中小企業診断士の西井克己です。
中小企業診断士を目指す方が弊社に会社見学を目的に来られる際に必ず聞かれる質問の1つです。
中小企業診断士の数が少ないため、実際はどのような活動をしているのか見えにくいためでしょう。
この質問をいただくたびにもっと頑張らなくてはと思います。
中小企業診断士と経営コンサルタントの違いが分かりづらいですので、この質問につながるのかな?と個人的には推測しております。
経営コンサルタントの方は比較的規模の大きい企業をお客様になさっていること(支払い能力がある企業)が多いと思いますが、
中小企業診断士は、地域の中小企業の方がお客様になっています。
その理由は、零細企業は、ご自身の負担を少なく中小企業診断士を活用できる制度(例えばミラサポの専門家派遣事業)があるからです。
この制度を活用し、解決したい目的に応じて、専門分野別の中小企業診断士等に相談する事業者さんが多くいらっしゃいます。
いわゆる公的支援制度になります。
商工会議所さんや商工会さんの会員企業ですとエキスパートバンク制度や経営改善が必要な企業ですと経営安定特別相談(いわゆる商工調停士)等も活用できます。
公的支援になりますと、分野を問わずいろいろな企業とご縁をいただいています。
いわゆる専門店ではなく、地域の定食屋のような状況でなんでも対応しますといった状況です(地方の中小企業診断士はこのパターンが多いかもしれません)。
一方で、顧問契約の場合は、中小企業診断士が持っている得意分野に応じたお客様になっていることが多いです。
私の場合は製造業や建設業などブルーワーカー系で小売・サービスのお客様はほとんどいません。
顧問契約の場合は零細企業というより中小企業が多く、公的支援とは違い定食屋ではなく専門店として顧問契約をいただくことが多いです。
その理由は、公的支援は3回程度の派遣で終わることが多く、大きな課題を解決するというより、まさしく診断をすることが主要業務となりますが、
顧問契約の場合は、診断の上、事業者様と一緒に課題を解決することを行います。
このため、専門性が必要になります。
私が行っている製造業向けの支援は、製造現場に入ってストップウォッチを持って計測することをやっております。
ただし、やっていることは先進的なことかといえばそうではなく、
基礎的なこと(中小企業診断士の運営管理で勉強することがそのまま役に立つ)が多いです。
製造現場は、基礎馬鹿にせず、徹底することが大事なので、基礎力を高める支援を重点的に行っております。
基礎を徹底することは本当に難しい、でもやり切れば必ず成果として結びつきます。
中小企業診断士の専門性は多岐にわたるため、その方その方の背景に応じたお客様になってしまうのでは?と思います。
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