中小企業診断士の西井克己です。
中小企業診断士試験を開始して勉強を進めるうちに中小企業診断士として働きたくなった。未経験だけれども、若いし、資格を取る前にでも転職すべきでないか?
そう考える方も少なくないと思います。私自身も、中小企業診断士受験中に転職を目的として、3回会社訪問をしています。その時の自分の思いとしては、中小企業診断士試験で勉強していることが実際にどのように役に立つのか知りたいという単純な考えで転職活動(会社訪問)をしました。
1つ目の転職候補は、外資系のコンサル会社、2つ目の転職候補は小規模のコンサル会社、最後の1つは税理士事務所系のコンサル会社(最後の1つは実際に就職して1年間お世話になりました)でした。
私が転職活動を行っていた当時の状況は、中小企業診断士1次試験合格し2次試験不合格、2年目の2次試験の合格を目指しているときでした。
当時を振り返り、自分の経験や周りの方の状況を見ると、中小企業診断士試験の1次試験は合格していない状態で転職を検討(活動をする)することはあまりお奨めできません。
理由は2つあります。
1つは、中小企業診断士試験は、私個人的には、中小企業診断士試験は、あきらめなければ合格できる試験と思っておりますが、どうしても合わない方がいらっしゃいます。自分に合った試験かどうか確かめてから転職活動をしてもよいと思います。中小企業診断士1次試験合格は、自分に合った試験かどうかを確認する1つの指標になると思います。
さらに、私の受験当時と違い1次試験は科目合格制度もあります。1年間、自分の中で一生懸命やって1科目も合格できないとなると、最終合格(2次試験)までかなりのハードルがあるかもしれません。
もう1つは、一定程度の知識がついた状態でないと、転職に成功したとしても、中小企業診断士の試験勉強で得た知識がどの程度実務に生かせるかどうかの判断ができないからです。1次試験に合格(科目合格含む)していない状態は、広く浅い知識すら身に着けていない状況になります。その状態で実務を行ったとしても、試験で得た知識が役立っているのかどうかわかりづらい状況に思います。
現実問題、中小企業診断士試験で得た知識は、網羅的な知識のため、お客様(中小企業)の課題を見出すために役立つことがあります(いわゆるあたりをつける)。ただし、その課題の深堀やその課題を解決するためには、網羅的な知識を堀しなくてはなりません。薄く広い知識も断片的にしかカバーできていないと実務的にはかなり厳しいかもしれません。
中小企業診断士1次試験合格後転職活動を行うことを推奨しています(最近は1次試験の科目合格者も相談に乗っています)。弊社のエントリー資格も新卒・既卒を除き、中小企業診断士1次試験合格(科目合格は応相談)とさせていただいております。
資格は最後は自分に帰属するものです。最初の一歩は自らの足で前にすすめてから転職活動を行うことも悪くないと思います。
中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。
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