営業職から中小企業診断士への転身

営業職と中小企業診断士。あまり共通点がないように思われるかもしれませんが、実はこの2つの仕事には多くの共通点があると考えています。さらに、営業職ならではの苦しみ・葛藤は、意外と診断士の仕事では緩和されるかもしれません。営業職は好きだけど悩みもある…という方はぜひご覧ください。

【2023年4月3日 投稿】
【2023年5月1日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森です。
今回は「営業職と中小企業診断士」というテーマでお話してみたいと思います。

営業職と中小企業診断士にはあまり共通点がないため、営業職から中小企業診断士に転身する人は少ないと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、私は双方に活かせるスキルがあると考えています。

どんな部分がそれぞれの仕事に活かせるスキルになるのか、そして営業職から中小企業診断士に転身する理由、営業職と共通する中小企業診断士のやりがいなどを考察します。

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どうして経歴や能力を重視しないのですか?

【2020年5月29日 投稿】
【2023年4月17日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

 

新型コロナウイルスの影響がまだおさまっておりませんが、
中小企業診断士試験は(今のところ)予定通り実施するようです。
もう申し込み期限は過ぎておりますが、日程等確認されたい方は
こちらからご覧ください。

コロナの影響で試験勉強に影響を受けた方も多いかと思います。
一次試験は時間をかけることが大事だと思っていますので、
着実に、一歩一歩進めていきましょう。

さて、今回は面接の時によく聞かれるこの質問に答えたいと思います。

「どうして経験を重視しないのですか?/本当に重視してないのですか?」

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中小企業診断士になって公的機関に転職する

中小企業診断士の西井克己です。

現在金融機関にお勤めの方や大手企業にお勤めの方で中小企業診断士に登録されて間もない方もしくは中小企業診断士の勉強を始められた方から公的機関に転職したいという相談をいただくことがあります。
その時に必ず伺うのは、なぜ公的機関に転職したいのかということです。

〇中小企業診断士として公的機関に転職したい理由

その回答として多いのは、
・地元に帰って安定的な職に転職したいため。
・いまよりも中小企業診断士の仕事ができそうだから。
・現在の職場に不満があり、中小企業診断士を活用して転職したい。求人を探すと公的機関からの求人があった。
などがあります。

結構具体的な理由で転職を希望されている方もいらっしゃるのですが、多くの方がなんとなくのイメージで公的機関を選んでいらっしゃる(安定していそう、中小企業診断士の仕事ができそう、地元の経済に貢献できそう)ことが多いような気がしています。

何をやりたくて中小企業診断士として転職するのか?
そのやりたいことに近づくためにどうして公的機関なのか?
もっと明確にすると転職活動がスムースに進むと思いますし、
転職した後も、すっと業務に入っていけると思います。

 

〇まず公的機関の役割を知ろう

まずは、公的機関の役割を知ることが大事かと思います。
中小企業診断士として公的機関に転職といってもいろいろな機関があり、
国関係ですと中小企業基盤整備機構、県関係ですと各県の都道府県等中小企業支援センターや中小企業団体中央会、地域ですと商工会議所や商工会
が一般的な中小企業支援の公的機関です。

それぞれ役割が異なっており、
地域単位の商工会議所や商工会は、中小企業の経営者との関係は他の機関と比べると近いです。
中小企業支援だけではなく、祭り等の地域ならではのイベントの裏方などいろいろな業務を担当することが多いです。この地域のためのなんでも屋さんという仕事かもしれません。
中小企業の経営者との関係が深い一方で、中小企業支援以外の業務も多いかもしれません。

県単位の都道府県等中小企業支援センターや中小企業団体中央会は、商工会議所や商工会と比べると中小企業の経営者との距離はあるかもしれません。商工会議所や商工会さんは、地域を限定してお付き合いしますので、長いお付き合いになりますが、県単位となると事業毎の付き合いになりがちのような感触を持っています。
また、商工会議所や商工会は、一緒に書類をつくるというイメージですが、経営者の作った書類を一緒に添削するというイメージの支援になると思います。
県単位の公的機関は、中小企業支援という点では、商工会議所さんや商工会さんよりも特化しているかもしれませんが、書類の関係が多くなり、中小企業経営者との接触頻度という点では、商工会議所さんや商工会さんの方が多いかもしれません。

国単位の中小企業基盤整備機構等になると、商工会議所や商工会や都道府県等中小企業支援センタと連携して、ある程度大きな支援を行わなければいけないときに、その予算を確保し、地域の中小企業支援機関と連携して(自らが接着剤となり)仕事をしているイメージです。

大枠で考えると地域→県→国になればなるほど、書類と向き合うウェイトが増えているのではと思っております。
商工会議所も商工会も書類と向き合う仕事はありますので、100%中小企業支援に充てることはできない。その力の半分を中小企業支援に充てられれば、本人の充実感は高いと思われます。

公的機関に転職を希望されている方は、間違っていてもいいのでぼんやりとしたイメージではなくできる限り明確化し、自分の思いと明確化したもの重なり具合(どのくらい重なり合うのか)を確認していただくことを強くお勧めしたいと思います。

 

〇公的機関から仕事の依頼を受ける中小企業診断士

それでは公的機関から専門家派遣の依頼を受ける中小企業診断士はどうかというと、
中小企業の経営者と直接話ができるという点では、商工会さん商工会議所さんに近いかもしれません。
ただし、公的機関さんと違い、利益を確保しないと継続的な事業活動ができません。
そのため、中小企業支援の割合は高いとはいえ、すべてがやりたい仕事ができているかというとそうではありません。
やっぱりやりたくない仕事も、利益確保のために行うことも少なくありません。
ただし、仕事を通じて、目的に近づいていると実感していますので、結構充実した毎日を送らせていただいています。

公的機関に転職する。それも大事ですが、まず何のために中小企業診断士として転職するのかもう一度考えて、
自分の思いとできる限り重なり合う転職先を目指すといいかもしれません。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

新規の問合せ質問はこちらのお問い合わせページをクリックしてください(フォームにリンクします)

中小企業診断士として20代で転職する

【2018年9月10日 投稿】
【2023年5月1日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

今回は「中小企業診断士と20代」というテーマで書いていきたいと思います。

 

◎20代で中小企業診断士として転職する方は少ない

20代で中小企業診断士で転職する方はとても少ないと思います。
なぜならば、年間100人程度しか20代の合格者数がいない状況で、そのうち転職を検討する方はさらに少なくなるためです。
(中小企業診断協会が公開している平成29年度の中小企業診断士2次試験合格者数は全体で828人そのうち20代は146人(17.6%)となります。)

過去に、
士業もほかの仕事と同じで、ある程度若い年齢で仕事を覚え、それから第一線で活躍し、後進を育成する。
それぞれが10年スパンと考えると、30代で仕事を覚え、40代で第一線、50代で後進の育成と
考えると30歳までにスタートラインに立つ必要がある。
そんな記事をこのブログで記事にしております。
未経験者が中小企業診断士事務所に入る年齢(20代?30代?)

 

◎過去の記事とはちょっと違った切り口(サービス品質の視点)

今回は少し違った切り口で記事にしてみたいと思います。
それは、士業における働く時間とお客様に提供するサービスの品質についてです。

私は毎年、新卒の就職フェアで自らブースに立っており、就職活動をされている学生さんと対話する機会をいただいております。
ここ数年の傾向として、個人の時間を確保するために会社を選ぶ際に休日を重視する学生さんが増えていると感じております。

仕事と個人の時間の使い分けは、当然にその方(学生さん)が人生の中で選択することです。
私は、特に士業の場合は、自分自身で働く時間を管理することはむしろするべきであると思っております
(働きたい人は働き、プライベートの時間を充実させたい方は、プライベートの時間を確保する)。

しかし、学生のかたと会話していると、仕事に充てる時間に焦点が当たっていて、
ご自身が社会人として提供する仕事の品質についての視点が少し欠けているかもしれないと感じることがあります。
これは、会社の中で、組織の一員として仕事をする上においては、当てはまらないことかもしれませんが、
基本的に1人で仕事を完成させる士業の仕事では影響が大きいと感じています。

 

◎1日当たりの働く時間で転職先を探していませんか?

具体的には、
ある方が、1日当たり、5時間を働く時間に充てる選択をしたとします。
同じ士業事務所にいる西井は、1日10時間かけてお客様の満足するレベルの仕事(仮に品質レベル10とする)を提供しています。
1日当たり5時間を仕事の時間に充てる選択をした方は、品質レベル10の仕事を2日かけて(すなわち10時間かけて)お客様に提供する。そんな仕事ができる方であれば全く問題ないと思いますが、
例えば、2日かけて、品質レベル5の仕事を2つ行うもしくは、2日かけて品質レベル7の仕事を提供することは行ってはいけないことと感じています。
すなわち、自分自身が1日当たり5時間の仕事を行う制限をかけていることは、お客様にとっては関係のない話です。
自分の都合によってお客様に迷惑をかけることは、あってはならない話と思っています。

 

◎やっぱり中小企業診断士として一定の品質を確保するためには、一定程度の時間が必要

20代の方で中小企業診断士を目指される理由を聞くと、比較的時間が自由になりそうだからということをあげられる方も少なくありません。
確かに、一定の品質を提供し、お客様を選べるくらいに実力がついた中小企業診断士についてはそうであるかもしれません。
しかし、一定の品質を提供できるためには、やっぱりある程度の時間をかけてその仕事を覚えなければいけませんし、
それは、マニュアルに記載できるような仕事であることは少なく、自分の経験からすると、失敗しなくては気が付かないし身につかないことが多いです。
このため、一定程度の修業期間が必要と感じております(弊社にとってはそれがかばん持ちの2年間)。


◎20代で中小企業診断士への転職を希望されている方へ

20代の方で、中小企業診断士への転職を希望されている方もしくは、中小企業診断士の資格を目指し転職を狙っている方がこのことを
勘違いしながら前に進めていないのか?
新卒ブースに立つたびに心配になっています。

20代は社会に適合できるかどうか不安であることもあり、短期的な視点で判断しがちですが、
・30年後にどうありたいかイメージすること
・ありたい姿に近づくための手段を選択すること
・幸せな人生を歩むためにどんな人と付き合っていくのか?(付き合う人で人生が大きく変わります)
など長期的な視点で判断することも大事なのではないかと思っております。

 

おわりに

世代世代で当然に価値観は違いますので、余計なおせっかいかもしれませんが、20代の方が中小企業診断士への転職を目指している方への懸念事項を記載してみました。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。
採用の詳細については、こちらの採用ページをご覧ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士有資格者のコンサル会社への転職

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルの中小企業診断士有資格者のコンサル会社への転職についてですが、
コンサルタント会社への転職を目指していらっしゃる方の中で、中小企業診断士の勉強をしている。
もしくは、企業内の中小企業診断士の方で転職を検討されている方から相談を受けることがあります。

前者の方は、中小企業診断士という資格が転職にどれだけ好影響を及ぼすのか知りたい。
後者の方は、中小企業診断士という資格に登録したけど実際に活かしきれていないし、転職も検討しているという状況のであることが多いかもしれません。

結論からすると、中小企業診断士有資格者のコンサル会社への転職は、資格は不利には働かないがとっても有利になることもないと思います。
理由は、
中小企業診断士は、わが国で唯一の経営コンサルタントの国家資格です。
このため、一定程度の知識を持っていることを証明になることは間違いありません。
しかし、一般的なコンサルタント会社は、中途採用を実施するにあたり、中小企業診断士に合格した知識より、その方がこれまで培った経験を重視することは少なくないためです。
具体的には、大手企業を顧客とする経営コンサルタントであれば、戦略系のコンサルタントであれば、大企業がどのような意思決定しているのか身をもって経験されていないと実務を行うことは難しいと思いますし、
現場改善系のコンサルタントであれば、少なくとも現場のリーダー以上で、現場改善や品質改善に取り組んでいないとなかなか現場の方も素直に助言を受け入れてくれません。
私も、本当に少ない経験ですが、上場企業のお客様の支援の際には、職員の方は、まず、私の学歴や経歴で初期判断をし、その後私の言動で受け入れるかどうかの第二判断をされることを十分に注意しながら対応しています。
これは、原則経営者と対応する中小企業の支援とは全く異なる点であると個人的には思っています。
ですから、実務経験もある方で、大手企業のコンサルをするために、経営コンサルタント会社に転職を検討されている場合は、中小企業診断士という資格は有利に働くことになりますが、ご自身の経験を凌駕するような効果はあまり期待はできないかもしれません。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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企業内診断士として転職

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士に登録し、企業内診断士として転職したい。

中小企業支援機関や税理士事務所や中小企業診断士事務所など中小企業診断士としての業務をするために、転職を検討している方は、
以前の記事中小企業診断士の転職先を5つに分類してみました
をご覧いただけると幸いです。

企業内診断士として転職を検討されている方は読み進めていただければと思います。

企業内診断士として転職する場合、どのように資格を活かしていくのか面接のときに会社側と話ができるとベストなのではないかと思っています。
もちろん、その活かし方を迷っているという答えでも十分だと思います。

理由は、中小企業診断士に登録されているという事実は、ある一定の知識を持っているという証明になる一方で、中小企業診断士だけではなく独立可能な資格を保有しているとその将来の活用方法については会社として把握しておきたいものだからです。

具体的には、新卒・既卒ではなく、中途採用の転職の際には、求職者側は、自分のやりたいことや定めた目的のための手段としての転職でしょうし、企業側は、一定のあるべき人物像を定めたうえでの求人活動であることが多いと思います。このため、企業側から見ると、意中の方にあったと思っていても、履歴書に中小企業診断士登録と書いてあるとひょっとしたらすぐにやめてしまうかもという不安に駆られることも少なくないと思います。
このため、企業側としては、長く働いてほしいという思いがあった場合、その人の人生観であったり、これまでの経歴であったり、これからその方が行いたいことを確認し、この方と一緒に働きたいと思ったときに、せっかく苦労して取った資格をその方がどのように活かして人生を歩むのか興味があると思います。

理想論かもしれませんが、求職者も双方が納得できたり協力し合えるそんな落としどころがあると素晴らしいと思います。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
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中小企業診断士の転職先を5つに分類してみました

中小企業診断士の資格取得後の転職先は、大きく「中小企業支援機関」「コンサルタント会社」「税理士事務所」「一般企業で中小企業診断士を推奨資格としているもの」「中小企業診断士事務所」の5つに分けられます。今回はそれぞれのケースについて、「資格の位置づけ」と「仕事内容(私感を含みます)」の観点から整理してみました。

【2018年8月13日 作成】
【2020年4月24日 更新】
【2024年1月30日 更新】

 

中小企業診断士の西井克己です。

本日は、タイトルの中小企業診断士の転職先についてお伝えしたいと思います。

私は、平成18年に登録(当時30歳)し、その年に中小企業診断士として独立を行いました。
中小企業診断士1次試験に合格したのがその1年前で、そのころから少しずつ転職先を調べていました。
しかし、中小企業診断士を受け入れてくれる会社がほとんどなく、「中小企業診断士 転職」や「中小企業診断士 求人」と検索しても、ほとんどヒットせず、転職専門サイトに中小企業診断士というキーワードで検索しても、中小企業診断士というキーワードでヒットすることがほとんどない。という状況でした。
その状況に落胆したのですが、転職するところがないのであれば作ってしまおうと決意したことが、弊社を創業する一因となっています。

なぜ中小企業診断士事務所の求人が少ないのかご興味のある方は
以下の記事を参照いただけると幸いです。
どうして中小企業診断士事務所の求人が少ないのですか?

“中小企業診断士の転職先を5つに分類してみました” の続きを読む

現在税理士事務所に勤務しながら中小企業診断士を目指しています。今の事務所を続けるべきか事務・総務系に転職しようか悩んでいます。

中小企業診断士の西井克己です。

税理士事務所に勤務し、中小企業診断士を目指している女性の方から以下の質問をいただきました。

質問
はじめまして。
私は今、税理士事務所で会計の勉強をしながら
中小企業診断士の資格取得を目指しているものです。

会計の経験を身につけながら、いずれは中小企業診断士で
独立できればと考えています。

そんな中、介護事業の事務・総務でスカウトの話がありました。
メリットは給与と残業時間が少なく、資格取得の勉強時間がとりやすいことです。
ただ経験としては今の税理士事務所で続けるべきかと悩んでいます。

早く資格をとり独立したい気持ちが大きいのですが、
独立されたときはどのようなお気持ちだったでしょうか?
未経験がプレッシャーになられましたか?

回答
私も中小企業診断士の受験生時代は不安の塊でした。
でも、中小企業診断士になってからは、不思議とそんな不安がなくなった
そんな当時を少し思い出しました。

問い合わせいただきました件について回答します。

まず、独立した時の気持ちでございますが、
私も1年間だけですが、会計事務所系のコンサルタント会社に勤めた後独立しております。
このため、独立そのものをプレッシャーに感じたことはありませんでした。
その理由は、その会社で、社内はもちろん社外の士業と一緒にプロジェクトを組ませていただいた経験もあったこと及びプレッシャーより期待(これから頑張るぞ)のほうが大きかったためです。

今振り返ると、当時は中小企業診断士として仕事をしたいと思っても独立するしか選択肢がないのはおかしい、中小企業診断士を育成する会社をつくろうという目的を達成するために会計事務所をやめ独立したことが良かったのかなと思っています。

すなわち、独立の理由が、その会計事務所への不満であったり、
自分で食べられるようになるためであったりと
独立するための手段としての中小企業診断士であると
独立した時はよいかもしれませんが、その後の経営者や中小企業診断士としての視野が狭くなっていたのではと感じています。
何かを成し遂げるために独立した人は、独立後もそういう前向きな人との付き合いが増える。そんな気がしています(自分に課された社会的使命を果たすために起業した方との交流や一緒に仕事をすることは本当に楽しいです。)

2つ目の会計事務所か介護事業の事務・総務かとのことですが、
質問者様が何を成し遂げるために中小企業診断士として独立したいのか?
その目的によると思います。

資格は、ある目的を達成するための手段で、しかもとても有効な手段です。
どのように使うかはその人次第と思います。

独立して、資金繰りや管理会計を中心に企業支援を行いたいのであれば会計事務所の経験は生きると思いますし、医療福祉に特化した企業支援を行いたいのであれば、その方面ということになると思います。

何のために中小企業診断士として独立したいのか?
その目的次第です。

中小企業診断士の受験時代は、受かるかどうかそれが不安材料であり、
独立するために中小企業診断士ということになりがちですが、
もう少し視座を高く、私はなぜ中小企業診断士になりたいのだろうと自問自答すると答えは出るかもしれませんよ。

悩んだ数だけ人間は成長すると思います。
質問者様が、思いを持った中小企業診断士になることを期待しています。
頑張ってください。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士をあきらめる前に

中小企業診断士の勉強を続けてきたけど、あきらめようと思ってるんです。時々そんな話をいただきます。合格までに何年かかかることが一般的な診断士の資格ですが、勉強を続けることに対して迷いが生じている。そんな方に何か参考になればと思って書いた内容です。

【2018年1月22日 投稿】
【2024年8月24日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士をあきらめようと思います。そう相談されることも少なくありません。

ぱっとテキストを見て、なんとなくいけると思って勉強を開始したが、実際にやってみるとそんなに甘くなかった。
1回目の受験で、思ったほどの成果が出なかった。
これまでの努力と受験結果から見て、相当の努力をしないと合格ラインにまで到達しないことが分かった。
1年間土日をつぶして、朝早く起きて毎日勉強したのに1次試験ですら合格しなかった。もう家族に勉強を続けるといいづらい。

こんなきっかけで中小企業診断士をあきらめる方がいらっしゃいます。
中小企業診断士は、合格率もそれほど高くない試験です。
受験したいと思う人
1次試験を受験した人
2次試験を受験した人
合格した人

受験したいと思う人を母数にすると、合格した人の割合はそれほど多くはないと思います。

中小企業診断士という道具や手段を使わなくても、自分の人生を豊かにしていける。そう思ったもしくはそう決断した場合は、むしろ中小企業診断士にならなくてもよいと思います。
人生の選択は皆さん自身にあります。
実際に、中小企業診断士になりたいといって私の事務所に相談に来られて、いろいろ努力した結果、現在は中小企業診断士ではなく、自分のスキルを使って企業のある特定の部分を支援する会社を立ち上げられた方もいます。
企業を支援するという思いは変わらない。だから診断士にならなくても充実しているとおっしゃっている方もいます。

一方で、やってみて思いのほか難しかった、自分には合わなかった。
でも本当は、中小企業診断士になったほうが、自分の人生が豊かになることはわかっているのに・・・。と思っている。
そんな方に対しては、中小企業診断士となるのをあきらめるという後ろ向きの選択をすることはあまりお勧めしていません。

転職したい、独立したいといろいろな相談をいただきます。
現状に不満があり環境を変えたいという欲求がある。
言葉としては、環境を変えてもっとやりがいのある仕事をしたいとおっしゃることが多いです。

もっとやりがいのある仕事ってなんでしょうか?
人からの承認を得られることでしょうか?
自分のやりたいことをできることでしょうか?
地域に貢献できることでしょうか?

このやりがいのある仕事がかなり漠然とされている方が多いです。
しかし、その仕事が明確になっていて、中小企業診断士になったほうが、自分の人生が豊かになることはわかっている。
こんな感じで迷っている方はもう一度自分の人生の目標とその手段としての中小企業診断士を振り返ってみませんか?

現状の制約条件の中でやりがいのある仕事を1つでも2つでも行ってそれをさらに高めるための前向きな環境変化は問題はないと思います。
しかし、転職の第一の理由は現状に不満があり、転職すればもしくは中小企業診断士を取れば、その不満が解消されるという後ろ向きな環境変化はもう一度その選択を考えてもいいかもしれないと思います。
なぜそう感じるのかと言えば、その相談者にやりがいのある仕事ってどんな仕事でしょうか?と聞いてみると、具体的に定まっていないことが多々あるからです。
また、やりがいのある仕事を回答するのではなく、自分を認めてくれるなど現状の不満が解消されることをおっしゃる方もいらっしゃいます。
言葉としてはやりがいを求めているのですが、その方にとってやりがいが定まっていないかもと感じています。

どんな職場ででも制約条件はあります。
その制約条件の中で1つでも2つでも前に進める。その手段として中小企業診断士がある。

中小企業診断士をあきらめる前にもう一度考えてみませんか?

そして、その手段として中小企業診断士が有効であると感じている方はあきらめずにもう一度頑張ってみませんか?

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、中小企業診断士×税理士1名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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弊社に興味を持っていただいた方は、こちらの採用ページもご覧ください。

中小企業診断士の資格は転職に有利ですか?

中小企業診断士の西井克己です。
中小企業診断士の資格は転職に有利ですか?
企業にお勤めの方からよくいただく質問です。

このブログでもお伝えしている通り、資格は目的ではなく手段なので、
仕事を通じてどんなことを行いたいか?
職業人としてのあるべき姿はどんな姿なのか?
これに近づくための道具です。

中小企業診断士の資格で転職をして、どんな仕事をしたいかが大切だと思います。

もし、中小企業支援機関や税理士事務所や中小企業診断士事務所など中小企業診断士としての業務をするために、転職を検討している方は、
以前の記事中小企業診断士の転職先を5つに分類してみました
をご覧いただけると幸いです。

企業内中小企業診断士の方で、一般企業に転職を検討されている方は読み進めていただけると幸いです。

例えば、一般企業の管理系の仕事に転職したいと思っていらっしゃる方は、
なぜ、管理系の仕事に転職するために、中小企業診断士という資格を目指し、そして登録に至ったのかを相手に伝えられるかどうかがポイントだと思います。
なぜならば、中小企業診断士の資格は、一定の努力ができる方と疎明できる判断材料なることはもちろん一定の知識を持っている方と判断できるからです。
これは、学歴や職歴と同様です。面接する方は、履歴書や職務経歴書等をきっかけに、入社を希望される方がどのような方なのか?
特に、自社の考え方(経営理念)にあっている方なのかを見ております。
 面接する方は、様々な経歴を持って転職を希望する方が何の努力もせず自社に適合するとは全く考えていないと思われます。
やはり、転職後にご努力をいただくことでどれだけの伸びしろがあるか?その伸びた時を想定(期待)して入社をお願いしております。
 自分のあるべき姿に向かって努力をして、一定の成果(中小企業診断士登録)をあげているというのは面接する側にとっては評価ポイントとなります。

 もう1つの評価ポイントである一定程度の知識を持っている方と判断できることについては、管理部門で働くと会社の様々な課題に直面することになります。
 特に人事系に関しては、全く想定のつかない課題についての対応も求められます。
 その際に、すぐに答えは出すことはできなくとも、中小企業診断士の幅広い知識がその課題を解決するきっかけをとなることは少なくありません。
 当然に、その知識だけでは不十分でそれを深堀しなくては、課題解決につながりません。
 しかし、管理系は答えがない課題が多いので、答えなき課題に対し、自分の知識と経験で見出した解決策を答えと信じて行動することができる人であることをアピールできれば個人的には十分な評価ポイントになると思っています。

 中小企業診断士は使う人にとっていろいろと形を変えた道具になります。どう活かすかは皆様次第。そう思っています。

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中小企業診断士事務所に勤務(転職)するリスク

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士事務所で、求人を出していること自体が少ないですが、
私の経験を踏まえ、中小企業診断士事務所に勤務するリスクについて記載したいと思います。

1 給与水準が高くない
 コンサルタントは一般的には給与水準が高いというイメージがありますが、中小企業診断士事務所は、中小零細企業をお客様としておりますので決して給与は高くありません。
 上場企業のサラリーマンより確実に給与水準は低いです。
 弊社の場合は、中小企業診断士として活躍できる状態になれば、地方においては安心して家庭を持つことができる給与水準であると思われます。
 弊社の若手の中小企業診断士は、登録されて1-2年ぐらいで結婚しているという事実があります。
 

2 上司が忙しい
 1つ1つ丁寧に教えてほしい。仕事は会社から与えられるものだ。という考え方の方は、あまりお勧めできません。
 仕事のやり方として、ある程度裁量があって任されている部分があった方が自分にあっているという人でないと難しいかもしれません。

3 基本的に答えのない仕事なので、早く仕事をこなすよりも、時間をかけて自分なりに仮説検証を繰り返す必要がある
 中小企業の経営支援の仕事をしておりますので、仕事の答えはありません。
 そのため、仕事をはやく完成させることが重視されるのではなく、むしろ時間はかかってもよいので、仕事の背景を踏まえながら仮説検証を繰り返す仕事のやり方を自分なりにマスターしなくては、ほとんど仕事ができない状況になります。
 通常の会社は、早く正確に仕事を行うことを是としていますが、中小企業診断士の事務所は、答えがない仕事をしているので、間違っていても、仮説検証を繰り返して前にすすめることを重視されます。
 この考え方が身につくかどうかが、中小企業診断士事務所に定着できるかどうかのポイントと個人的には考えています。

4 社長(所長)と仕事に対する価値観が合わないとつらい(大企業との大きな違い)
 中小企業診断士であるトップは、ある程度の仕事に対する価値観を持っており、それを実現するために1人でやるというより組織化して人を雇用する選択をしています。
 その方と価値観があわないと一緒に継続して仕事をするのは困難かもしれません。
 一方で、価値観があっているととても居心地がいいかもしれません。
 これは、中小企業診断士事務所だけではなく、中小企業全体に言えることだと思います。

もちろん、これらが全てあてはまるわけではありません。例外はたくさんあると思います。
ただ、この4つは、恥ずかしいお話ですが、全て私が税理士事務所系のコンサル会社で勤務した時に経験してきたことです。

今考えると当たり前のことなのですが、当時はわからない状態でした。
もし私と同じ立場の人がいれば、ひょっとしたら役に立つかもと思いブログに記載しました。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士一次試験合格を転職時の履歴書に書くか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士一次試験に合格し、二次試験に落ちた。
本当は2次試験に合格してから転職する予定であったが、1次試験合格で転職できないか
と1次試験合格者対象の求人を探してみる。
1次試験合格対象者の求人はほとんどない。
最終合格もしていないので履歴書に書いても意味がないのではないか?
こう考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この場面は、私自身が経験した場面です。
その当時私は、中小企業診断士と関連のある士業事務所であれば、中小企業診断士1次試験合格と履歴書に記載しましたし、
そうでない場合は、記載しませんでした。

立場が変わって現在私は、採用面接する側になっています。
その視点から考えると、転職時の履歴書に中小企業診断士1次試験合格はぜひ書いてほしいと思います。

その理由を2点あり以下に示します。
1 中小企業診断士1次試験合格は、一定の努力ができる方と疎明できる判断材料になる
 これは、学歴や職歴と同様です。
 面接する方は、履歴書や職務経歴書等をきっかけに、入社を希望される方がどのような方なのか?
 特に、自社の考え方(経営理念)にあっている方なのかを見ております。
 面接する方は、入社を希望する方が何の努力もせず自社に適合するとは全く考えておらず、入社後にご努力をいただくことでどれだけの伸びしろがあるか?その伸びた時を想定(期待)して入社をお願いしております。そのため、分野は違えど一定の努力ができる方というのは面接する側にとっては評価ポイントとなります。

2 一定程度の知識を持っている方と判断できる
 中小企業診断士一次試験の内容は、中小企業を経営する上で役立つ知識が網羅されています。
 どんな企業も、問題(課題)のない会社はありません。現場で働いていても、管理部門で働いていても、営業で働いていても中小企業診断士一次試験の知識が活かされる(それを深堀するきっかけ)は必ずあります。その広い知識を基に会社を一緒に良くしてくれる。そんな期待を持たれるかもしれません(これが企業に勤めていらっしゃる方が中小企業診断士試験に挑戦する理由の1つになっているのかもしれません)。
中小企業診断協会が公表している平成28年度中小企業診断士1次試験受験者の統計結果から見ても民間企業勤務者が全体の半数を超えております。


このページで、何回か記載させていただいておりますが、資格はあくまで目的に近づくための手段なので
資格が目的と思われるとマイナスのイメージを持たれるかもしれませんが、原則的には良い印象を持たれると思います。

是非中小企業診断士1次試験合格と履歴書に記載し、なぜその試験を目指しているのか?

将来的にどのような人材になりたいのか(ありたい姿)を述べてください。

皆さんの本気を示すといいと思います。

2017年12月2日追記
前日ブロックス(http://www.doit-fun.jp/)さんが主宰する試写会が金沢で開催され、私を含め社員4名で参加してきました。
その時に本気について、ブレーンストーミングを行いました。
本気とやる気の違いについて面白い議論ができましたので紹介します。

本気は行動すること
やる気は思うだけ。

企業は本気で仕事できるひとを求めています。
中小企業診断士になりたいと思う人はたくさんいますが、その中で行動して1次試験合格という事実を勝ち取っている。
これはアピールすべきではないか?
改めてそう思いました。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士試験を行っている間に転職を検討すべきか

中小企業診断士の西井克己です。

 中小企業診断士試験を開始して勉強を進めるうちに中小企業診断士として働きたくなった。未経験だけれども、若いし、資格を取る前にでも転職すべきでないか?
そう考える方も少なくないと思います。私自身も、中小企業診断士受験中に転職を目的として、3回会社訪問をしています。その時の自分の思いとしては、中小企業診断士試験で勉強していることが実際にどのように役に立つのか知りたいという単純な考えで転職活動(会社訪問)をしました。
 1つ目の転職候補は、外資系のコンサル会社、2つ目の転職候補は小規模のコンサル会社、最後の1つは税理士事務所系のコンサル会社(最後の1つは実際に就職して1年間お世話になりました)でした。
 私が転職活動を行っていた当時の状況は、中小企業診断士1次試験合格し2次試験不合格、2年目の2次試験の合格を目指しているときでした。
 当時を振り返り、自分の経験や周りの方の状況を見ると、中小企業診断士試験の1次試験は合格していない状態で転職を検討(活動をする)することはあまりお奨めできません。
 理由は2つあります。
 1つは、中小企業診断士試験は、私個人的には、中小企業診断士試験は、あきらめなければ合格できる試験と思っておりますが、どうしても合わない方がいらっしゃいます。自分に合った試験かどうか確かめてから転職活動をしてもよいと思います。中小企業診断士1次試験合格は、自分に合った試験かどうかを確認する1つの指標になると思います。
 さらに、私の受験当時と違い1次試験は科目合格制度もあります。1年間、自分の中で一生懸命やって1科目も合格できないとなると、最終合格(2次試験)までかなりのハードルがあるかもしれません。
 もう1つは、一定程度の知識がついた状態でないと、転職に成功したとしても、中小企業診断士の試験勉強で得た知識がどの程度実務に生かせるかどうかの判断ができないからです。1次試験に合格(科目合格含む)していない状態は、広く浅い知識すら身に着けていない状況になります。その状態で実務を行ったとしても、試験で得た知識が役立っているのかどうかわかりづらい状況に思います。
 現実問題、中小企業診断士試験で得た知識は、網羅的な知識のため、お客様(中小企業)の課題を見出すために役立つことがあります(いわゆるあたりをつける)。ただし、その課題の深堀やその課題を解決するためには、網羅的な知識を堀しなくてはなりません。薄く広い知識も断片的にしかカバーできていないと実務的にはかなり厳しいかもしれません。
 中小企業診断士1次試験合格後転職活動を行うことを推奨しています(最近は1次試験の科目合格者も相談に乗っています)。弊社のエントリー資格も新卒・既卒を除き、中小企業診断士1次試験合格(科目合格は応相談)とさせていただいております。
 資格は最後は自分に帰属するものです。最初の一歩は自らの足で前にすすめてから転職活動を行うことも悪くないと思います。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。
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中小企業診断士の求人・転職情報(未経験)の探し方

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士を対象にした求人や転職情報(特に未経験者対象)を探すのはとても難しいです。

結論先行で申し上げると
中小企業診断士の求人・転職情報を効果的に探すためには、中小企業診断士 求人 未経験 や中小企業診断士 転職 未経験で検索し、1-2ページで検索をやめるのではなく10ページ(100位)ぐらいまで1つ1つチェックしていくことが大事です。

また、就職したい団体や事務所(中小企業支援機関等)が定まっていらっしゃる場合は、1年間継続して求人情報をチェックすることで、その期間が求人を出すタイミングが分かると思います。
少なくとも、定年退職者の補充のための求人は、各機関毎に大凡の時期は決まっていますので、チェックしておいてもよいかもしれません。
また、中小企業支援機関もよき人材(未経験でも受け入れてくれるところはあるかも知れません)を求めていますので、求人をしていなくてもいつ求人をする予定があるのか直接聞いてみてもいいかもしれません。

中小企業診断士として活躍するにはまずは積極性が大事です。私個人的には未経験でも積極性があれば何とかなると思っています。
中小企業の経営者は、リスクヘッジする方も多いですが、自分の思ったことを積極果敢にチャレンジする方も多いです。
私も、いろいろな経営者とお話をさせていただきますが、中小企業の経営者は本当に積極的で活動的な方が多いです。
我々もその伴走者として置いて行かれないように伴走しなくてはと思っています。
積極性はまず自分のことから。
自分の職場を決めるときにも皆様の積極性を活かして見つけ出すことが大事だと思います。

尚、現状でうまく中小企業診断士の求人(未経験)を押さえられているなと思うサイトは以下の2つです。参考にしていただけると幸いです。
 求人ボックスさん https://求人ボックス.com/
 Indeedさん https://jp.indeed.com/

中小企業診断士の求人・転職情報が見つけにくい理由を以下に示します。

1 中小企業診断士の本来業務を行う求人がコンサルタント等の求人に埋もれてしまっている

 弊社は2010年ごろから本格的に中小企業診断士を目指す方の求人を行っております。その当時は、中小企業診断士として就職や転職をしようと思ったとき、それを対象とした求人がほとんどなく、「中小企業診断士 求人 未経験」と検索すると弊社の求人が必ず10位以内に入っていましたが、現在では、中小企業診断士という資格保有者を対象とした求人が多く、同キーワードで検索しても私のブログ(http://g-keiei.com/blognishii/2014/11/post-87.html)がようやく21位になっている状況です。
(2018年1月追記、このブログを書き続けているおかげで、この記事が常に10位以内に入るようになりました)。
 さて、中小企業診断士の資格保有者を対象とした求人が増えている一方で、いわゆる中小企業診断士として就職や転職をしようと思ったときに探している未経験で受け入れてくれる就職・転職先自体が増えているかといえば少し事情が違うようです。
2017年5月7日にIndeedさんで中小企業診断士をキーワードに上位60位までの求人状況を分析した結果を以下に示します(未経験のキーワードでは検索していません)。

ここ数年で中小企業診断士という資格自体の知名度も上がり、中小企業診断士を推奨資格としていただいている求人が多くなっています。しかし、分析してみると「中小企業診断士」の業務ができる就職・転職先は60件中4件(弊社2件、中小企業支援機関2件)とまだ少ない状況です。
 4件中2件の中小企業支援機関は、実際に中小企業経営者を対象に業務を行っておりますので、中小企業診断士としての本来業務もできる就職・転職先といえます。しかも、未経験者が経験を積める仕事であるともいえます。ただし、中小企業診断士の仕事だけではなく、事務的な仕事もある(むしろそちらがメインになるかも知れません)と考えておいた方がよいと思います。
 4件中2件は弊社の正社員(未経験)とパートの求人(当然に未経験)ですので、7年経過しても、中小企業診断士事務所が中小企業診断士を目指す人を求めている件数はあまり増えていない(特に未経験)ことが推測されます。

2 中小企業診断士の本来業務を行う求人は、通年で掲載されていない。

  中小企業診断士の求人活動は、1次試験が終わってから活性化し、11月ごろになると鎮静化します。
  2017年8月14日にIndeedさんで求人情報を検索し、以下のように取りまとめました。
  中小企業支援機関の求人が5月7日の調査では2件でしたが、8月は5件に増加しています。
弊社の求人は前回と変わらず2件です(ということは未経験の方を対象としている求人は変わりません)
中小企業支援機関は、中小企業診断士の求人時期をよく理解されているのでしょう。
この試験が終了したタイミングで求人活動を活発化させています。
未経験の方で中小企業診断士資格を取得し、中小企業支援機関でその力を発揮したいそう思う方は、
毎年お盆休みに求人情報をチェックしてみてもいいかもしれません。
調査方法は前回と同様に、Indeedさんで中小企業診断士をキーワードに上位60位までの求人状況を調べました(8月の時点でも未経験で検索しましたがあまり適当な結果が得られませんでした)。

 
 一方で同様の調査を11月に行った結果を以下に示します。

税理士事務所に就職したいという方は、12月の合格発表以降に、税理士事務所の求人が増える傾向にありますので参考にしてください。

2017年12月12日現在 Indeed 中小企業診断士 上位60件のまとめ
コンサルタントの募集                   26
公認会計士・税理士事務所                 17
講師などの雇用ではなく委託の仕事             1
一般企業で中小企業診断士を推奨資格としているもの     9
中小企業支援機関                     4
迅技術経営                        3

2018年1月12日現在 Indeed 中小企業診断士 上位60件のまとめ
コンサルタントの募集                   32
公認会計士・税理士事務所                 4
講師などの雇用ではなく委託の仕事             2
一般企業で中小企業診断士を推奨資格としているもの     14
中小企業支援機関                     5
迅技術経営                        3
年明け前後にも中小企業支援機関の求人が増えていることがわかります。

尚、弊社の求人は通年で掲載しておりますのでご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
「迅技術経営 求人」のキーワードで検索お願いします。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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未経験者が中小企業診断士事務所に入る年齢(20代?30代?)

【2017年4月30日 作成】
【2024年1月15日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士としての経験がない方が、
求人情報を探していると不安に感じる事の1つが
「いつまでにその業界に入ればよいのか」です。

中小企業診断士を育成する民間企業は全国的に見てもほとんどなく、
ほとんどの方が未経験からスタートで、
身近に中小企業診断士がいないとあまり適切な答えが
返ってこないテーマかと思います。
このためこの質問は私もよく聞かれる質問の1つです。

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