なぜ一人前になるまでの期間を10年にしているのか?

弊社では一人前になるまでの期間を「10年程度」としています。これについて、弊社に興味を持っていただいた方からから「長すぎないか?」との疑問をいただくことがあります。本記事では、この「一人前になるまでに10年程度」の中身についてご紹介しています。

こんにちは、中小企業診断士の小川です。

今年も中小企業診断士の二次試験がだんだんと近づいてきました。
残り2週間程度ではありますが、皆さんのご健闘を祈っております。

さて、いきなり手前味噌な話になるのですが、弊社では「士業育成システム™」と題して、未経験でも思いのある方に入社していただき、自らの思いや志を実現していただく環境を提供しています。
また、士業になった後も「支店制度」として、ご自身の故郷や思い入れのある土地でその力を発揮していただくことで、社内の次の人材だけでなくその地域にも恩送りしていただくことも目指しております。

私(小川)はかれこれ5年前以上前から、弊社の採用過程で一次面接を担当しているのですが、しばしば「入社してから一人前になるまでの期間を10年程度としているのはなぜですか?長過ぎませんか?」というお声をいただきます。

前置きが長くなってしまったのですが、今日はこの「10年という期間」について、私なりの考えをお伝えできればと思います。

1.士業育成システムについて

一人前の話をする前に、弊社の士業育成システムについてお話させていただきます(システムの詳細はこちらのリンクをご参照ください)。

最初にも記載したとおり、弊社では基本的に「経験はない/少ないが中小企業や地域を応援したいという強い思いがある」という方と一緒に働きたいと考えています。

つまり、経験が少ない方でも一人前の士業として活動できるよう共に育つということに取り組んでいます。このため、資格取得前の方に対しては、
・完全週休3日、試験前休暇(2~4週間)
・資格学校費用、受験費用の補助(20万円/年)
・勤務時間中も勉強可能
・かばん持ち制度(センパイ士業に同行して中小企業支援の現場を見ることができます)
といった仕組みを用意しています。
また、資格はあくまで思いを実現するための手段であるという考えから、大学院の費用補助や上司との個人面談などを通じて、資格取得後の支援も用意しています。

中小企業診断士の求人は以前と比べるとかなり多くなりましたが、依然としてその多くは資格と経験を持つ方を対象とするものが大半です。
弊社ではあえて思いにお互いが共感できるかを重視することで、お互いが切磋琢磨し尊重しあえる環境をつくっています。

 

2.士業資格を取得した後の流れ

次に、資格を取得した後の流れを見ていきたいと思います。
資格を取得したからといってすぐに1人で活動できるわけではありません。少しずついろいろな経験を積みながら、できることの幅を広げていきます。

人にもよりますが、資格を取得してから完全に1人で行動するようになるまでは、概ね3~5年かかっている人が多いです。

そうして「ひとり立ち」する中で、ご自身の志や仕事を通じて実現したいことについて改めて明確化していきます。
士業としての経験も増えていく中で、自分のやりたいことはなんだったか、解決したい課題はなんだったか。
ここが明確になり、その後のステップを決めるまでにまた3~5年かかることが多いです(小川はそうでした)。

先ほどもご紹介したとおり、この過程は1人で悩むのではなく、他の士業やメンバーが時に壁に、時に鏡になりながら考えを深めていきます。

小川の場合は、2013年のはじめに診断士に登録し、自分が決めた道に進むために大学院に進学したのが2021年、修了したのが2023年でした。
振り返ってみると最短ではなかったなと思いますが、やはり10年かかりました。

 

3.一人前の目安を「10年程度」としている理由

おわかりいただいたかと思いますが、10年かけたくてかけるわけではなく、結果として10年程度かかってしまう、という言い方がより近いのだと思います。
逆に、それだけの年月をかけて定めたご自身の道はそう簡単に変わることはないくらいに強固なものになっているかと思いますので、その段階になれば後進を育てたり、支店制度を活用して思い入れのある土地でがんばっていただいたり、という「恩を送る」側として活動していただくことになります。

 

4.おわりに

学生の方、すでに社会で活躍されている方、様々なハードルを抱える方、どのような属性の方であっても、「地域や地方、そこで活動されている方々のために、自身や資格の力を活用したい」という方と一緒に働くことができればと思っております。
石川県という地方の、しかも10人にも満たない会社に対してアクションを起こすことは勇気がいると思いますが、「小さな一歩」を踏み出してみませんか?
オンラインでも対面でも、弊社の士業と話すこともできますので、ぜひお問い合わせはこちらから、お待ちしております。

興味を持っていただいた方は、迅技術経営の採用ページもご覧ください。

また、弊社の採用については、以下の記事もご覧ください。
・どうして経歴や能力を重視しないのですか?
・「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み

中小企業診断士に求められる「資質」とは?

中小企業診断士に興味を持たれている方、勉強中の方から「診断士に必要な資質はなんですか?」と聞かれることがあります。様々な資質が求められる資格だとは思いますが、士業を育て恩送りを重要視する弊社として考える「求められる資質」について書いております。

【2024年9月4日 投稿】
【2024年10月18日 更新】

こんにちは。
未経験ではあるが中小企業の支援がしたい、中小企業支援を通じて地域活性化の役に立ちたい。
そんな思いを持つ方々に対して「士業育成システム」や「恩送り」といった「共育恩送」の考え方を通じて実現のお手伝いをしている迅技術経営の小川です。

前回の記事に引き続き、中小企業診断士の勉強をしている、もしくは興味がある方からたまに聞かれる質問について書いていきたいと思います。
今回は、「中小企業診断士に求められる『資質』とは?」というテーマです。

記事作成時には気づきませんでしたが、2017年に弊社代表の西井まったく同じタイトルで投稿しておりました。
よければそちらもご覧ください。

 

◯小川の考え

中小企業診断士に求められる資質、持っていたほうがいい資質は多岐に渡ると思いますが、個人的に最も大事だと思っているものの1つが「小さな一歩を踏み出す力」だと思っています。

前回の記事にも記載しましたが、お客様の問題解決をサポートするためには、
①お客様の現状や抱えている問題を把握して整理する
②専門的な知識を背景に適切な解決策を選択し提示する
③こちらで解決できる場合は解決する、お客様に動いていただかなくてはならない場合はそのサポートをして問題解決に導く
④同じような問題や派生的な問題が起きないような対策を先回りして講じる、発生してしまった新たな問題に対して早期に解決する

という流れが必要になります。この流れの中では、
・人に対して興味を持ち、理解・共感・寄り添おうとすること
・起きている事象に対して何度も「なぜ?」を繰り返して根源的な問題を把握すること
・今の支援のあり方に満足せず、常に新しい知識やトレンドを吸収しようとすること
・経営者の方々と深い信頼関係を築けるよう、士業としてだけでなく人間としても成長すること
といった姿勢が必要であり、いずれも「現状から一歩踏み出す」ことで得られるものであり、これを繰り返していくことが大事だからです。

逆に考えると、過去や今のあり方や自分のスタイルといった、いわば「守り」の要素が強くなると、お客様の課題解決に貢献できなくなるだけでなく、より深いレベルでの変化・変革に対する支援ができなくなる、とも考えられます。

 

◯迅技術経営での考え方

通常、中小企業診断士の資格を持つ方を募集している会社では、それまでの背景を重視するところが多いと思います。それは、その方が即戦力として活躍していただけるかをはかることができるからです。

弊社(迅技術経営)では、経験の有無は問いません。むしろ、経験はないものの自身や社会に対してあるべき姿、実現したい姿を定め、資格を活用しながらそこに近づいていきたいという思いを持つ方と、互いに育て合いながら働いていきたいと考えています。

このため、まだ資格を持っていないという方に対しては、資格学校や受験代の費用補助をしているほか、すでに士業として夢や志に向かって活動している人と日々を共にすることで、弊社としての士業のあり方を体感していただけます。
また、資格取得後も奨学金のような形で夢や志を実現するための費用補助をしております(弊社では私を含め、これまでに3名が入社後に大学院を修了しています)。
自分のルーツとなった場所で自分の力を還元したい、という気持ちがある方に対しては、一定期間(10年程度)金沢で過ごしていただいたうえで戻っていただく「支店制度」も設けています。

学生の方、すでに社会で活躍されている方、様々なハードルを抱える方、どのような属性の方であっても、「地域や地方、そこで活動されている方々のために、自身や資格の力を活用したい」という方と一緒に働くことができればと思っております。
地方の、しかも10人にも満たない会社に対してアクションを起こすことは勇気がいると思いますが、「小さな一歩」を踏み出してみませんか?
オンラインでも対面でも、弊社の士業と話すこともできますので、ぜひお問い合わせはこちらから、お待ちしております。

興味を持っていただいた方は、迅技術経営の採用ページもご覧ください。

思い?テクニック?

士業に必要なのは思いか?テクニックか?ーこれは誰もが考えたり直面したりするテーマだと思います。当然両方あるに越したことはないのですが、では経験やテクニックがない人は永遠に士業として活躍できないのか?この記事ではこの問いに対する弊社なりの考えを書いています。

【2024年8月2日 投稿】
【2024年9月4日 更新】

こんにちは。
未経験ではあるが中小企業の支援がしたい、中小企業支援を通じて地域活性化の役に立ちたい。
そんな思いを持つ方々に対して「士業育成システム」や「恩送り」といった「共育恩送」の考え方を通じて実現のお手伝いをしている迅技術経営の小川です。

突然ですが、弊社は通年で採用活動を行っております。

2024年、早いものでもう7ヶ月が経過してしまいましたが、今年も何人かの方とご縁をいただき、面接をいたしました。

弊社では、採用活動は「お互いを十分に知るための期間と機会」と捉えているため、面接ではこちらからの質問ばかりではなくお相手からも弊社に対する疑問をたくさんぶつけていただき、なるべくそれに答えるようにしています。

そのような面接の場で、明確に質問されたというわけではないのですが、認識の差を感じることがありましたので、今回はそれについて書いていきたいと思います。

それは、「士業として活動(活躍)するために必要なものはスキルやテクニックなのか?」、別の言い方をすれば、「思いや夢、志といったもので士業として活動していけるのか?」といったテーマです。

以前、「どうして経歴や能力を重視しないのか?」というテーマで記事を書きましたので、よければそちらもご参照ください。

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士業資格取得後のキャリア形成(社会保険労務士編)

弊社では「中小企業や地域の支援をしたいという思いはあるけど経験がない…」という方々に対して、思いや志を実現していただく環境を提供しています。今回は弊社の社会保険労務士が資格を取得するまでと取得してから現在に至るまでの変遷を紹介してくれましたので、皆さんにも共有したいと思います。

こんにちは。

未経験ではあるが中小企業の支援がしたい、中小企業支援を通じて地域活性化の役に立ちたい。
そんな思いを持つ方々に対して「士業育成システム」や「恩送り」といった「共育恩送」の考え方を通じて実現のお手伝いをしている迅技術経営の小川です。

このブログでは、「経験はないけれど中小企業や地域のためにこんなことがしたい!」という気持ちを持っていらっしゃる方々にめがけて、迅技術経営なりの視点から夢や志の実現の仕方を発信しています。
事例がたくさんあるわけではないので、社内から事例を1つでもご紹介できればと思い、以前「診断士資格取得後のキャリア形成(新卒診断士)」というタイトルで記事を書きました。
これは他でもない私(小川)自身が題材です。
他にも資格取得後のキャリア形成についても記事にしていますので、お時間があればご覧ください。

「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み(その1)
「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み(その2)

 

今回はその第2弾ということで、中小企業診断士ではありませんが、弊社の社会保険労務士の事例をご紹介します。

“士業資格取得後のキャリア形成(社会保険労務士編)” の続きを読む

中小企業診断士資格取得後のキャリア形成(新卒診断士)

一般的に30代以上で取得されることが多い中小企業診断士ですが、筆者は新卒で中小企業診断士の事務所に就職し、24歳で資格を取得しました。診断士として5年、6年と経験を積む中で、バックグラウンドを全く持たない診断士がどのようにキャリアを蓄積していったのか、また今後のキャリアをどのように考えているのかを記載しています。

【2020年7月18日 作成】
【2023年7月11日 更新】
【2024年5月29日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

以前この記事は中小企業診断士の資格を取得してから7年半の時点で作成しましたが、10年を超え、また記事作成から3年が経過したということで更新してみたいと思います。

 

また一次試験の日が近づいてきました。今年からは金沢でも受験が可能となり、
名古屋や大阪、東京まで出なくてよくなったので地元の受験者にとってはかなり楽になると思います。

一次試験は勉強時間と結果がある程度比例関係にあると思っております。
最後まで諦めず、1歩ずつでも着実に進んでいきましょう。

 

さて、多くの方は中小企業診断士という資格をご自身のキャリアの一環として捉えられていると思いますが、診断士として活動している身として、また資格を通じて夢を叶えることを応援する企業として、資格取得後のキャリアの状況について書いていきたいと思います。

(今日は私(森)の分ですが、シリーズ化して他の診断士についてもお話できればと思います)

“中小企業診断士資格取得後のキャリア形成(新卒診断士)” の続きを読む

若手(20代、30代)の中小企業診断士に需要はあるのか?

こんにちは。中小企業診断士の森です。

私は2013年2月に、当時25歳で中小企業診断士に登録しました。
現在(2019年9月)、私は31歳になり、中小企業診断士として7年目を迎えています。

J-Net21様が公表している「データでみる中小企業診断士2016版」
によると、
50代が最も多く29.1%、次に60代(25.6%)、40代(22.9%)と
続いており、40代~60代で全体の4分の3以上を占めていることがわかります。
30代以下では約10%、20代に至っては0.6%しかいません。

この結果は企業内診断士として活動されている方も含んだ統計ですので、
本当に中小企業診断士の業務を行っている方ではもう少し変わってくるかも
しれません。
しかし、中小企業診断士の世界では30代以下は少数派、という
全体的な傾向は変わらないのではと思います。

今回は、このようなかなり少数派の若手中小企業診断士の需要について、
実体験を基にお話していきたいと思います。
“若手(20代、30代)の中小企業診断士に需要はあるのか?” の続きを読む

中小企業診断士の未経験者採用を通じた3つの気づき

【2018年11月26日 投稿】
【2020年4月15日 更新】
【2023年4月17日 更新】
【2024年8月2日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

弊社は10年以上前から中小企業診断士を目指す方の未経験者採用を行っております。

1.これまでの採用実績

これまでの中小企業診断士を目指す方の未経験者採用の実績としては、

2008年採用20代中途
入社当時 未経験 中小企業診断士1次試験合格(現在中小企業診断士)
2010年採用20代中途
入社当時 未経験 中小企業診断士(寿退職、現在隣県で活動中)
2011年採用20代中途
入社当時 未経験 中小企業診断士1次試験合格(試験合格せず、弊社退職)
2012年採用20代新卒
入社当時 未経験 中小企業診断士1次試験合格(現在中小企業診断士)
2015年採用20代第二新卒
入社当時 未経験 中小企業診断士(2021年に税理士に合格し、弊社にて診断士・税理士として活動中)
2019年採用50代中途
入社当時 未経験 中小企業診断士(前職の経験を活かし、全国的に活動中)
となっております。

弊社は独立前提の採用しておらず、採用者6名の内、4名は弊社で中小企業診断士として活躍されている状況です。
退職された1名は、退職後中小企業支援機関に勤められ、もう1名は中小企業診断士になっていらっしゃらない方です。
これらの未経験者採用活動を行って気づいたことを以下の通りまとめました。

あくまで採用される側ではなく、採用する側からの視点ですので、採用する側からの視点を知りたい方はこのまま読み進めていただければと思います。

“中小企業診断士の未経験者採用を通じた3つの気づき” の続きを読む

なぜ中小企業診断士1次試験合格者を採用(求人)しているのですか?

弊社の求人は、経験や学歴は不問なのですが、中小企業診断士1次試験合格者を対象としております。なぜそのような枠を設けているのか、弊社に興味を持っていただいた方からご質問をいただくことが間々あります。今回は弊社の採用に関する条件とそこに込めた士業育成と地域への貢献・恩送りに対する思いを紹介しています。

【2017年11月13日 投稿】
【2023年8月3日 更新】
【2024年5月29日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

弊社の求人は、経験や学歴は不問なのですが、中小企業診断士1次試験合格者を対象としております。

最近は、新卒(既卒含む)は、中小企業診断士試験を一度受けていただくことに緩和し、中途採用はそのまま、中小企業診断士1次試験合格者をエントリー条件としております。

 

なぜ求人・採用のエントリー条件を中小企業診断士1次試験合格者に限っているのか?
求人・採用のエントリー条件を満たしていない方から質問を受けることがあります。

その時にはこのように回答させていだいています。

弊社は、ご入社いただいた方を対象に、士業育成システム(週4日勤務、資格学校の費用補助、士業のかばん持ち)で中小企業を支援したいという、

意欲のある方の資格取得及び士業として活躍すること

を支援しています。

弊社としては、この制度で士業になりたいという熱き想いのある方を最大限バックアップしていきたいと考えております。
しかし、士業への第一歩は、弊社が支援するのではなく、是非自らの意志と努力で踏み出してほしい。
そんな思いから求人・採用に係るエントリー条件(中小企業診断士一次試験合格)を設定しております。

 

中小企業の経営者は思いは持っていてもなかなかそれが実現できないことで悩んでいる方が多いです。

我々中小企業診断士も、中小企業診断士になって中小企業を支援したい。
そんな熱い思いを自らの力で実現することで、中小企業診断士になってから自信をもって中小企業経営者に助言・支援することができるのでないでしょうか?

きれいごとかもしれませんが、思いを持ち、自ら第一歩を踏み出すことができる。そんな仲間と一緒に仕事をしていきたい。

そう思っております。

新規の問合せ質問はこちらのお問い合わせページからお送りください
(フォームにリンクします)。

また、我々と一緒に士業として地域の成長と発展に貢献したいという思いに共感していただけるは、こちらの採用ページをご覧ください。

どのくらいの期間で中小企業診断士として一人前になれますか?

中小企業診断士の西井克己です。

どのくらいの期間で一人前になれますか?
この問いに対して明確な答えを持っておりませんので感覚的にお答えしたいと思います。

1 中小企業診断士もほかの仕事も同じ
中小企業診断士もやっぱりほかの仕事と同じで、
ある程度若い年齢で仕事を覚え、それから第一線で活躍し、後進を育成する。
それぞれが10年スパンと考えると、30代で仕事を覚え、40代で第一線、50代で後進の
育成となってしまうのではないか?
と思っています。
石の上にも3年と言いますが、3年間その仕事に対して、一生懸命取り組むことで、
中小企業診断士としての適性があるかどうかは、周りも自分も気づくことができると思います。
最低3年という期間は、やると決めたら一生懸命やることが大事かもしれません。

2 やっぱり十年はかかる
さて、どのくらいの期間で1人前になるのか?
1人前の定義によってなかなか難しいですが、1人の中小企業診断士として
ある程度の経験と知識を持ってお客様と向き合えると定義すると
10年ぐらいの期間であると思います。

5年では、まだ現場(実践)経験が足りず、どうしても理論先行になってしまいます。
この場合、論理的な思考のお客様に対しては、信頼を得ることができるのですが、
論理より感情を優先するお客様に対しては、信頼を得ることは困難です。
経験がないときは、どうしても現実よりも理論先行になってしまう傾向があります。

理論と実践のはざまで試行錯誤を繰り返した、自分自身の経験と実績によって
お客様と向き合えている。
私自身がおぼろげながらそう感じることができたのは、中小企業診断士の2回目の資格更新(10年)
の頃でした。
入社前は未経験であった方が中小企業診断士として成長している弊社社員を見ても、やはり10年という期間は必要なのかなという感触を持っております。

3 十年は長い?実はあっという間
中小企業診断士を受験されている方にとっては、10年という期間は長いと思うかもしれませんが、
その仕事に真摯に向き合うと正直あっという間です。
そのあっという間の時間でどれだけ自分やお客様とそして中小企業診断士という仕事に向き合うことがとても大切なように思います。

会社に長くお勤めになり、定年近くで独立される方がいらっしゃいます。当然に経験豊富な方たちばかりなのですが、
その経験だけでは、中小企業診断士として通用するものではなく、その経験に、中小企業診断士としての土台をもう一度作り直せる方がその経験を活かした素晴らしい中小企業診断士としてご活躍されている。そう思います。

どんな背景をお持ちの方でも一から取り組んで10年。そんな世界のような気がします。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士の試験勉強はどのくらい実務に役立ちますか

中小企業診断士の西井克己です。

試験勉強は、どれだけ実務に役立つのか?
むずかしい試験であればあるほど、自分の努力が役に立つものであってほしいと願い
受験生時代にこんなことを思った方は少なくないのではないでしょうか?

結論からするとほとんど役に立ちません。

ただし、中小企業診断士の2次試験の勉強は、いくつも結論先行型の文書を作成することになります。
個人的にはこれは役に立ちました。

中小企業診断士2次試験では、「文字数が制限されているなかで、伝えるべきことを過不足なく伝える」
この訓練を行います。

「文字数が制限されているなかで、伝えるべきことを過不足なく伝える」ことは
中小企業診断士にとって必要な能力の1つです。
実務を行うとそんな課題に直面するすることは少なくありません。
試験と違って、がちがちに文字数の制限がなされることはそれほど多くありませんが、
ある程度のボリュームでまとめる必要はあります。

具体的な事例として、
中小企業診断士は、投資案件の妥当性を診断する仕事があります。
その際には、
本件投資(○○)は、妥当であると診断する。
理由を以下に示す。
1  ・・・・・・
2  ・・・・・・
といった形から診断書がスタートします。

受験生の皆様いかがでしょうか?
皆様が、現在取り組まれている2次試験の記述方法と似ていませんか?

●●●と助言する。理由は、⓵××、⓶□□であるからです。
こんな形で回答を作っていらっしゃるのではないでしょうか?

まさしくこれが、結論先行型の文書構成であり、この訓練は、文書を書くときにも活用できますし、
自分の考えを論理的に相手に伝えるときにも役に立ちます。

2次試験以外では、1次試験で学ぶ運営管理のワークサンプリングやIE(インダストリアルエンジニアリング)は、製造業の現場改善で多用していますが、1次試験で勉強したものをさらに自分で掘り下げていかないとなかなか現場で活かせるレベルにまで到達しないのが現状です(これは、どんな資格試験にも言えることだと思いますが、試験で得た知識を使うのではなく、試験で得た知識をきっかけに、現場で掘り下げる。このことを繰り返すことでほんとの実学になると思います)。

私が合格したのは平成17年の試験でしたので、あまり参考にならないかもしれませんが、当時を振り返りつつ、現実を見つめなおしてみました。

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中小企業診断士事務所

どんな方がお客様になっていますか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士を目指す方が弊社に会社見学を目的に来られる際に必ず聞かれる質問の1つです。

中小企業診断士の数が少ないため、実際はどのような活動をしているのか見えにくいためでしょう。

この質問をいただくたびにもっと頑張らなくてはと思います。

中小企業診断士と経営コンサルタントの違いが分かりづらいですので、この質問につながるのかな?と個人的には推測しております。

経営コンサルタントの方は比較的規模の大きい企業をお客様になさっていること(支払い能力がある企業)が多いと思いますが、
中小企業診断士は、地域の中小企業の方がお客様になっています。
その理由は、零細企業は、ご自身の負担を少なく中小企業診断士を活用できる制度(例えばミラサポの専門家派遣事業)があるからです。
この制度を活用し、解決したい目的に応じて、専門分野別の中小企業診断士等に相談する事業者さんが多くいらっしゃいます。
いわゆる公的支援制度になります。
商工会議所さんや商工会さんの会員企業ですとエキスパートバンク制度や経営改善が必要な企業ですと経営安定特別相談(いわゆる商工調停士)等も活用できます。
公的支援になりますと、分野を問わずいろいろな企業とご縁をいただいています。
いわゆる専門店ではなく、地域の定食屋のような状況でなんでも対応しますといった状況です(地方の中小企業診断士はこのパターンが多いかもしれません)。

一方で、顧問契約の場合は、中小企業診断士が持っている得意分野に応じたお客様になっていることが多いです。
私の場合は製造業や建設業などブルーワーカー系で小売・サービスのお客様はほとんどいません。

顧問契約の場合は零細企業というより中小企業が多く、公的支援とは違い定食屋ではなく専門店として顧問契約をいただくことが多いです。

その理由は、公的支援は3回程度の派遣で終わることが多く、大きな課題を解決するというより、まさしく診断をすることが主要業務となりますが、
顧問契約の場合は、診断の上、事業者様と一緒に課題を解決することを行います。
このため、専門性が必要になります。
私が行っている製造業向けの支援は、製造現場に入ってストップウォッチを持って計測することをやっております。
ただし、やっていることは先進的なことかといえばそうではなく、
基礎的なこと(中小企業診断士の運営管理で勉強することがそのまま役に立つ)が多いです。
製造現場は、基礎馬鹿にせず、徹底することが大事なので、基礎力を高める支援を重点的に行っております。
基礎を徹底することは本当に難しい、でもやり切れば必ず成果として結びつきます。

中小企業診断士の専門性は多岐にわたるため、その方その方の背景に応じたお客様になってしまうのでは?と思います。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士にあってみたいです。どうすれば会えますか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の勉強をしていて、とても面白く感じた。
実際はどんな仕事をしているのか知ってみたい。
でも、周りに中小企業診断士はいないし、そもそも、どこにいけば中小企業診断士と会えるのだろう。
そう思っているうちに、受験日が近くなって、結局会えずじまい。
受験生時代にこんなことを思った方は少なくないのではないでしょうか?

中小企業診断士に会ってみたいという方は、
弊社にコンタクトを取っていただければ、必ず西井が対応しますのでご安心ください。
でも私がいるのは、北陸の金沢ですのでなかなか来るのは難しいですよね。
(出張の時に、大阪や東京でお会いするなどできる限り対応はしているのですが・・・)

そんな時は、
1 地元の中小企業診断協会に相談する
2 中小企業診断士が主宰する勉強会に行ってみる
3 中小企業診断士の無料相談会やイベントに行ってみる

というやり方もあると思います。
まず、地元の中小企業診断協会に相談するは
周りに中小企業診断士がいらっしゃらない場合は、有効な手段の1つです。
中小企業診断協会のHPに都道府県毎の連絡先が掲載されていますので
参考としてください。
http://www.j-smeca.jp/open/static/sibuindex.jsf

また、中小企業診断士が主宰する勉強会に行ってみることもいいと思います。
タキプロさんが積極的に活動している勉強会の1つです。
http://www.takipro.com/

3つ目の中小企業診断士の無料相談会に行ってみる
これは、ちょっとイレギュラーなやり方ですが、たまに無料相談会をやっていると
いらっしゃいます。
相談が忙しくない限り(ブースが埋まっていてしょうがない)対応することが多いと思われます。
中小企業診断士だけの無料相談会やイベントは少ないかもしれませんが、
共催(例えば士業団体の相談会:石川県では十士業 弁護士、弁理士、公認会計士、税理士、司法書士、土地家屋調査士、不動産鑑定士、社会保険労務士、行政書士、中小企業診断士の相談会を年に一度行っています)の相談会であれば、あるのではと思います。
粘り強く探すと見つかると思いますのでよろしくお願いします。

中小企業診断士の数自体は少なく(2万人超)、その中でも実務を行っている方は3-4割ですので、まだまだ身近な存在と言える数ではありません。
受験されている皆さんが、中小企業診断士になり、お一人お一人が、全力を尽くし、お客様にとって必要な存在になることで、少しずつ身近な存在に近づいていくと思います。中小企業診断士となって、ご自身のあるべき姿に近づいてみませんか?

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中小企業診断士事務所

どんな人に中小企業診断士になってほしいですか?

中小企業診断士の西井克己です。

どんな方に中小企業診断士になってほしいか?
人それぞれ価値観がありますので本当に答えづらい質問です。

中小企業診断士は、独占業務がなく、その人それぞれに合わせた得意分野で勝負できる資格です。
結構多様性を容認している資格なのではという風に個人的には思っています。

1 自分が掲げる目標を持っていてそれに近づくための手段として中小企業診断士を活用する方に診断士になってほしい
 どんな資格もそうですが、資格は目的ではなく、手段なので、
自分の目的を明確に持っていて、それに近づくために中小企業診断士という手段を活用できる方になってほしいです。

2 熱い思いがある人になってほしい
1つめ(中小企業診断士として中小企業を支援したいという熱い思い)を重視する理由は、
中小企業診断士は、独占業務はないとはいえ、通常の事業と比べると、仕事の機会もある方だと思います。
中小企業を支援したいという熱い思いがあれば、将来はわかりませんが、現在のところ食べることはできるそんな職業だと思います。
ただし、どんな資格もそうですが、資格を取ったからと言って、急に仕事ができるようになるわけでもありません。
サラリーマンをやっていて、この人は、仕事ができる人だと評価されている人が、資格を使って事業を行うとその事業のスピードが速まるというイメージで、
一緒に仕事をしていて、この人は、会社にいるからこそ食べることができているという評価の方は、資格を取ったとしても、おそらく士業として活躍するには
それ相応の行動・考え方の変化が必要と思われます。

3誠実で自己犠牲の精神がある方になってほしい
中小企業経営者から信頼を得た場合、中小企業診断士として適切な行動をとることでわずかながらにでも利益は得られると思います。
ある程度軌道に乗った中小企業診断士は、倫理観を無視すれば、儲けることができるかもしれません。
しかし、たった1人の中小企業診断士が倫理観のない行動やお客様の満足を得られなかった場合、10人の中小企業診断士がお客様の満足を得たとしてもそれを挽回することはできません。
このため、士業の中でもっとも大切にすることは倫理観であると、日々仕事をしていて痛感しているからです。
お客様も地域経済を支えている経営者ですので、この人は、自分のため(我欲)に生きていると思われたときには、多くの信頼を得るには至りません。
自分のためというより、世のため人のために仕事をしているそんな姿勢で仕事をすることが、経営者にとっても、中小企業診断士にとっても大事かなと思っています。
私が考える誠実で自己犠牲の精神がある方は、「アンパンマン」です。

これらの土台がしっかりしていれば、独占業務のない中小企業診断士ですのでいろいろな多様性が発揮できると思います。
現在、中小企業診断士を目指している方も是非資格を取るだけではなく、中小企業支援の現場で楽しく働きましょう。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士のデメリットは?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士になって悪かったこと(デメリット)はありますか?これもよくある質問です。

私は、中小企業診断士になる前も会計事務所系のコンサルタント会社で中小企業支援を行っておりましたので、その前後での自分が感じた変化について回答したいと思います。

中小企業診断士になってよかったことはたくさんあります。しかし、世の中は必ずメリットもあれば、デメリットもあります。

デメリットをあげると

1 発言の重さが全く違う

2 初めてのお客様にはある程度のフィルターをかけて見られること

となります。

1 発言の重さが全く違う

まず、発言の重さですが、自分が何気なく言った言葉が相手には重く感じたりすることは誰にでも経験があることと思います。

中小企業診断士だけではないですが、士業になると、一度発してしまうとその発言は取り戻せなくなります。
このことは、最初からわかってはいることなのですが、人間は痛い目に合わないとどうしても理解できない生き物なので、
私も、発言に気を付けなければいけないと痛感する出来事があってから、誤解を生む発言は慎むようにしております。

現在中小企業診断士を勉強されている方もかつて私が感じていたとおり、
登録以降は、発言は慎まなくてはと思っている方も多いと思います。
想像以上に重いと思っていただければと思います。

2 初めてのお客様にはある程度のフィルターをかけて見られる

これは私の悪いところと中小企業診断士という資格の相乗効果で当初私が一番悩んでいたことです。

メーカー勤務時代から、論理的に話す癖がついており、開発者同士であれば、その話し方や説明の仕方によって
初めてのお客様との最初の信頼関係を形成することができました。
しかし、研究や開発者同士ではよかった会話の方法が、
そうでない方にとっては、とっつきにくい印象を持たれることが少なくありませんでした。
最初から論理的にそして解決に向かって話をし、かつ中小企業診断士という資格を持っている。
お客様は、本当は言いたいことを我慢なさっていることも少なくなかったとも思います。
私はこれに気づくのにかなりの時間を要しました。

私が感じた悪かったことは、そもそも私が持っていた悪いところが中小企業診断士に登録されたことにより増幅されてしまったという事例が多いです。
このため、一般的ではないかもしれませんが、私のつたない経験が皆様に少しでもお役に立てればと思い記事にいたしました。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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資格勉強中どのようにモチベーションを維持しましたか?

中小企業診断士の西井克己です。

資格勉強をしているときに、模試等で自分の位置を確認できますが、努力してもそれが改善に向かっていかないときにモチベーションを維持するのは大変です。

中小企業診断士試験に合格するためには、1-3年の期間モチベーションを維持する必要があります。

モチベーションを維持するために、私自身行っていたことを以下に示します。

1スランプに陥ったときにすることを決めること
 仕事も忙しく、試験勉強も忙しい。長い試験勉強中に、スランプに陥ることがあるかも知れません。
 私の場合は、なぜ中小企業診断士になりたいかという思い紙に書き、スランプの際は、それを読み直すことで
 気持ちをリセットすることができました。
 なにか、スランプに陥ったときのルーティンを決めておくこともよいかもしれません。
 そのルーティンがいつも通りできるかできないかで客観的に自分の状態も知ることができます。

2なぜ自分が中小企業診断士を目指したのかもう一度考える(原点に立ち戻る)
 自分はなぜ中小企業診断士を目指したのか、中小企業診断士となってどんなことをしたいのか
 どんなあるべき姿を実現するために中小企業診断士になるという手段を使うのか?
 誰しも、目指した理由があるはずです。
 迷ったとき、苦しくなったときに、原点に戻ることも大事です。
 資格勉強中だけではなく、中小企業診断士となった今も原点に戻ることはとても大切です。
 実は私の原点に戻る方法は、中小企業診断士の勉強を毎日していたスターバックス(日本橋スルガビル店)
 に行って、当時のことをふりかえることです。
 東京に出張の際、時間があれば寄るようにしています。

3周りの応援していただける方のことを思う
 中小企業診断士試験に挑戦していることを宣言したり、公開していると、誰かが応援してくれています。
 家族はもちろん応援してくれていると思いますが、取引先の方や同僚や先輩など応援していただける方のことを思い、感謝すること。
 そしてその思いにこたえたいと思うことで自らの気持ちを上げていく。
 試験勉強は結局のところ、自分との闘いですが、自分のためだけではなく期待いただける方のことを思うことも大切だと思います。
 

  中小企業診断士試験は、受験資格もありません。皆さん受験できる試験です。
  モチベーションを維持し続けられれば必ず受かる試験です。頑張りましょう。

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中小企業診断士のメリットは?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士のメリットは?と問われれば
良かったこと(メリット)はたくさんありますと答えます。
私は中小企業診断士となったことで人生が変わったと思っています。
メリットの具体例をあげればきりがありませんが、
あえてメリットを3つに絞ってお伝えします。

メリット1自分のあるべき姿に近づけた

メリット2よき仲間と巡り会えた

メリット3よきお客様とのご縁をいただいた

メリット1  自分のあるべき姿に近づけた
資格はあくまで目的ではなく、目的に近づくための手段でしかありません。
私が考えるあるべき姿は、創業10年のときにいったん取りまとめております(知的資産経営報告書に記載)ので以下に転載したいと思います。

引用開始
さて、私が弊社を創業して10年が経過しました。創業以来多くの方に支えられ、今日まで会社を継続することができました。「中小企業診断士を志す思いが強ければ、実務経験なんか関係ない何とか仕事はやっていける。」自分自身がそう思ったように、現在士業を目指している方の中でそんな思いをお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。私はそんな思いが先行しすぎて独立したのですが、現実は、やはり資格を取っただけでは何の役にも立たず、実務経験がないものは、歯が立たない業界でありました。幸いにして私は、中小企業支援機関の職員の皆様に支えられ、少しずつ仕事を覚えながら実務経験を積むことができました。本当に運と人のご縁に恵まれていたと思っております。
 私は、士業という仕事は、地域経済の源である中小企業を支えるとても大事な仕事であること、そしてやればやるほど奥深く、答えのない仕事であることを感じております。
 しかし、ご存知のように、士業は、資格制度やその仕事の性質上なりたいと思った方全員が「できる仕事」ではありません。だからこそ、そのスタートラインに立った人材は、その仕事を行えることに感謝し、全力でその仕事に当たることはもちろん、先達は、その人材が1人前になる支援(手とり足取り教えるのではなく、1人前になろうとする人が悩んだ時に考え方を変えるためのヒントを与えるようなイメージです)をすることが大切と考えております。そして1人前になった人材が、独立するのではなくあえて組織内にとどまり、次のスタートラインに立つ人材を育てる。そんな思いをもつ人材が集う組織があれば、どんなに素晴らしいことでしょう。
引用終了

私はこの思いで事業を続けており、弊社は現在、中小企業診断士4名、社会保険労務士1名の事務所となっております。
私が中小企業診断士にならなければ事業のスタートラインにすら立っていない状況であり、私にとってのメリットの1つであると言えます。

メリット2  よき仲間と巡り会えた
これは、メリット1にも共通することですが、社内の仲間に関しては、本当に恵まれまております。
私の強い思いを受け止めてくれる仲間がいたからこそ、当社は現在組織として存在することができています。
どんな会社もそうですが、経営者の思いも大事ですが、それを受け止めて自分なりに解釈して行動する人材がいなくては組織としてまとまることはできません。
また、中小企業診断士という立場では、社内もそうですが、社外の中小企業診断士の方とご縁をいただいたことも大きなメリットと言えます。
特に、東京の大幸経営の大石幸紀先生(http://dai-kei.com/)と、大阪のそだてるの小畑秀之先生(http://www.sodateru.co.jp/)との出会いは、中小企業診断士としても、小規模零細企業の経営者としても貴重な出会いであり、自分の人生を豊かにしてくれています。
この2社とは、いまでは、年に一度共同で勉強会を開催するようになっており、お互いの社員も含めて切磋琢磨する関係性となっています。
共同勉強会の様子

メリット3  よきお客様とのご縁をいただいた
中小企業診断士は、お客様の成長とともに自分も成長できるとってもいい仕事です。
お客様とともに成長するためには、中小企業診断士としての能力も大切ですがそれ以上に、お客様との相性が大事です。
どんなに得意分野がマッチングしていても、相性がマッチしてなければほとんどうまくいきません。
中小企業診断士として本当にともに成長できる会社と巡り会う確率は低く、また巡り合ったとしても、本気で取り組める会社は数に限りがあります。
私自身、創業近くにそんな会社様とのご縁をいただき、今でも毎月訪問させていただき、ともに成長できていると実感しております。こんな思いができるのも中小企業診断士になったからだと感じています。

いずれのメリットも私が感じているものです。人それぞれのメリット、デメリットがあると思いますので、参考としていただけると幸いです。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士を目指した理由

中小企業診断士西井克己です。

このごろなぜ中小企業診断士を目指したの?とよく聞かれます。

今考えるとたわいもないがその当時(受験時代)はいろいろと
悩んでいたと思います。

受験時代はとにかく中小企業診断士になりたいという思いが先行していましたが、

今の様に、自分が中小企業診断士としてやるべきことを明確に持ってそれに向かって突き進むイメージはあまりありませんでしたが、その時も、なんとなく中小企業診断士になってこんなことをしたいという思いは
あったような気がします。
そのことが勉強の意欲維持につながったと思います。

今中小企業診断士の勉強をされている方も、明確にこうなりたい、こうあるべきというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますがなんとなくという方も少なくないと思います。
実際に実務を行わないともやもやしたイメージがすっきり明確になることは少ないと思います。
しかし、もやもやとしていても、あるべき姿のイメージだけは自分で保有しておく必要があるのでは?と思います。

なぜならば、このページにもいくつか書きましたが、資格取得はスタートであり決してゴールではありません。
中小企業診断士の資格は、中小企業を支援するための1つの入り口であり手段であるのにすぎません。

資格取得後何をしたいのか?その思いが強いほど士業としての
伸び方が違うように思います。

私は中小企業診断士となって12年目、日々お客様や仲間に支えられて何とか
仕事を行っております。
お客様や仲間において行かれないように強い思いをを持って仕事をしていきたいと思います。

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どんな方が中小企業診断士として活躍していますか?

中小企業診断士の西井克己です。

どんな方が中小企業診断士として活躍しているか?
中小企業診断協会の統計データがあれば、データとして回答できるのですが、
中小企業診断士として業を営んでいる方の背景の統計データはないようです。

何とか傾向をつかみたいと思い、
中小企業診断協会の2016年の中小企業診断士2次試験合格者の統計資料と
J-NET21のデータで見る中小企業診断士2016年版を比較してみました。
そのデータを以下に示します。
中小企業診断士プロコン年齢傾向

このデータを見ると、2016年の中小企業診断士2次試験合格者は、30代が最も多く、民間企業勤務者が多い状況です。
一方で、データで見る中小企業診断士2016年度版を見ると、50代が最も多く、民間企業勤務者に次いでプロコン経営が多い状況となっています。

 合格者は30代が多いのですが、実際に中小企業診断士として活躍している方を中心に統計を取ると、50代の方が多いこんな傾向が出ているのかもしれません。

 確かに、私の周りでも、20代で中小企業診断士として活躍している方はほとんどなく(石川県内では20代は弊社社員しかいない)、30代がわずか、40代がようやく少し、50-60代が大半という状況です。

 ただし、平成14年度から中小企業診断士受験者数が1万2千人を超え、平成22年度はピークとなる2万2千人となっています。
それと同じように、平成14年度から受験当時は30代であった方が、現在は10年以上のキャリアを持つプロの中小企業診断士として、活躍されている方がいらっしゃいます。
私が2017年5月現在で41歳ということもあってか、10年程度のキャリアを持つ40代の中小企業診断士と意見交換をする機会が多くなっております。

 私の周りにいる方に限定して言えば、
新卒で中小企業に就職されている方は少なく、新卒で大手企業に就職し程度の実績を積んだ後、30歳代半ばまでにプロの中小企業診断士としてスタートをしている。
そんな方が多い感じがいたします。

 それまでは、中小企業診断士として登録しても企業内にとどまっていた方が、いろいろな社会情勢やそれぞれ個々の事情もあり、中小企業診断士としての職業人生をスタートし、その方が実際にプロとして継続的に活躍する。その先輩診断士の姿を見て、話を聞いて、独立する方が少しずつ増えてきた。
個人的にはそんな良い連鎖で少しずつ30代や40代の中小企業診断士が増えてきた感じを持っております。

 ただし、ここ4年ぐらいは動きが止まり、徐々にプロの中小企業診断士になる30代の方が少なくなってきているように感じております。全体的に若者の安定傾向が強くなっておりますので、中小企業診断士もその影響を受けているかもしれません(受験者数が平成22年をピークに減少しているのも少なからずその影響を受けている)。

 私個人的には、いろいろな背景を持った方が、中小企業診断士として中小企業を支援してほしい。活躍の場はたくさんあると思っています。
 もし、周りに中小企業診断士の方がいればその方たちと意見交換してみてください。きっといろいろな気づきがあると思いますよ。

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中小企業診断士の求人・転職情報(未経験)の探し方

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士を対象にした求人や転職情報(特に未経験者対象)を探すのはとても難しいです。

結論先行で申し上げると
中小企業診断士の求人・転職情報を効果的に探すためには、中小企業診断士 求人 未経験 や中小企業診断士 転職 未経験で検索し、1-2ページで検索をやめるのではなく10ページ(100位)ぐらいまで1つ1つチェックしていくことが大事です。

また、就職したい団体や事務所(中小企業支援機関等)が定まっていらっしゃる場合は、1年間継続して求人情報をチェックすることで、その期間が求人を出すタイミングが分かると思います。
少なくとも、定年退職者の補充のための求人は、各機関毎に大凡の時期は決まっていますので、チェックしておいてもよいかもしれません。
また、中小企業支援機関もよき人材(未経験でも受け入れてくれるところはあるかも知れません)を求めていますので、求人をしていなくてもいつ求人をする予定があるのか直接聞いてみてもいいかもしれません。

中小企業診断士として活躍するにはまずは積極性が大事です。私個人的には未経験でも積極性があれば何とかなると思っています。
中小企業の経営者は、リスクヘッジする方も多いですが、自分の思ったことを積極果敢にチャレンジする方も多いです。
私も、いろいろな経営者とお話をさせていただきますが、中小企業の経営者は本当に積極的で活動的な方が多いです。
我々もその伴走者として置いて行かれないように伴走しなくてはと思っています。
積極性はまず自分のことから。
自分の職場を決めるときにも皆様の積極性を活かして見つけ出すことが大事だと思います。

尚、現状でうまく中小企業診断士の求人(未経験)を押さえられているなと思うサイトは以下の2つです。参考にしていただけると幸いです。
 求人ボックスさん https://求人ボックス.com/
 Indeedさん https://jp.indeed.com/

中小企業診断士の求人・転職情報が見つけにくい理由を以下に示します。

1 中小企業診断士の本来業務を行う求人がコンサルタント等の求人に埋もれてしまっている

 弊社は2010年ごろから本格的に中小企業診断士を目指す方の求人を行っております。その当時は、中小企業診断士として就職や転職をしようと思ったとき、それを対象とした求人がほとんどなく、「中小企業診断士 求人 未経験」と検索すると弊社の求人が必ず10位以内に入っていましたが、現在では、中小企業診断士という資格保有者を対象とした求人が多く、同キーワードで検索しても私のブログ(http://g-keiei.com/blognishii/2014/11/post-87.html)がようやく21位になっている状況です。
(2018年1月追記、このブログを書き続けているおかげで、この記事が常に10位以内に入るようになりました)。
 さて、中小企業診断士の資格保有者を対象とした求人が増えている一方で、いわゆる中小企業診断士として就職や転職をしようと思ったときに探している未経験で受け入れてくれる就職・転職先自体が増えているかといえば少し事情が違うようです。
2017年5月7日にIndeedさんで中小企業診断士をキーワードに上位60位までの求人状況を分析した結果を以下に示します(未経験のキーワードでは検索していません)。

ここ数年で中小企業診断士という資格自体の知名度も上がり、中小企業診断士を推奨資格としていただいている求人が多くなっています。しかし、分析してみると「中小企業診断士」の業務ができる就職・転職先は60件中4件(弊社2件、中小企業支援機関2件)とまだ少ない状況です。
 4件中2件の中小企業支援機関は、実際に中小企業経営者を対象に業務を行っておりますので、中小企業診断士としての本来業務もできる就職・転職先といえます。しかも、未経験者が経験を積める仕事であるともいえます。ただし、中小企業診断士の仕事だけではなく、事務的な仕事もある(むしろそちらがメインになるかも知れません)と考えておいた方がよいと思います。
 4件中2件は弊社の正社員(未経験)とパートの求人(当然に未経験)ですので、7年経過しても、中小企業診断士事務所が中小企業診断士を目指す人を求めている件数はあまり増えていない(特に未経験)ことが推測されます。

2 中小企業診断士の本来業務を行う求人は、通年で掲載されていない。

  中小企業診断士の求人活動は、1次試験が終わってから活性化し、11月ごろになると鎮静化します。
  2017年8月14日にIndeedさんで求人情報を検索し、以下のように取りまとめました。
  中小企業支援機関の求人が5月7日の調査では2件でしたが、8月は5件に増加しています。
弊社の求人は前回と変わらず2件です(ということは未経験の方を対象としている求人は変わりません)
中小企業支援機関は、中小企業診断士の求人時期をよく理解されているのでしょう。
この試験が終了したタイミングで求人活動を活発化させています。
未経験の方で中小企業診断士資格を取得し、中小企業支援機関でその力を発揮したいそう思う方は、
毎年お盆休みに求人情報をチェックしてみてもいいかもしれません。
調査方法は前回と同様に、Indeedさんで中小企業診断士をキーワードに上位60位までの求人状況を調べました(8月の時点でも未経験で検索しましたがあまり適当な結果が得られませんでした)。

 
 一方で同様の調査を11月に行った結果を以下に示します。

税理士事務所に就職したいという方は、12月の合格発表以降に、税理士事務所の求人が増える傾向にありますので参考にしてください。

2017年12月12日現在 Indeed 中小企業診断士 上位60件のまとめ
コンサルタントの募集                   26
公認会計士・税理士事務所                 17
講師などの雇用ではなく委託の仕事             1
一般企業で中小企業診断士を推奨資格としているもの     9
中小企業支援機関                     4
迅技術経営                        3

2018年1月12日現在 Indeed 中小企業診断士 上位60件のまとめ
コンサルタントの募集                   32
公認会計士・税理士事務所                 4
講師などの雇用ではなく委託の仕事             2
一般企業で中小企業診断士を推奨資格としているもの     14
中小企業支援機関                     5
迅技術経営                        3
年明け前後にも中小企業支援機関の求人が増えていることがわかります。

尚、弊社の求人は通年で掲載しておりますのでご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
「迅技術経営 求人」のキーワードで検索お願いします。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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