【中小企業診断士のやりがい】

【2017年8月7日 投稿】
【2020年4月15日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

勉強をされている方から、どんな時にやりがいを感じますか?

と仕事のやりがいに関する質問をいただくことが多いです。

事実は、どんな人でも同じ事実ですが、その事実をどうとらえるか?
どう評価するのかというのは、その人が歩んできた人生に大きく左右されます。

ですから、感じるというのは、とても答えに窮することが多いです。

回答するときは、私の個人的な意見でという前置きをしたうえで回答します。

私が考える中小企業診断士の仕事のやりがいは以下の4点です。

1 仕事をしてありがとうと言っていただける
2 前向きな支援ができる
3 指摘だけしない
4 仲間が熱くやりがいをもって仕事をしている
1つずつ説明していきます。

1 仕事をしてありがとうと言っていただける

我々は社長から資金繰りはもとより、営業・労務など経営全般の相談を受けます。
信頼関係のある経営者からは、ご家族のことまで、幅広い相談を受けます。
私個人的には、中小企業診断士は、まさしく中小企業のドクターと考えております。
お客様と一緒に成長し、「ありがとう」と感謝される。
仕事そのものが社会貢献と実感できるとても楽しい瞬間です。

もう1つ挙げるとすると、人の行動や考え方が変わる瞬間を近くで見たときです。
中小企業の経営は、なんといっても経営者に依存します。
特に従業員規模が20人未満の会社であれば、経営者の能力≒会社の業績となります。

会社業績が良くないのは、景気が悪いから、従業員が働かないから、立地が悪いからと
いわゆる他責にしていた方が、このままではよくないと、自社よりもまず自分の行動を見直し、
自社の商品や製品を見直し、お客様との接し方や仕入れ先との接し方を見直す。
いわゆる自責へと考え方を変え、言うことはもちろん、行動も変わる。
この瞬間に立ち会わせていただき、そしてその後の業績の回復をそばで見ることができる。
こんな場面に立ち会うことができるのは、この仕事ならではと思っています。

20人以上の会社になるとこれが経営者だけではなく、いわゆる幹部社員にもこのことが言え、
経営者と幹部社員で変わろうと決めて、その通りに行動する(結果はどうであれ、約束通り行動することが大事)。
今まで後ろ向きな発言をしていた社員が、前向きな発言をする。
品質と納期しか言っていなかった社員が、収支(儲かっているかいないか)について発言する。
そんな嬉しい瞬間に立ち会うこともできます。

そんな時は、「中小企業診断士になってよかった」とこの仕事に対してやりがいを感じます。

 

2 前向きな支援ができる

これは、士業は、独占業務をもちます。当然に独占業務を背景に置きながら仕事をします。
一方で、我々は、独占業務を持っておりませんので、お客様の会社がよくなるという視点からの提案ができます。
過去も振り返ることはありますが(SWOT分析等で現状分析は当然にします)、
過去を振り返る理由は、前を向いて経営をよき方向にもっていくためです。
中小企業診断士は、経営者と向き合って、前向きに支援をしている。
他の業界よりも、熱い人間が多いとフィードバックを受け、自分たちではあまり気づきませんが
大変ありがたい評価をいただいております。

 

3 指摘だけしない

これはもろ刃の剣かもしれませんが、○○法上は・・・・である。
という発言が、他の士業より圧倒的に少なくないと伺います。
我々は、良いも悪いも○○法上は・・・・であるという発言はあまりすることがありません。
(ただし、法律を知らなくてよいというわけではありません。
中小企業診断士1次試験の中にも経営法務があるように法律の知識は大切です。
そしてその知識は、1次試験を合格するレベルでは通用しないことが多いです。
民法や労働基準法や会社法などは、合格してから深堀して理解する必要があります。)
法律を考慮しながら、それでもお客様にとってどんなことを行えばよいのか一緒に考えることをしています。
その勉強会の場にも出ていましたが、○○法上違反という指摘するだけでは、なかなか企業は良くなりません。
現在、○○法上に抵触するする可能性がある。
これを一定期間の目標を定め、改善する方向性に歩んでいくため、
具体的(何のために、いつ、だれが、何を、どこで、どのように)な行動計画を一緒に考えることが
企業がよくなる第一歩かもしれません。
皆さんそんな思いで頑張っている方が多いです。

 

4 仲間が熱くやりがいをもって仕事をしている

いろいろな懇親会に参加いたしますが、同業同士の懇親会はとにかく熱いです。
プライベートの話はあまりなく、とにかく、中小企業のことや地域のことなど自分以外のことを熱く語る場になっています。
先輩や同年代の方や後輩が語る中小企業や地域に対しての熱い思いは、自分ももっと頑張らなくてはと思えるものばかりです。
普通の飲み会ですと2時間が苦痛になることもあるかも知れませんが、
中小企業診断士同士の飲み会ですと、2時間はアッという間に過ぎてしまうことが多いです。
そして、ついつい場所を変えて語り続けて午前様ということも少なくありません。
仲間が熱くやりがいと持って仕事をしていると自分も頑張ろう。
飲み会の後はそう思えるようになります。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士5名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。
西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいます。
最近は遠方の方はスカイプ対応もしています。)

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