を形成するための扉が最初は頑丈に閉じていたのが、頑丈でなくなった感じでした。

私が感じたことは、少しの変化でしたが、いずれにせよ中小企業診断士の資格は目的に近づくための有効な手段になったことは間違いありません。

3やっぱり経験を資格でカバーするのは難しい
就職をするための手段としての中小企業診断士は有効かどうかはその人次第です。ただし経験を資格でカバーすることは難しいように思えます。
これから資格取得を目指す方は、資格を取ることが目的とせずに、何かをやるための手段としての資格取得となればいいな。
そんな思いでおります。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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