中小企業診断士の西井克己です。
よく、中小企業診断士の中で実務従事(独立)している方はどれだけいるのですか?
そんな質問を受けることがあります。
最新の統計データではありませんが、
2012年3月に開催されたちいさな企業未来会議第一回ワーキンググループの資料でそのデータが示されています。
そのデータによると
平成23年6月1日現在で、中小企業診断士の登録者数は、18,063人で、そのうちコンサルタント事務所(自営業者含む)が4,227人であることが分かります。
すなわち中小企業診断士の23%の方が、コンサルタントとして従事している結果となっています。
この23%という数字を多いと捉えるか少ないと捉えるか?
大半の方が少ないと捉えるのではないでしょうか?
その理由は、いくつかあると思いますが、登録するための費用が掛からないことが1つの要因と思われます。
中小企業診断士は、他の士業と違い中小企業庁が直接登録手続きを要するので
登録に係る費用を要しません。
中小企業診断協会に入会しても年会費数万円という価格のため、実務に従事せずに登録をしている方が多くいらっしゃいます。
参考
石川県行政書士会 入会金 25万円 年会費7.2万円
石川県社会保険労務士会 入会金 7万円 年会費8.4万円
ただし、中小企業診断士は5年ごとに資格の更新登録する必要があります。
資格を更新するためには、理論政策研修と呼ばれる座学の研修を5年間で計5回受講し、
さらに実際の企業の診断実績を30ポイント以上(1日=1ポイント)取得しなければなりません。
合格者が増えているにもかかわらず、登録者数が増加しないのはこの更新制度が要因と推測されます。
ただし、近年はかなりの勢いで増えているようです。
平成24年度 21,603名
平成25年度 21,837名
平成26年度 22,544名
平成27年度 23,145名(7月1日現在)
(「中小企業施策総覧」より)
中小企業診断士の資格を取られた方で、コンサルティングに従事されている方は、2割強というのが現状のようです。
ただし、登録する方も増えているので、その絶対数は増えているような状況です。
中小企業診断士の仕事は楽しいです。いろいろな方が、この仕事に従事いただくことで業界全体か活性化し、
中小企業を支援する中小企業診断士が活性化すれば、日本の中小企業が元気になる。そう信じています。
中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。
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