働きながら週末に中小企業診断士の活動をしたい

中小企業診断士の西井克己です。

最近、中小企業診断士の資格を取って、週末に起業したいもしくは実務をやってみたいという相談を複数いただきました。

東京や大阪では、大塚商会さん(https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/keiei-shien/platform/consultant/)が実務を行う中小企業診断士を募集しています。実務ポイントも付くようです。

 私も、中小企業診断士の勉強を始めた時には、大阪有機化学工業という化学メーカーに勤めていましたので、診断士に合格した時は、合間の時間に何か資格を活用して貢献できればと考えたこともありました。

 一方で、現在中小企業診断士として中小企業の経営者の伴走車として支援を行っている立場としては、どれだけ知識や経験があったとしても週末だけ活動している診断士に経営者が依頼するかといえば少し違うような気がしています。
 その理由は、中小企業診断士は、経営者の伴走者ですので、診断士自身の能力も大事ですが、経営者との相性や信頼関係などソフトの部分がとても大事だからです。
経営者とサラリーマンの考え方は視点が異なることが多いため、その目線を合わせるのはご縁しかないかもしれません。
 例えば、中学や高校の同級生が経営している会社に週末を活用して支援することであればおそらくハードルは高くなく、むしろその経営者にとってはなんでも話せるまさしく伴走者となるでしょう。現在地元で働いていなくても、例えば四半期に一度面談し(正月、盆+2回)、それ以外は、チャットワークやスカイプなどWEB会議ツールを用いることで十分に支援できると思います。

 なかなか経営者の友達や同級生をもつ方も多くはないと思いますので、そんな方は大塚商会さんが実施されている経営支援サービスのように信頼関係は組織にそして自分は実務にという役割分担が必要かもしれませんね。

 ただし、現在企業内で働いており、中小企業支援と無関係の仕事をしている方にとっては、中小企業診断士の仕事を想像することすらできない。そんな方も少なくないと思います。
まずは中小企業支援の雰囲気がどんなものか知りたい。そんな思いに弊社(迅技術経営)としてもこたえていきたいと考えています。
具体的には、弊社のお客様に対しての支援をお手伝いいただくことを今年2018年からやってみたいと考えております。
弊社が実施することですので、石川県で実施することになりますが、北陸3県の企業内診断士の方や交通費を自己負担してもやってみたいという方は、ぜひ問い合わせフォームに「企業支援の詳細を知りたい」と問い合わせください。
現在の構想をお伝えします。
皆様のご応募をお待ちしています。

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中小企業診断士に登録して何か変わったことはありますか?

これから中小企業診断士になろうとしている方や勉強をしている方からよく受ける質問の中に、「中小企業診断士に登録してなにか変わったことはありますか?」というものがあります。

変わったことと変わらないこと双方があります。

〇変わらないこと
どんな資格でもそうですが、資格を取ったからといって何か本質的に変わることはありません。あくまで資格は、目的に近づくための道具にすぎません。
仕事に対する姿勢や哲学などは資格を取ったからと言って何も変わることはありませんでした。

〇変わったこと
・若干変わったこと
初対面の方の対応が若干変わった感じがします。
初めてお会いする方は、中小企業診断士になる前と比べ、少し話を聞いてくださっているように感じております。あくまで少しで、その話が的を外していると結局何の意味もありません。ただし、その少しのチャンスでも、20代や30代のころはとてもありがたく感じることが多かったです。
20代や30代のことはまず話を聞いていただけるようにどうすればよいのか、聞いてくださった後、行動していただくためにはどうすればよいのか試行錯誤していました。
その中で、中小企業診断士の資格はそれを前に進める有効な道具であり、とてもありがたく感じていました。

・大きく変わったこと
 中小企業診断士同士のネットワークが構築できました。これは、中小企業診断士にならなくてはできなかったことです。
 中小企業診断士も他の資格と同じく、いろいろな方がいらっしゃいます。その出会いの中で、同じ思いを持つ方と切磋琢磨できることはとてもありがたいです。
 中小企業診断士という資格は、なんとなく所属している組織が違えど、診断士という共通点があると最初の心のバリアが取り払われ、打ち解ける方とはすぐに打ち解けてしまう感じがします。
 私自身も、この資格がなくては、出会えなかった方と出会うことができ、自分の人生そのものを豊かにすることができました。この点は、中小企業診断士になって本当に良かったと思うことの1つです。

 中小企業診断士をはじめ、資格はあるべき姿に近づくための道具です。その道具をいかに使うかは、皆様の志にかかっています。
 道具を取得し、その道具を活用して、自分の人生をより豊かにしていきましょう。

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中小企業診断士事務所で修業したい

中小企業診断士の西井克己です。

最近シニア世代の方から弊社で修業したいという要望をいくつかいただいております。
弊社のことをインターネット等でお知りになり、弊社の士業を育てる活動に共感いただいた方が問い合わせいただいておりとてもありがたく感じております。
弊社に問い合わせいただきました方とは、必ず面談をさせていただいております。

その際にシニア世代の方から要望いただくのは、お金はいらないので修業させてほしいということです。とてもありがたい申し出なのですが、原則はお断りさせていただいております。
その最大のギャップは育成に要する期間です。

弊社は明るく誠実な人材を士業へと育てることを大切に考えております。その考えは経営理念にも示されています。
弊社の育成は、ご縁のあった方に必ず士業として活躍いただくために、スピードを重視しておらず、時間をかけてじっくり育成しております。
弊社にご入社いただいてから、お客様の主担当として問題なく対応できるようになるには最短5年、通常では7~10年ぐらい要すると考えております。
弊社にお声がけいただける方は、おおむね1~2年ぐらいで一定の修業が完成するとイメージされており、この時間的ギャップが大きいです。

最初の2年間は、かばん持ちを行い先輩士業に同行し、議事録を書いたり、お客様に提出する資料を整えたりします。お客様の前では、発言することも許されていません。会社としては、育成に特化した期間(1円も稼ぐことのない期間)ですし、育成される方にとっても、自分の思いを蓄積する期間です。この2年間は、決してお互いにとって楽な機関ではないのですが、その方が士業へと成長していくための大事な期間でありと痛感しております。
2年間のカバン持ちを経てかつ士業としての資格を保有していれば、少しずつ自分の仕事を増やしていくことになります。最初は、2年間のかばん持ちでついていた先輩士業が、同行します。この時は、補助者ではなく、自分が主体的に動くことになります。ただし、お客様との打ち合わせの後に、同行している先輩士業と議論を行うことで、自分だけではなく、その先輩士業の能力を含めた品質でお客様に提供していくことになります。
これを繰り返し、そして先輩士業の関与を徐々に少なくしていく。こんな育成を行っております。
団塊の世代の方に聞くと、新人時代はこのような育成を受けていたとおっしゃる方が多いので、その世代では当たり前のように行われていた育成方法と思いますが、現代においては、会社もそんな体力はなく、新人もそんな時間はかけていられないという双方のニーズがマッチして、この育成方法がとられなくなっているのではと思っております。
弊社は、独立前提での入社は認めておりません。いったん仲間として受け入れた場合は責任をもって活躍できる士業へと育成したいと思っているからです。このためには多くの時間と費用と先輩の思いが必要で、その恩を受けた方は、次世代に恩を送ってほしいと考えています。
 古風な考えかもしれませんが、この考え方は弊社の存在意義でもありますので愚直に守っていきたい。そう考えております。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士の魅力

中小企業診断士の仕事は、資格を持って活動している方には魅力がとてもわかりやすいものの、その活動をしていない方にとってはわかりにくい部分が多いかもしれません。この記事では、他資格との比較や実際に診断士として働いている視点から魅力を検討しています。

【2017年12月4日 作成】
【2024年2月5日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

今回は、「中小企業診断士の魅力」というテーマについて深掘りしていきたいと思います。

興味のある方は以下の記事もご覧ください。
中小企業診断士として長く活動する

〇税理士や社会保険労務士に比べ受験者数が減っていない

中小企業診断士は、税理士や社会保険労務士等他の士業とは違い、独占業務がありません。
それでも、近年は、他の士業と比べ、受験者数が減っていません。

税理士   社労士   診断士
平成24年度 48,123人   51,960人  17,168人
平成25年度 45,337人   49,292人  16,627人
平成26年度 41,031人   44,546人  16,224人
平成27年度 38,175人   40,712人  15,326人
平成28年度 35,589人   39,972人  16,024人
28年度/24年度 73.4%     76.9%   93.3%

中小企業診断士に魅力を感じて、受験をされた方が減っていないことは、資格を保有しているものとしてはとても有難いことです。

人それぞれ魅力に感じることは違うと思います。

 

〇中小企業診断士は本気になって仕事に取り組める

私自身は、中小企業診断士は常に本気になって仕事に取り組めることが魅力の1つだと思っています。
具体的には以下の3つがあります。

1 中小企業診断士は、仕事そのものが社会貢献につながる仕事
2 仕事をして、ありがとうと言ってもらえる仕事
3 自社の都合を考えることなく、お客様本位で進められる仕事
(セールスの仕事の場合、当社が利益を上げるとお客様の利益を阻害することもあるかも知れませんが、中小企業診断士の場合はお客様の繁栄なくして中小企業診断士の繁栄はありません。このため、お客様本位で仕事を進めることができます)。

この3点については、過去のブログ「中小企業診断士の仕事は楽しいですか?」に記載しております。

 

〇中小企業診断士はまだまだ足りない

また、近年、先輩中小企業診断士が活躍されていることもあり、中小企業の経営者が中小企業診断士に経営相談されるケースも少なくありません。
我々中小企業診断士にはじめてご相談いただく場合は、すでに顧問税理士さんや社会保険労務士さんに相談されて、あまり納得のいく回答を得ていない時に声がかかることが多いです。
その時には、経営者は、税務とか労務での部分最適化の回答ではなく、それらを包括した全体最適化の視点での助言を求めていることが多いです。

これこそ、広く、経営全体的な視点をもつ中小企業診断士が活躍できる場所ではないか?
個人的にはそう思っています。

これまでの事業を踏襲するだけではなく、経営革新などの新たな取り組みに挑戦する企業やこれまで、手を付けたくても手を付けられなかったが、いろいろな状況の変化があり手を付けざるを得なくなった企業が、中小企業診断士の支援を求めていただいていると思っています。

現状では、その支援を的確にできる中小企業診断士の、絶対数がまだまだ足りない状況です。

これから中小企業診断士を目指される方にとっては、需要が供給を上回っていることも中小企業診断士の魅力かもしれません(中小企業診断士となったからと言って支援ができるわけではありません。資格+人格+能力これが整って初めて的確な視点ができると思っています)。

2017/9/25付 日本経済新聞 朝
AI時代のサムライ業(奪われる定型業務)の記事にも有難いことに中小企業診断士はAIによる代替可能性が低いとなっております。
将来性があるという評価をいただいているそんな風にエールをいただいているようでとてもうれしく感じました。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名、診断士兼税理士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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また、弊社に興味を持っていただいた方は、こちらの採用ページもご覧ください。

中小企業診断士として働きたいけど就職先がありません。

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士として働きたいと思って、就職先を探してみたけど、実際に中小企業診断士の求人を出している事務所や会社がほとんどない。中小企業診断士として働きたいと思ったときに実は就職先がない。
中小企業診断士を取った方はどのように就職先を探しているのかわからない。

こんな質問を多く受けます。

私自身このブログにも書いている通り、
試験勉強を開始したときに、診断士の勉強が思いのほか面白く、中小企業診断士事務所の求人を探すも当時は全くないことに落胆した経験を持っています。
この就職先への思いが、弊社を創業した思いの1つになっております。
私が就職先を探していたのは2005年のときですから、その当時と比べて中小企業診断士の知名度も上がり少し中小企業診断士を対象とした求人(就職先)が増えていますので就職先は比較的見つけやすい状況です。
しかし、中小企業診断士事務所からの求人はまだまだ少ないようです
この記事は
1 Indeedで就職先を調査
2 個人的なおすすめの就職先は中小企業診断士事務所
3 金沢で10年間修業して地元に支店を出す制度有ります
の構成となっております。

宜しくお願い申し上げます。

1Indeedで就職先を調査
Indeedさんで中小企業診断士をキーワードに上位60件の就職先を調べてみました。
過去にも同様の就職先調査を行っておりますので、Indeedさんの検索結果をご覧になりたい方は以前のブログをクリックお願いします。

2017年11月20日現在 Indeed 中小企業診断士 上位60件のまとめ
コンサルタントの募集                   39
公認会計士・税理士事務所                 8
講師などの雇用ではなく委託の仕事             3
一般企業で中小企業診断士を推奨資格としているもの     6
中小企業支援機関                     1
迅技術経営                        3

中小企業診断士は経営コンサルタントの国家資格ですので、
「中小企業診断士」というキーワードで検索すると経営コンサルタント会社の求人が一番多いのは当然のことかもしれません。

経営コンサルタント会社の中で中小企業診断士が経営している就職先は、
Indeedさんが示す求人の中では、弊社を除いてありませんでした。

仕事をしてみるとわかるのですが、就職先がいわゆる経営コンサルタントである仕事と「中小企業診断士」の仕事は似て非なるものがあります。
これは、就職先の企業が大手企業をお客様にしているか中小企業をお客様にしているのかにも起因していると個人的には思っています。

各就職先(5つの分類)での詳細は、別の記事に記載しておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。
中小企業診断士の転職先を5つに分類してみました

2個人的なおすすめの就職先は中小企業診断士事務所
中小企業診断士として就職先を探している方で、地域や地元の中小企業の経営者を支援したい。そんな思いを持つ方であれば
個人的には、ぜひ「中小企業診断士事務所」に就職されることをおすすめしたいと思います。

就職先を見つけるのは大変、ましてやそこに就職するはなかなか簡単なことではありませんが、思いのある方が中小企業診断士事務所に就職し、活躍することで事務所が成長し、次の思いのある方を迎え入れることができる。そんなサイクルが生まれることで現状を少し変えることができる。
皆様もそのいいサイクルの輪に入ってみませんか?
弊社もそう信じて、毎日仕事をして、次の仲間を受け入れたい。そう思って頑張りたいと思います。

3 金沢で10年間修業して地元に支店を出す制度有ります
このブログを見て、私の地元に「迅技術経営」のような就職先(中小企業診断士事務所)がなくて困っていますという問い合わせや質問をいただいております。
中小企業診断士事務所に就職したいと思っても、やはり多くありません。
私が中小企業診断士事務所に就職したいと思ったときは「ゼロ」でしたが、それから15年程度経過し、
状況としては「ゼロ→イチ」になったのだと自分自身は理解しております。
中小企業診断士事務所を就職先として探しているけど地元にないという方に対して、わずかながらでも対応するため、
弊社では金沢で10年ぐらい修業した後、地元に戻って弊社の支店を出せる制度をつくっております。
地元に中小企業診断士事務所の就職先がないとお困りの方はご検討いただけると幸いです。

2018年8月8日追記
2018年7月7日にホテル日航金沢で第5回中小企業診断士シンポジウムが開催され、全国の中小企業診断士が金沢に集まりました。
その際に中小企業診断士の方とお会いし、対話させていただきました。
その会場の中で、対話させていただいた中小企業診断士の中で、少なくとも2名は、中小企業診断士になりたいという方を育てていきたいという意欲をお持ちで、そのうち1名は実際に中小企業診断士を目指している方を雇用している状況でした。
中小企業診断士事務所の求人(就職先)は、なかなか表には出てきていないですが、少しずつ中小企業診断士を育てる動きが広がっている。
そんな実感を持つことができました。

中小企業診断士事務所への就職を目指される皆様、ぜひ根気強く就職先(求人情報)を探されることをお勧めします。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士として必要な能力

中小企業診断士の西井克己です。

現在中小企業診断士の勉強をしているのですが、将来中小企業診断士として活躍するために身につけておいた方がよい能力がありますか?こんな質問をいただくことが少なくありません。

このブログで、いくつか関連する記事を書いておりますので参考としていただけると幸いです。

中小企業診断士に求められる資質
どんな人に中小企業診断士になってほしいですか?
中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫
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また、資格勉強中に並行して勉強したほうが良い資格も記載しました

将来中小企業診断士として活躍するためにどんな能力が必要か?
その問いに対しては、答えはないと答えています。

その理由は、経営は、答えがない世界です。そのため、その経営を支援する中小企業診断士も答えのない中進むことが多いです。

私は、経営で大切にされていることは、時代が変わっても同じと考えています。

江戸時代の石田梅岩が大切にしていたと思われること
経営の神様の松下幸之助さんが大切にしていたこと
社長の教祖といわれた一倉定さんが提唱されていたこと
時代や人は異なれど、大きい枠で考えると経営の本質は変化していないと思われます。

いつの時代も本質は変わっていない。
経営者の数だけ、本質を自分の中で理解して、消化して、実践する方法がある。
いわゆる頭じゃわかっていても、実践しないと意味がなさない。まさしく実学です。

その実学である経営を支援する中小企業診断士に必要な能力は、やはり中小企業診断士の数だけあると思います。

一つだけ言えることは、経営は、その瞬間を見るのではなく、
その人や企業そして地域の歴史や過去など背景を含めて判断する必要があるということです。

このため、中小企業診断士は、
現在だけではなく、過去や歴史的背景を勘案して、いろいろは助言診断をすることが求められていると思います。

これもどちらかというと当たり前のことなので、その当たり前をどのように実学(自分の血や肉にしていくのか)にしていくのか?
これは人によって正解が異なるのでは?と思っています。

答えなき道を、それを答えと信じて突き進んでいく。
経営者もそれを支援する中小企業診断士もその思いが大切なのではないでしょうか?

社会起業家を支援する中小企業診断士

中小企業診断士の西井克己です。

最近、パートアルバイトも通年採用としたこともあり、会社見学にお越しいただき、質問を受けることが多くなっています。

〇中小企業診断士ってどんな仕事をしているの?
パートとしての採用を目指す方からお伺いするのは
中小企業診断士はどんな仕事をしているのか?という質問です。

社会保険労務士や税理士と違い独占業務がないため、この仕事という共通項がないためか
中小企業診断士の仕事について調べてもなかなか腹落ちする答えが見つからないまま、会社案内当日を迎えた。
こんな状況の方から、中小企業診断士は実際にどんな仕事に従事しているのかという質問を多く受けます。

パートとしての採用を目指される方が、中小企業診断士がどのような仕事をしているのか知るために主にWEBで検索されてもなかなか明確な答えが見いだせないのと同様に、なかなかこれぞ中小企業診断士の仕事という定義がしづらいのが現状だと思います。

本ブログでも過去に中小企業診断士の仕事に関する記事を記載しておりますが、それでも明確になっているかといえば結局その人その人に応じた仕事をしていることを記事にしております。

中小企業診断士は実際にどのような仕事をされているのですか?
中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫

本ブログでもその人その人の仕事をできる限り伝えることで、中小企業診断士がどのような仕事をしているのか?それをつかむための一助となればと思って今回の記事も掲載します。

〇私自身は数年前から社会起業家の支援を行っております

きっかけは、金沢市の事業で社会起業家を支援する
ソーシャルビジネスの学校
のメンターとなったことです。

学生時代は、ボランティアサークルに所属し、ボランティア活動に従事したり、社会人になってからは献血など自分のできる範囲で自分の受けた恩を送る活動を行っておりました。
中小企業診断士の勉強を始めたときに診断士の勉強に集中し、他の活動をすべてやめてしまったこともあり、それ以降はあまり活動を行っていませんでした。しかし、数年前にご縁をいただき社会起業家の支援をしております。

社会起業家はいわゆるソーシャルビジネスを行っている方で、具体的には、社会の困りごとを解決しつつビジネスを行っている方です。
会社の様に雇用でつながっている関係ではなく、社会の困りごとを解決したいという思いでつながっていることがほとんどです。
しかし、その活動を継続するためには、当然に対価(特に人件費相当分)が発生する。
そうすると、やはりビジネスとして成り立たせる必要がある。このビジネスとして成り立たせるための支援を行っております。
支援をしていると、ソーシャルビジネスも通常のビジネスもやることの共通項はとても多く(ほとんどやることは同じ)、中小企業診断士としての知識経験を十分に生かせる世界であることが分かりました。また、社会起業家の方は熱い思いを持つ方が多く、支援をしているというよりこちらの方が学ばせていただいている。そんな状況になっています。
当たり前ですが、継続的な関係性を形成していくためには、一方だけが助けるという関係は難しいやっぱり双方向の関係性が必要と感じています。

中小企業診断士が当たり前のようにソーシャルビジネスの分野も支援している。そんな日が来ることを夢見て活動をしていきたいと思います。

平成30年11月13日追記
石川県のNPOバンクであるピースバンクいしかわの運営に携わることになり、10年ぶりに国家資格に挑戦(貸金業取扱主任者)したり、日本ファンドレイジング協会のファンドレイザーになるために研修を受けたり、地域の方の支援を少しだけさせていただいたりしています。念ずればかなう。そう思ってこの活動を続けていきたいと思います。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士で独立している方の割合は?

中小企業診断士の西井克己です。

よく、中小企業診断士の中で実務従事(独立)している方はどれだけいるのですか?
そんな質問を受けることがあります。

最新の統計データではありませんが、
2012年3月に開催されたちいさな企業未来会議第一回ワーキンググループの資料でそのデータが示されています。
そのデータによると
平成23年6月1日現在で、中小企業診断士の登録者数は、18,063人で、そのうちコンサルタント事務所(自営業者含む)が4,227人であることが分かります。
すなわち中小企業診断士の23%の方が、コンサルタントとして従事している結果となっています。
この23%という数字を多いと捉えるか少ないと捉えるか?
大半の方が少ないと捉えるのではないでしょうか?
その理由は、いくつかあると思いますが、登録するための費用が掛からないことが1つの要因と思われます。

中小企業診断士は、他の士業と違い中小企業庁が直接登録手続きを要するので
登録に係る費用を要しません。
中小企業診断協会に入会しても年会費数万円という価格のため、実務に従事せずに登録をしている方が多くいらっしゃいます。

参考
石川県行政書士会    入会金 25万円 年会費7.2万円
石川県社会保険労務士会 入会金 7万円  年会費8.4万円

ただし、中小企業診断士は5年ごとに資格の更新登録する必要があります。
資格を更新するためには、理論政策研修と呼ばれる座学の研修を5年間で計5回受講し、
さらに実際の企業の診断実績を30ポイント以上(1日=1ポイント)取得しなければなりません。
合格者が増えているにもかかわらず、登録者数が増加しないのはこの更新制度が要因と推測されます。
ただし、近年はかなりの勢いで増えているようです。

平成24年度 21,603名
平成25年度 21,837名
平成26年度 22,544名
平成27年度 23,145名(7月1日現在)
(「中小企業施策総覧」より)

中小企業診断士の資格を取られた方で、コンサルティングに従事されている方は、2割強というのが現状のようです。
ただし、登録する方も増えているので、その絶対数は増えているような状況です。

中小企業診断士の仕事は楽しいです。いろいろな方が、この仕事に従事いただくことで業界全体か活性化し、
中小企業を支援する中小企業診断士が活性化すれば、日本の中小企業が元気になる。そう信じています。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士の価値

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の価値はどのくらいですか?
と聞かれることは少なくありません。

多くの場合のその価値の定義は、他の資格と比べどうかという質問が多いです。

このテーマについては、このブログの中でもいくつかの記事で記載しておりますので参考にしていただけると幸いです。
中小企業診断士の仕事は楽しいですか?

中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫

これまでの記事でも記載しましたが、資格は目的ではなくあくまであるべき姿に近づくための手段です。
皆さんがどんなことをしたいのかそれによって、取得すべき資格が異なります。

中小企業診断士は、一般的に食えない資格と言われている資格に分類されることが多く、
行政書士、社会保険労務士と比べてどうかという議論が少なくありません。

私は、士業という資格は、あくまで、その人が何かを達成したいという思いを実現するための道具であると思っておりますので、どの資格に価値があるかはその人のやりたいこと次第であると思っております。

中小企業の経営全般を支援したい、労務管理面を支援したい、管理会計で企業を支援したいそのような思いが先にある。

労務管理を支援したい。活き活きと働く社員であふれる会社を1つでも多くしたいと思って社会保険労務士になる。

会社の根幹である会計を基に中小企業を支援したいと思って税理士や公認会計士になる。

中小企業の経営者と伴走しながら経営全般を支援したいと思って中小企業診断士になる。

いずれも正解です。

私が強く訴えたいことは、資格はその人次第でその価値は大きく変わるということです。

そのため、何となく不安だから資格を取ろうと思っていらっしゃる方にとっては、その時点ではどの資格も同じ価値かもしれません。

中小企業診断士の価値はどれだけあるのだろう?そんなことを思い浮かべている方は、中小企業診断士の勉強を始めてその資格自体に興味が出てきた方も少なくないでしょう。
そんなのときは、なぜ自分は中小企業診断士の勉強を始めたのかもう一度見つめなおしてみるとよいかもしれません。

その振り返りの中に、皆様にとっての中小企業診断士の価値を測る答えがあると私は信じています。
最初から目的をもって資格を目指している方だけが、生き残っている世界ではないと思います。
最初はなんとなく進んでいて、進みながらどこかの時点で自分が本当にやりたい目的が明確になった方もたくさんいらっしゃると思います。
開業後ずっとその目的がないまま進み続けることは本当に難しいそんな業界だと思っています。

資格を活かすも殺すもその人次第です。

是非、あるべき姿に近づけるための手段として、その資格の価値を最大限に活かしてください。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士の役割

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士はどんな役割をしているのか?

その質問の中には、いわゆる業務の部分とその業務の中での役割の部分と2つが含まれていることが多いです。
このため、論点を2つに分けて説明します。

まず業務ですが、
弊社の場合は、
中小企業支援団体から依頼をいただき、中小企業に専門家として派遣される公的支援業務と
顧問契約をいただいているお客様に定期訪問し、課題の進捗状況を確認する民間契約業務があります。

公的支援業務は、お客様の課題を広く浅く支援することが多いです。
(石川県には企業ドック制度http://www.kanazawa-cci.or.jp/service/consul/service03.html#01
 という専門家派遣制度があり、企業が抱えている課題を網羅的に診断する事業もあります)。

民間契約業務は、毎月訪問して企業支援することから、網羅的な支援というより個別具体的な課題を深堀して課題解決にあたることが多いです。
資金繰りや計画の達成度等の全般的なところから、原価管理制度の構築など、個別具体的な経営支援を行っております。

また、役割に関してですが、
共通しているのは、中小企業診断士の役割は、
お客様になりかわって課題を解決するのではなく、お客様と一緒に考えて、解決するように気付きを促したりその動きを支援するいわゆる伴走型支援であることです(主役はお客様であって中小企業診断士は黒子です)。
お客様の窓口になり、課題解決のハブ機能の役割を担うことも少なくありません。

具体的には、お客様の事業の課題を評価(いわゆる事業デューデリジェンス)し、中小企業診断士自らが課題解決の支援にあたるだけではなく、
その課題解決に応じた専門家(税理士先生や社会保険労務士先生や司法書士先生や行政書士先生や弁理士先生等)を紹介し、
その専門家と同席の上、全体的な支援の統括をすることもあります。
お客様は、全体的な視点での支援を求めていらっしゃることが多く、経営全般の知識を持つ中小企業診断士にご信頼をいただくことが少なくありません。

いろいろな表現で仕事をお伝えするのですがなかなか中小企業診断士の仕事は多岐にわたっています。
だからこそ中小企業診断士同士が、お互いの業務がかぶることなく切磋琢磨できる。それこそが中小企業診断士の良いところと思っています。

お客様と伴走しながら一緒に支援していくこれこそが中小企業診断士の役割ではないか?
その仮説をもって日々仕事(検証)をしております。

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中小企業診断士は食える資格(そんな時代ではありません)?

中小企業診断士の西井克己です。

この資格は食える資格、食えない資格といろいろ評価はあると思いますが、私自身は、食える食えないという評価と資格の有無は関係ないと思っています。

すなわち、これまで食えないという評価(自己評価も含む)であった人が、

資格を取ることでその評価に変化(食えない→食える)があることはあまりないのではないかと思っています。

 私は、士業という資格は、あくまで、その人が何かを達成したいという思いを実現するための道具であると思っております。

中小企業の経営全般を支援したい、労務管理面を支援したい、管理会計で企業を支援したいそのような思いが先にあり、

その思いを実現するための道具(手段)として資格はあるのではないかと思っております。

 いつも思うのですが、士業はありがたいことに自分だけで仕事が完結する数少ない仕事の1つです。しかし、士業になって開業したら明日からおねがいしますおねがいしますとお客様が来るわけでもありません(弁護士先生でもそれはありません)。
 士業になった食えるのか?という議論よりも、
 士業として生計を立てるためには、誰かから仕事をもらうという考え方から脱却し、積極的に自己実現を図る考え方に代わる必要があるという考え方を持っております。

 西井の士業としての思いは、2011年6月17日で行われたKCGの例会の講師に招かれた際にレジュメとしてまとめております。

 以下に転載します。

 ◆はじめに
 当社は平成18年に設立、今年で6期目になりました。当社は中小企業診断士として特別なノウハウを持っているわけではありません。当社は、当たり前のことを愚直にやってきていること、中小企業診断協会の諸先輩を始めとする人の縁に恵まれたことが、6期目を迎えることができた要因であると思っております。
 特に、中小企業診断協会石川県支部のプロコン育成講座や理事会にて、先輩診断士や同期診断士との交流を深められたことが現在の仕事にも良い影響が出ていると思っております。
 本日、若輩者である私に講演の機会をいただきましたことに感謝いたします。

・中小企業診断士を目指した理由
 大手化学メーカー勤務時代に研究部門から開発部門(研究テーマを開発する外回り部門)へ異動となり、研究以外の知識を習得したかったため。
 大学院の同期と将来的に起業することを決意しており、役割分担(同期:研究開発、西井:営業と総務)を行う必要があったため。

・実務前に考えていたことと現実とのギャップ
 □実務前
中小企業診断士を目指していたころは、上場企業のサラリーマンであったため、ある程度の方向性を示すことで、物事が動く状態でありました。このため、あるべき姿の方向性を見つけ出すことが重要な役割であると思っていました。
経営改善に関しても、苦しくなったことの要因を明らかにしていくことが最重要課題であると思っていました。
□現実 
キーワード 「段取り8分」
       「一緒に汗をかく」
中小企業は、大企業と違い事前情報がほとんどない状況でありました。このため、正確な情報を得ることから始める必要がありました。
特に私は、ノウハウや経験を持つわけではなかったため、中小企業経営者とお会いする前にできる限りの情報を得ることに注力しました。決算書やホームページによる情報収集は当然のこと、外部市場データも事前に準備しました。独立1年目は、準備段階で相当な時間をかけて面談に臨んでおりました。
中小企業経営者と面談するときは、当初はできる限り聞き手に回り、ある程度会話ができる雰囲気を作ることに注力しました。私は若手であったため、わからないことはそのままわからないと答えるようにしておりました。また、たとえ自分の得意な業界のお客様であっても、自分の知識や情報を先にお話しするのではなく、あくまで聞き手のスタンスを取っておりました。
お客様から正確な情報を提供していただくためには、こちらからもできる限り情報提供を行う必要があるため、お客様から頂いた決算書を同業他社の経営指標と比較し、その結果を説明することは、創業以来必ず行っております。
また、正確な情報把握のためには、ある程度のデータをお客様から提供いただく必要があります。しかし、小規模のお客様は、そのようなデータをお持ちでないことが多く、データをいただくのではなく、必 
要なデータをこちらで作成するなど、お客様とともに汗をかきながら仕事を行うことも少なくありません。
  このスタンスは、現在も続けているところですが、これだけでは中小企業診断士としてお客様を満足させることはできない現状でした。
  すなわち、自分の得意分野を持たなくてはさらなる顧客満足は勝ち取れないということでした。
開業前にいろいろな方からその指摘をいただいており、まったくその通りであると現在は思っております。
私自身開業以来お客様の業種にこだわることなくどんな分野でも受けてきました。結果として、開業4年目以降はある程度製造業のお客様が多くなる結果となりました。この理由は主に2つであると考えております。1つは、お客様が私を選んでいただく際に製造業出身という背景を勘案いただいたこと、もう1つは当社の佐々木が診断士登録を行い社内で役割分担を行ったことであります。

・中小企業診断士で食べていけるのか?
  開業前や中小企業診断士の取得を目指す方から多くいただく質問の1つです。
  私は常に「中小企業診断士で食べていけない人間はどんな資格を取っても食べていけない。」と答えております。平成22年度より、中小企業診断協会石川県支部の石川県士業団体連絡協議会担当理事を務めさせていただいている関係上、他士業の方と会話をする機会が増えましたが、いずれの士業も資格だけで食べている方は少ないように思います。資格は、あることをやりたいと思う目標(自己実現)に近づくための道具でしかないと思います。士業として生計を立てるためには、誰かから仕事をもらうという考え方から脱却し、積極的に自己実現を図る考え方に代わる必要があると思います。

・中小企業診断士として士業として大切にしていること
  これまでご縁のあった方から1つでも多くの満足を得て、中小企業診断士の知名度向上につなげていきたいと考えております。また、倫理観のない行動をとり中小企業診断士の価値をおとしめる行為は決してしないことを常に考えております。
  たった1人の中小企業診断士が倫理観のない行動やお客様の満足を得られなかった場合、10人の中小企業診断士がお客様の満足を得たとしてもそれを挽回することはできません。
  士業の中でもっとも大切にすることは倫理観であると思います。中小企業経営者から信頼を得た場合、士業として適切な行動をとることでわずかながらにでも利益は得られると思います。ある程度軌道に乗った士業は、倫理観を無視すれば、儲けることができるかもしれません。士業は、そのような状態になった時に、自分を律することができる人材でなければならないと思います。また、士業は先生や指導する立場ではなくむしろ「中小企業経営者から学ぶ立場」であることを常に肝に銘じております。

◆最後に
  本日、お話を聞いていただいた方の中から1人でも多くの方が中小企業診断士として活躍され、機会があれば、当社の士業と切磋琢磨できることを願っております。

転載終了

 資格は食えるようになる手段であることは間違いありません。あくまで目標に近づくための道具(手段)なので、資格を取ったからと言って食えるようになるわけではありません。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修行(10年ぐらい)して、故郷で支店を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士の資格を維持できない

苦労して中小企業診断士の資格を取得したけど、5年毎の更新に必要な要件を満たすことが難しく、維持できないかもしれない…そんなご相談を時々いただきます。診断士同士のネットワークを広げることで、そんな心配が軽減されるかもしれません。いいチャンスとして、診断士のネットワークを広げながら資格の維持を目指していきましょう。

【2017年8月21日 作成】
【2018年1月26日 更新】
【2024年1月30日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の資格を維持できないという相談をいただきます。

〇実務ポイントが確保できない

企業内診断士から、実務従事のポイントが確保できず、維持を断念し休止手続きをしようかどうか迷っている。
そんな相談が多いです。

サラリーマンをしていると、中小企業の経営者と知り合いになることは少ないと思います。
また、大きい企業に勤めている方であれば特にその機会は少ないかもしれません。

自分の周りに中小企業の経営者がおらず、診断先が少ない方にとっては、資格の維持要件の1つである、5年間で30ポイントは結構ハードルが高い状況です。

そんな方たちのために、各都道府県の中小企業診断士協会では、そんな方(資格を維持したいけど実務ポイントが足りない)診断実務従事への支援事業を行っていることが多いです。
まず実務ポイントが足りないと思っていらっしゃる場合は各都道府県の中小企業診断士協会に問い合わせることをおすすめします。

また、診断士協会以外においても、民間企業で資格を維持できる実務ポイントを付与する診断実務従事事業を行っている会社もあります。
「診断実務従事 中小企業診断士」で検索いただけると実施している企業が見つかると思います。

中小企業診断士協会や民間企業の診断実務従事事業ではない方法で実務従事(資格を維持)したいとお考えの方は、知り合いの中小企業診断士に相談してはいかがでしょうか?
(実務に従事している中小企業診断士であればその地域ならではのいろいろな手法を知っているかもしれません)

 

〇中小企業診断士の知り合いを増やす方法

でも・・・知り合いの中小企業診断士なんて少ないという方へ

1.各都道府県の中小企業診断士協会のイベントに参加

各都道府県の中小企業診断士協会の総会に参加したり、イベントに参加することで、中小企業診断士同士のネットワークを広げることができます。

 

2.中小企業診断士シンポジウムに参加

また、年に一度は全国の中小企業診断士が集まるイベントである「中小企業診断士シンポジウム」が開かれています。
来年(2018年7月7日)は、実は、私の地元の石川県で開催予定です。
https://ja-jp.facebook.com/wakatermc/
登録間もない方はもちろん、独立後10年以上の中堅も参加していますので、全国の中小企業診断士とのネットワークを形成したい方は、こちらもご活用ください。
(登録間もない方もいらっしゃいますので、資格を維持するためには何をすればよいのか?と悩んでいる方との情報交換もできるかも?)

 

3.中小企業診断士が集まるイベントに参加

地域によって多少違いはありますが、中小企業診断士が参加しているイベントは必ずあると思います。
石川県では、10士業*から構成する士業団体協議会が行列ができる無料相談会を
一年に一度開催しています。
その相談会に参加し、中小企業診断士と話してみたいというとあってくれると思います。
中小企業診断士に限らず、その資格を受験している方が来ることは全くないわけではありませんので思い切ってそんな手段を使うこともありかもしれません。
※10士業(中小企業診断士、税理士、不動産鑑定士、司法書士、土地家屋調査士、社会保険労務士、公認会計士、行政書士、弁理士、弁護士)

中小企業診断士の資格を維持できないという方、せっかく取った資格です。
いろいろな中小企業診断士との人間関係を形成してみませんか?
資格を維持するための手段(選択肢)が増えるだけではなく、いろいろな発見があるかも知れません。

あきらめずに何とか維持する方向で検討をしてみませんか?

2018年1月26日追記
中小企業支援の雰囲気がどんなものか知りたい。そんな思いに弊社(迅技術経営)としてもこたえていきたいと考えています。
具体的には、弊社のお客様に対しての支援をお手伝いいただくことを今年2018年からやってみたいと考えております。
弊社が実施することですので、石川県で実施することになりますが、北陸3県の企業内診断士の方や交通費を自己負担してもやってみたいという方は、ぜひ問い合わせフォームに「企業支援の詳細を知りたい」と問い合わせください。
現在の構想をお伝えします。
皆様のご応募をお待ちしています。

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【中小企業診断士のやりがい】

【2017年8月7日 投稿】
【2020年4月15日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

勉強をされている方から、どんな時にやりがいを感じますか?

と仕事のやりがいに関する質問をいただくことが多いです。

事実は、どんな人でも同じ事実ですが、その事実をどうとらえるか?
どう評価するのかというのは、その人が歩んできた人生に大きく左右されます。

ですから、感じるというのは、とても答えに窮することが多いです。

回答するときは、私の個人的な意見でという前置きをしたうえで回答します。

私が考える中小企業診断士の仕事のやりがいは以下の4点です。

“【中小企業診断士のやりがい】” の続きを読む

中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルの中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫?
という問いも中小企業診断士に興味のある方からよく伺う質問です。

このブログで以前記事として記載した
中小企業診断士で食べていけるのか?
にも類似するご質問です。

また、中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫ということについては、
2009年8月3日に旧ブログで
中小企業診断士を目指す方にというタイトルで当時の自分の思いを述べています。
リンクをクリックいただくとそれぞれの記事に飛びます。

2009年8月3日の記事を引用します。
引用開始
「中小企業診断士は税理士や社労士のように独占業務がなく
それを職業としても生活すらできない収入ではないか?」
中小企業診断士を目指す方であれば一度は考えたことがあると思います。

私は、これだけ独立士業が存在するなかでは独占業務があるなしにかかわらず、「士業だからある程度の収入を得る」ということは難しいと思います。
私見ですが、経営者やお客様にこの人だったら「ぜひ」雇いたいと思っていただくことが顧問契約のスタートである考えており、
その点では、通常働いていらっしゃる方の中には生活すらできない収入になる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、私は、日々お仕事を行なわせていただく中で、他士業よりも中小企業診断士こそ中小企業の経営を支援するに最適な資格であると感じることがあります。このことは、収入如何に関係なく、この職業をやっていて良かったと感じる所であります。(当然、ケースによっては中小企業診断士より他士業者の方が適している場合はあり、そのときは、他士業を紹介させていただいております。)

私自身、若輩者の診断士であり、経験も能力的にもまだまだの状況でありますが、なんとか周りの方や諸先輩方にご教授頂きながら仕事をしております。

中小企業診断士として中小企業を支援したいから資格を取ってその目標を実現したい。そんな方に中小企業診断士になっていただけるとうれしいと思います。
引用終了

また、2017年4月20日の中小企業診断士で食べていけるのか?
の記事からも引用します。

引用開始
私は常に「中小企業診断士で食べていけない人間はどんな資格を取っても食べていけない。」と答えております。
かつて、旧中小企業診断協会石川県支部の石川県士業団体連絡協議会担当理事を務めさせていただいたときに、
他士業の方と会話をする機会をいただきましたが、いずれの士業も資格だけで食べている方は少ないように思います。
資格は、あることをやりたいと思う目標(自己実現)に近づくための道具でしかないと思います。
士業として生計を立てるためには、誰かから仕事をもらうという考え方から脱却し、
積極的に自己実現を図る考え方に代わる必要があると思います。

中小企業診断士も国家資格の一つであり、自分のやりたいことに近づくための道具ではありますが、
仕事を進める上での本質は、国家資格者であろうがなかろうが、関係ないと思っております。
引用終了

双方を比較しても、結局同じことを言っていますね。
士業は、やりたいことに近づくための道具でしかありません。
それは、独占業務があろうがなかろうが関係のないことです。
独占業務があるからこの資格を目指すということがスタートであれば、資格は取れたとしても、
そこから自己実現のステージへ行くためにはとても険しい坂を上ることになると思います。

資格はあくまで、自分の思いを実現するための手段である。
これからもそうお伝えしていきたいと思います。

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中小企業診断士事務所

どうして中小企業診断士事務所の求人が少ないのですか?

【2017年6月26日 投稿】
【2020年5月22日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士事務所の求人がなぜ少ないのか?
むしろ探しても求人がない。

私も受験時代に中小企業診断士事務所の求人を探したときそう感じました。
私自身は、求人情報のサイトで中小企業診断士をキーワードに検索しても、検索サイトで「中小企業診断士 求人」と検索しても
実際は中小企業診断士の仕事をしないような求人情報ばかりであったことを覚えています。

もし中小企業診断士の転職先や求人をしている会社や公的機関をお探しの方は、こちらをクリックしてください。
中小企業診断士の転職先を5つの切り口で紹介しています
中小企業診断士の転職先を5つに分類してみました

中小企業診断士事務所の求人が少ない理由を知りたい方はこのまま読み進めていただけると幸いです。

“どうして中小企業診断士事務所の求人が少ないのですか?” の続きを読む

どのくらいの期間で中小企業診断士として一人前になれますか?

中小企業診断士の西井克己です。

どのくらいの期間で一人前になれますか?
この問いに対して明確な答えを持っておりませんので感覚的にお答えしたいと思います。

1 中小企業診断士もほかの仕事も同じ
中小企業診断士もやっぱりほかの仕事と同じで、
ある程度若い年齢で仕事を覚え、それから第一線で活躍し、後進を育成する。
それぞれが10年スパンと考えると、30代で仕事を覚え、40代で第一線、50代で後進の
育成となってしまうのではないか?
と思っています。
石の上にも3年と言いますが、3年間その仕事に対して、一生懸命取り組むことで、
中小企業診断士としての適性があるかどうかは、周りも自分も気づくことができると思います。
最低3年という期間は、やると決めたら一生懸命やることが大事かもしれません。

2 やっぱり十年はかかる
さて、どのくらいの期間で1人前になるのか?
1人前の定義によってなかなか難しいですが、1人の中小企業診断士として
ある程度の経験と知識を持ってお客様と向き合えると定義すると
10年ぐらいの期間であると思います。

5年では、まだ現場(実践)経験が足りず、どうしても理論先行になってしまいます。
この場合、論理的な思考のお客様に対しては、信頼を得ることができるのですが、
論理より感情を優先するお客様に対しては、信頼を得ることは困難です。
経験がないときは、どうしても現実よりも理論先行になってしまう傾向があります。

理論と実践のはざまで試行錯誤を繰り返した、自分自身の経験と実績によって
お客様と向き合えている。
私自身がおぼろげながらそう感じることができたのは、中小企業診断士の2回目の資格更新(10年)
の頃でした。
入社前は未経験であった方が中小企業診断士として成長している弊社社員を見ても、やはり10年という期間は必要なのかなという感触を持っております。

3 十年は長い?実はあっという間
中小企業診断士を受験されている方にとっては、10年という期間は長いと思うかもしれませんが、
その仕事に真摯に向き合うと正直あっという間です。
そのあっという間の時間でどれだけ自分やお客様とそして中小企業診断士という仕事に向き合うことがとても大切なように思います。

会社に長くお勤めになり、定年近くで独立される方がいらっしゃいます。当然に経験豊富な方たちばかりなのですが、
その経験だけでは、中小企業診断士として通用するものではなく、その経験に、中小企業診断士としての土台をもう一度作り直せる方がその経験を活かした素晴らしい中小企業診断士としてご活躍されている。そう思います。

どんな背景をお持ちの方でも一から取り組んで10年。そんな世界のような気がします。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士の人気や知名度は?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の人気や知名度はあるかという質問に対して、胸を張って「あります」といえない状況です。

10年前の比べると確実に人気や知名度は上がってきていますが、正直まだまだの状況です。

最近、中小企業診断士の人気や知名度が高まっており、2016年の日経ビジネスの調査では、サラリーマンが取得したい資格のランキング1位になっています。このように、徐々に知名度も人気も上がってきている中小企業診断士ですが、この資格、果たして一般社会ではどのくらい認知されているのでしょうか?

2016年の日経ビジネスの調査ではサラリーマンが取得したい資格のランキング1位
日本経済新聞社と就職・転職情報サービスの日経HRは共同で、ビジネスパーソンを対象に新たに取得したい資格(語学検定含む)を調査した結果では、中小企業診断士が1位のようです。

1位 中小企業診断士 16.0%
2位 TOEIC® テスト(C レベル、470~730点未満) 15.4%
3位 TOEIC® テスト(B レベル、730~860点未満) 14.8%
4位 TOEFL® テスト 14.0%
5位 宅地建物取引士 12.5%
6位 日商簿記検定2級 5.3%
7位 日商簿記検定3級 5.2%
8位 TOEIC® テスト(A レベル、860点以上) 4.9%
9位 TOEIC® テスト(D レベル以下、470点未満) 4.5%
10位 ビジネス実務法務検定® 準1級、2級 4.4%

私が実感として、中小企業診断士に対する人気や知名度が高いと感じるのは、
中小企業診断士を受験している方
その次に
金融機関や証券会社にお勤めの方
です。
残念ながら支援を受ける側(企業の社長や管理職)の人気や知名度はあまり高くありません。
支援を受ける側は、中小企業診断士としてではなく、コンサルタントとして認識されている方がほとんどです。

その前提条件を踏まえて、以下の通りまとめてみました。

1.昔よりは人気や認知度が上がっている
中小企業診断士は、上記のように「取りたい資格NO1」にもなっているくらいですから、最近ではずいぶん認知度が上がっています。
ベテランの中小企業診断士の方に話を伺っても、一昔前は、名刺に「中小企業診断士」と書いてあっても「それ何?」という顔をされることが多かったのですが、今は「難しい資格を取っていますね」と言ってくださることも増えていると言います。
一般の人でも、「中小企業診断士」という資格の名称を「聞いたことがある」ことが増えていて、「そんなものは聞いたことがない」と言われる機会は、確かに減っています。

2.商工会議所や商工会での評価が高い
中小企業診断士は、特に、商工会議所や商工会では、非常に重宝されます。
こうした機関は、経営コンサルタントに依頼して各種のセミナーなどを開催したり、企業に派遣したりしますが、そのとき、「資格がなくて実力のある人」よりも、「きちんと国家資格がある人」を優遇する傾向があります。そこで、難しい国家資格を取得している中小企業診断士に声をかけることが多いのです。商工会議所の担当者が中小企業診断士を知らないということはありませんし、中小企業診断士の資格があれば、無資格の経営コンサルタントよりも有利に仕事を回してもらうことができます。
こうした傾向は、都市部よりも地方の方が顕著です。地方部では、都市のように中小企業診断士がたくさんいませんし、いたとしても高齢であるケースも多く、なかなかフットワーク軽く活躍してくれる人が見つかりにくいからです。地方で中小企業診断士を開業すると、依頼が殺到してこなしきれないほどの業務を抱えることもあると言います。

3.民間では、まだまだ認知度が低い
これに対し、民間では、中小企業診断士の認知度は余り高くありません。
しかも、中小企業診断士は「中小企業」という名前に反して、中小企業での認知度が低いです。
大企業の場合には、中小企業診断士という資格自体は知られていることが多いです。ただ、そのおかげで特別信頼してもらえるということまでは期待しにくい状況です。中小企業診断士だからといって、特別扱いを受けたり、優遇してもらえたりすることもありません。

4.資格を持っている強みとは?
このように、中小企業診断士は、世間的に広く周知されているという状況には至っていないのですが、徐々に認知度が上がってきていますし、今後活躍が期待される資格です。
実際に、名刺やホームページなどにおいて、単に「経営コンサルタント」と表記するのと、「中小企業診断士」と表記するのとでは、見る人に与えるインパクトは異なるでしょうし、信頼も得やすいです。営業をするときにも、PR材料になりますし、商工会議所などでは重宝してもらえるので、役立ちます。

「誰にでも知られている」「大きな信頼を得られる」というと過大評価ですが、現状を正しく把握して上手に活かせば、資格取得後の仕事の獲得に大いに役立たせることができるでしょう。

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中小企業診断士事務所

どんな方がお客様になっていますか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士を目指す方が弊社に会社見学を目的に来られる際に必ず聞かれる質問の1つです。

中小企業診断士の数が少ないため、実際はどのような活動をしているのか見えにくいためでしょう。

この質問をいただくたびにもっと頑張らなくてはと思います。

中小企業診断士と経営コンサルタントの違いが分かりづらいですので、この質問につながるのかな?と個人的には推測しております。

経営コンサルタントの方は比較的規模の大きい企業をお客様になさっていること(支払い能力がある企業)が多いと思いますが、
中小企業診断士は、地域の中小企業の方がお客様になっています。
その理由は、零細企業は、ご自身の負担を少なく中小企業診断士を活用できる制度(例えばミラサポの専門家派遣事業)があるからです。
この制度を活用し、解決したい目的に応じて、専門分野別の中小企業診断士等に相談する事業者さんが多くいらっしゃいます。
いわゆる公的支援制度になります。
商工会議所さんや商工会さんの会員企業ですとエキスパートバンク制度や経営改善が必要な企業ですと経営安定特別相談(いわゆる商工調停士)等も活用できます。
公的支援になりますと、分野を問わずいろいろな企業とご縁をいただいています。
いわゆる専門店ではなく、地域の定食屋のような状況でなんでも対応しますといった状況です(地方の中小企業診断士はこのパターンが多いかもしれません)。

一方で、顧問契約の場合は、中小企業診断士が持っている得意分野に応じたお客様になっていることが多いです。
私の場合は製造業や建設業などブルーワーカー系で小売・サービスのお客様はほとんどいません。

顧問契約の場合は零細企業というより中小企業が多く、公的支援とは違い定食屋ではなく専門店として顧問契約をいただくことが多いです。

その理由は、公的支援は3回程度の派遣で終わることが多く、大きな課題を解決するというより、まさしく診断をすることが主要業務となりますが、
顧問契約の場合は、診断の上、事業者様と一緒に課題を解決することを行います。
このため、専門性が必要になります。
私が行っている製造業向けの支援は、製造現場に入ってストップウォッチを持って計測することをやっております。
ただし、やっていることは先進的なことかといえばそうではなく、
基礎的なこと(中小企業診断士の運営管理で勉強することがそのまま役に立つ)が多いです。
製造現場は、基礎馬鹿にせず、徹底することが大事なので、基礎力を高める支援を重点的に行っております。
基礎を徹底することは本当に難しい、でもやり切れば必ず成果として結びつきます。

中小企業診断士の専門性は多岐にわたるため、その方その方の背景に応じたお客様になってしまうのでは?と思います。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士にあってみたいです。どうすれば会えますか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の勉強をしていて、とても面白く感じた。
実際はどんな仕事をしているのか知ってみたい。
でも、周りに中小企業診断士はいないし、そもそも、どこにいけば中小企業診断士と会えるのだろう。
そう思っているうちに、受験日が近くなって、結局会えずじまい。
受験生時代にこんなことを思った方は少なくないのではないでしょうか?

中小企業診断士に会ってみたいという方は、
弊社にコンタクトを取っていただければ、必ず西井が対応しますのでご安心ください。
でも私がいるのは、北陸の金沢ですのでなかなか来るのは難しいですよね。
(出張の時に、大阪や東京でお会いするなどできる限り対応はしているのですが・・・)

そんな時は、
1 地元の中小企業診断協会に相談する
2 中小企業診断士が主宰する勉強会に行ってみる
3 中小企業診断士の無料相談会やイベントに行ってみる

というやり方もあると思います。
まず、地元の中小企業診断協会に相談するは
周りに中小企業診断士がいらっしゃらない場合は、有効な手段の1つです。
中小企業診断協会のHPに都道府県毎の連絡先が掲載されていますので
参考としてください。
http://www.j-smeca.jp/open/static/sibuindex.jsf

また、中小企業診断士が主宰する勉強会に行ってみることもいいと思います。
タキプロさんが積極的に活動している勉強会の1つです。
http://www.takipro.com/

3つ目の中小企業診断士の無料相談会に行ってみる
これは、ちょっとイレギュラーなやり方ですが、たまに無料相談会をやっていると
いらっしゃいます。
相談が忙しくない限り(ブースが埋まっていてしょうがない)対応することが多いと思われます。
中小企業診断士だけの無料相談会やイベントは少ないかもしれませんが、
共催(例えば士業団体の相談会:石川県では十士業 弁護士、弁理士、公認会計士、税理士、司法書士、土地家屋調査士、不動産鑑定士、社会保険労務士、行政書士、中小企業診断士の相談会を年に一度行っています)の相談会であれば、あるのではと思います。
粘り強く探すと見つかると思いますのでよろしくお願いします。

中小企業診断士の数自体は少なく(2万人超)、その中でも実務を行っている方は3-4割ですので、まだまだ身近な存在と言える数ではありません。
受験されている皆さんが、中小企業診断士になり、お一人お一人が、全力を尽くし、お客様にとって必要な存在になることで、少しずつ身近な存在に近づいていくと思います。中小企業診断士となって、ご自身のあるべき姿に近づいてみませんか?

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中小企業診断士事務所

どんな人に中小企業診断士になってほしいですか?

中小企業診断士の西井克己です。

どんな方に中小企業診断士になってほしいか?
人それぞれ価値観がありますので本当に答えづらい質問です。

中小企業診断士は、独占業務がなく、その人それぞれに合わせた得意分野で勝負できる資格です。
結構多様性を容認している資格なのではという風に個人的には思っています。

1 自分が掲げる目標を持っていてそれに近づくための手段として中小企業診断士を活用する方に診断士になってほしい
 どんな資格もそうですが、資格は目的ではなく、手段なので、
自分の目的を明確に持っていて、それに近づくために中小企業診断士という手段を活用できる方になってほしいです。

2 熱い思いがある人になってほしい
1つめ(中小企業診断士として中小企業を支援したいという熱い思い)を重視する理由は、
中小企業診断士は、独占業務はないとはいえ、通常の事業と比べると、仕事の機会もある方だと思います。
中小企業を支援したいという熱い思いがあれば、将来はわかりませんが、現在のところ食べることはできるそんな職業だと思います。
ただし、どんな資格もそうですが、資格を取ったからと言って、急に仕事ができるようになるわけでもありません。
サラリーマンをやっていて、この人は、仕事ができる人だと評価されている人が、資格を使って事業を行うとその事業のスピードが速まるというイメージで、
一緒に仕事をしていて、この人は、会社にいるからこそ食べることができているという評価の方は、資格を取ったとしても、おそらく士業として活躍するには
それ相応の行動・考え方の変化が必要と思われます。

3誠実で自己犠牲の精神がある方になってほしい
中小企業経営者から信頼を得た場合、中小企業診断士として適切な行動をとることでわずかながらにでも利益は得られると思います。
ある程度軌道に乗った中小企業診断士は、倫理観を無視すれば、儲けることができるかもしれません。
しかし、たった1人の中小企業診断士が倫理観のない行動やお客様の満足を得られなかった場合、10人の中小企業診断士がお客様の満足を得たとしてもそれを挽回することはできません。
このため、士業の中でもっとも大切にすることは倫理観であると、日々仕事をしていて痛感しているからです。
お客様も地域経済を支えている経営者ですので、この人は、自分のため(我欲)に生きていると思われたときには、多くの信頼を得るには至りません。
自分のためというより、世のため人のために仕事をしているそんな姿勢で仕事をすることが、経営者にとっても、中小企業診断士にとっても大事かなと思っています。
私が考える誠実で自己犠牲の精神がある方は、「アンパンマン」です。

これらの土台がしっかりしていれば、独占業務のない中小企業診断士ですのでいろいろな多様性が発揮できると思います。
現在、中小企業診断士を目指している方も是非資格を取るだけではなく、中小企業支援の現場で楽しく働きましょう。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士事務所