中小企業診断士は目的ではなくて手段

中小企業診断士の西井克己です。

弊社は12年前から中小企業診断士になりたいと思う方の求人を行っております。

その時は、資格ブームのはしり(中小企業診断士受験者数が最も多かったのは平成23年度)の時期でした。
一方で当時は、弊社を創業した思いにもつながるのですが、中小企業診断士として働きたいと思っても、働く場所がない状況でした。

当時も現在も変わらないかもしれませんが、資格を取りたいと思う方は大きく2パターンに分かれます。

◎資格は目的ではなく手段
1つは、資格取得の目的があいまいで、ともすれば資格取得自体が目的になっている。
もう1つは、何かを成しえるため(目的)に、手段としての資格取得を考えていることです。

このブログでは何度も記述していますが、私自身は資格は目的にななりえず、ある目的を達成するための手段であるととらえています。

◎そう考える理由
その理由は、
弊社は、私を含めて5名の士業がいます(私を除いてすべて弊社の士業育成システムで育った人材です)。
入社した方全員が資格合格し、弊社に残っているわけではありません。
資格を取ると宣言して弊社に入社して、資格取得前に退社された方も正社員で3名、パートで2名いらっしゃいます。
その共通点を個人的に振り返ると、資格取得だけを目指したり(もしくはその先が見えない)、今の不安を解消するために資格を取るという傾向が強かったと感じています。

◎具体例
具体的には、
弊社は週4日勤務で、資格学校の費用を弊社負担で、士業のかばん持ちをしながら資格勉強ができる士業育成システムを運用しております。
ほとんどの方がこの士業育成システムを魅力に感じて入社されています。
しかし、人それぞれどこに魅力を感じているのかは当然に異なります。

この会社に入って士業育成システムを活用すれば、私も中小企業診断士になれる。
必ずなりたい。
と思っていらっしゃる方は、実はなかなかそのモチベーションが維持されません。
どこかで、何のために私は資格を目指していたのだろうと思い始め、
別に資格を取らなくてもいいのではないかという思いが増幅し、
最終的には、自分にはこの仕事はあっていない(資格を取りたくない)と言って辞められる方が多いです。

何か人生の中でなし得たいことがあり、その手段として資格を取得したいという方は、
資格取得はあくまで通過点にすぎず、モチベーションも維持されやすいです。
ましてや、資格取得後こそが勉強の開始なので、資格勉強の時以上にその後目的に向かって勉強されています。
(弊社の士業は、資格取得の勉強量よりも取得後の勉強量の方が多いです)。

このような体験から、
弊社は入社時には必ず、中小企業診断士取得後どんなことをしたいのか、その思いの強さとそれに向かって頑張りぬけるかを見させていただいております。
ただし、不安で中小企業診断士の取得を目指されている方はどうしてもその先が見えないためにどうしても具体性に欠けた思い(例えば困っている人を助けたい)になってしまうそんな傾向があります。

◎やっぱり資格は目的ではなく手段
中小企業診断士は目的ではなく手段です。
自分の原体験で遭遇した困難なことを、解決するための有効な手段です。
原体験は体験なのでもやっとせず、とても具体的なものです。
原体験である困難なことを克服するための手段として中小企業診断士を目指す。
そんな方との出会いがあることを期待して、今後も活動していきたいと思います。

松下幸之助曰く
この世で根気ほど万能なものはない。才能は万能ではない。才能があっても思い通りの人生を送れない人は多くいる。学問も万能ではない。学歴があってもきちんとした仕事に就いていない人も多くいる。万事に通用するのは意志と根気である。

自分のあるべき姿に向かって根気をもって頑張り続ける。これが一番かもしれません。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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