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中小企業診断士として必要な能力

中小企業診断士の西井克己です。

現在中小企業診断士の勉強をしているのですが、将来中小企業診断士として活躍するために身につけておいた方がよい能力がありますか?こんな質問をいただくことが少なくありません。

このブログで、いくつか関連する記事を書いておりますので参考としていただけると幸いです。

中小企業診断士に求められる資質
どんな人に中小企業診断士になってほしいですか?
中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫
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また、資格勉強中に並行して勉強したほうが良い資格も記載しました

将来中小企業診断士として活躍するためにどんな能力が必要か?
その問いに対しては、答えはないと答えています。

その理由は、経営は、答えがない世界です。そのため、その経営を支援する中小企業診断士も答えのない中進むことが多いです。

私は、経営で大切にされていることは、時代が変わっても同じと考えています。

江戸時代の石田梅岩が大切にしていたと思われること
経営の神様の松下幸之助さんが大切にしていたこと
社長の教祖といわれた一倉定さんが提唱されていたこと
時代や人は異なれど、大きい枠で考えると経営の本質は変化していないと思われます。

いつの時代も本質は変わっていない。
経営者の数だけ、本質を自分の中で理解して、消化して、実践する方法がある。
いわゆる頭じゃわかっていても、実践しないと意味がなさない。まさしく実学です。

その実学である経営を支援する中小企業診断士に必要な能力は、やはり中小企業診断士の数だけあると思います。

一つだけ言えることは、経営は、その瞬間を見るのではなく、
その人や企業そして地域の歴史や過去など背景を含めて判断する必要があるということです。

このため、中小企業診断士は、
現在だけではなく、過去や歴史的背景を勘案して、いろいろは助言診断をすることが求められていると思います。

これもどちらかというと当たり前のことなので、その当たり前をどのように実学(自分の血や肉にしていくのか)にしていくのか?
これは人によって正解が異なるのでは?と思っています。

答えなき道を、それを答えと信じて突き進んでいく。
経営者もそれを支援する中小企業診断士もその思いが大切なのではないでしょうか?

社会起業家を支援する中小企業診断士

中小企業診断士の西井克己です。

最近、パートアルバイトも通年採用としたこともあり、会社見学にお越しいただき、質問を受けることが多くなっています。

〇中小企業診断士ってどんな仕事をしているの?
パートとしての採用を目指す方からお伺いするのは
中小企業診断士はどんな仕事をしているのか?という質問です。

社会保険労務士や税理士と違い独占業務がないため、この仕事という共通項がないためか
中小企業診断士の仕事について調べてもなかなか腹落ちする答えが見つからないまま、会社案内当日を迎えた。
こんな状況の方から、中小企業診断士は実際にどんな仕事に従事しているのかという質問を多く受けます。

パートとしての採用を目指される方が、中小企業診断士がどのような仕事をしているのか知るために主にWEBで検索されてもなかなか明確な答えが見いだせないのと同様に、なかなかこれぞ中小企業診断士の仕事という定義がしづらいのが現状だと思います。

本ブログでも過去に中小企業診断士の仕事に関する記事を記載しておりますが、それでも明確になっているかといえば結局その人その人に応じた仕事をしていることを記事にしております。

中小企業診断士は実際にどのような仕事をされているのですか?
中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫

本ブログでもその人その人の仕事をできる限り伝えることで、中小企業診断士がどのような仕事をしているのか?それをつかむための一助となればと思って今回の記事も掲載します。

〇私自身は数年前から社会起業家の支援を行っております

きっかけは、金沢市の事業で社会起業家を支援する
ソーシャルビジネスの学校
のメンターとなったことです。

学生時代は、ボランティアサークルに所属し、ボランティア活動に従事したり、社会人になってからは献血など自分のできる範囲で自分の受けた恩を送る活動を行っておりました。
中小企業診断士の勉強を始めたときに診断士の勉強に集中し、他の活動をすべてやめてしまったこともあり、それ以降はあまり活動を行っていませんでした。しかし、数年前にご縁をいただき社会起業家の支援をしております。

社会起業家はいわゆるソーシャルビジネスを行っている方で、具体的には、社会の困りごとを解決しつつビジネスを行っている方です。
会社の様に雇用でつながっている関係ではなく、社会の困りごとを解決したいという思いでつながっていることがほとんどです。
しかし、その活動を継続するためには、当然に対価(特に人件費相当分)が発生する。
そうすると、やはりビジネスとして成り立たせる必要がある。このビジネスとして成り立たせるための支援を行っております。
支援をしていると、ソーシャルビジネスも通常のビジネスもやることの共通項はとても多く(ほとんどやることは同じ)、中小企業診断士としての知識経験を十分に生かせる世界であることが分かりました。また、社会起業家の方は熱い思いを持つ方が多く、支援をしているというよりこちらの方が学ばせていただいている。そんな状況になっています。
当たり前ですが、継続的な関係性を形成していくためには、一方だけが助けるという関係は難しいやっぱり双方向の関係性が必要と感じています。

中小企業診断士が当たり前のようにソーシャルビジネスの分野も支援している。そんな日が来ることを夢見て活動をしていきたいと思います。

平成30年11月13日追記
石川県のNPOバンクであるピースバンクいしかわの運営に携わることになり、10年ぶりに国家資格に挑戦(貸金業取扱主任者)したり、日本ファンドレイジング協会のファンドレイザーになるために研修を受けたり、地域の方の支援を少しだけさせていただいたりしています。念ずればかなう。そう思ってこの活動を続けていきたいと思います。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士で独立している方の割合は?

中小企業診断士の西井克己です。

よく、中小企業診断士の中で実務従事(独立)している方はどれだけいるのですか?
そんな質問を受けることがあります。

最新の統計データではありませんが、2012年3月に開催されたちいさな企業未来会議第一回ワーキンググループの資料でそのデータが示されています。
そのデータによると、2011年6月1日現在で、中小企業診断士の登録者数は、18,063人で、そのうちコンサルタント事務所(自営業者含む)が4,227人であることが分かります。
すなわち中小企業診断士の23%の方が、コンサルタントとして従事している結果となっています。
この23%という数字を多いと捉えるか少ないと捉えるか?
大半の方が少ないと捉えるのではないでしょうか?
その理由は、いくつかあると思いますが、登録するための費用が掛からないことが1つの要因と思われます。

中小企業診断士は、他の士業と違い中小企業庁が直接登録手続きを要するので登録に係る費用を要しません。
中小企業診断協会に入会しても年会費数万円という価格のため、実務に従事せずに登録をしている方が多くいらっしゃいます。

参考
石川県行政書士会    入会金 25万円 年会費7.2万円
石川県社会保険労務士会 入会金 7万円  年会費8.4万円

ただし、中小企業診断士は5年ごとに資格の更新登録する必要があります。
資格を更新するためには、理論政策研修と呼ばれる座学の研修を5年間で計5回受講し、さらに実際の企業の診断実績を30ポイント以上(1日=1ポイント)取得しなければなりません。
合格者が増えているにもかかわらず、登録者数が増加しないのはこの更新制度が要因と推測されます。
ただし、近年はかなりの勢いで増えているようです。

平成24年度 21,603名
平成25年度 21,837名
平成26年度 22,544名
平成27年度 23,145名(7月1日現在)
(「中小企業施策総覧」より)

中小企業診断士の資格を取られた方で、コンサルティングに従事されている方は、2割強というのが現状のようです。
ただし、登録する方も増えているので、その絶対数は増えているような状況です。

中小企業診断士の仕事は楽しいです。いろいろな方が、この仕事に従事いただくことで業界全体か活性化し、中小企業を支援する中小企業診断士が活性化すれば、日本の中小企業が元気になる。そう信じています。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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また、弊社に興味を持っていただいた方は、こちらの採用ページもご覧ください。募集は随時しております。

将来やりがいのある仕事をしたい(ブランク10年以上)

中小企業診断士の西井克己です。

最近、主婦(夫)を対象としたパートアルバイトを通年採用に変更しました。

弊社の採用スキームはミスマッチをなくすために、パートアルバイトにおいても最低3回は会社にお越しいただいています。
第一回目は私が会社案内を、第二回目は、一次面接(役員は入りません)・適性試験、第三回目は役員面接となっています。

私自身が会社案内で説明しているため、主婦(夫)の方とお話しする機会が増えております。

会社案内に来られる方は、出産後10年近いブランクのあり、子育てが落ち着きつつあるので職を探している方や
今パートとして働いているが、将来やりがいのある仕事をしたいと思い、話だけでも聞いてみたいという方が多いです。

会社案内では、
弊社がどんな仕事をしているのか?
現在募集している求人が、ずっとパートの仕事をしたいという方を対象としておらず、
士業へのステップアップの手段(パートとして働きながら試験勉強→中小企業診断士1次合格後時短正社員化→中小企業診断士合格・登録→かばん持ち(2年)→中小企業診断士として活動)
であることを説明しております。

質問を受ける中でとても感じることが、「やりがいのある仕事」の定義が人によってさまざまであることです。
人の数だけ正義があるように、「やりがいのある仕事」も人の数だけあるような気がしています。
今の仕事に不満がありやりがいのある仕事がぼんやりとしている方もいれば、やりがいのある仕事の青写真がしっかり見えている方もいます。
そんな中で、中小企業診断士に何らかの興味があり、会社案内に時間をくださっています。

その際に、私自身のやりがいの根底にある考え方をお話しさせていただくことが多いです。
それは、「恩を送る」ことです。
人は、社会の中で生きていくうえで必ず恩をいただいて生きています。
恩をいただいた方に恩を返すと恩返しになりますが、
その人に返すのではなく、別の人に恩を送ることを恩送り(江戸時代には普通に使われていた言葉のようです)と言います。
私自身は、親から、恩師から、お客様から、社員からいろいろな恩をいただいています。その恩を別の方に恩を送っていくことができたときにやりがいを感じております。
この考え方は、未経験の方を中小企業診断士として育てる現在の会社をつくる原点になっています。

私自身の体験では、中小企業診断士という職業は、いろいろな方から恩をいただき、そして恩を送れる機会にとても恵まれていると感じています。
私自身は、恩を頂いたり(ありがとうと言われる)恩を送ったりする(支援した方が変わる)ことができたときはとてもやりがいを感じています。

人それぞれやりがいのある仕事は違いますが、そのやりがいのある仕事を行うための手段として中小企業診断士という資格が選択肢の1つになるととてもうれしく思います。

迅技術経営のパートアルバイト通年採用情報

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中小企業診断士の実務補習を受けずに登録しました

中小企業診断士の二次試験に合格して直面する課題の1つが実務補習です。現在の仕事が忙しかったり地方で近くに実務補習をやっている機関がないという場合は、実務補習の要件を満たすことがなかなかできません。今回は、実務補習を受けなくても要件を満たすことができる方法として、「実務従事」について説明しています。

【2017年10月15日 作成】
【2024年1月30日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士2次試験に合格して直面する課題の1つが、実務補習です。
具体的には、
実務補習を受ける時間がなかなか取れない。どうすればよいのか?
特に地方に住まわれている方でそのような悩みを抱えていらっしゃる方は少なくないと思います。

中小企業診断士は2次試験合格後、実務補習を経て中小企業診断士登録をされる方が大半だと思います。
実はわたくしは、中小企業診断士の実務補習を受けることなく登録をしております。
もし、中小企業診断士2次試験合格者で実務補習を受けることなく登録を検討されている方がいらっしゃればこのまま読み進めていただければと思います。

 

“中小企業診断士の実務補習を受けずに登録しました” の続きを読む

中小企業診断士の価値

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の価値はどのくらいですか?
と聞かれることは少なくありません。

多くの場合のその価値の定義は、他の資格と比べどうかという質問が多いです。

このテーマについては、このブログの中でもいくつかの記事で記載しておりますので参考にしていただけると幸いです。
中小企業診断士の仕事は楽しいですか?

中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫

これまでの記事でも記載しましたが、資格は目的ではなくあくまであるべき姿に近づくための手段です。
皆さんがどんなことをしたいのかそれによって、取得すべき資格が異なります。

中小企業診断士は、一般的に食えない資格と言われている資格に分類されることが多く、
行政書士、社会保険労務士と比べてどうかという議論が少なくありません。

私は、士業という資格は、あくまで、その人が何かを達成したいという思いを実現するための道具であると思っておりますので、どの資格に価値があるかはその人のやりたいこと次第であると思っております。

中小企業の経営全般を支援したい、労務管理面を支援したい、管理会計で企業を支援したいそのような思いが先にある。

労務管理を支援したい。活き活きと働く社員であふれる会社を1つでも多くしたいと思って社会保険労務士になる。

会社の根幹である会計を基に中小企業を支援したいと思って税理士や公認会計士になる。

中小企業の経営者と伴走しながら経営全般を支援したいと思って中小企業診断士になる。

いずれも正解です。

私が強く訴えたいことは、資格はその人次第でその価値は大きく変わるということです。

そのため、何となく不安だから資格を取ろうと思っていらっしゃる方にとっては、その時点ではどの資格も同じ価値かもしれません。

中小企業診断士の価値はどれだけあるのだろう?そんなことを思い浮かべている方は、中小企業診断士の勉強を始めてその資格自体に興味が出てきた方も少なくないでしょう。
そんなのときは、なぜ自分は中小企業診断士の勉強を始めたのかもう一度見つめなおしてみるとよいかもしれません。

その振り返りの中に、皆様にとっての中小企業診断士の価値を測る答えがあると私は信じています。
最初から目的をもって資格を目指している方だけが、生き残っている世界ではないと思います。
最初はなんとなく進んでいて、進みながらどこかの時点で自分が本当にやりたい目的が明確になった方もたくさんいらっしゃると思います。
開業後ずっとその目的がないまま進み続けることは本当に難しいそんな業界だと思っています。

資格を活かすも殺すもその人次第です。

是非、あるべき姿に近づけるための手段として、その資格の価値を最大限に活かしてください。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士の学習時間は?

中小企業診断士の西井克己です。

最近、パートアルバイトの方の入社条件を3年間中小企業診断士等の試験合格を目指し
3年間受験することとし、同時に通年募集としました。

そのため、どのくらいの期間中小企業診断士の勉強をしましたか?
学習時間はどのくらいですか?
と聞かれることがとても多くなりました。

1 中小企業診断士合格のために使った学習時間
仕事と中小企業診断士試験勉強を両立するためにはにも記載しましたが、私の学習スタイルを再掲します(1年目1次合格、2年目2次合格)
 平日  AM6:30-8:00に会社近くのスターバックスで勉強
 土曜日 TACに通って1日勉強
 日曜日 家族との時間
 1年目はこのような形で進めていました。
 2年目はどうしても合格したいという思いから、試験直前3か月は、日曜日も勉強をさせていただきました。
 私の場合家族の理解もあり、2年目の直前期は休日をすべて使わせていただきましたが、
 家庭を持ちながら休日のすべてを勉強に使うことは難しいと思います。

この学習スタイルは私に根付いており、
今現在も、他の試験勉強も行っているのですが、
スターバックスがガストに変わっただけで
朝に勉強するスタンスは変わっていません。

2 中小企業診断士に合格するために最初のハードルは学習時間の確保

 中小企業診断士を目指す方に申し上げているのは、最初のハードルは学習時間の確保です。
 家族がいる場合は、家族の理解が必要です。
 家族が優先してほしいものよりも優先して勉強をすることを宣言し、
 その後今までになっていたことの何ができなくなるのか?
 それに要する期間(何年で合格する計画なのか)など具体的に理解いただく必要があります。

 自分の学習スタイルが確立し、その生活が安定してくるとどのくらいの努力をすれば合格に近づくのかなんとなくの感覚でわかるようになると思います。
 (中小企業診断士1次試験はなんとなくの感覚で合格に近づいているのが分かるのですが、2次試験は記述式なので財務会計以外はわかりづらい試験かも知れません)。

3 試験合格までどのくらいの学習時間を要するか試算し、そこから1日当たりの目標学習時間を確保しよう

  自分の感覚を基に、総勉強時間を試算すると、試験当日から逆算すれば1日当たりどのくらいの勉強量を要するのか見出せると思います。
  その時間を基準として、毎日の生活パターンの中で学習時間を確保しましょう。
  お客様からの急な要望があり対応した。家族との時間を優先した。同僚と一緒に飲んでしまった。
  毎日その計画通りに学習時間を確保できる方は少ないと思いますが、遅れた場合にどのようにして遅れを取り戻すのか?それを考えすぐに修正す  る。仕事も試験も本質は同じです。
  どんな試験も結局は自分との闘いです。
  自分の計画通りの学習ができてもし十分な成果を得られなかった場合は、計画が間違っているということになりますので次年度は計画を改める。
  これを繰り返し、あきらめずに勉強し続ければ必ず合格できます。
  頑張りましょう。
 

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士の役割

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士はどんな役割をしているのか?

その質問の中には、いわゆる業務の部分とその業務の中での役割の部分と2つが含まれていることが多いです。
このため、論点を2つに分けて説明します。

まず業務ですが、
弊社の場合は、
中小企業支援団体から依頼をいただき、中小企業に専門家として派遣される公的支援業務と
顧問契約をいただいているお客様に定期訪問し、課題の進捗状況を確認する民間契約業務があります。

公的支援業務は、お客様の課題を広く浅く支援することが多いです。
(石川県には企業ドック制度http://www.kanazawa-cci.or.jp/service/consul/service03.html#01
 という専門家派遣制度があり、企業が抱えている課題を網羅的に診断する事業もあります)。

民間契約業務は、毎月訪問して企業支援することから、網羅的な支援というより個別具体的な課題を深堀して課題解決にあたることが多いです。
資金繰りや計画の達成度等の全般的なところから、原価管理制度の構築など、個別具体的な経営支援を行っております。

また、役割に関してですが、
共通しているのは、中小企業診断士の役割は、
お客様になりかわって課題を解決するのではなく、お客様と一緒に考えて、解決するように気付きを促したりその動きを支援するいわゆる伴走型支援であることです(主役はお客様であって中小企業診断士は黒子です)。
お客様の窓口になり、課題解決のハブ機能の役割を担うことも少なくありません。

具体的には、お客様の事業の課題を評価(いわゆる事業デューデリジェンス)し、中小企業診断士自らが課題解決の支援にあたるだけではなく、
その課題解決に応じた専門家(税理士先生や社会保険労務士先生や司法書士先生や行政書士先生や弁理士先生等)を紹介し、
その専門家と同席の上、全体的な支援の統括をすることもあります。
お客様は、全体的な視点での支援を求めていらっしゃることが多く、経営全般の知識を持つ中小企業診断士にご信頼をいただくことが少なくありません。

いろいろな表現で仕事をお伝えするのですがなかなか中小企業診断士の仕事は多岐にわたっています。
だからこそ中小企業診断士同士が、お互いの業務がかぶることなく切磋琢磨できる。それこそが中小企業診断士の良いところと思っています。

お客様と伴走しながら一緒に支援していくこれこそが中小企業診断士の役割ではないか?
その仮説をもって日々仕事(検証)をしております。

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中小企業診断士を取得したが実務経験がない(未経験)でも独立も検討している

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士を取得したけど、大企業のサラリーマンなので実務経験はない。

でも、将来に不安があるので、実務経験を積んでみたい。
できれば独立できるかどうか自分の位置を確かめてみたい。

そんな思いを持つ方は少なくないと思います。

そんな時は、まず各地域で開催されているプロコン育成塾に参加されてはいかがでしょうか?

東京や大阪や名古屋などの3大都市圏にお住いの方は、中小企業診断協会の研究会活動が活発なので、その研究会に参加することで独立診断士の方とお会いすることもできますし、直接話を聞くこともできると思います。

プロコン育成塾は、
兵庫県中小企業診断士協会では毎年プロコン育成塾
http://procon-ikuseijuku.seesaa.net/

東京都では
東京都中小企業診断士協会本部の「東京プロコン塾
http://www.t-smeca.com/shibu_info/
中央支部の「マスターコース」
http://www.rmc-chuo.jp/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9
城南支部の「城南コンサル塾」
http://johnan-consul.com/
城西支部の「城西プロコン養成塾」(略称JOPY)
城北支部の「城北プロコン塾」
https://jouhoku-procon.jimdo.com/
中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース稼げるプロコン育成塾
http://www.kasepuro.com/
も開催しています。

京都府中小企業診断協会も京都プロコンカレッジも開催
http://www.shindan-kyoto.com/news/procon/

中小企業診断士協会の各支部で、プロコン育成に関する塾は多く開催されています。
愛知県中小企業診断士協会さんでスキルアップ研修も行っているようです
http://www.rmcaichi.jp/shindanshi/2017skillup_pamph.pdf

最近は名古屋のタスクールさんで東海士業塾の全国展開も行っているようです。
http://task-school.com

私がいる北陸地方では、
福井県中小企業診断士協会さんは、誰でも参加できるオープン例会を開催しています
http://www.sindan-fukui.jp/
富山県中小企業診断士協会さんは、スキルアップ事業として、泊りがけで実務診断を行っています(実務ポイントもつくようです)
http://www.toyama-smenet.or.jp/~shindan/
石川県中小企業診断士会さんは、いくつか研究会活動を行っています
https://www.shindanshikai.com/

調べるといろいろと門戸は開いていると思います。
いろいろ調査したうえで、独立を検討されることをおすすめします。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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また、弊社に興味を持っていただいた方は、こちらの採用ページもご覧ください。随時募集しております。

中小企業診断士は食える資格(そんな時代ではありません)?

中小企業診断士の西井克己です。

この資格は食える資格、食えない資格といろいろ評価はあると思いますが、私自身は、食える食えないという評価と資格の有無は関係ないと思っています。

すなわち、これまで食えないという評価(自己評価も含む)であった人が、

資格を取ることでその評価に変化(食えない→食える)があることはあまりないのではないかと思っています。

 私は、士業という資格は、あくまで、その人が何かを達成したいという思いを実現するための道具であると思っております。

中小企業の経営全般を支援したい、労務管理面を支援したい、管理会計で企業を支援したいそのような思いが先にあり、

その思いを実現するための道具(手段)として資格はあるのではないかと思っております。

 いつも思うのですが、士業はありがたいことに自分だけで仕事が完結する数少ない仕事の1つです。しかし、士業になって開業したら明日からおねがいしますおねがいしますとお客様が来るわけでもありません(弁護士先生でもそれはありません)。
 士業になった食えるのか?という議論よりも、
 士業として生計を立てるためには、誰かから仕事をもらうという考え方から脱却し、積極的に自己実現を図る考え方に代わる必要があるという考え方を持っております。

 西井の士業としての思いは、2011年6月17日で行われたKCGの例会の講師に招かれた際にレジュメとしてまとめております。

 以下に転載します。

 ◆はじめに
 当社は平成18年に設立、今年で6期目になりました。当社は中小企業診断士として特別なノウハウを持っているわけではありません。当社は、当たり前のことを愚直にやってきていること、中小企業診断協会の諸先輩を始めとする人の縁に恵まれたことが、6期目を迎えることができた要因であると思っております。
 特に、中小企業診断協会石川県支部のプロコン育成講座や理事会にて、先輩診断士や同期診断士との交流を深められたことが現在の仕事にも良い影響が出ていると思っております。
 本日、若輩者である私に講演の機会をいただきましたことに感謝いたします。

・中小企業診断士を目指した理由
 大手化学メーカー勤務時代に研究部門から開発部門(研究テーマを開発する外回り部門)へ異動となり、研究以外の知識を習得したかったため。
 大学院の同期と将来的に起業することを決意しており、役割分担(同期:研究開発、西井:営業と総務)を行う必要があったため。

・実務前に考えていたことと現実とのギャップ
 □実務前
中小企業診断士を目指していたころは、上場企業のサラリーマンであったため、ある程度の方向性を示すことで、物事が動く状態でありました。このため、あるべき姿の方向性を見つけ出すことが重要な役割であると思っていました。
経営改善に関しても、苦しくなったことの要因を明らかにしていくことが最重要課題であると思っていました。
□現実 
キーワード 「段取り8分」
       「一緒に汗をかく」
中小企業は、大企業と違い事前情報がほとんどない状況でありました。このため、正確な情報を得ることから始める必要がありました。
特に私は、ノウハウや経験を持つわけではなかったため、中小企業経営者とお会いする前にできる限りの情報を得ることに注力しました。決算書やホームページによる情報収集は当然のこと、外部市場データも事前に準備しました。独立1年目は、準備段階で相当な時間をかけて面談に臨んでおりました。
中小企業経営者と面談するときは、当初はできる限り聞き手に回り、ある程度会話ができる雰囲気を作ることに注力しました。私は若手であったため、わからないことはそのままわからないと答えるようにしておりました。また、たとえ自分の得意な業界のお客様であっても、自分の知識や情報を先にお話しするのではなく、あくまで聞き手のスタンスを取っておりました。
お客様から正確な情報を提供していただくためには、こちらからもできる限り情報提供を行う必要があるため、お客様から頂いた決算書を同業他社の経営指標と比較し、その結果を説明することは、創業以来必ず行っております。
また、正確な情報把握のためには、ある程度のデータをお客様から提供いただく必要があります。しかし、小規模のお客様は、そのようなデータをお持ちでないことが多く、データをいただくのではなく、必 
要なデータをこちらで作成するなど、お客様とともに汗をかきながら仕事を行うことも少なくありません。
  このスタンスは、現在も続けているところですが、これだけでは中小企業診断士としてお客様を満足させることはできない現状でした。
  すなわち、自分の得意分野を持たなくてはさらなる顧客満足は勝ち取れないということでした。
開業前にいろいろな方からその指摘をいただいており、まったくその通りであると現在は思っております。
私自身開業以来お客様の業種にこだわることなくどんな分野でも受けてきました。結果として、開業4年目以降はある程度製造業のお客様が多くなる結果となりました。この理由は主に2つであると考えております。1つは、お客様が私を選んでいただく際に製造業出身という背景を勘案いただいたこと、もう1つは当社の佐々木が診断士登録を行い社内で役割分担を行ったことであります。

・中小企業診断士で食べていけるのか?
  開業前や中小企業診断士の取得を目指す方から多くいただく質問の1つです。
  私は常に「中小企業診断士で食べていけない人間はどんな資格を取っても食べていけない。」と答えております。平成22年度より、中小企業診断協会石川県支部の石川県士業団体連絡協議会担当理事を務めさせていただいている関係上、他士業の方と会話をする機会が増えましたが、いずれの士業も資格だけで食べている方は少ないように思います。資格は、あることをやりたいと思う目標(自己実現)に近づくための道具でしかないと思います。士業として生計を立てるためには、誰かから仕事をもらうという考え方から脱却し、積極的に自己実現を図る考え方に代わる必要があると思います。

・中小企業診断士として士業として大切にしていること
  これまでご縁のあった方から1つでも多くの満足を得て、中小企業診断士の知名度向上につなげていきたいと考えております。また、倫理観のない行動をとり中小企業診断士の価値をおとしめる行為は決してしないことを常に考えております。
  たった1人の中小企業診断士が倫理観のない行動やお客様の満足を得られなかった場合、10人の中小企業診断士がお客様の満足を得たとしてもそれを挽回することはできません。
  士業の中でもっとも大切にすることは倫理観であると思います。中小企業経営者から信頼を得た場合、士業として適切な行動をとることでわずかながらにでも利益は得られると思います。ある程度軌道に乗った士業は、倫理観を無視すれば、儲けることができるかもしれません。士業は、そのような状態になった時に、自分を律することができる人材でなければならないと思います。また、士業は先生や指導する立場ではなくむしろ「中小企業経営者から学ぶ立場」であることを常に肝に銘じております。

◆最後に
  本日、お話を聞いていただいた方の中から1人でも多くの方が中小企業診断士として活躍され、機会があれば、当社の士業と切磋琢磨できることを願っております。

転載終了

 資格は食えるようになる手段であることは間違いありません。あくまで目標に近づくための道具(手段)なので、資格を取ったからと言って食えるようになるわけではありません。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修行(10年ぐらい)して、故郷で支店を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士直前期モチベーションの保ち方

中小企業診断士の西井克己です。

10月は、中小企業診断士2次試験が開催されます。

9月に入りいわゆる試験直前期になります。

資格勉強中のモチベーション維持については、以前記事にしましたので参考としていただけると幸いです。

資格勉強中どのようにモチベーションを維持しましたか

本日は、直前期のモチベーションの保ち方を記載したいと思います。

直前期になると、試験に受かるだろうか?やってたことは正しいのだろうか?と自問自答しがちです。
自問自答するだけならよいのですが、不安が先に出て、モチベーションそのものが低下することも少なくありません。
私自身の試験直前期のモチベーションの保ち方を以下に示します。

1試験が終わったらすぐにやることを決めておく
 試験勉強中はいろいろなものを我慢して、試験勉強に時間を集中させていると思います。
 試験が終わった直後、真っ先に何をやるのか考えておくと、それに向かってモチベーションを維持していました。
 私の場合は、N長の野望というゲームをやることでした。

2考える間もないぐらいにスケジュールを入れておく
 直前期は、仕事も試験勉強をとりあえず多く入れておいて、ふりかえる時間をほとんど入れないようにしています。
 仕事は、周りが心配するくらいに仕事を入れており、試験勉強も、模試を必要以上に受けて、やらなければいけない環境にしていました。
 ふと考えることがあるとなんのためにやっているのだろうと思ってしまうので、それを考えられないようにしていました。

3周りの方に試験勉強中であることを宣言する
 〇月〇日は、中小企業診断士の試験です。と周りの人に宣言していました。
 その理由は、2と同じく自分を追い込むことです。
 もう1つは、直前期になると周りの方が、気にかけていただけることが多く、
 頑張れよ、応援しているよと有難いお言葉をいただくことが多いためです。
 周りからの応援はモチベーションの維持につながります。

4どうしてもだめなときは、とりあえずあきらめてその日は何もしない
 モチベーションが上がらない、やらなくてはと思うときには、少しでも前に進めようとしてみます。
 それでも前に進まない、これ以上やってもダメというときは思い切って何もしないということを心に決めておく。
 実際に何もしないかどうかはわかりませんが、その気持ちの持ちようが自分には合っていました。

私自身の直前期のモチベーションの保ち方を記載してみました。

少しでも皆様の参考になると幸いです。

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中小企業診断士の勉強の仕方

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士1次試験が終わり2次試験対策をされている方が多い時期だと思います。

2次試験の勉強は、1次試験と違い答えがはっきりと分かりません。

勉強をしてもなんとなく感覚がつかめない。勉強の仕方が分からなくなった。そんな状況に陥る方も少なくありません。

私自身も、合格した年と不合格の年を比べてみても、
合格した年がよくできていたという感触はありませんでした。

そんな試験だからこそ、自分なりの勉強の仕方を確立することが大事だと思います。

・テキストを自分なりにまとめることを中心とされる方

・とにかく問題をといて、疑問点をつぶしていく方

・本文を写経して、問題を作った方の意図が見えるポイントを自分なりに把握する方

いろいろいらっしゃると思います。

どれも自分の血となり肉となるまでその手法を確立すれば、正解であると思います。

勉強の仕方は様々ですが、どんな仕方でもやり切れるかどうかが大事なことではないかと思っています。

自分をそこまで追い込むために私は以下のことを心がけていました。

〇模試は全部受ける
模試をTACだけではなく大手資格学校の模試を受講し(大原さん、LECさん、TBCさん、日本マンパワーさん)、
類似する問題が出ればある程度対応できるようにしました。

〇試験を解くプロセスも定型化
2次試験については、問題文を読み終わるのは〇分、本文を読み終わるのは〇分、もう一度問題文を読んで得点計画を立案するのに〇分など
当日でも平常心を保てるように、定型化していました。
勉強の仕方だけではなく回答の仕方も作っていました。

〇自分の苦手なところのみを書き出したノートを作る。
 よく間違える箇所については、1つ1つ覚えるのではなく、概念としてノートにまとめました。
 (これは、中小企業診断士だけではなく、いろいろなことに使っている私の勉強の仕方です)

〇どうしても回答できない時に少しでも部分点を取ることができるキーワードを決めていた。
 中小企業診断士の2次試験は、記述式の試験です。
 どうしても答えが書けない。でも書かなくては。試験当日にそんな状態になるとその問題だけではなく他の問題にも影響を受けます。
 そこで、私は、1つの店舗でうまくいっていてそれが水平展開できないことに関する問題であれば、この回答を、
 輸出入に関する問題であればこの回答を
 など、その企業が抱える問題に対して、部分点を確保できそうなキーワードを決めていました。
 これにより、回答できないなと思った問題に対し深入りすることがなくなりました。
 実際に本試験でこのキーワードを使うことはなかったですが、心配性の方は、保険のつもりでキーワード(いわゆるマジックワード)を作っておいてもよいかもしれません。

参考にならないかもしれませんが、中小企業診断士試験の勉強の仕方についてまとめてみました。

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中小企業診断士の資格を維持できない

苦労して中小企業診断士の資格を取得したけど、5年毎の更新に必要な要件を満たすことが難しく、維持できないかもしれない…そんなご相談を時々いただきます。診断士同士のネットワークを広げることで、そんな心配が軽減されるかもしれません。いいチャンスとして、診断士のネットワークを広げながら資格の維持を目指していきましょう。

【2017年8月21日 作成】
【2018年1月26日 更新】
【2024年1月30日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の資格を維持できないという相談をいただきます。

〇実務ポイントが確保できない

企業内診断士から、実務従事のポイントが確保できず、維持を断念し休止手続きをしようかどうか迷っている。
そんな相談が多いです。

サラリーマンをしていると、中小企業の経営者と知り合いになることは少ないと思います。
また、大きい企業に勤めている方であれば特にその機会は少ないかもしれません。

自分の周りに中小企業の経営者がおらず、診断先が少ない方にとっては、資格の維持要件の1つである、5年間で30ポイントは結構ハードルが高い状況です。

そんな方たちのために、各都道府県の中小企業診断士協会では、そんな方(資格を維持したいけど実務ポイントが足りない)診断実務従事への支援事業を行っていることが多いです。
まず実務ポイントが足りないと思っていらっしゃる場合は各都道府県の中小企業診断士協会に問い合わせることをおすすめします。

また、診断士協会以外においても、民間企業で資格を維持できる実務ポイントを付与する診断実務従事事業を行っている会社もあります。
「診断実務従事 中小企業診断士」で検索いただけると実施している企業が見つかると思います。

中小企業診断士協会や民間企業の診断実務従事事業ではない方法で実務従事(資格を維持)したいとお考えの方は、知り合いの中小企業診断士に相談してはいかがでしょうか?
(実務に従事している中小企業診断士であればその地域ならではのいろいろな手法を知っているかもしれません)

 

〇中小企業診断士の知り合いを増やす方法

でも・・・知り合いの中小企業診断士なんて少ないという方へ

1.各都道府県の中小企業診断士協会のイベントに参加

各都道府県の中小企業診断士協会の総会に参加したり、イベントに参加することで、中小企業診断士同士のネットワークを広げることができます。

 

2.中小企業診断士シンポジウムに参加

また、年に一度は全国の中小企業診断士が集まるイベントである「中小企業診断士シンポジウム」が開かれています。
来年(2018年7月7日)は、実は、私の地元の石川県で開催予定です。
https://ja-jp.facebook.com/wakatermc/
登録間もない方はもちろん、独立後10年以上の中堅も参加していますので、全国の中小企業診断士とのネットワークを形成したい方は、こちらもご活用ください。
(登録間もない方もいらっしゃいますので、資格を維持するためには何をすればよいのか?と悩んでいる方との情報交換もできるかも?)

 

3.中小企業診断士が集まるイベントに参加

地域によって多少違いはありますが、中小企業診断士が参加しているイベントは必ずあると思います。
石川県では、10士業*から構成する士業団体協議会が行列ができる無料相談会を
一年に一度開催しています。
その相談会に参加し、中小企業診断士と話してみたいというとあってくれると思います。
中小企業診断士に限らず、その資格を受験している方が来ることは全くないわけではありませんので思い切ってそんな手段を使うこともありかもしれません。
※10士業(中小企業診断士、税理士、不動産鑑定士、司法書士、土地家屋調査士、社会保険労務士、公認会計士、行政書士、弁理士、弁護士)

中小企業診断士の資格を維持できないという方、せっかく取った資格です。
いろいろな中小企業診断士との人間関係を形成してみませんか?
資格を維持するための手段(選択肢)が増えるだけではなく、いろいろな発見があるかも知れません。

あきらめずに何とか維持する方向で検討をしてみませんか?

2018年1月26日追記
中小企業支援の雰囲気がどんなものか知りたい。そんな思いに弊社(迅技術経営)としてもこたえていきたいと考えています。
具体的には、弊社のお客様に対しての支援をお手伝いいただくことを今年2018年からやってみたいと考えております。
弊社が実施することですので、石川県で実施することになりますが、北陸3県の企業内診断士の方や交通費を自己負担してもやってみたいという方は、ぜひ問い合わせフォームに「企業支援の詳細を知りたい」と問い合わせください。
現在の構想をお伝えします。
皆様のご応募をお待ちしています。

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また、弊社について興味を持っていただいた方は、こちらの採用ページリクルート用知的資産経営報告書もご覧ください。

中小企業診断士事務所勤務に適した人(恩送りができる人)

【2017年8月14日 投稿】
【2025年3月17日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルの中小企業診断士事務所勤務に適した人は?
とても難しい問題です。

親方+パート1名といった事務所はあるのですが、いわゆる複数名中小企業診断士が所属する事務所自体が少ないので、なかなか答えづらい質問です。
しかし、当社も会社見学等で良く受ける質問の1つです。

この答になっているかどうかわかりませんが、いわゆる「恩送り」ができる人が答えの1つであると思っております。

この恩送りについては、新潮文庫 井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室に記述があります。

引用開始
わたしは、「恩返し」の代わりに、江戸時代ふつうに使われた「恩送り」という言葉で申し上げたいのですが、私なりに一関のみなさんに「恩送り」をしたい。
「恩送り」というのは、誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送る。その送られた人がさらに別の人に渡す。そうして、「恩」が世の中をぐるぐる回っていく。そういうものなのですね。
引用終わり

私自身普段から受けた恩は、その人に返すのではなく、次の世代に返す。このことが大事であるといっておりました。
このことにぴったりとあてはまる言葉が恩送りでした。

なぜ恩送りができる人といえば中小企業診断士は、実力がつけば独立できる仕事です(独立できるだけの実力をつけなければならないし、周りもそれを支援しなければならないと思います)。
誰もが1人で実力が付くわけではありません。
いろいろな方のご縁や支援を得た上で実力をつけていかれると思います。

現在のところ、中小企業診断士事務所では、中小企業診断士を社内で育てるということが活発に行われていません。
10年前ぐらいから弊社を含めいくつかの事務所がその活動を行っておりますが、全国どこでもそんな事務所が存在するようにはなっていません。
それは、実力をつけた方が独立すると、育てた側の資金面及び精神面での負担が大きいことが要因の1つと推測しております。

実力をつけた方が、その事務所内で次世代の中小企業診断士を育てる。
そしてまた次世代の中小企業診断士が、次々世代の中小企業診断士を育てる
そんな恩送りができると要因の1つが解消されるのではないか。

そうなれば、中小企業診断士の業界自体が活性化するのでは?
そんな思いをもって「恩送り」できる人が中小企業診断士事務所勤務に適した人ではないかと思います。

なかなか難しいですが、そんな方が1人でも多く中小企業診断士になってほしいと思います。

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【中小企業診断士のやりがい】

【2017年8月7日 投稿】
【2020年4月15日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

勉強をされている方から、どんな時にやりがいを感じますか?

と仕事のやりがいに関する質問をいただくことが多いです。

事実は、どんな人でも同じ事実ですが、その事実をどうとらえるか?
どう評価するのかというのは、その人が歩んできた人生に大きく左右されます。

ですから、感じるというのは、とても答えに窮することが多いです。

回答するときは、私の個人的な意見でという前置きをしたうえで回答します。

私が考える中小企業診断士の仕事のやりがいは以下の4点です。

“【中小企業診断士のやりがい】” の続きを読む

中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルの中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫?
という問いも中小企業診断士に興味のある方からよく伺う質問です。

このブログで以前記事として記載した
中小企業診断士で食べていけるのか?
にも類似するご質問です。

また、中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫ということについては、
2009年8月3日に旧ブログで
中小企業診断士を目指す方にというタイトルで当時の自分の思いを述べています。
リンクをクリックいただくとそれぞれの記事に飛びます。

2009年8月3日の記事を引用します。
引用開始
「中小企業診断士は税理士や社労士のように独占業務がなく
それを職業としても生活すらできない収入ではないか?」
中小企業診断士を目指す方であれば一度は考えたことがあると思います。

私は、これだけ独立士業が存在するなかでは独占業務があるなしにかかわらず、「士業だからある程度の収入を得る」ということは難しいと思います。
私見ですが、経営者やお客様にこの人だったら「ぜひ」雇いたいと思っていただくことが顧問契約のスタートである考えており、
その点では、通常働いていらっしゃる方の中には生活すらできない収入になる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、私は、日々お仕事を行なわせていただく中で、他士業よりも中小企業診断士こそ中小企業の経営を支援するに最適な資格であると感じることがあります。このことは、収入如何に関係なく、この職業をやっていて良かったと感じる所であります。(当然、ケースによっては中小企業診断士より他士業者の方が適している場合はあり、そのときは、他士業を紹介させていただいております。)

私自身、若輩者の診断士であり、経験も能力的にもまだまだの状況でありますが、なんとか周りの方や諸先輩方にご教授頂きながら仕事をしております。

中小企業診断士として中小企業を支援したいから資格を取ってその目標を実現したい。そんな方に中小企業診断士になっていただけるとうれしいと思います。
引用終了

また、2017年4月20日の中小企業診断士で食べていけるのか?
の記事からも引用します。

引用開始
私は常に「中小企業診断士で食べていけない人間はどんな資格を取っても食べていけない。」と答えております。
かつて、旧中小企業診断協会石川県支部の石川県士業団体連絡協議会担当理事を務めさせていただいたときに、
他士業の方と会話をする機会をいただきましたが、いずれの士業も資格だけで食べている方は少ないように思います。
資格は、あることをやりたいと思う目標(自己実現)に近づくための道具でしかないと思います。
士業として生計を立てるためには、誰かから仕事をもらうという考え方から脱却し、
積極的に自己実現を図る考え方に代わる必要があると思います。

中小企業診断士も国家資格の一つであり、自分のやりたいことに近づくための道具ではありますが、
仕事を進める上での本質は、国家資格者であろうがなかろうが、関係ないと思っております。
引用終了

双方を比較しても、結局同じことを言っていますね。
士業は、やりたいことに近づくための道具でしかありません。
それは、独占業務があろうがなかろうが関係のないことです。
独占業務があるからこの資格を目指すということがスタートであれば、資格は取れたとしても、
そこから自己実現のステージへ行くためにはとても険しい坂を上ることになると思います。

資格はあくまで、自分の思いを実現するための手段である。
これからもそうお伝えしていきたいと思います。

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中小企業診断士事務所

なぜ未経験者のみを採用するのですか?

【2017年7月24日 投稿】
【2025年3月17日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルのなぜ未経験者のみを採用するのですか?

に対する答えは、弊社のリクルート用知的資産経営報告書等でもいくつか記載をしております。

中小企業診断士は、一人で仕事が完結する業務です。
このため、スキルを一定程度身に着けると独立できる仕事であるといえます。
中小企業診断士を目指す方の中でも多くの方が将来的な独立を検討しているのではないでしょうか?
1人で仕事が完結して、独立できる資格の中小企業診断士を目指す方をあえて一から育成する理由を以下に示します。

株式会社迅技術経営知的資産経営報告書より引用
私は、士業は、資格制度やその仕事の性質上なりたいと思った方全員が「できる仕事」ではありません。
だからこそ、そのスタートラインに立った人材は、その仕事を行えることに感謝し、全力でその仕事に当たることはもちろん、先達は、その人材が1人前になる支援(手とり足取り教えるのではなく、1人前になろうとする人が悩んだ時に考え方を変えるためのヒントを与えるようなイメージです)をすることが大切と考えておりま
す。
そして1人前になった人材が、独立するのではなくあえて組織内にとどまり、次のスタートラインに立つ人材を育てる。そんな思いをもつ人材が集う組織があれば、どんなに素晴らしいことでしょう。

この考え方に共感いただいた仲間が全国から集まり、現在弊社は、中小企業診断士4名、社会保険労務士1名が所属する組織になりました。
弊社は創業以来、いろいろな方とのご縁をいただきました。その経験から、自己の利益を優先することなく、次の士業を育てる思いを共有すること、そして、その育てた士業同士が切磋琢磨しながらスキルを高めていくこと。
この双方を満足するためには、少なくとも30歳までには、士業としてのスタートラインに立つ大切さを学びました
引用終了

未経験者を育てて、その方がそのまま独立すると、未経験者が育つサイクルが確立されません。
未経験者が自分が食える士業に育って、周りから支援ノウハウがあると認めらる存在になり、その利益を自分だけで得るのではなく、次の未経験者を育てることに投資する。他の士業でも、一般的な会社でも当たり前のことなのですが、中小企業診断士の業界では、そのサイクルが確立されていません。
弊社自身の取り組みは本当に小さなもので、全体に及ぼす影響はほとんどないと思います。
しかし、影響がほとんどないからと言ってだれも始めなければ10年経っても20年経っても状況は変わりません。
この実現のため、自分たちでできることから始めたい。そんな思いで未経験者のみの採用を継続しています。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士1次試験試験財務会計直前対策

中小企業診断士の西井克己です。

2回連続中小企業診断士試験直前期に関する情報を投稿します。

先日、中小企業診断士1次試験の直前講座の講師を担当しました。
私の担当は財務会計でした。

講義をしていると、直前期ということもあり、しっかり対策を取られている場合とそうでない場合と少しずつ分かれてきているように感じました。

中小企業診断士1次試験のなかで財務会計を苦手科目としていらっしゃる方も多いと思いますが、直前期の対策をしっかりと取ることで
十分に合格点を狙える科目です。

私自身は、財務会計が1次試験・2次試験を通じて最も苦手な科目でありました。
1次試験は、いつも60点を下回っていた科目の1つでした(経営法務と財務会計は足切されないようにというレベルでした)。

そんな状況でしたので、中小企業診断士試験の中で最も勉強時間を費やした科目であるといえます。

1次試験については、60点を確保できましたが、1年目の2次試験に落ちた要因もおそらく財務会計の足切(私のときは、結果がフィードバックされていませんでした)
でした。

ただし、あきらめずに財務会計をどんなに忙しくても毎日2問は解くことを2年間繰り返すことで、2年目の中小企業診断士2次試験の財務会計は、おそらく90点以上は取れている結果となりました。
この財務会計の勉強については、中小企業診断士となった今もかなり役に立っています。

そんな私の経験から中小企業診断士1次試験の財務会計の直前対策について効果があったと思われるものを記載したいと思います。

試験が始まったら回答する前に、確実に解けそうな問題は〇、頑張れば解けそうな問題は△、現状では回答が思い浮かばないものは☓を付けることは、財務会計に関わらず、皆さんやっていると思います。

実際に直前講座の模試の試験官をしていると分かるのですが、初期とは違い、直前期では、
初めと言ってから、すぐに回答している方はおらず一通り問題文を読んで、〇☓△を付けて、全体の難易度を把握してから実際に回答する方がほとんどでありました(最初の5分はシーンとしています)。

直前期にやっておきたいことは、
最初に☓と判断したものを正解しないのは問題ないのですが
△や〇と判断したものが正解しないことに注力して対策を取ることです。

中小企業診断士1次試験財務会計で正解しない理由は主に以下の3つに分類されることが多いです。
1知識不足
2計算ミス
3問題の読み間違え(ミスリード)
1の知識不足の場合は、明らかにわからないものは最初に☓と判断すると思いますので、地道に知識を広げていくことが大切です。
直前期に点数が上がるのは、2の計算ミスをなくすことと3の問題の読み間違えに正解しない理由がある方は、
その対策を取るだけで点数は大幅に上がります。

なぜ間違ったのかの分析を行い、知識不足ではないところで対策をとることで、最後の1か月で2-3問の正解を積み上げることも可能です。
結構単純なのですがやると成果が出やすい方法です。

面白そうと思った方はお試しいただけると幸いです。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士試験直前期対策

中小企業診断士の西井です。

8月は、中小企業診断士1次試験が実施されます。
10月は、2次試験が実施されます。

中小企業診断士試験の直前期対策は、私自身よく聞かれることです。
とはいえ、私が合格したのは平成17年12月でしたので12年前のことです。

私自身、直前期対策は、以下のことをやりました。

1 中小企業診断士1次試験の直前対策
1次試験は、普段使い慣れた問題集をとにかく完璧にできるように繰り返し行いました。
私はTACさんに通っていたのですが、トレーニングという問題集を繰り返し行いました。
最終的には7回ぐらい回したと思います。
また、単純に○×だけではなく、関連した問題が出てきたときのために、
3回以上×がついた問題に関しては、自分でノートを作って、その問題に関連する知識の充足と概念として理解することを務めました。
さらに、受講した答練、模試についても、同様に繰り返し、問題を解くこと、よく間違える問題は、ノートで概念化をすすめました。

2 中小企業診断士2次試験の直前対策
2次試験は、
1年目は、受けた模試、答練の見直しを実施しました。
2年目は、模試をTACだけではなく大手資格学校の模試を受講し(大原さん、LECさん、TBCさん、日本マンパワーさん)、
類似する問題が出ればある程度対応できるようにしました。

また、1次試験同様によく間違える箇所については、ノートで概念化を図りました。
2次試験については、問題文を読み終わるのは〇分、本文を読み終わるのは〇分、もう一度問題文を読んで得点計画を立案するのに〇分など
当日でも平常心を保てるように、定型化していました。

3 合格したときには、試験会場にテキスト等はかばんに入れなかった
2年目の2次試験にはテキスト等はかばんに入れず、その概念化したノートのみ試験当日にかばんに入れました。
直前対策は、そのノートだけ、その部分が出た時は取りこぼさないという気概で臨みました。

試験当日に焦らないように、自分の力を出したら合格するという気持ちを保つようにしていました。
(不合格であった1年目は、この気持ちがもしかしたら足りなかったのかもしれません)。

私自身のつたない経験ではありますが、中小企業診断士試験の直前対策について記載してみました。

これは、私のやり方なので、皆様自身が試行錯誤を繰り返しながら、自分自身のやり方を確立されるのが最も効果的なのではと思います。

1次試験まであと約1か月。

頑張ってください。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士の勉強をしていていい感触がつかめません。

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の試験勉強をしていていい感触がつかめない。本当にこの勉強方法でいいのだろうか?
受験生からこんな質問を受けます。

私自身も2年目(合格年度)に同じようなことを思っていた時期もありました。
特に模試が終わって、結果が来るまでの間に思っていたことです。

中小企業診断士1次試験はマークシートのため、ある程度勉強量と結果が比例関係になることが多いです。
私は、TACさんで勉強したのですが、資格関連の学校に通うと1次試験はある程度勉強量を確保することで
なんとなくの感触(結果)を得ることができます。

一方で2次試験は記述のため、勉強時間と成果があまり比例関係になりづらいです。
特にTACメソッドを使っていた私は、安定的に70点を取ることを目標にしておりましたので、
点数もそれほど伸びませんでした(正直1年目の2次試験はあまりTACメソッドを使っていなかったので
いいときは90点以上、悪いときは40点未満など点数が乱高下していました)。

財務会計だけは、試験直後にある程度の点数がわかるため、もやもや感はありませんでしたが、
財務会計を除く科目では合格するまでもやもや感を持っていました。

このため、あまり質問の答えになっていないと思いますが、私もいい感触をつかめずに合格しているので
あまり気にしないでそのまま自分を信じて頑張り続けることが良いと思われます。

このブログに記載したこともございますが、試験勉強は長期にわたるため、必ずと言ってよいほど
スランプの期間があります。このスランプに陥ったときにすることを決めておくことが大事です。

私の場合は、なぜ中小企業診断士になりたいかという思い紙に書き、スランプの際は、それを読み直すことで
気持ちをリセットすることができました。
なにか、スランプに陥ったときのルーティンを決めておくこともよいかもしれません。
私は、そのルーティンがいつも通りできるかできないかで客観的に自分の状態も知ることができました。

このルーティンを行いその出来具合で、自分の状態を知ることは、中小企業診断士となった今も続けております。
どのくらいできなかったかもしくはいつも通りできたかを記録に残すことで、その時だけではなくあとから自分を客観的に見る材料としています。
不安はたくさんありますが、不安を不安と感じない自信を持てる自分なりの方法を身に着けるのもよいかもしれませんよ。

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