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税理士事務所が募集している中小企業診断士の求人について

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の求人(未経験)の探し方でも記載した通り、中小企業診断士の知名度が向上したことにより、税理士事務所さんでも中小企業診断士の募集をしています。

中小企業診断士の勉強を開始して中小企業診断士の仕事に興味を持ち、求人を探してみるとコンサル関係しかない。
中小企業診断士事務所が募集していることはなく、地元の大手クラスの税理士事務所が募集している。
私自身が、中小企業診断士の求人を探していた時に実際にあったことです。今現在もその状況が続いています。
私は、中小企業診断士1次試験合格後、地元の大手クラスの税理士事務所にお世話になりました。
私だけの経験なのであまり一般化できないと思いますが、私の思いを記したいと思います。

1税理士先生、社会保険労務士先生の考え方に触れることができたことがよかった
 私がお世話なった事務所は、税理士・社会保険労務士・中小企業診断士がそれぞれ存在し、ワンストップでお客様の課題を解決することを目指している事務所でした。
このため、同じ中小企業を支援するといっても、税理士からの視点、社会保険労務士からの視点そして自分の視点とそれぞれの違いを仕事を通じて知ることができました。これが一番学ばせていただいたことです。この学びが今現在の弊社のあるべき姿にも反映されています。
2中小企業の経営者との接点ができたことがよかった
 中小企業診断士の勉強をしていても、中小企業の経営者と話したこともない。上場企業に勤めていらっしゃるかたは、実際にそうではないでしょうか?私もそうでした。中小企業の経営者と直接お話しできることはとても有難かったです。

3経営者の考え方と会社の方向性を入社前に確認したほうがよかった
 上場企業の場合ある程度組織として動いているので、管理職でも上位の管理職にならない限り、トップの考えや会社の方向性が直接的に自分の業務に影響を及ぼすことは多くはないと思います。
 しかし、税理士事務所も中小企業なので、トップの考えや会社の方向性は一般社員も当然に影響を受けます。
私は、その確認を怠ったといえます。税理士事務所だけではなくどんな中小企業も会社の方向性と自分の方向性がずれてしまったとき、なかなか長く勤務することが困難になります。私もそこはよく確認せずに入ったことはいまでは、良くなかったことと思っております。

4学んだことはたくさんある。ただし理念に共感できないと長くは勤めることができなかった
 私は、税理士事務所のコンサル部門に就職させていただきましたが、1年という期間でしたが、学んだことはとても多かったといえます。
 今振り返ると、事務所の理念に共感できるかどうかを確認する必要があると思います。

 経営理念に共感できるかどうかが長く勤められるかどうかのポイントであることは税理士事務所に限ったことではありません。私もこの経験から、弊社の理念に共感できるかどうかを重視させていただいております。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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女性中小企業診断士を育成できる機会

中小企業診断士の西井克己です。

1 女性の中小企業診断士は少ない

平成22年に実施された、中小企業診断士を対象としたアンケート
データでみる中小企業診断士によると女性は回答者数の内、3.06%となっており、割合としてすごく少ないことが分かります。

J-NET21の記事にも「診断士界に女性を増やしたい!」とあるほど女性が少なく、ずっと課題とされています。

 

2 弊社もかつては女性中小企業診断士育成にチャレンジ

弊社も2010年に女性中小企業診断士の育成にチャレンジしており、その様子がこれもJ-NET21の地産地診の第一回目に取り上げていただいています。

旧姓萩野さんは、当時私のかばん持ちをしていただいていたのですが、結婚を機に弊社を退社されており、継続して仲間になっていただくためには男性にはない課題があることが分かりました。

私も女性の中小企業診断士とお会いする機会に多く恵まれていないのですが、少ない機会なのですがお会いした方は皆さん素敵な方で、特に自分の軸を持っていらっしゃる方が多く人間的に魅力がある方が中小企業診断士になっていただいているそんな印象を受けております。

全体的な割合として、中小企業診断士は、女性が圧倒的に少ない、でもお会いする方は素敵な方が多い。となると女性の中小企業診断士が増えるととても良いのにと思ってしまします。

思うだけではだめで実践が大事です。
弊社では、正社員のエントリー条件を中小企業診断士1次試験合格としているのですが、子育て世代の方を対象に3年間中小企業診断士を受験するというエントリー条件に変更した求人をしております。
これは、子育て期間中に中小企業診断士に取り組んでいただき、1次試験を合格することができれば、弊社正社員のエントリー資格(正社員転換試験を受験できる資格)を得るというものです。

現在3つの媒体で募集を行っております。
弊社HP http://www.hyt.co.jp/recruit_2_3.html
しゅふJOBパート https://part.shufu-job.jp/com-10002250
ジョブセンス https://j-sen.jp/394950/y

現在のところ、まだエントリーがない状態ですが、あきらめず、継続的に活動していきたいと思います。
そして、良いご縁をいただき、もう一度女性中小企業診断士を育成する機会を頂ければと思っております。

平成30年11月13日追記
現在弊社で2名の子育て中の女性社員が中小企業診断士を目指して勉強されています。
平日は、2日間勤務して、1日休むという勤務形態で、午前中のみの勤務とし、子育てと試験勉強の両立をしていただいております。
2名とも来年の8月の1次試験に向けて頑張ってくださっています。
今回、また女性中小企業診断士を育成する機会をいただきました。
まずは、受験勉強のリズムがつかめるようになっていただければと思っています。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
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(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士試験の苦手科目克服方法(財務会計)

中小企業診断士の西井克己です。

1 私も財務会計は苦手でした
中小企業診断士の試験でまず財務会計につまづく人が多いのではないでしょうか?

私も中小企業診断士試験の受験時代は1次試験2次試験共に財務会計は苦手で、1年目の2次試験は財務会計で足切りであったほどでした(私の受験時代は、点数のフィードバックもなかったので私の推論でしかありませんが)。

2 苦手科目の克服方法
 中小企業診断士の苦手科目克服方法ですが、ネットで検索するといろいろなところで記載されています。
 例えば、中小機構のJ-NET21の中小企業診断士の広場にいろいろな方の体験談が記載されていますので、参考にしていただけると幸いです。
 複数回受験で1次試験を突破した合格者座談会【第3回】モチベーションのコントロール法

3 受験時代は苦手であった財務会計であったが現在は財務会計でご飯を食べている西井の財務会計の勉強方法
 本テーマの中小企業診断士試験の財務会計克服方法ですが、私自身の体験をお伝えしたいと思います。
 それは、毎日1問でもいいので財務会計問題を解き続けることです。
 3-1 どのくらいに財務会計が苦手だったか
 財務会計は受験時代は本当に苦手で、1次試験も2次試験も財務会計は苦手でした。
 それまで、勉強は化学と物理しかしていなかったので、財務会計という世界とは程遠いところにいましたので、最初から躓きました(どのくらいわからなかったかは、未経験者が中小企業診断士事務所に入る年齢にも記載しています)。良くありますが、財務会計に取り組んだものの何が分からないかわからないという状況でした。毎日財務会計の勉強を続けていても、わからないことが分かった(確認できた)だけで、なんの前進も感じられないし、財務会計のテストの点数もさんざんという状況が続くくらいに苦手でした。
 また、1年目の中小企業診断士2次試験は、最後の科目である財務会計で明らかに足切りとなる(試験が終了した瞬間に落ちたと分かるぐらいの出来でした)など、ある程度理解が進んでも苦手意識を克服できない状態でした。

 3-2 1年目は財務会計で落ちたので、2年目は財務会計で足切りだけは避けたい。
 今の様に2次試験の結果がABCで帰ってこない時代でしたので、本当に財務会計で足切りされたのかわかりませんが、気持ちとしては2年目は絶対に財務会計の足切りだけは、何とか避けたいと思いました。
 効果的な勉強方法を思いついたわけではなく、ただひたすらに、財務会計の問題を毎日1問以上解くことを課題に取り組みました。
 どこで財務会計の苦手を克服したのか今でもわかりませんが、気が付けば2年目のTACの2次公開模試では、財務会計は100位以内に入るなど模試の点数に表れる程度になっていました。
 結果として、2年目の2次試験に合格しました。
 財務会計については、自己採点では計算問題はすべてあっていたと思います。

4 現在では、金融機関や公的機関の職員に財務会計について職員研修をしています
 現在では、金融機関出身でも、経済学部出身でもありませんが、財務会計や金融支援は、いろいろなお客様や中小企業支援機関様から引き合いのいただいている分野の1つになっています。
 苦手だからあきらめるというのではなく、苦手だからこそ全方位的に徹底的に行うことで、深堀でき、中小企業診断士試験では財務会計は苦手科目であったが、実務の世界では得意分野になることも多いと思います(試験ですのであまり深堀しすぎると試験に受からなくなりますのでほどほどに)。
苦手科目と付き合うといいことがあるかも知れませんよ。

 NHKのテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で脳科学者 茂木健一郎さんが言った言葉
「特に、欠点や弱点というのは脳科学から見ればチャンス強く意識を集中できるため、努力して乗り越える。普通の人より上の領域に行けるのです。」

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
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中小企業診断士試験を行っている間に転職を検討すべきか

中小企業診断士の西井克己です。

 中小企業診断士試験を開始して勉強を進めるうちに中小企業診断士として働きたくなった。未経験だけれども、若いし、資格を取る前にでも転職すべきでないか?
そう考える方も少なくないと思います。私自身も、中小企業診断士受験中に転職を目的として、3回会社訪問をしています。その時の自分の思いとしては、中小企業診断士試験で勉強していることが実際にどのように役に立つのか知りたいという単純な考えで転職活動(会社訪問)をしました。
 1つ目の転職候補は、外資系のコンサル会社、2つ目の転職候補は小規模のコンサル会社、最後の1つは税理士事務所系のコンサル会社(最後の1つは実際に就職して1年間お世話になりました)でした。
 私が転職活動を行っていた当時の状況は、中小企業診断士1次試験合格し2次試験不合格、2年目の2次試験の合格を目指しているときでした。
 当時を振り返り、自分の経験や周りの方の状況を見ると、中小企業診断士試験の1次試験は合格していない状態で転職を検討(活動をする)することはあまりお奨めできません。
 理由は2つあります。
 1つは、中小企業診断士試験は、私個人的には、中小企業診断士試験は、あきらめなければ合格できる試験と思っておりますが、どうしても合わない方がいらっしゃいます。自分に合った試験かどうか確かめてから転職活動をしてもよいと思います。中小企業診断士1次試験合格は、自分に合った試験かどうかを確認する1つの指標になると思います。
 さらに、私の受験当時と違い1次試験は科目合格制度もあります。1年間、自分の中で一生懸命やって1科目も合格できないとなると、最終合格(2次試験)までかなりのハードルがあるかもしれません。
 もう1つは、一定程度の知識がついた状態でないと、転職に成功したとしても、中小企業診断士の試験勉強で得た知識がどの程度実務に生かせるかどうかの判断ができないからです。1次試験に合格(科目合格含む)していない状態は、広く浅い知識すら身に着けていない状況になります。その状態で実務を行ったとしても、試験で得た知識が役立っているのかどうかわかりづらい状況に思います。
 現実問題、中小企業診断士試験で得た知識は、網羅的な知識のため、お客様(中小企業)の課題を見出すために役立つことがあります(いわゆるあたりをつける)。ただし、その課題の深堀やその課題を解決するためには、網羅的な知識を堀しなくてはなりません。薄く広い知識も断片的にしかカバーできていないと実務的にはかなり厳しいかもしれません。
 中小企業診断士1次試験合格後転職活動を行うことを推奨しています(最近は1次試験の科目合格者も相談に乗っています)。弊社のエントリー資格も新卒・既卒を除き、中小企業診断士1次試験合格(科目合格は応相談)とさせていただいております。
 資格は最後は自分に帰属するものです。最初の一歩は自らの足で前にすすめてから転職活動を行うことも悪くないと思います。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。
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見習い(アルバイト・パート)で中小企業診断士事務所に就職して診断士になりたい

中小企業診断士の西井克己です。

 見習い(アルバイト・パート)でもいいので中小企業診断士事務所で働いてみたい。
 私も、中小企業診断士の試験勉強をしていた時そう思いました。
 また、弊社では、正社員のエントリー資格を中小企業診断士1次試験合格(26歳以下は既卒なので条件なし)、パート・アルバイトのエントリー資格は、3年間中小企業診断士の資格試験を受け続けること(ターゲットは子育て世代の方に絞っています)にしているため、たまに、アルバイトでもいいので修業させてくださいといった旨の問合わせをいただきます。
 その問い合わせに対しては、修業のために雇い入れることはできません。
 地域を支える中小企業を皆様の修業のために、しかも中小企業診断士になるかどうかわからない方のために利用するのはよくないと思いますと回答しています。
 面談していただける方については、面談し、弊社の考え方を説明させていただいております。
 弊社は、中小企業診断士・税理士・社会保険労務士として中小企業を支援したいという思いを持つ方を士業へと育てることを大切に考えています。
 それは、その方が中小企業支援者として成長することがゴールではなく、あくまで通過点ととらえております。ゴールはあくまで、自分のスキル経験を活かし、思いのある未経験者を次の中小企業支援者として育てることにあります。
 未経験・無資格者で当社に入社した人材が、診断士となり、過去自分と同じ境遇の人材を診断士へと育てるそんなサイクルを作り出しそれを世の中に定着させるために事業を継続しております。
 このため、この考え方に共感(すなわち弊社の経営理念に共感)できる方のみ弊社の一員となっていただいています。そんな考えを持っておりますので、仲間になっていただける方には覚悟をもって入社いただきたいですし、会社側はきちんとした形で受け入れ、時間はかかっても必ずゴールまで一緒に頑張っていきたいと思っています。
 ただし、子育て世代の方は、時間的制約があることから子育ての期間は、パート・アルバイトとして仕事の時間をセーブしながら3年間資格試験に取り組んでいただだくプログラム(パートアルバイトからスタート)を準備しています。
 3年間の中で、中小企業診断士1次試験(当然最終合格はもっと歓迎)に合格し、子育ても落ち着いた時点で、弊社の理念に共感いただける方は、正社員となっていただき、中小企業診断士を目指すプログラムに移行する形をとっております。

 経営の神様、松下幸之助の言葉
 「自分の金、自分の仕事、自分の財産。自分のものと言えば自分のものだけれど、これもやっぱり世の中から授かったもの。世の中からの預かり物である」

 中小企業診断士として、中小企業支援を通じて社会に還元することも大切ですが、次の世代をきちんと育てていく。これも大切な還元方法だと思います。
 この還元のサイクルの担い手になるためには、例外(子育て世代)はあるものの、お互いに責任を取れる立場で正面から向き合いたいそう思っています。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店を(北陸3県を除く)出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。もちろん、金沢でずっと仕事をしたいという方にも対応しています。

会社見学は原則土曜日に西井が対応していますので、ご興味があればお問い合わせいただけると幸いです。

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中小企業診断士の求人・転職情報(未経験)の探し方

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士を対象にした求人や転職情報(特に未経験者対象)を探すのはとても難しいです。

結論先行で申し上げると
中小企業診断士の求人・転職情報を効果的に探すためには、中小企業診断士 求人 未経験 や中小企業診断士 転職 未経験で検索し、1-2ページで検索をやめるのではなく10ページ(100位)ぐらいまで1つ1つチェックしていくことが大事です。

また、就職したい団体や事務所(中小企業支援機関等)が定まっていらっしゃる場合は、1年間継続して求人情報をチェックすることで、その期間が求人を出すタイミングが分かると思います。
少なくとも、定年退職者の補充のための求人は、各機関毎に大凡の時期は決まっていますので、チェックしておいてもよいかもしれません。
また、中小企業支援機関もよき人材(未経験でも受け入れてくれるところはあるかも知れません)を求めていますので、求人をしていなくてもいつ求人をする予定があるのか直接聞いてみてもいいかもしれません。

中小企業診断士として活躍するにはまずは積極性が大事です。私個人的には未経験でも積極性があれば何とかなると思っています。
中小企業の経営者は、リスクヘッジする方も多いですが、自分の思ったことを積極果敢にチャレンジする方も多いです。
私も、いろいろな経営者とお話をさせていただきますが、中小企業の経営者は本当に積極的で活動的な方が多いです。
我々もその伴走者として置いて行かれないように伴走しなくてはと思っています。
積極性はまず自分のことから。
自分の職場を決めるときにも皆様の積極性を活かして見つけ出すことが大事だと思います。

尚、現状でうまく中小企業診断士の求人(未経験)を押さえられているなと思うサイトは以下の2つです。参考にしていただけると幸いです。
 求人ボックスさん https://求人ボックス.com/
 Indeedさん https://jp.indeed.com/

中小企業診断士の求人・転職情報が見つけにくい理由を以下に示します。

1 中小企業診断士の本来業務を行う求人がコンサルタント等の求人に埋もれてしまっている

 弊社は2010年ごろから本格的に中小企業診断士を目指す方の求人を行っております。その当時は、中小企業診断士として就職や転職をしようと思ったとき、それを対象とした求人がほとんどなく、「中小企業診断士 求人 未経験」と検索すると弊社の求人が必ず10位以内に入っていましたが、現在では、中小企業診断士という資格保有者を対象とした求人が多く、同キーワードで検索しても私のブログ(http://g-keiei.com/blognishii/2014/11/post-87.html)がようやく21位になっている状況です。
(2018年1月追記、このブログを書き続けているおかげで、この記事が常に10位以内に入るようになりました)。
 さて、中小企業診断士の資格保有者を対象とした求人が増えている一方で、いわゆる中小企業診断士として就職や転職をしようと思ったときに探している未経験で受け入れてくれる就職・転職先自体が増えているかといえば少し事情が違うようです。
2017年5月7日にIndeedさんで中小企業診断士をキーワードに上位60位までの求人状況を分析した結果を以下に示します(未経験のキーワードでは検索していません)。

ここ数年で中小企業診断士という資格自体の知名度も上がり、中小企業診断士を推奨資格としていただいている求人が多くなっています。しかし、分析してみると「中小企業診断士」の業務ができる就職・転職先は60件中4件(弊社2件、中小企業支援機関2件)とまだ少ない状況です。
 4件中2件の中小企業支援機関は、実際に中小企業経営者を対象に業務を行っておりますので、中小企業診断士としての本来業務もできる就職・転職先といえます。しかも、未経験者が経験を積める仕事であるともいえます。ただし、中小企業診断士の仕事だけではなく、事務的な仕事もある(むしろそちらがメインになるかも知れません)と考えておいた方がよいと思います。
 4件中2件は弊社の正社員(未経験)とパートの求人(当然に未経験)ですので、7年経過しても、中小企業診断士事務所が中小企業診断士を目指す人を求めている件数はあまり増えていない(特に未経験)ことが推測されます。

2 中小企業診断士の本来業務を行う求人は、通年で掲載されていない。

  中小企業診断士の求人活動は、1次試験が終わってから活性化し、11月ごろになると鎮静化します。
  2017年8月14日にIndeedさんで求人情報を検索し、以下のように取りまとめました。
  中小企業支援機関の求人が5月7日の調査では2件でしたが、8月は5件に増加しています。
弊社の求人は前回と変わらず2件です(ということは未経験の方を対象としている求人は変わりません)
中小企業支援機関は、中小企業診断士の求人時期をよく理解されているのでしょう。
この試験が終了したタイミングで求人活動を活発化させています。
未経験の方で中小企業診断士資格を取得し、中小企業支援機関でその力を発揮したいそう思う方は、
毎年お盆休みに求人情報をチェックしてみてもいいかもしれません。
調査方法は前回と同様に、Indeedさんで中小企業診断士をキーワードに上位60位までの求人状況を調べました(8月の時点でも未経験で検索しましたがあまり適当な結果が得られませんでした)。

 
 一方で同様の調査を11月に行った結果を以下に示します。

税理士事務所に就職したいという方は、12月の合格発表以降に、税理士事務所の求人が増える傾向にありますので参考にしてください。

2017年12月12日現在 Indeed 中小企業診断士 上位60件のまとめ
コンサルタントの募集                   26
公認会計士・税理士事務所                 17
講師などの雇用ではなく委託の仕事             1
一般企業で中小企業診断士を推奨資格としているもの     9
中小企業支援機関                     4
迅技術経営                        3

2018年1月12日現在 Indeed 中小企業診断士 上位60件のまとめ
コンサルタントの募集                   32
公認会計士・税理士事務所                 4
講師などの雇用ではなく委託の仕事             2
一般企業で中小企業診断士を推奨資格としているもの     14
中小企業支援機関                     5
迅技術経営                        3
年明け前後にも中小企業支援機関の求人が増えていることがわかります。

尚、弊社の求人は通年で掲載しておりますのでご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
「迅技術経営 求人」のキーワードで検索お願いします。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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金融機関勤務経験と中小企業診断士

中小企業診断士の西井克己です。

1 金融機関出身者は中小企業診断士に挑戦される方が多い
金融機関は、中小企業診断士を取得推奨資格に指定していることが多く、金融機関勤務者にとっては比較的なじみのある資格だと思います。

J-NET21のデータで見る中小企業診断士2016年度版に中小企業診断士の現在の職業に関する統計結果が出ていますが、金融機関は全体の8.2%と一定の塊になっていることが分かります。

プロコン経営(他資格兼業なし) 549
プロコン経営(他資格兼業あり) 318
コンサルティング会社等勤務 67
公務員 29
公的機関・団体等 95
調査・研究機関 11
金融機関 163
民間企業(金融機関除く) 644
資格は持っているが、コンサルティング活動も勤務もしていない 47
その他 46
無回答 23
合計 1,992

2 金融機関勤務出身者の方が中小企業診断士として活躍されている方は多い理由
〇中小企業の経営者と直接会話したことがあること
 中小企業診断士の試験合格者で、実際に中小企業を経営している経営者と直接会話している方は実際には少なく(実務研修で初めて会話したという方が多いかもしれません)、日々の業務でこれが経験できていることは、素晴らしいと思います。

〇中小企業経営上の課題である資金繰りの相談に対応できること
 資金繰りに全く不安がない中小企業はほとんどなく、大半の中小企業が資金繰りに不安を抱えていることが多いです。
 資金繰りに不安を抱えている中で、どのような提案をしてもなかなか経営者の頭に入っていかない。このようなことはよくあります。まず、資金繰りの不安をある程度解消してから具体的な改善策を提案する。当たり前ですが、このことができるかどうかは大きな違いになります。

3金融機関の仕事と中小企業診断士の仕事のギャップ
 いろいろと違いはありますが、大きな違いは、金融機関の場合、組織で役割分担しながら仕事をしていますが、中小企業診断士は、基本的には、一人で完結する仕事であるということです。
 金融機関での仕事は、個人の成果は求められていますが、金融機関という組織を背景とした仕事及び成果です。金融機関で勤務されているときは、個人評価は意識しているものの、個人の損益を意識している方は少ないかもしれません。
 一方で、士業事務所の場合、個人の損益が極めて分かりやすいので、逃げ場がない状態になります。これが士業事務所のいいところであり悪いところなのですが、個人損益が分かりやすすぎることが一番のギャップかもしれません。

 弊社も、固定的な給与については、目標管理(売上ではない)に基づいて昇給していきますが、変動的な賞与については、売上変動制としております。人によって結果が違う報酬を求める方には良いのですが、そうではない方にとっては違う見方もあるかも知れません。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士補助者採用面接の際に、前職の経験を考慮しますか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士補助者採用面接の際に、前職の経験を考慮しますか?

〇結論からすると弊社は考慮しませんし、面接でもスキルについてはお伺いしません
 中小企業診断士として活躍するために資格勉強をしていらっしゃる方は、今の職が中小企業診断士としていかされるかどうか気になるところだと思います。
 弊社は、未経験採用に注力しているので、採用面接の際に前職や経歴はほとんど考慮せず、別の観点から評価しています。
 弊社に就職するのではなく、独立という観点から考えると、どんな職であれ、その経験を活かすことができると思います。
 私自身も、全く畑の違う業界から中小企業診断士になりましたが、それでも、新卒で初めて就職した会社や上司・同僚から学んだことは数知れず、私が職業人として社会の一員となれたのもその経験があってこそと思っております。

〇弊社が前職の経験や地位を考慮しない理由
 弊社が未経験者採用にこだわり、前職の経験や地位等を全く考慮しない理由ですが、1つは中小企業診断士は1人で仕事が完成することから組織としてまとまるためには経営理念の共有が必要であるから(未経験者を一から育てる過程で経営理念の浸透、価値観の共有を行っております)、もう1つは、中小企業は、大企業とは違い、指示やお願いをしてもほとんど前に進まないため、管理職経験が長いと中小企業支援の現場になじむためには多くの努力を要するためです。一方で現場一筋の方は、中小企業診断士の視点としてとても大切な全体最適化の視点を持つためには多くの努力を要します。

〇具体的には中小企業診断士は中小企業を支援する実務家であるため
 中小企業診断士は、大手企業を対象としたコンサルタントではなく、中小企業を支援する実務家ですので、資料を持ってきて用意してというだけでは前に進まないことが多いです。状況をみて自分で資料を作ってかつ企業全体から見た視点も必要です。これは中小企業診断士というより、中小企業の経営者に必要な視点といっても通ずるものがあると思っています。

中小企業の支援の現場には前職の経験よりも山本五十六の精神が大切
 「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」山本五十六の有名な言葉は、中小企業の経営に通ずるものがあります。

 中小企業診断士の試験を始めてどうしても中小企業の支援をしたくなった、現状の職の経験は中小企業診断士として活躍するのに役に立たないのではないか?ほかの経験をすべきではと思っていらっしゃる皆様、現状の職で1つでも2つでも自らの手で前にすすめる、動かす。それを手本に会社の誰かがやってくれる(手伝ってくれる)。この経験はどんな職でもできることだと思います。現状でできることから始めてみませんか?

 

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士試験の勉強量(直前期は土日はつぶしました)

中小企業診断士の西井克己です。

1 中小企業診断士試験の1日あたり必要勉強時間について
中小企業診断士に合格するためにどのくらい勉強したかの質問ですが、毎日1~2時間は確保したほうが良いと思います。
仕事と中小企業診断士試験勉強を両立するためにはにも記載しましたが、私の学習スタイルを再掲します(1年目1次合格、2年目2次合格)
 平日  AM6:30-8:00に会社近くのスターバックスで勉強
 土曜日 TACに通って1日勉強
 日曜日 家族との時間
 1年目はこのような形で進めていました。

2 私の中小企業診断士試験の直前期の勉強時間(土日もつぶしました)
 2年目も毎日1~2時間は必ず勉強していたのですが、
 2年目はどうしても合格したいという思いから、試験直前3か月は、ギアを変え、
 土曜日も日曜日も勉強をさせていただきました。
 私の場合家族の理解もあり、2年目の直前期は休日をすべて使わせていただきましたが、
 家庭を持ちながら休日のすべてを勉強に使うことは難しいと思います。
 私自身、今振り返るとそれだけの勉強をしてもし落ちていた場合は、もう一年同じ勉強時間を確保できていたか(家族の理解を得られたか?)自身がありません。

3 弊社社員の勉強時間
弊社社員の様子を見ていると 週4日勤務週3日休みのため、平日は、1-2時間程度で、週に2日は、勉強に専念していた方が多いようです。
周りの合格したに聞いてみても毎日、2時間程度というスタイルが多いようです。

私が受験したとき、TACさんのパンフレットには800時間と書かれていました。
私は2年かかったので、それ以上にやっていると思います。
資格学校に通っている時間(講義)と自主勉強の時間の比率は1:3~1:4ぐらいで自主勉強が圧倒的に多かったように思います。

最初にFPや簿記を取ってから中小企業診断士に挑戦という方もいらっしゃいますが、結構難易度の高い試験だと思いますので、個人的には寄り道せず一直線で進んだ方が合格に近づくのでは?と考えています。

中小企業診断士の勉強や合格者の体験記は中小機構さんのJNET21「中小企業診断士の広場」目指せ中小企業診断士に多くの情報が掲載されていますのでご参照いただけると幸いです。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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メーカー勤務者が中小企業診断士試験に挑戦すること

中小企業診断士の西井克己です。

メーカー勤務者が中小企業診断士に挑戦する。
ましてや間接部門の方ではなく直接部門に近い方が挑戦する場合、試験そのものを不安に感じる人は少なくないと思います。

1 簿記も経営も経済も全く分からないが中小企業診断士試験に挑戦
私は、メーカー勤務時代に中小企業診断士試験しました。

大学は理学部化学科でしたのでどっぷり化学を、
大学院は有機ELでしたので化学と物理の複合領域を
就職先は化学メーカーでしたので結局化学を
いずれにしても、化学や物理の知識・経験しかない状況でした。

 そんな私が、中小企業診断士試験に挑戦したきっかけは、異動でした。いわゆる研究職で採用されたのですが、お客様の困っていることを見つけ出し製品という形で困りごとを解決する職に異動しました。
開発の初期段階では、お客様も、研究や技術部門の方なので、全く問題なかったのですが、いざ開発した製品が採用となると、購買部門であったり、法務部門であったり、これまでの知識が全く通用しないことに気づかされたことを覚えています。
 開発した製品が初めて採用されたときに、あるメーカーの購買部門の方と商談をしているときに、相手が話している言葉の意味が全く理解できませんでした(VA/VEなど)。商談の帰りに、あまりに悔しくてその言葉の意味を調べようと丸善に寄りました。いくつかの本を見ていた時にたまたま、中小企業診断士に関連する本を見て、自分に足りない知識はこれで補えると思ったことを覚えています。
 そんなきっかけでTACの通学講座に申し込み中小企業診断士の試験勉強を始めましたが、最初は全く頭に入らなかったことを覚えています。
 結構勉強したのですが、答練も模試の点数もダメ。自分には才能がないと落ち込んだ日々が続きました。当時は1次試験は9科目あるので何か得意なものがあればよかったのですが・・。
 分野が違う方が中小企業診断士試験に挑戦とこの段階であきらめる方が多いのではと推測しております。

2 わからないなりにもサブノートをつける
 暗中模索の中で週末にTACの講義をこなす(当時は八重洲校に通っていました)じかんが過ぎていきました。20万円以上投資したので、何とか最後まで試験はやりきる。最初はそんな思いでした。
 ある程度勉強を続けるうちに、自分での理解を深めるためにサブノートをつけ始めました。
 講義やテキストの内容を自分なりに理解するために、図表化することを徹底しました。
 いろいろなデータを図表化することで、概念として理解することができました(図表化の大切さは大学院で教えてもらっていたのですがあまりそれまで気づかず)。
 この概念として理解することを続けると、ある程度の点数に整ってきたことを覚えています。この概念理解までに3-4か月(8月スタートで、年明けぐらいまで)要しました。分野が違うとこれまでの勉強方法が通用しないことがあります(私がそうでした)。

3わかり始めると異分野であればあるほど面白い
 分野が違えば、それだけこれまでとは違う新しい知識を得るきっかけになります。理解が進むととても面白く感じ、それからの面白さやスピード感は、また格別です。分野が違うことで初期の障壁はありますのでまずそれを乗り越えられるといいですね。
 勉強が面白いと感じると続けられるようになりますのでおかげで合格まで勉強を続けることができ、現在は中小企業診断士として仕事をさせていただいています。

 「神は乗り越えられる試練しか与えない」

 
中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業支援について(実務前と実務後の違い)

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルの中小企業支援について(実務前と実務後の違い)
中小企業診断士を勉強している方にとって
中小企業診断士はどのようにして中小企業の支援をしているのか
とても興味のあることと思います。

私自身が感じたことを少し記載したいと思います。

〇実務前に考えていたことと現実とのギャップ
・実務前
中小企業診断士を目指していたころは、上場企業のサラリーマンであったため、ある程度の方向性を示すことで、物事が動く状態でありました。
このため、あるべき姿の方向性を見つけ出すことが重要な役割であると思っていました。
経営改善に関しても、苦しくなったことの要因を明らかにしていくことが最重要課題であると思っていました。

・現実
キーワード 「段取り8分」
「一緒に汗をかく」
中小企業は、大企業と違い事前情報がほとんどない状況でありました。
このため、正確な情報を得ることから始める必要がありました。特に私は、ノウハウや経験を持つわけではなかったため、中小企業経営者とお会いする前にできる限りの情報を得ることに注力しました。決算書やホームページによる情報収集は当然のこと、外部市場データも事前に準備しました。
独立1年目は、準備段階で相当な時間をかけて面談に臨んでおりました。中小企業経営者と面談するときは、当初はできる限り聞き手に回り、ある程度会話ができる雰囲気を作ることに注力しました。私は若手(当時30歳)であったため、わからないことはそのままわからないと答えるようにしておりました。
また、たとえ自分の得意な業界のお客様であっても、自分の知識や情報を先にお話しするのではなく、あくまで聞き手のスタンスを取っておりました。お客様から正確な情報を提供していただくためには、こちらからもできる限り情報提供を行う必要があるため、お客様から頂いた決算書を同業他社の経営指標と比較し、その結果を説明することは、創業以来必ず行っております。
さらに、正確な情報把握のためには、ある程度のデータをお客様から提供いただく必要があります。
しかし、小規模のお客様は、そのようなデータをお持ちでないことが多く、データをいただくのではなく、必要なデータをこちらで作成するなど、お客様とともに汗をかきながら仕事を行うことも少なくありません。
弊社も中小企業診断士を3名育成しておりますが、お客様の顧客別売上情報を得るために、請求書の控え(コクヨなどの複写式のもの)が入った段ボールを預かって、ひたすら打ち込むということを初期に経験していただいています。
試験勉強されている方がイメージしている診断士の姿よりも、実態は泥臭いかもしれませんね。

泥臭いけどその分、お客様の行動が変化したり、売上や収益が上がったときの喜びも大きいですよ。

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中小企業診断士に求められる資質

【2017年5月3日 投稿】
【2024年10月18日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルの中小企業診断士に求められる資質は、いろいろとありますが、
あえて今回は2つに絞りたいと思います。

弊社の士業育成システムを通じて育った士業の1人である小川が同じタイトルで記事を書いていました。
よければこちらもご覧ください。

中小企業診断士に求められる「資質」とは?

1 誠実であること

1つ目の誠実さは、中小企業診断士でなくとも士業という職業に共通して
言えることと思います。
すなわち、国家資格者は、ある程度の実力を持つといろいろなところからご縁やお声がけを頂けるようになります。
その時に、その力を自分のためだけに使うのではなく、倫理観をもって世のため人のためにその力を発揮しなければならないからです。
決してその力を悪い方向(例えば不法行為)に使ってはいけないし、そんな方に利用されてもいけないのです。
ただし、この倫理感というのは、資格を取ってから身につくものではなく、ご両親や友人や仕事仲間など、その人の歩んできた道によって身につくもので資格試験で身につくものではありません。
このため、資質という点では、とても大切なポイントであると思っております。

 

2 不完全な状態でも1歩進める人

もう1つの不完全な状態でも1歩すすめる人の理由は、経営は、知識を蓄えるのではなく、それを1つでも実践することが大事であり、中小企業は特に、確実な状態で前にすすめることはほとんどなく、不完全な状態で前に進む必要があるからです。
できない理由を考えるよりまずやってみる。この姿勢で仕事に取り組んでいかなくてはなかなか経営者からの信頼を得ることはできないと思います。
知識や経験で経営者からの信頼を得ることもできるかもしれませんが、本当の意味での信頼を得るためには、根本(言い訳をしないで必ずやり抜く)のところでのシンクロが大切です。

私自身もそうありたいと思っていますが、実践できているかといえばできていないことも多いです。
ただし、士業として、経営者としてそうありたい。そうあるためには何をしなければならないのか課題を見出し、解決する。これを繰り返して少しでもあるべき姿近づいていきたいと考えております。

中小企業診断士は、知識より実践。
頭の回転より、愚直にやり抜く姿勢が大切に思います。

また、そんな方に中小企業診断士になって頂きたい。
そんな人材を育てるご縁を頂ければと思っております。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名、中小企業診断士+税理士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
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(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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また、弊社に興味を持っていただいた方は、弊社の採用ページもご覧ください。

未経験者が中小企業診断士事務所に入る年齢(20代?30代?)

【2017年4月30日 作成】
【2024年1月15日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士としての経験がない方が、
求人情報を探していると不安に感じる事の1つが
「いつまでにその業界に入ればよいのか」です。

中小企業診断士を育成する民間企業は全国的に見てもほとんどなく、
ほとんどの方が未経験からスタートで、
身近に中小企業診断士がいないとあまり適切な答えが
返ってこないテーマかと思います。
このためこの質問は私もよく聞かれる質問の1つです。

“未経験者が中小企業診断士事務所に入る年齢(20代?30代?)” の続きを読む

中小企業診断士の年収は?

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルの中小企業診断士の年収は?は受験時代に誰しも思うことではないでしょうか?
年収ではないのですが、
中小企業診断協会が、データで見る中小企業診断士2016年度版で、
年間従事100日以上の中小企業診断士の年間売上(年商)を公表しています。

 

1 年間従事100日以上の中小企業診断士の年間売上(年商)

年間売上          回答数
300万円以内          49
301~400万円以内      46
401~500万円以内      55
501~800万円以内      110
801~1,000万円以内     82
1,001~1,500万円以内    104
1,501~2,000万円以内    50
2,001~2,500万円以内    20
2,501~3,000万円以内    12
3,001万円以上         24
____合計           552
転載終わり。
元データはこちら

 

2 年商のピークは5百~8百万円と、10-15百万円の2段ピーク

これによると年間501~800万円の方と1001万円~1,500万円に2つのピークがあることが分かります。
年間従事が100日以上なので副業の方は除かれていると思いますので、
私の感覚的には実態に即しているデータと思われます。
すなわち、駆け出しを少し抜けた状態で501~800万円。
実績と地力がある程度伴ってくると安定的に1001万円~1,500万円の領域へ。

自宅でだれも雇用していない場合は、そこからそれほど年間経費を要するわけではありませんので、
年商から年収を推定すると以下の通りになります。
年商 501~800万円で年間経費120万円(自宅の場合)とすると 年収381~680万円(ここから法定福利費がひかれます)
年商 1001~1500万円で年間経費200万円(自宅の場合)とすると 年収801~1300万円(ここから法定福利費がひかれます)

それ以上の年間売上にになると
個人的には、すごく忙しい方か税理士等の兼業の方が多いのではと思っています。
ただし、年収(収入)ではなく、売上ですから、これから経費が引かれるので。
大手のサラリーマンの方は、立ち上がるまでは、現在の収入(年収)より確実に下がることを
視野に入れる必要があると思います。
例えば、年収8百万円以上の三十~四十代のサラリーマンの方であれば
収入は55歳ぐらいまでは、安定的に年収が増えると思います。
また、取締役になれば、中小企業診断士に比べて多くの年収を得られる可能性が高いです。
すなわち、サラリーマンの時と違い、年収が不安定であることはもちろんその身分も安定していないことは否めません。

 

3大手企業のサラリーマン(管理職)と比べると年収は少なくなる可能性が高いが仕事の魅力は比較にならない

中小企業診断士は、大手のサラリーマン(管理職)と比べ、安定性はおとるし、年収も少なくなるかもしれませんが、
仕事自体の魅力は比較にならないほど素晴らしいと個人的には思っています。
中小企業診断士は、経営者の悩みを聞かせていただいたり、
駆け出しの経営者が成長する姿を見ることができたり、
幹部候補生として教育訓練を担当させていただいた方が、立派に幹部として成長したり、
人の成長や変化を身近で感じることができます。
まさしくそれは金銭では表すことができないもので、
職業としての中小企業診断士の魅力の1つです。

中小企業診断士を目指している皆さん、
中小企業診断士の仕事は深く、とても楽しいです。
是非、中小企業診断士となって、地域経済の要である中小企業を支援しましょう。

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中小企業診断士の将来性は?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の将来性についてどう思いますかと質問を受けることがあります。

将来性という人によって異なる定義のある質問ですが、
私の考える将来性ということで、中小企業診断士の将来性について個人的見解を述べます。

〇お客様と深く接すれば接するほど将来性を感じる
個人的には、独占業務がない分、
お客様に合わせた時代に合わせたサービスを展開できるため、
将来性はあると考えています。
特に、弊社の場合はスポット対応ではなく、
税理士先生の様にほとんどのお客様と顧問契約を締結しています。
顧問契約は、お客様の成長と安定により初めて弊社にも利益がもたらされる契約ですので
お客様とともに成長できる診断士の仕事に将来性を感じています。

ただし、顧問契約のお客様と深く接すれば接するほど
最終的には、各国家資格者がそれぞれにお客様のニーズに対応する時代は
終わり、ワンストップでお客様のニーズに対応する必要があり将来性もあると考えております。

〇税理士、社会保険労務士と比べて受験者数が減っていない
また、税理士、社労士、診断士の受験者数の推移を比べてみました。
診断士の受験者数も減ってはいますが、税理士と社労士に比べて減少していないようです。
資格関連産業の方が、
資格ブームは去りつつあり、公務員志向がさらに高まっている
と共通しておっしゃっているのでその傾向があるのではと思います。

        税理士   社労士   診断士
平成24年度 48,123人   51,960人  17,168人
平成25年度 45,337人   49,292人  16,627人
平成26年度 41,031人   44,546人  16,224人
平成27年度 38,175人   40,712人  15,326人
平成28年度 35,589人   39,972人  16,024人
28年度/24年度 73.4%     76.9%   93.3%

〇資格は目的であって手段ではない
資格を目指そうかどうしようか迷っていらっしゃる方にいつもお話しするのは、
「資格は手段であって目的ではない」
ということです。
例えば、地域の中小企業を支援したいという目的があって
その手段として、公務員であったり、税理士であったり、診断士であったり、
中小企業を活性化する会社を作ったりすることであったりするわけです。

どんな資格に挑戦しようと思っているときにその資格の将来性を知りたいという
欲求は理解できます。
しかし、資格の将来性も大事ですが、自分は何をやりたくてその資格を目指すのか?
その原点となるものを定める必要もあると思います。
それは、迷ったときに本当に役に立ちますよ。

2017年9月2日追記
〇AI時代に代替可能性が低いとされる中小企業診断士
2015年12月、野村総合研究所(NRI)と英オックスフォード大学はこんな研究結果を発表した資料によると
「代替可能性が高い職業」として具体的に挙げられている中には、
税理士や会計士、行政書士など、いわゆる士業といわれる職業も含まれていることが分かります。

私個人的な考えを述べます。
確かに単純作業の部分はなくなる可能性はありますが、
白・黒はっきりしないいわゆるグレーゾーンというものはどんな仕事にもあります。
士業の仕事の大半が、グレーゾーンをどのように扱うのか?この仕事といっても過言ではありません。
決まった手続きのみを行っているのであれば、将来性は厳しいかもしれませんが、
そうでない仕事(いわゆる答えのない仕事)を積極果敢に挑戦していくことで
むしろAIにとってかわられる作業との差別化が図られると考えております。
このように考えると士業の仕事は、差別化要因が明確な仕事ということになり、結果将来性が高い仕事といえると思います。

2017年10月28日追記
2017/9/25付 日本経済新聞 朝刊
AI時代のサムライ業(奪われる定型業務)の記事にも有難いことに中小企業診断士はAIによる代替可能性が低いとなっております。
将来性があるという評価をいただいているそんな風にエールをいただいているようでとてもうれしく感じました。

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仕事と中小企業診断士試験勉強を両立するためには

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルの「仕事と中小企業診断士試験勉強を両立するためには」は、中小企業診断士受験生からよく質問されることです。

中小企業診断士は、他の資格試験と違いほとんどの方が仕事をしながら試験勉強をした方がほとんどと思われます。
これは、新卒で中小企業診断士事務所に就職すべきか?で中小企業診断協会
が発表した合格者の職業を見るとその傾向が分かります。
平成28年のデータを見ると合格者842人の内、学生は13人、その他(無職含む)54人ですので、合格者全体の92%が、
職を持たれていることが分かります。

仕事と試験勉強の両立方法は、人それぞれ職場環境も家庭環境も異なりますのであまり一般化できないと思いますが、
自身の経験や弊社社員の状況を踏まえてお伝えしたいと思います。

1 学習時間の確保

 働きながら中小企業診断士の試験勉強をするためには、まず、学習時間の確保が大切です。
 毎日1~2時間は確保したほうが良いと思います。
 私の学習スタイルを以下に示します(1年目1次合格、2年目2次合格)
 平日  AM6:30-8:00に会社近くのスターバックスで勉強
 土曜日 TACに通って1日勉強
 日曜日 家族との時間
 1年目はこのような形で進めていました。
 2年目はどうしても合格したいという思いから、試験直前3か月は、日曜日も勉強をさせていただきました。
 私の場合家族の理解もあり、2年目の直前期は休日をすべて使わせていただきましたが、
 家庭を持ちながら休日のすべてを勉強に使うことは難しいと思います。
 
 弊社社員の場合は、資格試験勉強中は、週4日勤務週3日休みのため、
 平日は、1-2時間程度で、週に2日は、勉強に専念していた方が多いようです。

2 家族の理解
 1で記載した通り、試験勉強中は、家族との時間がかなり少なくなります。どのくらいの学習時間とするのか
 そして何年をめどに合格するのかを宣言する必要があります。
 (私の場合2年要しましたが、受験勉強中に第一子を授かりましたので、おそらく3年が限界であったかもしれません)。

3 スランプに陥ったときにすることを決めること
 仕事も忙しく、試験勉強も忙しい。長い試験勉強中に、スランプに陥ることがあるかも知れません。
 私の場合は、なぜ中小企業診断士になりたいかという思い紙に書き、スランプの際は、それを読み直すことで
 気持ちをリセットすることができました。
 なにか、スランプに陥ったときのルーティンを決めておくこともよいかもしれません。
 そのルーティンがいつも通りできるかできないかで客観的に自分の状態も知ることができます。

中小企業診断士試験は、受験資格もありません。皆さん受験できる試験です。
学習時間を毎日確保して、頑張り続けることで2年程度で合格レベルに達する試験です。

まずは、学習時間の確保そして家族の理解を得てから勉強に取り組んで頂けると幸いです。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士で食べていけるのか?

【2017年4月20日 投稿】
【2024年10月18日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルの「中小企業診断士で食べていけるのか?」は、中小企業診断士を志す方からよく聞かれる質問です。

1 中小企業診断士で食べていくためには

私は常に「中小企業診断士で食べていけない人間はどんな資格を取っても食べていけない。」と答えております。
かつて、旧中小企業診断協会石川県支部の石川県士業団体連絡協議会担当理事を務めさせていただいたときに、他士業の方と会話をする機会をいただきましたが、いずれの士業も資格だけで食べている方は少ないように思います。
資格は、あることをやりたいと思う目標(自己実現)に近づくための道具でしかないと思います。
士業として生計を立てるためには、誰かから仕事をもらうという考え方から脱却し、積極的に自己実現を図る考え方に代わる必要があると思います。

中小企業診断士も国家資格の一つであり、自分のやりたいことに近づくための道具ではありますが、仕事を進める上での本質は、国家資格者であろうがなかろうが、関係ないと思っております。

 

2 「食える士業」になるための必要条件と十分条件

西井が考える仕事を進めるための必要条件と十分条件を記載すると
◎必要条件
やる気
専門能力
調整能力
人望
健康

◎十分条件
自分で考え仕事を楽しんでできる。
進んで苦労の経験を積む。
成功体験を積み重ねる努力ができる。

であり、やっぱり通常の仕事と全く変わりがないのではないかと感じております。

 

3 食える食えないではなくこの仕事を職業としたいかどうかで判断してみませんか

中小企業診断士は社長から資金繰りはもとより、営業・労務など経営全般の相談を受けます。
信頼関係のある経営者からは、ご家族のことまで、幅広い相談を受けます。
私個人的には、中小企業診断士は、まさしく中小企業のドクターと考えております。
お客様と一緒に成長し、「ありがとう」と感謝される。
仕事そのものが社会貢献と実感できるとても楽しい仕事です。
食える食えないで判断するのではなく、この仕事を職業としたいかどうかで判断してほしい。
そんな風に思っております。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名、中小企業診断士+税理士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店を(北陸3県を除く)出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。もちろん、金沢でずっと仕事をしたいという方にも対応しています。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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また、未経験でも士業資格の取得を通じて自分の志を実現したいというお気持ちがある方は、弊社の採用ページもご覧ください。

 

新卒や既卒で中小企業診断士事務所に就職すべきか?

中小企業診断士の西井克己です。

1 弊社は新卒・第二新卒から中小企業診断士を育てた会社
弊社は、未経験者を採用することを大切にしておりますので新卒・既卒採用も行っております。
直近で入社いただいた3名の内、2名は新卒と第二新卒となっております。
(弊社の定義では26歳以下の方は新卒扱い(既卒)としております。)

就職フェアなどの一般的なイベントに参加し、就職を希望する学生さんとお話しする機会もいただいています。

実際に弊社に新卒で入社して中小企業診断士として活躍されている方のモデルケースを知りたい方はこちらへ
未経験で中小企業診断士になる モデルケース(新卒)

2 将来の方向性が定まっていない新卒・既卒者がそのまま中小企業診断士に入社するリスク
その中でいつも感じているのが、将来の方向性が定まっていない方が、
中小企業診断士事務所をはじめとする士業事務所に新卒で入社することは、
リスクが高いということです。

私も、就職ブース等で学生さんとお話ししていると、
この方は、一般企業に就職するか、士業事務所に就職するのか迷っているな、強い意志を感じられないな
と感じたときには、一般企業(規模感が大きいほうが教育プログラムは定型化する傾向にあります)に就職することをお勧めしています。
(学生の方から教育システムについて質問を受けることがあります。
 その時には、一律の教育プログラムを用意していないと答えるとがっかりされたり不安に思われる学生さんが多いです。
 学生の方には、方向性の定まっていない方を一律に教育するときには、全員に同じ訓練をしていただくことは企業側にとってとても効率的なのですが、方向性を定めている方にその訓練の型にはめるのはその方の個性を無視しているように思えて当社は一律の訓練を定めていません。
その方のあるべき姿と現在の能力を見定めたうえで、その方にあった教育を受けていただいています。と回答しています。)

その理由は、
一般企業では、ビジネスマナーや社会人としての常識を同期や先輩から学ぶことができます。
一方で、中小企業診断士事務所をはじめとする士業事務所は、
基本的には、一人で仕事が完結する業務ですので、
自分で成長するという強い意志がなく、周りに流されてしまうと、社会人の初期段階で学ぶべき基礎を学べない可能性があるからです。

3 将来の方向性が定まっている方は、新卒・既卒で中小企業診断士事務所に入ることをお勧めします
ただし、中小企業診断士になるという強い意志を持っていれば、
新卒からその専門職の世界に入った方が、明らかに効率的です。
弊社の20代の中小企業診断士を見るとそれは明らかです。

また、中小企業診断士の合格者の大半が、一般企業を経験している方*なので、
新卒者が、初めからその環境に身を置いて、強い意志で自らを律することができれば、
将来的に大きな差差別化を図ることができると思われます。

*参考までに平成28年の中小企業診断士2次試験合格者の勤務先区分別人数を以下に示します

経営コンサルタント自営業    9人
税理士・公認会計士等の自営業  32人
上記以外の自営業        16人
経営コンサルタント事業所等勤務 30人
民間企業勤務          533人
政府系金融機関勤務       20人
政府系以外の金融機関勤務    81人
中小企業支援機関        8人
独立行政法人・公益法人勤務   11人
公務員             31人
研究・教育           4人
学生              13人
その他(無職含む)       54人
合計              842人
中小企業診断協会発表資料より転載

4 新卒採用することは、中小企業診断士事務所にとっても新卒既卒者にとってもリスクはあるがメリットも大きい
中小企業診断士試験を勉強中の未経験者を育てる企業も少ないですが、
新卒を育てようという会社はさらに少ないです。

はっきり言って育成期間中は、明らかに事務所の持ち出しです。
一般企業では組織で仕事をしていますので、個人個人の損益が分かりづらくまた、同じ新卒者もいるのであまり個人の損益を意識しないかもしれません。
一方で、士業事務所の場合、個人個人の損益が極めて分かりやすいので、逃げ場がない状態になります。
このため、入社後数年は、明らかに赤字であることに耐えられる強い意志と、
今は赤字だけど、将来的には必ず手に職をつけて、必ず社会や会社に還元できる人材になれるという熱い思いを持つ方でなくては務まらないと感じています。

そうであるからこそ、新卒や第二新卒で思いや強い意志をもって中小企業診断士事務所に入った方は、
私もびっくりするくらいのスピード感で成長できるのだと思います。

そんな成長を見るのが経営者として、中小企業診断士の先輩として一番の楽しみになっています
(コンサル会社はフルコミッション(完全成功報酬型)が多い中で、未経験者を雇用契約という安定した収入環境のなかで仲間に入ってもらい、自分の意志で一から学んでもらう。そんな仕組みを作ったのもこの成長を見ることができるためといえます)。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店を(北陸3県を除く)出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。もちろん、金沢でずっと仕事をしたいという方にも対応しています。

会社見学は原則土曜日に西井が対応していますので、ご興味があればお問い合わせいただけると幸いです。

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未経験で業界も全く違うのですが中小企業診断士として活躍できますか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士は、一人で仕事が完結する業務です。そのため、「未経験者」の生産性は高くないのが現状です。そのため、未経験で、独立される方は、最初の1-2年は、報酬がない覚悟で挑まれている方もいます。私も、未経験で、気合だけでこの業界に飛び込みましたが、最初の1年は2-3百万円の売上でした。実は、中小企業診断士として独立前にベンチャー企業を共同設立していた経験がありましたので、スタートアップのときは、どれだけ大変か身に染みてわかってました。そこで、自分でできる限りの準備をして、かつ独立時には顧問となってくれる方の候補がある程度存在しているそんな状態での初年度の売上です。ですから、未経験で1年目の場合は1-2百万円でもいいところかもしれません。

未経験で業界も違って中小企業診断士として活躍できるかという答えはなかなか難しいですが、弊社の場合はすべて未経験で業界も違う方が入社し、2年間のかばん持ち期間を経て、中小企業診断士として活躍しているそんな実績を持ちます。中小企業診断士の仕事は、自分で考えたビジネスモデルやお客様の考えたビジネスモデルを世の中にいち早く出して事業の上先行者利益を受けるといったベンチャー企業の要素はほとんどなく、どちらかというと、中小企業を経営している経営者の思いを聞き、その思いに共感し、一緒になって経営を支えていく、伴走型支援がほとんどです。このため、スキルや経験よりも、中小企業を支援したいという思いやその人の人柄(誠実さ)の方が重視されるように思います。

実際に弊社は新卒者を採用し現在20代後半の社員がいますが、現在は中小企業診断士として活躍しております。ですから、経験・知識よりも「思い」が重視されるといえると思います。

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〇未経験の場合のメリットとデメリットについて
メリット
未経験の場合は、お客様の仕事についてわからないことが多いので予断を持たずに診断することができます。
特に中小企業診断士の仕事は、全く思いつかなかった素晴らしいビジネスモデルを提案することよりも、むしろ、お客様の話をしっかりとお伺いすることはもちろん、いろいろな情報を収集(決算書含む)し、最も適切な提案をすることが大事です(最も適切な提案というのは診断士の2次試験の記述にも出てくる文言で皆様にも慣れた言葉かもしれません)。
このため予断を持たずにお客様と接することができるのは未経験の方の一番のメリットかもしれません。

デメリット
お客様の規模がある程度大きい時(従業員規模で50人以上)には、自分の専門分野ではないとなかなか対応しづらい。
地方の中小企業診断士は、業種を問わずいろいろな中小企業と対応する必要があります(これは都会の中小企業診断士と違うところです)。従業員20名以下の会社であれば、メリットとして記載したとおり、お客様と真摯に向き合うことで対応できる部分が多いのですが、ある程度の規模になると自分の得意分野でないとお客様の満足を得ることができないことが多いです。
 未経験者の方は、自分の得意分野を見つけるときに苦労される方が多いです。これがデメリットと思われます。経験者でも、自分の得意分野をプロとしてのレベルにまで上げるためには当然にこれまで以上の努力・研鑽が必要です。
 しかし、経験者は、なんとなく仕事を進めていくことで自分の背景にある分野に収束することが多いのです(自分も製造業出身でしたので結局製造業中心に対応しています)。未経験者の方は、自らがその分野を選定し、周りに宣言しそして得意分野として成長させなければなりません。これが大きな違いです。これをデメリットとして考えるのはかなり後ろ向きな考えかも知れません。選択肢が無限なのですから。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店を(北陸3県を除く)出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。もちろん、金沢でずっと仕事をしたいという方にも対応しています。

会社見学は原則土曜日に西井が対応していますので、ご興味があればお問い合わせいただけると幸いです。