中小企業診断士は食える資格(そんな時代ではありません)?

中小企業診断士の西井克己です。

この資格は食える資格、食えない資格といろいろ評価はあると思いますが、私自身は、食える食えないという評価と資格の有無は関係ないと思っています。

すなわち、これまで食えないという評価(自己評価も含む)であった人が、

資格を取ることでその評価に変化(食えない→食える)があることはあまりないのではないかと思っています。

 私は、士業という資格は、あくまで、その人が何かを達成したいという思いを実現するための道具であると思っております。

中小企業の経営全般を支援したい、労務管理面を支援したい、管理会計で企業を支援したいそのような思いが先にあり、

その思いを実現するための道具(手段)として資格はあるのではないかと思っております。

 いつも思うのですが、士業はありがたいことに自分だけで仕事が完結する数少ない仕事の1つです。しかし、士業になって開業したら明日からおねがいしますおねがいしますとお客様が来るわけでもありません(弁護士先生でもそれはありません)。
 士業になった食えるのか?という議論よりも、
 士業として生計を立てるためには、誰かから仕事をもらうという考え方から脱却し、積極的に自己実現を図る考え方に代わる必要があるという考え方を持っております。

 西井の士業としての思いは、2011年6月17日で行われたKCGの例会の講師に招かれた際にレジュメとしてまとめております。

 以下に転載します。

 ◆はじめに
 当社は平成18年に設立、今年で6期目になりました。当社は中小企業診断士として特別なノウハウを持っているわけではありません。当社は、当たり前のことを愚直にやってきていること、中小企業診断協会の諸先輩を始めとする人の縁に恵まれたことが、6期目を迎えることができた要因であると思っております。
 特に、中小企業診断協会石川県支部のプロコン育成講座や理事会にて、先輩診断士や同期診断士との交流を深められたことが現在の仕事にも良い影響が出ていると思っております。
 本日、若輩者である私に講演の機会をいただきましたことに感謝いたします。

・中小企業診断士を目指した理由
 大手化学メーカー勤務時代に研究部門から開発部門(研究テーマを開発する外回り部門)へ異動となり、研究以外の知識を習得したかったため。
 大学院の同期と将来的に起業することを決意しており、役割分担(同期:研究開発、西井:営業と総務)を行う必要があったため。

・実務前に考えていたことと現実とのギャップ
 □実務前
中小企業診断士を目指していたころは、上場企業のサラリーマンであったため、ある程度の方向性を示すことで、物事が動く状態でありました。このため、あるべき姿の方向性を見つけ出すことが重要な役割であると思っていました。
経営改善に関しても、苦しくなったことの要因を明らかにしていくことが最重要課題であると思っていました。
□現実 
キーワード 「段取り8分」
       「一緒に汗をかく」
中小企業は、大企業と違い事前情報がほとんどない状況でありました。このため、正確な情報を得ることから始める必要がありました。
特に私は、ノウハウや経験を持つわけではなかったため、中小企業経営者とお会いする前にできる限りの情報を得ることに注力しました。決算書やホームページによる情報収集は当然のこと、外部市場データも事前に準備しました。独立1年目は、準備段階で相当な時間をかけて面談に臨んでおりました。
中小企業経営者と面談するときは、当初はできる限り聞き手に回り、ある程度会話ができる雰囲気を作ることに注力しました。私は若手であったため、わからないことはそのままわからないと答えるようにしておりました。また、たとえ自分の得意な業界のお客様であっても、自分の知識や情報を先にお話しするのではなく、あくまで聞き手のスタンスを取っておりました。
お客様から正確な情報を提供していただくためには、こちらからもできる限り情報提供を行う必要があるため、お客様から頂いた決算書を同業他社の経営指標と比較し、その結果を説明することは、創業以来必ず行っております。
また、正確な情報把握のためには、ある程度のデータをお客様から提供いただく必要があります。しかし、小規模のお客様は、そのようなデータをお持ちでないことが多く、データをいただくのではなく、必 
要なデータをこちらで作成するなど、お客様とともに汗をかきながら仕事を行うことも少なくありません。
  このスタンスは、現在も続けているところですが、これだけでは中小企業診断士としてお客様を満足させることはできない現状でした。
  すなわち、自分の得意分野を持たなくてはさらなる顧客満足は勝ち取れないということでした。
開業前にいろいろな方からその指摘をいただいており、まったくその通りであると現在は思っております。
私自身開業以来お客様の業種にこだわることなくどんな分野でも受けてきました。結果として、開業4年目以降はある程度製造業のお客様が多くなる結果となりました。この理由は主に2つであると考えております。1つは、お客様が私を選んでいただく際に製造業出身という背景を勘案いただいたこと、もう1つは当社の佐々木が診断士登録を行い社内で役割分担を行ったことであります。

・中小企業診断士で食べていけるのか?
  開業前や中小企業診断士の取得を目指す方から多くいただく質問の1つです。
  私は常に「中小企業診断士で食べていけない人間はどんな資格を取っても食べていけない。」と答えております。平成22年度より、中小企業診断協会石川県支部の石川県士業団体連絡協議会担当理事を務めさせていただいている関係上、他士業の方と会話をする機会が増えましたが、いずれの士業も資格だけで食べている方は少ないように思います。資格は、あることをやりたいと思う目標(自己実現)に近づくための道具でしかないと思います。士業として生計を立てるためには、誰かから仕事をもらうという考え方から脱却し、積極的に自己実現を図る考え方に代わる必要があると思います。

・中小企業診断士として士業として大切にしていること
  これまでご縁のあった方から1つでも多くの満足を得て、中小企業診断士の知名度向上につなげていきたいと考えております。また、倫理観のない行動をとり中小企業診断士の価値をおとしめる行為は決してしないことを常に考えております。
  たった1人の中小企業診断士が倫理観のない行動やお客様の満足を得られなかった場合、10人の中小企業診断士がお客様の満足を得たとしてもそれを挽回することはできません。
  士業の中でもっとも大切にすることは倫理観であると思います。中小企業経営者から信頼を得た場合、士業として適切な行動をとることでわずかながらにでも利益は得られると思います。ある程度軌道に乗った士業は、倫理観を無視すれば、儲けることができるかもしれません。士業は、そのような状態になった時に、自分を律することができる人材でなければならないと思います。また、士業は先生や指導する立場ではなくむしろ「中小企業経営者から学ぶ立場」であることを常に肝に銘じております。

◆最後に
  本日、お話を聞いていただいた方の中から1人でも多くの方が中小企業診断士として活躍され、機会があれば、当社の士業と切磋琢磨できることを願っております。

転載終了

 資格は食えるようになる手段であることは間違いありません。あくまで目標に近づくための道具(手段)なので、資格を取ったからと言って食えるようになるわけではありません。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修行(10年ぐらい)して、故郷で支店を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士直前期モチベーションの保ち方

中小企業診断士の西井克己です。

10月は、中小企業診断士2次試験が開催されます。

9月に入りいわゆる試験直前期になります。

資格勉強中のモチベーション維持については、以前記事にしましたので参考としていただけると幸いです。

資格勉強中どのようにモチベーションを維持しましたか

本日は、直前期のモチベーションの保ち方を記載したいと思います。

直前期になると、試験に受かるだろうか?やってたことは正しいのだろうか?と自問自答しがちです。
自問自答するだけならよいのですが、不安が先に出て、モチベーションそのものが低下することも少なくありません。
私自身の試験直前期のモチベーションの保ち方を以下に示します。

1試験が終わったらすぐにやることを決めておく
 試験勉強中はいろいろなものを我慢して、試験勉強に時間を集中させていると思います。
 試験が終わった直後、真っ先に何をやるのか考えておくと、それに向かってモチベーションを維持していました。
 私の場合は、N長の野望というゲームをやることでした。

2考える間もないぐらいにスケジュールを入れておく
 直前期は、仕事も試験勉強をとりあえず多く入れておいて、ふりかえる時間をほとんど入れないようにしています。
 仕事は、周りが心配するくらいに仕事を入れており、試験勉強も、模試を必要以上に受けて、やらなければいけない環境にしていました。
 ふと考えることがあるとなんのためにやっているのだろうと思ってしまうので、それを考えられないようにしていました。

3周りの方に試験勉強中であることを宣言する
 〇月〇日は、中小企業診断士の試験です。と周りの人に宣言していました。
 その理由は、2と同じく自分を追い込むことです。
 もう1つは、直前期になると周りの方が、気にかけていただけることが多く、
 頑張れよ、応援しているよと有難いお言葉をいただくことが多いためです。
 周りからの応援はモチベーションの維持につながります。

4どうしてもだめなときは、とりあえずあきらめてその日は何もしない
 モチベーションが上がらない、やらなくてはと思うときには、少しでも前に進めようとしてみます。
 それでも前に進まない、これ以上やってもダメというときは思い切って何もしないということを心に決めておく。
 実際に何もしないかどうかはわかりませんが、その気持ちの持ちようが自分には合っていました。

私自身の直前期のモチベーションの保ち方を記載してみました。

少しでも皆様の参考になると幸いです。

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中小企業診断士の勉強の仕方

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士1次試験が終わり2次試験対策をされている方が多い時期だと思います。

2次試験の勉強は、1次試験と違い答えがはっきりと分かりません。

勉強をしてもなんとなく感覚がつかめない。勉強の仕方が分からなくなった。そんな状況に陥る方も少なくありません。

私自身も、合格した年と不合格の年を比べてみても、
合格した年がよくできていたという感触はありませんでした。

そんな試験だからこそ、自分なりの勉強の仕方を確立することが大事だと思います。

・テキストを自分なりにまとめることを中心とされる方

・とにかく問題をといて、疑問点をつぶしていく方

・本文を写経して、問題を作った方の意図が見えるポイントを自分なりに把握する方

いろいろいらっしゃると思います。

どれも自分の血となり肉となるまでその手法を確立すれば、正解であると思います。

勉強の仕方は様々ですが、どんな仕方でもやり切れるかどうかが大事なことではないかと思っています。

自分をそこまで追い込むために私は以下のことを心がけていました。

〇模試は全部受ける
模試をTACだけではなく大手資格学校の模試を受講し(大原さん、LECさん、TBCさん、日本マンパワーさん)、
類似する問題が出ればある程度対応できるようにしました。

〇試験を解くプロセスも定型化
2次試験については、問題文を読み終わるのは〇分、本文を読み終わるのは〇分、もう一度問題文を読んで得点計画を立案するのに〇分など
当日でも平常心を保てるように、定型化していました。
勉強の仕方だけではなく回答の仕方も作っていました。

〇自分の苦手なところのみを書き出したノートを作る。
 よく間違える箇所については、1つ1つ覚えるのではなく、概念としてノートにまとめました。
 (これは、中小企業診断士だけではなく、いろいろなことに使っている私の勉強の仕方です)

〇どうしても回答できない時に少しでも部分点を取ることができるキーワードを決めていた。
 中小企業診断士の2次試験は、記述式の試験です。
 どうしても答えが書けない。でも書かなくては。試験当日にそんな状態になるとその問題だけではなく他の問題にも影響を受けます。
 そこで、私は、1つの店舗でうまくいっていてそれが水平展開できないことに関する問題であれば、この回答を、
 輸出入に関する問題であればこの回答を
 など、その企業が抱える問題に対して、部分点を確保できそうなキーワードを決めていました。
 これにより、回答できないなと思った問題に対し深入りすることがなくなりました。
 実際に本試験でこのキーワードを使うことはなかったですが、心配性の方は、保険のつもりでキーワード(いわゆるマジックワード)を作っておいてもよいかもしれません。

参考にならないかもしれませんが、中小企業診断士試験の勉強の仕方についてまとめてみました。

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中小企業診断士の資格を維持できない

苦労して中小企業診断士の資格を取得したけど、5年毎の更新に必要な要件を満たすことが難しく、維持できないかもしれない…そんなご相談を時々いただきます。診断士同士のネットワークを広げることで、そんな心配が軽減されるかもしれません。いいチャンスとして、診断士のネットワークを広げながら資格の維持を目指していきましょう。

【2017年8月21日 作成】
【2018年1月26日 更新】
【2024年1月30日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の資格を維持できないという相談をいただきます。

〇実務ポイントが確保できない

企業内診断士から、実務従事のポイントが確保できず、維持を断念し休止手続きをしようかどうか迷っている。
そんな相談が多いです。

サラリーマンをしていると、中小企業の経営者と知り合いになることは少ないと思います。
また、大きい企業に勤めている方であれば特にその機会は少ないかもしれません。

自分の周りに中小企業の経営者がおらず、診断先が少ない方にとっては、資格の維持要件の1つである、5年間で30ポイントは結構ハードルが高い状況です。

そんな方たちのために、各都道府県の中小企業診断士協会では、そんな方(資格を維持したいけど実務ポイントが足りない)診断実務従事への支援事業を行っていることが多いです。
まず実務ポイントが足りないと思っていらっしゃる場合は各都道府県の中小企業診断士協会に問い合わせることをおすすめします。

また、診断士協会以外においても、民間企業で資格を維持できる実務ポイントを付与する診断実務従事事業を行っている会社もあります。
「診断実務従事 中小企業診断士」で検索いただけると実施している企業が見つかると思います。

中小企業診断士協会や民間企業の診断実務従事事業ではない方法で実務従事(資格を維持)したいとお考えの方は、知り合いの中小企業診断士に相談してはいかがでしょうか?
(実務に従事している中小企業診断士であればその地域ならではのいろいろな手法を知っているかもしれません)

 

〇中小企業診断士の知り合いを増やす方法

でも・・・知り合いの中小企業診断士なんて少ないという方へ

1.各都道府県の中小企業診断士協会のイベントに参加

各都道府県の中小企業診断士協会の総会に参加したり、イベントに参加することで、中小企業診断士同士のネットワークを広げることができます。

 

2.中小企業診断士シンポジウムに参加

また、年に一度は全国の中小企業診断士が集まるイベントである「中小企業診断士シンポジウム」が開かれています。
来年(2018年7月7日)は、実は、私の地元の石川県で開催予定です。
https://ja-jp.facebook.com/wakatermc/
登録間もない方はもちろん、独立後10年以上の中堅も参加していますので、全国の中小企業診断士とのネットワークを形成したい方は、こちらもご活用ください。
(登録間もない方もいらっしゃいますので、資格を維持するためには何をすればよいのか?と悩んでいる方との情報交換もできるかも?)

 

3.中小企業診断士が集まるイベントに参加

地域によって多少違いはありますが、中小企業診断士が参加しているイベントは必ずあると思います。
石川県では、10士業*から構成する士業団体協議会が行列ができる無料相談会を
一年に一度開催しています。
その相談会に参加し、中小企業診断士と話してみたいというとあってくれると思います。
中小企業診断士に限らず、その資格を受験している方が来ることは全くないわけではありませんので思い切ってそんな手段を使うこともありかもしれません。
※10士業(中小企業診断士、税理士、不動産鑑定士、司法書士、土地家屋調査士、社会保険労務士、公認会計士、行政書士、弁理士、弁護士)

中小企業診断士の資格を維持できないという方、せっかく取った資格です。
いろいろな中小企業診断士との人間関係を形成してみませんか?
資格を維持するための手段(選択肢)が増えるだけではなく、いろいろな発見があるかも知れません。

あきらめずに何とか維持する方向で検討をしてみませんか?

2018年1月26日追記
中小企業支援の雰囲気がどんなものか知りたい。そんな思いに弊社(迅技術経営)としてもこたえていきたいと考えています。
具体的には、弊社のお客様に対しての支援をお手伝いいただくことを今年2018年からやってみたいと考えております。
弊社が実施することですので、石川県で実施することになりますが、北陸3県の企業内診断士の方や交通費を自己負担してもやってみたいという方は、ぜひ問い合わせフォームに「企業支援の詳細を知りたい」と問い合わせください。
現在の構想をお伝えします。
皆様のご応募をお待ちしています。

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【中小企業診断士のやりがい】

【2017年8月7日 投稿】
【2020年4月15日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

勉強をされている方から、どんな時にやりがいを感じますか?

と仕事のやりがいに関する質問をいただくことが多いです。

事実は、どんな人でも同じ事実ですが、その事実をどうとらえるか?
どう評価するのかというのは、その人が歩んできた人生に大きく左右されます。

ですから、感じるというのは、とても答えに窮することが多いです。

回答するときは、私の個人的な意見でという前置きをしたうえで回答します。

私が考える中小企業診断士の仕事のやりがいは以下の4点です。

“【中小企業診断士のやりがい】” の続きを読む

中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫

中小企業診断士の西井克己です。

タイトルの中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫?
という問いも中小企業診断士に興味のある方からよく伺う質問です。

このブログで以前記事として記載した
中小企業診断士で食べていけるのか?
にも類似するご質問です。

また、中小企業診断士は独占業務がないけど大丈夫ということについては、
2009年8月3日に旧ブログで
中小企業診断士を目指す方にというタイトルで当時の自分の思いを述べています。
リンクをクリックいただくとそれぞれの記事に飛びます。

2009年8月3日の記事を引用します。
引用開始
「中小企業診断士は税理士や社労士のように独占業務がなく
それを職業としても生活すらできない収入ではないか?」
中小企業診断士を目指す方であれば一度は考えたことがあると思います。

私は、これだけ独立士業が存在するなかでは独占業務があるなしにかかわらず、「士業だからある程度の収入を得る」ということは難しいと思います。
私見ですが、経営者やお客様にこの人だったら「ぜひ」雇いたいと思っていただくことが顧問契約のスタートである考えており、
その点では、通常働いていらっしゃる方の中には生活すらできない収入になる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、私は、日々お仕事を行なわせていただく中で、他士業よりも中小企業診断士こそ中小企業の経営を支援するに最適な資格であると感じることがあります。このことは、収入如何に関係なく、この職業をやっていて良かったと感じる所であります。(当然、ケースによっては中小企業診断士より他士業者の方が適している場合はあり、そのときは、他士業を紹介させていただいております。)

私自身、若輩者の診断士であり、経験も能力的にもまだまだの状況でありますが、なんとか周りの方や諸先輩方にご教授頂きながら仕事をしております。

中小企業診断士として中小企業を支援したいから資格を取ってその目標を実現したい。そんな方に中小企業診断士になっていただけるとうれしいと思います。
引用終了

また、2017年4月20日の中小企業診断士で食べていけるのか?
の記事からも引用します。

引用開始
私は常に「中小企業診断士で食べていけない人間はどんな資格を取っても食べていけない。」と答えております。
かつて、旧中小企業診断協会石川県支部の石川県士業団体連絡協議会担当理事を務めさせていただいたときに、
他士業の方と会話をする機会をいただきましたが、いずれの士業も資格だけで食べている方は少ないように思います。
資格は、あることをやりたいと思う目標(自己実現)に近づくための道具でしかないと思います。
士業として生計を立てるためには、誰かから仕事をもらうという考え方から脱却し、
積極的に自己実現を図る考え方に代わる必要があると思います。

中小企業診断士も国家資格の一つであり、自分のやりたいことに近づくための道具ではありますが、
仕事を進める上での本質は、国家資格者であろうがなかろうが、関係ないと思っております。
引用終了

双方を比較しても、結局同じことを言っていますね。
士業は、やりたいことに近づくための道具でしかありません。
それは、独占業務があろうがなかろうが関係のないことです。
独占業務があるからこの資格を目指すということがスタートであれば、資格は取れたとしても、
そこから自己実現のステージへ行くためにはとても険しい坂を上ることになると思います。

資格はあくまで、自分の思いを実現するための手段である。
これからもそうお伝えしていきたいと思います。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士試験直前期対策

中小企業診断士の西井です。

8月は、中小企業診断士1次試験が実施されます。
10月は、2次試験が実施されます。

中小企業診断士試験の直前期対策は、私自身よく聞かれることです。
とはいえ、私が合格したのは平成17年12月でしたので12年前のことです。

私自身、直前期対策は、以下のことをやりました。

1 中小企業診断士1次試験の直前対策
1次試験は、普段使い慣れた問題集をとにかく完璧にできるように繰り返し行いました。
私はTACさんに通っていたのですが、トレーニングという問題集を繰り返し行いました。
最終的には7回ぐらい回したと思います。
また、単純に○×だけではなく、関連した問題が出てきたときのために、
3回以上×がついた問題に関しては、自分でノートを作って、その問題に関連する知識の充足と概念として理解することを務めました。
さらに、受講した答練、模試についても、同様に繰り返し、問題を解くこと、よく間違える問題は、ノートで概念化をすすめました。

2 中小企業診断士2次試験の直前対策
2次試験は、
1年目は、受けた模試、答練の見直しを実施しました。
2年目は、模試をTACだけではなく大手資格学校の模試を受講し(大原さん、LECさん、TBCさん、日本マンパワーさん)、
類似する問題が出ればある程度対応できるようにしました。

また、1次試験同様によく間違える箇所については、ノートで概念化を図りました。
2次試験については、問題文を読み終わるのは〇分、本文を読み終わるのは〇分、もう一度問題文を読んで得点計画を立案するのに〇分など
当日でも平常心を保てるように、定型化していました。

3 合格したときには、試験会場にテキスト等はかばんに入れなかった
2年目の2次試験にはテキスト等はかばんに入れず、その概念化したノートのみ試験当日にかばんに入れました。
直前対策は、そのノートだけ、その部分が出た時は取りこぼさないという気概で臨みました。

試験当日に焦らないように、自分の力を出したら合格するという気持ちを保つようにしていました。
(不合格であった1年目は、この気持ちがもしかしたら足りなかったのかもしれません)。

私自身のつたない経験ではありますが、中小企業診断士試験の直前対策について記載してみました。

これは、私のやり方なので、皆様自身が試行錯誤を繰り返しながら、自分自身のやり方を確立されるのが最も効果的なのではと思います。

1次試験まであと約1か月。

頑張ってください。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士事務所

どうして中小企業診断士事務所の求人が少ないのですか?

【2017年6月26日 投稿】
【2020年5月22日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士事務所の求人がなぜ少ないのか?
むしろ探しても求人がない。

私も受験時代に中小企業診断士事務所の求人を探したときそう感じました。
私自身は、求人情報のサイトで中小企業診断士をキーワードに検索しても、検索サイトで「中小企業診断士 求人」と検索しても
実際は中小企業診断士の仕事をしないような求人情報ばかりであったことを覚えています。

もし中小企業診断士の転職先や求人をしている会社や公的機関をお探しの方は、こちらをクリックしてください。
中小企業診断士の転職先を5つの切り口で紹介しています
中小企業診断士の転職先を5つに分類してみました

中小企業診断士事務所の求人が少ない理由を知りたい方はこのまま読み進めていただけると幸いです。

“どうして中小企業診断士事務所の求人が少ないのですか?” の続きを読む

どのくらいの期間で中小企業診断士として一人前になれますか?

中小企業診断士の西井克己です。

どのくらいの期間で一人前になれますか?
この問いに対して明確な答えを持っておりませんので感覚的にお答えしたいと思います。

1 中小企業診断士もほかの仕事も同じ
中小企業診断士もやっぱりほかの仕事と同じで、
ある程度若い年齢で仕事を覚え、それから第一線で活躍し、後進を育成する。
それぞれが10年スパンと考えると、30代で仕事を覚え、40代で第一線、50代で後進の
育成となってしまうのではないか?
と思っています。
石の上にも3年と言いますが、3年間その仕事に対して、一生懸命取り組むことで、
中小企業診断士としての適性があるかどうかは、周りも自分も気づくことができると思います。
最低3年という期間は、やると決めたら一生懸命やることが大事かもしれません。

2 やっぱり十年はかかる
さて、どのくらいの期間で1人前になるのか?
1人前の定義によってなかなか難しいですが、1人の中小企業診断士として
ある程度の経験と知識を持ってお客様と向き合えると定義すると
10年ぐらいの期間であると思います。

5年では、まだ現場(実践)経験が足りず、どうしても理論先行になってしまいます。
この場合、論理的な思考のお客様に対しては、信頼を得ることができるのですが、
論理より感情を優先するお客様に対しては、信頼を得ることは困難です。
経験がないときは、どうしても現実よりも理論先行になってしまう傾向があります。

理論と実践のはざまで試行錯誤を繰り返した、自分自身の経験と実績によって
お客様と向き合えている。
私自身がおぼろげながらそう感じることができたのは、中小企業診断士の2回目の資格更新(10年)
の頃でした。
入社前は未経験であった方が中小企業診断士として成長している弊社社員を見ても、やはり10年という期間は必要なのかなという感触を持っております。

3 十年は長い?実はあっという間
中小企業診断士を受験されている方にとっては、10年という期間は長いと思うかもしれませんが、
その仕事に真摯に向き合うと正直あっという間です。
そのあっという間の時間でどれだけ自分やお客様とそして中小企業診断士という仕事に向き合うことがとても大切なように思います。

会社に長くお勤めになり、定年近くで独立される方がいらっしゃいます。当然に経験豊富な方たちばかりなのですが、
その経験だけでは、中小企業診断士として通用するものではなく、その経験に、中小企業診断士としての土台をもう一度作り直せる方がその経験を活かした素晴らしい中小企業診断士としてご活躍されている。そう思います。

どんな背景をお持ちの方でも一から取り組んで10年。そんな世界のような気がします。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士の試験勉強はどのくらい実務に役立ちますか

中小企業診断士の西井克己です。

試験勉強は、どれだけ実務に役立つのか?
むずかしい試験であればあるほど、自分の努力が役に立つものであってほしいと願い
受験生時代にこんなことを思った方は少なくないのではないでしょうか?

結論からするとほとんど役に立ちません。

ただし、中小企業診断士の2次試験の勉強は、いくつも結論先行型の文書を作成することになります。
個人的にはこれは役に立ちました。

中小企業診断士2次試験では、「文字数が制限されているなかで、伝えるべきことを過不足なく伝える」
この訓練を行います。

「文字数が制限されているなかで、伝えるべきことを過不足なく伝える」ことは
中小企業診断士にとって必要な能力の1つです。
実務を行うとそんな課題に直面するすることは少なくありません。
試験と違って、がちがちに文字数の制限がなされることはそれほど多くありませんが、
ある程度のボリュームでまとめる必要はあります。

具体的な事例として、
中小企業診断士は、投資案件の妥当性を診断する仕事があります。
その際には、
本件投資(○○)は、妥当であると診断する。
理由を以下に示す。
1  ・・・・・・
2  ・・・・・・
といった形から診断書がスタートします。

受験生の皆様いかがでしょうか?
皆様が、現在取り組まれている2次試験の記述方法と似ていませんか?

●●●と助言する。理由は、⓵××、⓶□□であるからです。
こんな形で回答を作っていらっしゃるのではないでしょうか?

まさしくこれが、結論先行型の文書構成であり、この訓練は、文書を書くときにも活用できますし、
自分の考えを論理的に相手に伝えるときにも役に立ちます。

2次試験以外では、1次試験で学ぶ運営管理のワークサンプリングやIE(インダストリアルエンジニアリング)は、製造業の現場改善で多用していますが、1次試験で勉強したものをさらに自分で掘り下げていかないとなかなか現場で活かせるレベルにまで到達しないのが現状です(これは、どんな資格試験にも言えることだと思いますが、試験で得た知識を使うのではなく、試験で得た知識をきっかけに、現場で掘り下げる。このことを繰り返すことでほんとの実学になると思います)。

私が合格したのは平成17年の試験でしたので、あまり参考にならないかもしれませんが、当時を振り返りつつ、現実を見つめなおしてみました。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士の人気や知名度は?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の人気や知名度はあるかという質問に対して、胸を張って「あります」といえない状況です。

10年前の比べると確実に人気や知名度は上がってきていますが、正直まだまだの状況です。

最近、中小企業診断士の人気や知名度が高まっており、2016年の日経ビジネスの調査では、サラリーマンが取得したい資格のランキング1位になっています。このように、徐々に知名度も人気も上がってきている中小企業診断士ですが、この資格、果たして一般社会ではどのくらい認知されているのでしょうか?

2016年の日経ビジネスの調査ではサラリーマンが取得したい資格のランキング1位
日本経済新聞社と就職・転職情報サービスの日経HRは共同で、ビジネスパーソンを対象に新たに取得したい資格(語学検定含む)を調査した結果では、中小企業診断士が1位のようです。

1位 中小企業診断士 16.0%
2位 TOEIC® テスト(C レベル、470~730点未満) 15.4%
3位 TOEIC® テスト(B レベル、730~860点未満) 14.8%
4位 TOEFL® テスト 14.0%
5位 宅地建物取引士 12.5%
6位 日商簿記検定2級 5.3%
7位 日商簿記検定3級 5.2%
8位 TOEIC® テスト(A レベル、860点以上) 4.9%
9位 TOEIC® テスト(D レベル以下、470点未満) 4.5%
10位 ビジネス実務法務検定® 準1級、2級 4.4%

私が実感として、中小企業診断士に対する人気や知名度が高いと感じるのは、
中小企業診断士を受験している方
その次に
金融機関や証券会社にお勤めの方
です。
残念ながら支援を受ける側(企業の社長や管理職)の人気や知名度はあまり高くありません。
支援を受ける側は、中小企業診断士としてではなく、コンサルタントとして認識されている方がほとんどです。

その前提条件を踏まえて、以下の通りまとめてみました。

1.昔よりは人気や認知度が上がっている
中小企業診断士は、上記のように「取りたい資格NO1」にもなっているくらいですから、最近ではずいぶん認知度が上がっています。
ベテランの中小企業診断士の方に話を伺っても、一昔前は、名刺に「中小企業診断士」と書いてあっても「それ何?」という顔をされることが多かったのですが、今は「難しい資格を取っていますね」と言ってくださることも増えていると言います。
一般の人でも、「中小企業診断士」という資格の名称を「聞いたことがある」ことが増えていて、「そんなものは聞いたことがない」と言われる機会は、確かに減っています。

2.商工会議所や商工会での評価が高い
中小企業診断士は、特に、商工会議所や商工会では、非常に重宝されます。
こうした機関は、経営コンサルタントに依頼して各種のセミナーなどを開催したり、企業に派遣したりしますが、そのとき、「資格がなくて実力のある人」よりも、「きちんと国家資格がある人」を優遇する傾向があります。そこで、難しい国家資格を取得している中小企業診断士に声をかけることが多いのです。商工会議所の担当者が中小企業診断士を知らないということはありませんし、中小企業診断士の資格があれば、無資格の経営コンサルタントよりも有利に仕事を回してもらうことができます。
こうした傾向は、都市部よりも地方の方が顕著です。地方部では、都市のように中小企業診断士がたくさんいませんし、いたとしても高齢であるケースも多く、なかなかフットワーク軽く活躍してくれる人が見つかりにくいからです。地方で中小企業診断士を開業すると、依頼が殺到してこなしきれないほどの業務を抱えることもあると言います。

3.民間では、まだまだ認知度が低い
これに対し、民間では、中小企業診断士の認知度は余り高くありません。
しかも、中小企業診断士は「中小企業」という名前に反して、中小企業での認知度が低いです。
大企業の場合には、中小企業診断士という資格自体は知られていることが多いです。ただ、そのおかげで特別信頼してもらえるということまでは期待しにくい状況です。中小企業診断士だからといって、特別扱いを受けたり、優遇してもらえたりすることもありません。

4.資格を持っている強みとは?
このように、中小企業診断士は、世間的に広く周知されているという状況には至っていないのですが、徐々に認知度が上がってきていますし、今後活躍が期待される資格です。
実際に、名刺やホームページなどにおいて、単に「経営コンサルタント」と表記するのと、「中小企業診断士」と表記するのとでは、見る人に与えるインパクトは異なるでしょうし、信頼も得やすいです。営業をするときにも、PR材料になりますし、商工会議所などでは重宝してもらえるので、役立ちます。

「誰にでも知られている」「大きな信頼を得られる」というと過大評価ですが、現状を正しく把握して上手に活かせば、資格取得後の仕事の獲得に大いに役立たせることができるでしょう。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士と並行して勉強したほうが良い資格はありますか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士を勉強されている方の中で、まだ初期段階の方からよく受ける質問の1つです。

ファイナンシャルプランナーや簿記を受けておいた方がよいのでしょうかと質問を受けます。

いつも答えているのは、資格はあくまで目的ではなく手段なので、ファイナンシャルプランナーや簿記が自分のやりたいことに近づける手段ならば挑戦したほうが良いです。しかし、もしも中小企業診断士に合格するための、ステップや力試しとして考えている場合はお勧めしません。と回答しています。
中小企業診断士は、税理士や公認会計士と違い、仕事をやめて専念しなくても合格する資格ではありますが、難関資格の1つにあげられておりますので、あえて力を分散させる必要性を感じません。

時間は有限です。あれもこれもと手を付けると中途半端になることは往々にしてあります。

なぜ、中小企業診断士を目指しているのか?
どんなことをしたくて(目的)中小企業診断士という手段を選んだのか?よく推敲する必要があると思います。

その推敲した結果は、必ず記録に残し、勉強中に迷ったときにもう一度見直していくことで、お一人お一人の資格を目指した原点となるでしょう。

中小企業診断士試験のモチベーションアップのために中小企業診断士の将来性について興味のある方は
中小企業診断士の将来性は?をご覧いただけると幸いです。

中小企業診断士と並行して勉強したほうが良い資格について読み進めたい場合は以下をご覧いただけると幸いです。

そのため、私の回答としては、「時間は有限です。力は分散させるのではなく、集中することをおすすめします。」となります。

しかしそれでも、その回答をしたときに、
「中小企業診断士の資格を取っても、なかなか実際に役立てる方法がないのでは?」と心配される方、また、「どうせ勉強するなら、似たような科目のある資格を同時取得したい!」という方と再度おっしゃる方がいます。
確かに、中小企業診断士は、民間企業では認知度も高くはないので、一緒に他の資格を取得しておくと、PRに役立ちます。また、勉強内容が重なる他の資格の勉強が、中小企業診断士の勉強に役立つこともあります。
今回は、力は分散しても構わない、それは承知の上でという決断をされた方に対して、中小企業診断士と同時に勉強したらよい資格をご紹介します。

1.日商簿記検定
簿記は、広くどのような仕事をするときにも役立つ資格です。簿記は知名度が高く、ほとんど誰でも知っていますし、ビジネスの基礎になる重要な考え方ですから、実務に出てからも役立ちます。
そして、中小企業診断士の資格を取得する際の「財務・会計」の科目は、日商簿記の勉強内容と関連する部分が多いです。財務・会計は、中小企業診断士合格のために非常に重要な科目ですが、計算問題などもあって苦手に感じる人も多いです。ここで、日商簿記の3級、2級を取得していると、比較的楽に中小企業診断士の財務・会計を乗り切ることができます。

2.販売士(リテール・マーケティング検定)
次にお勧めしたいのは、販売士です。これは、販売のために必要となる商品についての知識や販売技術、仕入方法やマーケティング方法などの、高度な知識を持った専門家を育成するための資格です。実際に中小企業診断士としての職務を行う際、小売店などにアドバイスをする際にも役立ちますし、流通業や小売業では販売士の資格が店長昇進の条件となっている企業などもあるので、資格を持っていると一目置かれるケースも見られます。
中小企業診断士の科目の中で「運営管理」の店舗・販売管理の部分と関連するので、勉強も比較的楽に進められます。

3.ビジネス実務法務検定
ビジネス実務法務検定は、人事、営業、総務、販売など、あらゆるビジネスの場面で必要になる法律知識を得ることができる資格です。
ビジネス全般中小企業診断士の「経営法務」の科目と勉強範囲が被っています。
法律関連の資格ですが、弁護士や司法書士などよりずいぶんと簡単で、3級であれば1ヶ月詰めて勉強をすれば取得できます。
最近では、この資格を昇進の基準にしている企業も増えていますし、就職や転職に有利に働くケースもあるので、認知度も高く、実務についた後も役立ちやすいです。

4.ITパスポートなどIT関係の資格
ITパスポートは、ITに関する基本的な知識を取得できる試験です。
経営戦略や財務、法務などの経営知識や、セキュリティネットワークなどのIT関連の知識など、広く知識が問われます。
現代はITなしで活動している企業はほとんどないでしょうから、受けておく価値は高いです。
ITパスポートは、中小企業診断士の「経営情報システム」に内容が重複するので、ITパスポートの勉強をして基礎知識を補充すると、中小企業診断士の「経営情報システム」が理解しやすくなります。

また、IT分野を伸ばしたい人は、さらにステップアップした「ITストラテジスト」の試験を受けることも考えられます。ただ、この資格はかなりの難関なので、中小企業診断士に合格した後に受ける方が良いでしょう。もし、中小企業診断士合格前にITストラテジストの資格を取得したら、「経営情報システム」の試験を免除してもらうことができます。

さらに「ITコーディネータ」という資格もあります。これは、IT経営のプロフェッショナルの資格で、「経営情報システム」の内容に似ているので、中小企業診断士取得後等にチャレンジしてみると良いでしょう。

このように、中小企業診断士に関連した資格はいろいろあります。
あくまで、ある程度の力を割ける方を対象にとしておりますので、ご検討いただけると幸いです。

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どんな方がお客様になっていますか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士を目指す方が弊社に会社見学を目的に来られる際に必ず聞かれる質問の1つです。

中小企業診断士の数が少ないため、実際はどのような活動をしているのか見えにくいためでしょう。

この質問をいただくたびにもっと頑張らなくてはと思います。

中小企業診断士と経営コンサルタントの違いが分かりづらいですので、この質問につながるのかな?と個人的には推測しております。

経営コンサルタントの方は比較的規模の大きい企業をお客様になさっていること(支払い能力がある企業)が多いと思いますが、
中小企業診断士は、地域の中小企業の方がお客様になっています。
その理由は、零細企業は、ご自身の負担を少なく中小企業診断士を活用できる制度(例えばミラサポの専門家派遣事業)があるからです。
この制度を活用し、解決したい目的に応じて、専門分野別の中小企業診断士等に相談する事業者さんが多くいらっしゃいます。
いわゆる公的支援制度になります。
商工会議所さんや商工会さんの会員企業ですとエキスパートバンク制度や経営改善が必要な企業ですと経営安定特別相談(いわゆる商工調停士)等も活用できます。
公的支援になりますと、分野を問わずいろいろな企業とご縁をいただいています。
いわゆる専門店ではなく、地域の定食屋のような状況でなんでも対応しますといった状況です(地方の中小企業診断士はこのパターンが多いかもしれません)。

一方で、顧問契約の場合は、中小企業診断士が持っている得意分野に応じたお客様になっていることが多いです。
私の場合は製造業や建設業などブルーワーカー系で小売・サービスのお客様はほとんどいません。

顧問契約の場合は零細企業というより中小企業が多く、公的支援とは違い定食屋ではなく専門店として顧問契約をいただくことが多いです。

その理由は、公的支援は3回程度の派遣で終わることが多く、大きな課題を解決するというより、まさしく診断をすることが主要業務となりますが、
顧問契約の場合は、診断の上、事業者様と一緒に課題を解決することを行います。
このため、専門性が必要になります。
私が行っている製造業向けの支援は、製造現場に入ってストップウォッチを持って計測することをやっております。
ただし、やっていることは先進的なことかといえばそうではなく、
基礎的なこと(中小企業診断士の運営管理で勉強することがそのまま役に立つ)が多いです。
製造現場は、基礎馬鹿にせず、徹底することが大事なので、基礎力を高める支援を重点的に行っております。
基礎を徹底することは本当に難しい、でもやり切れば必ず成果として結びつきます。

中小企業診断士の専門性は多岐にわたるため、その方その方の背景に応じたお客様になってしまうのでは?と思います。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士にあってみたいです。どうすれば会えますか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の勉強をしていて、とても面白く感じた。
実際はどんな仕事をしているのか知ってみたい。
でも、周りに中小企業診断士はいないし、そもそも、どこにいけば中小企業診断士と会えるのだろう。
そう思っているうちに、受験日が近くなって、結局会えずじまい。
受験生時代にこんなことを思った方は少なくないのではないでしょうか?

中小企業診断士に会ってみたいという方は、
弊社にコンタクトを取っていただければ、必ず西井が対応しますのでご安心ください。
でも私がいるのは、北陸の金沢ですのでなかなか来るのは難しいですよね。
(出張の時に、大阪や東京でお会いするなどできる限り対応はしているのですが・・・)

そんな時は、
1 地元の中小企業診断協会に相談する
2 中小企業診断士が主宰する勉強会に行ってみる
3 中小企業診断士の無料相談会やイベントに行ってみる

というやり方もあると思います。
まず、地元の中小企業診断協会に相談するは
周りに中小企業診断士がいらっしゃらない場合は、有効な手段の1つです。
中小企業診断協会のHPに都道府県毎の連絡先が掲載されていますので
参考としてください。
http://www.j-smeca.jp/open/static/sibuindex.jsf

また、中小企業診断士が主宰する勉強会に行ってみることもいいと思います。
タキプロさんが積極的に活動している勉強会の1つです。
http://www.takipro.com/

3つ目の中小企業診断士の無料相談会に行ってみる
これは、ちょっとイレギュラーなやり方ですが、たまに無料相談会をやっていると
いらっしゃいます。
相談が忙しくない限り(ブースが埋まっていてしょうがない)対応することが多いと思われます。
中小企業診断士だけの無料相談会やイベントは少ないかもしれませんが、
共催(例えば士業団体の相談会:石川県では十士業 弁護士、弁理士、公認会計士、税理士、司法書士、土地家屋調査士、不動産鑑定士、社会保険労務士、行政書士、中小企業診断士の相談会を年に一度行っています)の相談会であれば、あるのではと思います。
粘り強く探すと見つかると思いますのでよろしくお願いします。

中小企業診断士の数自体は少なく(2万人超)、その中でも実務を行っている方は3-4割ですので、まだまだ身近な存在と言える数ではありません。
受験されている皆さんが、中小企業診断士になり、お一人お一人が、全力を尽くし、お客様にとって必要な存在になることで、少しずつ身近な存在に近づいていくと思います。中小企業診断士となって、ご自身のあるべき姿に近づいてみませんか?

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中小企業診断士事務所

どんな人に中小企業診断士になってほしいですか?

中小企業診断士の西井克己です。

どんな方に中小企業診断士になってほしいか?
人それぞれ価値観がありますので本当に答えづらい質問です。

中小企業診断士は、独占業務がなく、その人それぞれに合わせた得意分野で勝負できる資格です。
結構多様性を容認している資格なのではという風に個人的には思っています。

1 自分が掲げる目標を持っていてそれに近づくための手段として中小企業診断士を活用する方に診断士になってほしい
 どんな資格もそうですが、資格は目的ではなく、手段なので、
自分の目的を明確に持っていて、それに近づくために中小企業診断士という手段を活用できる方になってほしいです。

2 熱い思いがある人になってほしい
1つめ(中小企業診断士として中小企業を支援したいという熱い思い)を重視する理由は、
中小企業診断士は、独占業務はないとはいえ、通常の事業と比べると、仕事の機会もある方だと思います。
中小企業を支援したいという熱い思いがあれば、将来はわかりませんが、現在のところ食べることはできるそんな職業だと思います。
ただし、どんな資格もそうですが、資格を取ったからと言って、急に仕事ができるようになるわけでもありません。
サラリーマンをやっていて、この人は、仕事ができる人だと評価されている人が、資格を使って事業を行うとその事業のスピードが速まるというイメージで、
一緒に仕事をしていて、この人は、会社にいるからこそ食べることができているという評価の方は、資格を取ったとしても、おそらく士業として活躍するには
それ相応の行動・考え方の変化が必要と思われます。

3誠実で自己犠牲の精神がある方になってほしい
中小企業経営者から信頼を得た場合、中小企業診断士として適切な行動をとることでわずかながらにでも利益は得られると思います。
ある程度軌道に乗った中小企業診断士は、倫理観を無視すれば、儲けることができるかもしれません。
しかし、たった1人の中小企業診断士が倫理観のない行動やお客様の満足を得られなかった場合、10人の中小企業診断士がお客様の満足を得たとしてもそれを挽回することはできません。
このため、士業の中でもっとも大切にすることは倫理観であると、日々仕事をしていて痛感しているからです。
お客様も地域経済を支えている経営者ですので、この人は、自分のため(我欲)に生きていると思われたときには、多くの信頼を得るには至りません。
自分のためというより、世のため人のために仕事をしているそんな姿勢で仕事をすることが、経営者にとっても、中小企業診断士にとっても大事かなと思っています。
私が考える誠実で自己犠牲の精神がある方は、「アンパンマン」です。

これらの土台がしっかりしていれば、独占業務のない中小企業診断士ですのでいろいろな多様性が発揮できると思います。
現在、中小企業診断士を目指している方も是非資格を取るだけではなく、中小企業支援の現場で楽しく働きましょう。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士のデメリットは?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士になって悪かったこと(デメリット)はありますか?これもよくある質問です。

私は、中小企業診断士になる前も会計事務所系のコンサルタント会社で中小企業支援を行っておりましたので、その前後での自分が感じた変化について回答したいと思います。

中小企業診断士になってよかったことはたくさんあります。しかし、世の中は必ずメリットもあれば、デメリットもあります。

デメリットをあげると

1 発言の重さが全く違う

2 初めてのお客様にはある程度のフィルターをかけて見られること

となります。

1 発言の重さが全く違う

まず、発言の重さですが、自分が何気なく言った言葉が相手には重く感じたりすることは誰にでも経験があることと思います。

中小企業診断士だけではないですが、士業になると、一度発してしまうとその発言は取り戻せなくなります。
このことは、最初からわかってはいることなのですが、人間は痛い目に合わないとどうしても理解できない生き物なので、
私も、発言に気を付けなければいけないと痛感する出来事があってから、誤解を生む発言は慎むようにしております。

現在中小企業診断士を勉強されている方もかつて私が感じていたとおり、
登録以降は、発言は慎まなくてはと思っている方も多いと思います。
想像以上に重いと思っていただければと思います。

2 初めてのお客様にはある程度のフィルターをかけて見られる

これは私の悪いところと中小企業診断士という資格の相乗効果で当初私が一番悩んでいたことです。

メーカー勤務時代から、論理的に話す癖がついており、開発者同士であれば、その話し方や説明の仕方によって
初めてのお客様との最初の信頼関係を形成することができました。
しかし、研究や開発者同士ではよかった会話の方法が、
そうでない方にとっては、とっつきにくい印象を持たれることが少なくありませんでした。
最初から論理的にそして解決に向かって話をし、かつ中小企業診断士という資格を持っている。
お客様は、本当は言いたいことを我慢なさっていることも少なくなかったとも思います。
私はこれに気づくのにかなりの時間を要しました。

私が感じた悪かったことは、そもそも私が持っていた悪いところが中小企業診断士に登録されたことにより増幅されてしまったという事例が多いです。
このため、一般的ではないかもしれませんが、私のつたない経験が皆様に少しでもお役に立てればと思い記事にいたしました。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士事務所

資格勉強中どのようにモチベーションを維持しましたか?

中小企業診断士の西井克己です。

資格勉強をしているときに、模試等で自分の位置を確認できますが、努力してもそれが改善に向かっていかないときにモチベーションを維持するのは大変です。

中小企業診断士試験に合格するためには、1-3年の期間モチベーションを維持する必要があります。

モチベーションを維持するために、私自身行っていたことを以下に示します。

1スランプに陥ったときにすることを決めること
 仕事も忙しく、試験勉強も忙しい。長い試験勉強中に、スランプに陥ることがあるかも知れません。
 私の場合は、なぜ中小企業診断士になりたいかという思い紙に書き、スランプの際は、それを読み直すことで
 気持ちをリセットすることができました。
 なにか、スランプに陥ったときのルーティンを決めておくこともよいかもしれません。
 そのルーティンがいつも通りできるかできないかで客観的に自分の状態も知ることができます。

2なぜ自分が中小企業診断士を目指したのかもう一度考える(原点に立ち戻る)
 自分はなぜ中小企業診断士を目指したのか、中小企業診断士となってどんなことをしたいのか
 どんなあるべき姿を実現するために中小企業診断士になるという手段を使うのか?
 誰しも、目指した理由があるはずです。
 迷ったとき、苦しくなったときに、原点に戻ることも大事です。
 資格勉強中だけではなく、中小企業診断士となった今も原点に戻ることはとても大切です。
 実は私の原点に戻る方法は、中小企業診断士の勉強を毎日していたスターバックス(日本橋スルガビル店)
 に行って、当時のことをふりかえることです。
 東京に出張の際、時間があれば寄るようにしています。

3周りの応援していただける方のことを思う
 中小企業診断士試験に挑戦していることを宣言したり、公開していると、誰かが応援してくれています。
 家族はもちろん応援してくれていると思いますが、取引先の方や同僚や先輩など応援していただける方のことを思い、感謝すること。
 そしてその思いにこたえたいと思うことで自らの気持ちを上げていく。
 試験勉強は結局のところ、自分との闘いですが、自分のためだけではなく期待いただける方のことを思うことも大切だと思います。
 

  中小企業診断士試験は、受験資格もありません。皆さん受験できる試験です。
  モチベーションを維持し続けられれば必ず受かる試験です。頑張りましょう。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士のメリットは?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士のメリットは?と問われれば
良かったこと(メリット)はたくさんありますと答えます。
私は中小企業診断士となったことで人生が変わったと思っています。
メリットの具体例をあげればきりがありませんが、
あえてメリットを3つに絞ってお伝えします。

メリット1自分のあるべき姿に近づけた

メリット2よき仲間と巡り会えた

メリット3よきお客様とのご縁をいただいた

メリット1  自分のあるべき姿に近づけた
資格はあくまで目的ではなく、目的に近づくための手段でしかありません。
私が考えるあるべき姿は、創業10年のときにいったん取りまとめております(知的資産経営報告書に記載)ので以下に転載したいと思います。

引用開始
さて、私が弊社を創業して10年が経過しました。創業以来多くの方に支えられ、今日まで会社を継続することができました。「中小企業診断士を志す思いが強ければ、実務経験なんか関係ない何とか仕事はやっていける。」自分自身がそう思ったように、現在士業を目指している方の中でそんな思いをお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。私はそんな思いが先行しすぎて独立したのですが、現実は、やはり資格を取っただけでは何の役にも立たず、実務経験がないものは、歯が立たない業界でありました。幸いにして私は、中小企業支援機関の職員の皆様に支えられ、少しずつ仕事を覚えながら実務経験を積むことができました。本当に運と人のご縁に恵まれていたと思っております。
 私は、士業という仕事は、地域経済の源である中小企業を支えるとても大事な仕事であること、そしてやればやるほど奥深く、答えのない仕事であることを感じております。
 しかし、ご存知のように、士業は、資格制度やその仕事の性質上なりたいと思った方全員が「できる仕事」ではありません。だからこそ、そのスタートラインに立った人材は、その仕事を行えることに感謝し、全力でその仕事に当たることはもちろん、先達は、その人材が1人前になる支援(手とり足取り教えるのではなく、1人前になろうとする人が悩んだ時に考え方を変えるためのヒントを与えるようなイメージです)をすることが大切と考えております。そして1人前になった人材が、独立するのではなくあえて組織内にとどまり、次のスタートラインに立つ人材を育てる。そんな思いをもつ人材が集う組織があれば、どんなに素晴らしいことでしょう。
引用終了

私はこの思いで事業を続けており、弊社は現在、中小企業診断士4名、社会保険労務士1名の事務所となっております。
私が中小企業診断士にならなければ事業のスタートラインにすら立っていない状況であり、私にとってのメリットの1つであると言えます。

メリット2  よき仲間と巡り会えた
これは、メリット1にも共通することですが、社内の仲間に関しては、本当に恵まれまております。
私の強い思いを受け止めてくれる仲間がいたからこそ、当社は現在組織として存在することができています。
どんな会社もそうですが、経営者の思いも大事ですが、それを受け止めて自分なりに解釈して行動する人材がいなくては組織としてまとまることはできません。
また、中小企業診断士という立場では、社内もそうですが、社外の中小企業診断士の方とご縁をいただいたことも大きなメリットと言えます。
特に、東京の大幸経営の大石幸紀先生(http://dai-kei.com/)と、大阪のそだてるの小畑秀之先生(http://www.sodateru.co.jp/)との出会いは、中小企業診断士としても、小規模零細企業の経営者としても貴重な出会いであり、自分の人生を豊かにしてくれています。
この2社とは、いまでは、年に一度共同で勉強会を開催するようになっており、お互いの社員も含めて切磋琢磨する関係性となっています。
共同勉強会の様子

メリット3  よきお客様とのご縁をいただいた
中小企業診断士は、お客様の成長とともに自分も成長できるとってもいい仕事です。
お客様とともに成長するためには、中小企業診断士としての能力も大切ですがそれ以上に、お客様との相性が大事です。
どんなに得意分野がマッチングしていても、相性がマッチしてなければほとんどうまくいきません。
中小企業診断士として本当にともに成長できる会社と巡り会う確率は低く、また巡り合ったとしても、本気で取り組める会社は数に限りがあります。
私自身、創業近くにそんな会社様とのご縁をいただき、今でも毎月訪問させていただき、ともに成長できていると実感しております。こんな思いができるのも中小企業診断士になったからだと感じています。

いずれのメリットも私が感じているものです。人それぞれのメリット、デメリットがあると思いますので、参考としていただけると幸いです。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士を目指した理由

中小企業診断士西井克己です。

このごろなぜ中小企業診断士を目指したの?とよく聞かれます。

今考えるとたわいもないがその当時(受験時代)はいろいろと
悩んでいたと思います。

受験時代はとにかく中小企業診断士になりたいという思いが先行していましたが、

今の様に、自分が中小企業診断士としてやるべきことを明確に持ってそれに向かって突き進むイメージはあまりありませんでしたが、その時も、なんとなく中小企業診断士になってこんなことをしたいという思いは
あったような気がします。
そのことが勉強の意欲維持につながったと思います。

今中小企業診断士の勉強をされている方も、明確にこうなりたい、こうあるべきというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますがなんとなくという方も少なくないと思います。
実際に実務を行わないともやもやしたイメージがすっきり明確になることは少ないと思います。
しかし、もやもやとしていても、あるべき姿のイメージだけは自分で保有しておく必要があるのでは?と思います。

なぜならば、このページにもいくつか書きましたが、資格取得はスタートであり決してゴールではありません。
中小企業診断士の資格は、中小企業を支援するための1つの入り口であり手段であるのにすぎません。

資格取得後何をしたいのか?その思いが強いほど士業としての
伸び方が違うように思います。

私は中小企業診断士となって12年目、日々お客様や仲間に支えられて何とか
仕事を行っております。
お客様や仲間において行かれないように強い思いをを持って仕事をしていきたいと思います。

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中小企業診断士事務所

中小企業診断士の仕事は楽しいですか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の仕事が楽しいかどうかはよく聞かれる質問です。

私はもちろん中小企業診断士の仕事は楽しいと答えます。

どんなところが楽しいかといえば、
1 中小企業診断士は、仕事そのものが社会貢献につながる仕事
2 仕事をして、ありがとうと言ってもらえる仕事
3 自社の都合を考えることなく、お客様本位で仕事を進めることができます
(セールスの仕事の場合、当社が利益を上げるとお客様の利益を阻害することもあるかも知れませんが、中小企業診断士の場合はお客様の繁栄なくして中小企業診断士の繁栄はありません。このため、お客様本位で仕事を進めることができます)。

もっと根本的なところでいえば、
中小企業診断士の仕事は、地域経済の源である中小企業を支えるとても大事な仕事であること、そしてやればやるほど奥深く、答えのない仕事です。
しかし、中小企業診断士は、資格制度やその仕事の性質上なりたいと思った方全員が「できる仕事」ではありません。
だからこそ、そのスタートラインに立った人は、その仕事を行えることに感謝し、楽しくその仕事に当たっていかなくていけないと思います。

また、人の行動や考え方が変わる過程を近くで見ることができます。
事業承継の仕事であれば、後継者として入社した方が、経営者として成長していく重要な時期を共有できます。

私は中小企業診断士になりたいと思う人材を1人前になる支援(1人前になろうとする人が悩んだ時に考え方を変えるためのヒントを与えるようなイメージです)をすることを人生のミッションと考えているため、その人材が成長していく様子も身近で見ることができます。

さらに、中小企業診断士同士で、会食したりすると、ほとんどが前向きな会話ばかりで、とても楽しい場ばかりです。
(私は、中小企業診断士になるまであまり会食の場が苦手でしたが、中小企業診断士同士の会食はとても楽しみにしております。)

楽しいことを挙げればきりがない、本当にやりがいのある仕事です。

中小企業診断士になりたいと思っていらっしゃる方、仕事は本当にやりがいがあって楽しい仕事です。
是非、資格をとって、お互いに楽しい仕事をしましょう。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

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