【2018年12月24日 投稿】
【2020年6月29日 更新】
中小企業診断士の西井克己です。
中小企業診断士として登録したけど仕事がありません
と伺うことがあります。
今回はそのことについて記載したいと思います。
目次
1 中小企業診断士は足の裏の米粒?
登録したての方からお伺いすることがあります。
足の裏の米粒と揶揄されることもある中小企業診断士なので、そういう情報に触れて不安になっている方も少なくありません。
食えるか食えないかという視点からの記事を参照いただけると幸いです。
2 中小企業診断士に登録される目的を振り返ってみてください
中小企業診断士の仕事がないという方対しては、資格を取る目的を振り返ってみてくださいとお願いしています。
大手企業のサラリーマンをされている方は、
ちょっと箔を付けたい
将来の漠然とした不安があって資格に挑戦してみた
という方がいらっしゃいます。
表現方法は、いろいろあれど、中小企業診断士に登録されることが目的となっている方が結構多いです。
3 どんな業界でも仕事を確保できている会社とそうでない会社がある
どんな世界も利益を確保している会社とそうでない会社があります。
個人的には中小企業診断士になりたての方や、中小企業診断士を勉強されている方から中小企業診断士って儲かりますか?という問いは、
中小企業の経営者から、最近儲かっている業界は何ですかという問いと同義語のように感じています。
なぜならば、市場が縮小している業界でも、やるべきことをやって利益を確保している会社もあれば、伸びている業界でも、打つべき手を打てずに利益体質になっていない会社もあるためです。
利益を確保できるかどうかは、業界も大事ですがそれ以上にその会社に依存するためです。
すなわち、質問された方が、中小企業診断士として利益を確保できるかどうかは、その方次第であることが多いです。
しかし、私の周りでは、定年退職後や定年退職近くで中小企業診断士として独立され、かつ資格を取ったら仕事があるだろう(自ら獲得したり作り出すのではない)と思っている方は、結果として仕事に恵まれていない方が多いように思えます。
4 中小企業診断士は伸びている業界か?
中小企業診断士が伸びている業界かどうか?市場自体の統計資料はないのですが、中小企業診断士の登録者数を以下に示します。
中小企業診断士の登録者数は、
平成20年3月1日 18,695人 (平成20年3月中小企業庁経営支援課 中小企業診断士の現状について)
平成29年4月1日現在 約26,000人 (経済産業省のHPhttp://www.meti.go.jp/information/license/c_text23.htmlより)
となっています。
ここ10年で資格登録者数が7千人以上増加していることになります。
中小企業診断士は、その仕事に従事している方が3割と言われています。
全体の数が増えておりますので、この10年で業界が伸びた数少ない業界であるといえると思います。
中小企業診断士は、大手シンクタンクの調査によるとAIに代替されにくい資格としても評価されています。
中小企業診断士の将来性については過去の記事で記載しておりますので参照いただけると幸いです。
仕事があるかないかはその人次第。
外部環境が厳しい業界の中においても、その業界の中で頑張っている人は必ずいます。
業界のなかで1人1人が自分のできるベストを尽くしている業界は伸びている。
個人的には、そう信じてこの仕事に従事していきたいと思います。
中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。
西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。
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