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どうして経歴や能力を重視しないのですか?

【2020年5月29日 投稿】
【2023年4月17日 更新】
【2025年4月17日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の小川です。

 

新型コロナウイルスの影響がまだおさまっておりませんが、中小企業診断士試験は(今のところ)予定通り実施するようです。
もう申し込み期限は過ぎておりますが、日程等確認されたい方はこちらからご覧ください。

コロナの影響で試験勉強に影響を受けた方も多いかと思います。
一次試験は時間をかけることが大事だと思っていますので、着実に、一歩一歩進めていきましょう。

さて、今回は面接の時によく聞かれるこの質問に答えたいと思います。

「どうして経験を重視しないのですか?/本当に重視してないのですか?」

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中小企業診断士は浅く広く?狭く深く?

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

 

新型コロナウイルスの影響、皆さんお住まいの地域では
いかがでしょうか。
これまでと生活や時間の使い方が大きく変わった方も
多いのではないでしょうか。
中小企業診断士の一次試験まで、通常ならあと3ヶ月。
周りの変化に流されず、やるべきことを一つずつ
こなしていただければと思います。

さて、今回は「中小企業診断士の仕事の範囲」
について書いていきたいと思います。

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中小企業診断士の会社

「中小企業診断士の会社で働きたい」という質問をされることがしばしばあります。弊社を設立した2006年と比較すると、確かに診断士の方が代表をされている会社は増えてきたように思いますが、それでもまだまだ少ないように感じています。なぜそのような会社が少ないのか、増えないのかといったことに触れています。

中小企業診断士の森研介です。

中小企業診断士の会社ってどうやって探せばいいのですか?
ネットで検索したりしているのですが、ほとんど見当たりません。

私自身、この質問をいただくととっても困ります。

なぜならば、その質問をしている方の本意は、
中小企業診断士の個人事業の会社(いわゆる1人会社)
ではない会社はどうやって探せばよいのか?
ということが多いためです。

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副業としての中小企業診断士

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

 

新型コロナウイルスの影響、皆さんの側では
いかがでしょうか。
弊社のある石川県は、早い段階から感染者数が
急増した影響で「特定警戒都道府県」に
指定されております。

観光関連産業や飲食業などの業種を中心に
大変厳しい状況となっております。

このような時、我々中小企業診断士としては
できることが限られており、大変歯がゆい思いがあります。
一刻も早く、もとの生活に近い状況に近づくことを
祈っております。

 

さて、今回は「副業としての中小企業診断士」
についてお話していきたいと思います。

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平時と有事での中小企業診断士のあり方

中小企業診断士の森研介です。

前回の投稿からかなり時間が空いてしまいました。
しっかりと定期的に投稿を継続していきます。

 

さて、投稿が空いてしまった間に世の中では
新型コロナウイルスの感染が急速に広がりました。

私が聞く限りでは、ほぼすべての業種で
何らかの影響を受けていらっしゃいます。

今回の件による倒産や雇用の減少を防ごうと
様々な施策が打ち出されておりますが、
いつまで感染拡大が継続するかもわからず
おさまったとしても消費が戻る時期は
さらに先になると考えられることから、
まだしばらくは厳しい状況が続きそうです。

今回は、平時と有事における中小企業診断士の
あり方について書いていきます。

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中小企業診断士は激務か?

中小企業診断士の資格取得を検討されている方の中には、「診断士は激務ではないのか?」ということを懸念されている方が少なからずいらっしゃるようです。「激務でもその分たくさん稼げるならいい!」「それほど稼がなくてもいいからほどほどに働きたい」いろんな働き方があると思いますが、データの面から「診断士と激務」を見ていきます。

【2020年2月5日 作成】
【2024年2月4日 更新】
【2025年4月10日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の小川です。

 

中小企業診断士に関連して検索されているワードに「中小企業診断士 激務」というものがありましたので、今回はこれについて書いていきたいと思います。

 

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中小企業の改革は必要なのか?

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

中小企業診断士の勉強をしている方であれば
ご覧になった方もいらっしゃると思うのですが、
今年9月より、東洋経済オンラインにて
デービッド・アトキンソン氏による中小企業に
関連する記事がいくつか投稿されております。
(興味のある方はこちらからご覧ください)

我々中小企業診断士の中でもこの記事のことは
話題になっていて、弊社でも週礼にてこの話題が
上がったことがありました。
この相談室のコンセプトとは外れる部分もありますが、
我々の仕事そのものの理念にも関わってくる部分なので
今回はこのテーマを取り上げたいと思います。

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「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み(その2)

一般的に中小企業診断士はそれまでのキャリアをバックグランドとして独立される方が多い仕事です。しかし、私のように新卒から中小企業診断士になり、専門性を模索しながら活動する、というケースも存在します。今回の記事では、診断士に興味を持つ学生さんや社会人になったばかりの方に向けて私のキャリアを紹介しています。

【2019年11月13日 投稿】
【2024年5月16日 更新】

こんにちは。
迅技術経営の森です。

前回、新卒で完全未経験だった森が資格取得以降、どのような仕事をしてきたのかについてお話しました。
記事はこちらからご覧いただけます

今回はその続きとして、現在の日常での仕事のしかたについて書いていきたいと思います。
(前回も書きましたが、あくまで一例だと思ってください)

“「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み(その2)” の続きを読む

「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み(その1)

一般的に中小企業診断士はそれまでのキャリアをバックグランドとして独立される方が多い仕事です。しかし、私のように新卒から中小企業診断士になり、専門性を模索しながら活動する、というケースも存在します。今回の記事では、診断士に興味を持つ学生さんや社会人になったばかりの方に向けて私のキャリアを紹介しています。

【2019年11月1日 投稿】
【2023年4月17日 更新】
【2024年5月16日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

10月20日に中小企業診断士の二次試験が実施されました。
受験された皆様、感触はいかがでしたでしょうか?

さて、中小企業診断士を目指している方の中には、大きく分けて「企業内に残る(キャリアアップのために受験)」方と「(将来的に)中小企業診断士として活動する」方がいらっしゃるのではないかと思います。

今すぐではなくても、中小企業診断士として中小企業の支援に携わりたい!
という気持ちをお持ちの方も多いことと思います。
ただ、そうした方の共通の悩みに、「実際に中小企業診断士がどんな活動をしているか、どのように経験を積んでいるかわからない」
というものが多いのではないでしょうか。

かく言う私自身がそうでした。

なので今回は、大学時代に中小企業診断士を目指し、新卒で中小企業診断士事務所に入社し、現在中小企業診断士として6年半が経過したという森の視点から、中小企業診断士としての活動をご紹介したいと思います。
(診断士としての働き方は本当に多様なので、あくまで数ある中の一例として捉えていただけると幸いです)

その2はこちらからどうぞ

“「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み(その1)” の続きを読む

中小企業診断士の二次試験は実務に役立つのか?

「中小企業診断士の二次試験は実務の役に立ちますか?」診断士として活動していると、資格取得を目指している方からこういった質問をよくいただきます。二次試験では事例企業に対して診断士としてどのような助言をするか、という点について記述式での回答が求められます。実際のところ、試験と実務にはどのような関連があるのでしょうか?

こんにちは。中小企業診断士の森です。

いよいよ二次試験が今週末になりました。
試験勉強の進捗はいかがでしょうか。

今日は、自分自身が勉強中に気になっていたことである「勉強している内容が果たして実務に役立つのか」という点について書いていきたいと思います。

前回の記事でもお話したとおり、中小企業診断士の二次試験は事例を踏まえた記述試験です。
事例企業について記載された文章(予見文)を踏まえて、与えられた問題に対して20~200字程度で解答するスタイルです。

(例外的に事例Ⅳは計算問題があります)

記述問題なので、確固たる解答があるわけではなく、資格の学校によっても模範解答が異なります。

得点のポイントが公表されているわけではありませんが、
「記載すべきポイントがきちんと記されているか」
「文章としての起承転結がしっかりしているか(支離滅裂でないか)」
「与えられた文字制限に対して適切な文量であるか」
といった点が要素となり、得点・減点がなされているものと思われます。

さて、今日のテーマである「実務に役立つのか」という点についてですが、「部分的には」役に立つ、という言い方が適切かと思っています。

いい点としては、
「論理的な思考が身につくこと」
「自分なりの分析スタイルが身につくこと」
などが挙げられるかと思います。

予見文は通常、2ページ以上に渡ることが多く、限られた時間の中で正確に内容を読み取ることが求められます。
自分なりのスタイル(論理)を確立し、それに従って様々な事例を分析する、ということは、中小企業診断士の資格取得後にも(そのままではないものの)活かすことができるものです。

一方、現実の中小企業支援との決定的な差は、「与えられた答えがあるかどうか」です。
試験はあくまで試験ですので、必ずどこかに答え、もしくは答えのヒントになる記述がありますが、現実世界では答えのないところに答えを探しにいくということが大半です。

与えられた情報を基に自ら分析し、仮説を立て、対策を打つ。
さらに将来の方向性を決める段階では、経営者の方々の意思を形にして、その実行を支援する。

これはやはり答えが与えられている試験ではなかなか身につきにくいものだと感じています。

弊社では、資格の取得を目指される方に対して、勉強に集中できる環境と、資格取得後の実務の補佐をご経験いただける環境を整えております。
経験はないが、中小企業の支援をどうしてもしたいという熱い想いをお持ちの方、また診断士制度や仕事内容、考え方、将来などについてはコメントを通じてお受けしております。
こちらのお問い合わせページからお願い致します。

経験でも中小企業支援への思いを持つ方を随時募集しております。資格取得後10年程度の期間、金沢で腕を磨きその後故郷に戻って還元する取り組みも行っています。
採用についての詳細はこちらの採用ページをご覧ください。

皆さまの健闘を祈ります。

中小企業診断士 二次試験対策について

【2019年10月1日 投稿】
【2024年10月10日 更新】

こんにちは。北陸で新卒から中小企業診断士として活動している森です。
早いもので10月に入り、中小企業診断士二次試験まで3週間となりました。受験される方は、最後の追い込みの時期にさしかかっていると思います。

今回は、曲がりなりにも二次試験を突破した身として、二次試験の対策についてお話したいと思います。

森は1度目(一次試験に合格した年)の二次試験は不合格で、2年目に合格しました。
1回目は8月まで一次試験の対策のみを行なっていて、二次試験の対策は全くしていませんでした。
お盆明けから本格的な勉強を始めたものの、一次試験とのギャップに自分なりの勉強法を確立できないまま試験当日をむかえてしまい、合格ラインにはかなり遠い結果だったことを覚えています。
(確か、事例ⅠがB、事例ⅡとⅢがC、事例ⅣがDだったと思います)

2年目は二次試験対策に時間を割くことができたため、まずは時間がかかってでも自分なりに事例企業の分析をしっかりすることから始めました。
なかでも特に気をつけたのは、問題文の解釈とSWOT分析、そして過去現在未来の整理です。

問題文を予見文より先に読むことはおそらく定石として紹介されていると思いますので割愛したいと思いますが、SWOTと過去現在未来に関しては自分なりのまとめ表のスタイルを考え、それを使い続けるようにしていました。

これまでこの会社はどうだったのか、今この会社はどうなのか、外部環境はどうなのか、今後この会社はどのような方向に進もうとしているのか。

この点をきっちりと整理するスタイルが確立できてからは、模試などでも点数が安定してきたように思います。

今は二次試験まであまり日がありませんので、今からスタイルを変えることはオススメでできませんが、点数が安定しなくて悩んでいる方がいらっしゃれば参考にしてみてください。

弊社(迅技術経営)では、性別や経歴に関係なく、士業資格(中小企業診断士、税理士、社会保険労務士)の取得を通じて地域のために貢献したいという方に対して、「士業育成システム」による支援を行っています。
資格を取得して一人前になった後は、自らの故郷などに支店を設け、皆様の力を還元する取り組みも行っています。

採用も随時行っておりますので、こちらの採用ページをご覧ください。

また更新いたします。

若手(20代、30代)の中小企業診断士に需要はあるのか?

こんにちは。中小企業診断士の森です。

私は2013年2月に、当時25歳で中小企業診断士に登録しました。
現在(2019年9月)、私は31歳になり、中小企業診断士として7年目を迎えています。

J-Net21様が公表している「データでみる中小企業診断士2016版」
によると、
50代が最も多く29.1%、次に60代(25.6%)、40代(22.9%)と
続いており、40代~60代で全体の4分の3以上を占めていることがわかります。
30代以下では約10%、20代に至っては0.6%しかいません。

この結果は企業内診断士として活動されている方も含んだ統計ですので、
本当に中小企業診断士の業務を行っている方ではもう少し変わってくるかも
しれません。
しかし、中小企業診断士の世界では30代以下は少数派、という
全体的な傾向は変わらないのではと思います。

今回は、このようなかなり少数派の若手中小企業診断士の需要について、
実体験を基にお話していきたいと思います。
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中小企業診断士試験の勉強をする時間がとれない!という方へ

こんにちは。中小企業診断士の森です。

少し遅くなりましたが、一次試験を受験された方、
本当にお疲れさまでした。

一次試験はマークシートなので、翌日には自分の点数が
把握できているかと思います。
ありがたいことに、弊社にも一次試験を合格した旨の
ご連絡を何名かからいただきました。

合格見込みの方、本当におめでとうございます。

次は10月20日の二次試験。一次試験とは勉強方法が
大きく異なりますが、残り2ヶ月ほどを大切に
過ごしていただければと思います。

さて、前回の最後にもお伝えしましたが、今回は社会人の方々でも
中小企業診断士の勉強を進めていく方法についてお話したいと思います。

とはいっても、前にもご紹介させていただいたとおり、
筆者である森が中小企業診断士の資格勉強を開始したのは
大学四年生の時、つまり時間が余るほどある時期でした。

ただ、中小企業診断士の試験に(曲がりなりにも)合格した身として、
合格するための方法論をお話することはできるのではと思い、
あえてこのテーマについて話すことにいたしました。
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中小企業診断士一次試験をデータで振り返る

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

中小企業診断士一次試験まであと一週間と少しになりましたね。
中小企業診断士の資格は、「合格率4%」や「難関資格」と
言われることもあります。
今日は診断士の試験制度のおさらいと、この10年間の合格率のデータを
紹介していきたいと思います。

<試験制度について>
中小企業診断士試験は一次試験(毎年8月第一週の土日2日間)と
二次試験(毎年10月後半の日曜日)、それから口述試験の3段階に分かれています。
口述試験は合格率がほぼ100%なので、一次試験と二次試験について書いていきたいと思います。
○一次試験
経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理、
経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策
の7科目から構成されています。
合格基準は総点数の60%以上(700点満点中420点以上)であり、
かつ1科目も40%未満(100点満点中40点未満)の科目がないこと
を基準としております。
試験合格の有効期間は2年間(合格した年とその翌年)であり、
この期間内であれば二次試験の受験資格があります。
また、科目合格(100点満点中60点以上)の制度もあり、
3年間(受験した年、その翌年、翌々年)が有効期限です。

○二次試験
二次試験は事例Ⅰ~事例Ⅳまでの4つの事例における筆記試験です。
大まかな傾向としては以下のとおりです。
事例Ⅰ:組織や人事に関連する戦略に係る事例
事例Ⅱ:販売戦略(マーケティング・流通等)の戦略に係る事例
事例Ⅲ:生産・技術面の戦略に係る事例
事例Ⅳ:財務・会計面の戦略に係る事例
試験のスタイルとしては、2~3ページからなる問題文に対して
4~5問程度の設問があり、それに対して文章(20~120字程度)もしくは
計算結果を回答していく、というものです。
合格基準は一次試験と同じく、総点数の60%以上で、
かつ1科目も40%未満のものがないことを基準としております。

<合格率>
ここでは2009年度以降10年間の合格率の推移を
見ていきたいと思います。

試験合格に関しては、概ね20%強で推移しておりますが、
科目別では2%程度から50%まで、かなり年によって幅が
あることがわかります(平均は17%程度)。
(科目別合格率には試験合格者が含まれていませんので、
実際はもう少し高いと思われます。また、あまりに
平均点が低い場合は得点調整(全員に加点)がなされる
場合もあります)
また、二次試験の合格率も概ね20~25%程度ですので、
これが「合格率4%(一次試験20%×二次試験20%)」と
いわれる所以です。

こうして時系列でデータを比較すると、見えてくるものが
ありそうですね。
先ほど試験制度の部分でも書かせていただきましたが、
中小企業診断士試験の特徴は、科目合格、一次試験合格ともに
有効期間があるという点です。
この有効期限をうまく使っていくことが、
資格取得に向けた勘所になっているように思います。

次回は私(森)が思う「時間が限られている社会人の方でも
資格取得を目指していける方法」について書いていきたいと思います。

またお時間がございましたらご覧ください。

中小企業の支援を未経験で行うということ

中小企業診断士を含む「経営コンサルティング」を担う仕事は、社会人やコンサルタントとしての経験がある方を中心とした求人内容になっています。未経験者の雇用は成長するまでの投資期間が必要であり、一人前になったとしても独立されるリスクを負うからです。しかし本当に未経験では難しいのでしょうか?自分自身の経験も踏まえて書きました。

こんにちは。新卒で中小企業診断士として活動している森です。

今日は、「中小企業診断士」という資格と「新卒」ということについて
お話したいと思います。

1.中小企業診断士の求人

そもそも、このブログをご覧になられている方は
中小企業診断士と求人について一度は調べたことがある、
という方が多いのではないでしょうか。

調べたことがある方であればご存知だとは思いますが、
一般的に中小企業診断士の求人は「経験者」に対するものが
圧倒的に多いのが事実です。
(例1)税務・会計コンサルティングファーム
中小企業診断士などの有資格者で、金融機関出身であり、企業再生業務経験のある方
(例2)経営コンサルティング会社(組織系)
必須:公認会計士、税理士または中小企業診断士

中小企業診断士に限らず、その人やその会社が持つ知識やノウハウを
活用するビジネスを展開する場合、当然「知識」が必要になります。
通り一遍の知識であれば座学で習得することもできますが、
ビジネスの世界でも通用する、「活きた知識」といったものは、
実務からでなければ学ぶことができないものが多いのが事実です。

したがって、いわゆるコンサルタントとしての即戦力を求めた場合、
ある程度の経験を持つ方でなければ務まらない。
そういう、極めて合理的な考えのもと、そのような求人が中心と
なっています。
年齢層も、20代でも問題ないのでしょうが、30~40代以上の方が
多いような気がしています(確かな情報収集はしていませんが)。
これは、年齢からくる説得力のようなものもあるのかもしれません。

2.経験者でなければダメなのか?

では、経験者でなければ、30代以上でなければ
中小企業診断士として活躍できないのか。
これについては、私(森)自身の存在が反証となっています。

私が中小企業診断士になると決めたのは、大学4年生の時でした。
最初の試験では1次試験は合格したものの、2次試験は不合格。
2回目の試験(当時24歳)で2次試験に合格し、
本当にまったくの未経験の状態から
中小企業診断士としての人生が始まりました。
(1次試験、2次試験の勉強方法については、また別の機会に
お話させていただこうと思います)

2019年6月時点で31歳、診断士としては6年と少しが経過しました。
結論としては、本当にいろいろな方々に支えていただいたおかげで
ある程度自立できているように思います。

確かに、中小企業診断士になって3年ほどは悔しい思いをたくさんしました。
ただ、今思うとこれは年齢的な問題ではなかったように感じます。
専門家として経営者の方々に信頼していただくために必要な「何か」が
自分には不足していたのでしょう。

年齢的にも経験的にも圧倒的に劣っている自分が、
どのようにしたら受け入れていただけるのか。
最初の3年間はこればかり考えていました。

3.まとめ(未経験からの中小企業診断士としての活動を振り返って)

今となっては、資格を取得するまでの経験も大事なのですが、
それさえあればやっていける、というわけではないのだと
強く感じます。
目の前のお客様に対してどれだけ真剣に向き合い、
その時々のベストを尽くすことができるのか。
診断士に限った話ではありませんが、シンプルにこのことが
一番重要なのだと思います。

弊社では、「恩送り」という考え方を大事にしております。
金沢で10年程度修行し、故郷で支社という形で貢献したい
というキャリアも検討しております。
中小企業診断士として(もしくは士業として)中小企業の
支援をしたいが、どのようにしていけばいいかわからない、
という方は、ぜひご連絡をいただければと思います。

それではまた更新します。

10年以上の経験を経た中小企業診断士に直接聞いてみたいことが
あるという方は、こちらのお問い合わせページから
お願いします。

また、弊社では未経験でも士業資格の取得を通じて
中小企業支援に取り組みたいというお気持ちを持った方を
随時募集しております。
資格取得から一人前になる10年程度を金沢で過ごし、
その後故郷などに還元していただく制度もございます。
採用の詳細についてはこちらの採用ページをご覧ください。

中小企業診断士の募集

【2019年5月30日 投稿】
【2024年5月16日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

中小企業診断士の募集は、いつ実施されて、具体的にどんな仕事が募集されていますか?

そんな質問を受けることがあります。

この質問は、中小企業診断士を目指している方というより、中小企業診断士として登録されて間もない方からお受けします。

個人的見解ですが、中小企業診断士に登録したものの、登録前とあまり環境が変わらないので何とか環境を変えたいという方が多いのではとお見受けしています。

中小企業診断士はどんな形で募集されているのだろう。そう思ってネットで検索してもこれはと思った情報が検索されないので聞いてみようという流れではないかと思っています。

“中小企業診断士の募集” の続きを読む

更新、再開します

前回の更新から長らく間が空いてしまいました。
今日から更新を再開していきたいと思います。
月2回ペースで更新してまいりますので、改めてお願いいたします。

これまでは中小企業診断士の西井が更新してまいりましたが、
これからは同じく中小企業診断士の森が担当いたします。

<森の経歴について>
出身から高校までは愛知県、大学は東京でした。
大学では商学部に所属し、ゼミでは「組織の経済学(新制度派経済学)」
という領域を専攻していました。

そして大学4年生の3月、卒業間近で発生した東日本大震災を契機に
中小企業診断士を取得することを志し、
新卒で今の会社(株式会社迅技術経営)に入社しています。
その後、入社1年目(当時24歳)に診断士の資格を取得しました。

なので、おそらく今でもかなり珍しいのではないかと思いますが、
「新卒→診断士」「20代診断士」というキャリアをたどっております。

現在(2019年5月20日時点)、資格取得から6年が経過しており、
年齢は31歳です。
これもまた、診断士の中ではかなり若い部類に入るのではないでしょうか。

現在は事業計画の策定支援を中心として、様々な業種の支援を
させていただいております。

以上、森について終了

西井から引き継いだこのブログでは、新卒診断士、また地方の診断士という
視点から見た診断士の現実について書いていきたいと思います。
また、診断士という資格の取得に向けた内容や、診断士という資格から
見える様々な風景についても、ご紹介していければと思っております。

西井がこれまでにこのブログで書いてきた内容と重複する部分も
あろうかと思いますが、同じ事象でも見る人が異なれば見える景色も
違ってくるのではないかと思いますので、ご容赦ください。

また、質問等については、これまでと変わらずお気軽にお問い合わせ
いただければ幸いです。
西井か森が回答させていただきます。

次回は5月末を予定しています。
今後とも、「中小企業診断士事務所に未経験で就職・転職するための
相談室」ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

学生で中小企業診断士試験に挑戦する

就職フェアなどのイベントに参加すると、学生の方から学生時代に診断士に挑戦することについて聞かれることがあります。早くから挑戦し、診断士として活動することについてはメリット・デメリット双方がありますが、診断士として活動している身からの記事を書いています。

【2019年3月1日 作成】
【2024年4月29日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士試験に挑戦したいと思っています。
書店で中小企業診断士のテキストを見てみました。とってもテキストや問題集の量が多いのを見てびっくりしました。
自分にとってはとても難しい試験のように思えましたが、実際中小企業診断士の勉強をされて、どのくらい難しかったですか??
また、合格までどのくらい勉強しましたか?

就職フェアのブースで訪問いただいた学生の方から質問を受けることがあります。
私の方からなぜ中小企業診断士になりたいのですか?聞くと
就職で有利になりそうだから。
自分の自由な人生を歩めそうだから。
将来役に立ちそうだから。
という回答が返ってくることがあります。

そこで今回は、「学生(大学生)が中小企業診断士に挑戦する」ことについて書いていきたいと思います。

“学生で中小企業診断士試験に挑戦する” の続きを読む

中小企業診断士は中小企業経営に役立つか?

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士は中小企業経営に役立つか?
こんな質問を、将来会社を経営されるであろう
会社経営候補者(後継者)から聞くことがあります。
また、息子(娘)を後継者として考えているが、
迅技術経営で修業させることは可能か?そんな問合せもあります。

中小企業診断士は、経営コンサルタントとしての唯一の国家資格であり、
その試験内容も中小企業経営にかかわること全般にわたります。
このため、役に立つか立たないかといえば、「役に立つ」という答えになります。
しかし、「とっても役に立つか?」と言えば
それはちょっと違うかもしれないと個人的には感じています。

その理由は、中小企業診断士の試験内容が
中小企業経営にかかわること「全般」であること
にかかわりがあります。
すなわち、「全般」にわたっているがゆえに、
いわゆるひろく浅い知識は得られるものの、
経営者として役に立つレベルにまで知識として深堀できていないためです
(ましてや知識を使ってみて、その経験を踏まえて自分の知恵になる。
そんな試験ではありません)。
一方で、全般にわたっているため、経営している会社で何か問題が起きたり、
課題を解決するときに、1つ視点からではなく多面的に
その問題や課題を見ることができます。
(これは個人的には役に立つ点であると思っております)。

私自身、30歳で迅技術経営を創業し、有難いことに迅技術経営は、
私以外の社員がいる会社になっております。
その過程で、中小企業診断士としての知識が役に立ったかといえば、
間違いなく役になっています。

しかし、中小企業診断士として、会社を創業し、
10年以上会社の経営を担わせていただいておりますが、
感じておりますのが、経営は知識だけ持っているのではダメで、
その知識を活用して1つでも2つでも前に進めることの方が
数倍大事であるということです。

中小企業診断士の試験内容のみならず、
経営はこうすればよい、ああすればよいという知識や理論が
世の中にあふれておりますし、
経営の本質はこの50年間でそれほど変わっていないように
個人的には感じています。
やっぱり経営は、得た知識や理論を実践して、失敗(経験)して、
その失敗(経験)を基に自分のやり方を見出すこと
(いわゆる知識ではなく知恵にすること)が大事です。
私自身、知識や理論の表層部分は、
中小企業診断士の試験勉強で身に着けていたと言えます。

やはり結論からすると「役には立つけどとっても役には立たない」。
自分は現経営者のように経営できるだろうか不安である。
そのためにはまず知識が足りない。だから中小企業診断士を勉強する。
という思いで勉強するのであればあまり役に立たないかもしれません。
それよりも、今現場で起こっていることを解決するために
自分自身でなんと言われようと一歩前に進めることの方が重要かもしれません。
中小企業診断士は中小企業経営に対する絶対的な解ではありませんから。

やっぱり、中小企業経営者を支援する能力と中小企業を経営する能力は、
共通するものもあるものの、多くは似て非なるもの。

個人的にはそう思っています。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(最近はスカイプで会社案内もしておりますし、これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

新規の問合せ質問はここをクリックしてください(フォームにリンクします)

中小企業診断士の勉強(合格前後)

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士の受験生から、どれくらい勉強しましたか? どんなふうに勉強しましたか?と聞かれることがあります。
また、中小企業診断士になりたての方から、どのようにスキルアップしていますか?
ということも聞かれます。

現時点で120記事を超えており、個別の質問に対しての記事が整っておりましたので、
これを機会に過去の記事をまとめてみました。

1中小企業診断士になるまでの勉強

1-1どのくらい勉強したか

平日  AM6:30-8:00に会社近くのスターバックスで勉強
土曜日 TACに通って1日勉強
日曜日 家族との時間
1年目はこのような形で進めていました。
2年目はどうしても合格したいという思いから、試験直前3か月は、日曜日も勉強をさせていただきました。
詳細は、別の記事に掲載しておりますので、ご覧いただけると幸いです。
中小企業診断士の学習時間は?

1-2どんなふうに勉強したか

・模試は全部受ける(TACだけではなく大手資格学校の模試を受講(大原さん、LECさん、TBCさん、日本マンパワーさん)
・試験を解くプロセスも定型化
・自分の苦手なところのみを書き出したノートを作る
などです、
詳細は、別の記事に掲載しておりますので、ご覧いただけると幸いです。
中小企業診断士の勉強の仕方

1-3 苦手科目の克服方法(私の場合は財務会計)

〇毎日1問でもいいからならず問題を解く
これを繰り返すことで、中小企業診断士の受験では苦手であった財務会計で現在ご飯を食べています。
詳細は、別の記事に掲載しておりますので、ご覧いただけると幸いです。
中小企業診断士試験の苦手科目克服方法(財務会計)

2中小企業診断士になってからの勉強

中小企業診断士になってからは、試験に受かるための勉強ではなく、
仕事のための勉強になります。
これまで網羅的に行っていた勉強を、
お客様に提供するためにもっと深堀する勉強です。
すべてを深堀することはできませんので、
1つの方向性を定めて学習することになります。

中小企業診断士になってからの勉強のスタートは、
まず中小企業診断士としての自分のあるべき姿を定めることになります。
実際私自身もこのあるべき姿の設定で悩みましたし、
弊社の中小企業診断士もあるべき姿の設定で苦しんでいました。
まさしく暗中模索の中、トライアンドエラーを繰り返しながら、
自分のあるべき姿を定めている状況です。

そして、あるべき姿の設定と同じくらい大事なことが、
中小企業診断士として経営者に信頼される人間性を高めることです。
経営者は、人生をかけて仕事をしています。
自分の経営している分野においては、
だれにも負けない自負を持って仕事をされています。
この経営者と対等に渡り合えるだけの人間性を高めるための勉強は、
一生の勉強となります。
中小企業診断士の勉強は答えがありますが、
これは答えのない勉強で、仕事を通じて、
いろいろな方と出会いによって人間性を磨いていくことになります。
詳細は、別の記事に掲載しておりますので、ご覧いただけると幸いです。
中小企業診断士のスキルアップ

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。
西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいます。
最近は遠方の方はスカイプ対応もしています。)

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