まちづくりと中小企業診断士

「まちづくり」という言葉には、実に多様な意味合いが含まれています。非常に聞こえがよく使い勝手もいい言葉であるために、人によって大きく意味合いや範囲が大きく異なります。今回の記事では、そもそもまちづくりとはなんなのかということに加えて、中小企業診断士ができるまちづくり支援のあり方について記載しています。

こんにちは。

未経験ではあるが中小企業の支援がしたい、中小企業支援を通じて地域活性化の役に立ちたい。
そんな思いを持つ方々に対して「士業育成システム」や「恩送り」といった「共育恩送」の考え方を通じて実現のお手伝いをしている迅技術経営の小川です。

以前、採用活動の一環としてまちづくりに興味を持つ学生さんと関わる機会がありました。
「まちづくり」というと、少なくとも数年前は学生さんの間で非常にホットなフレーズになっていたように感じます(今もそうかもしれません)。
そうした方々の中には、まちづくり団体を志望する方もいらっしゃれば、公務員を志望する方もいらっしゃいました。

私はそうした関わりの中で、学生さんたちが考える「まちづくり」と「士業ができるまちづくり」には少なからずギャップがあると感じました。

今回は中小企業診断士、もしくは士業と「まちづくり」について書いていきたいと思います。

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中小企業診断士の仕事(公的機関経由の専門家派遣)

中小企業支援のあり方は様々ですが、公的機関を通じた「専門家派遣」もその1つです。企業側の視点から相談~支援といった流れは多く紹介されていますが、専門家側の視点は意外とありませんでした。今回の投稿では弊社での専門家派遣の流れなどを説明しております。

こんにちは。中小企業診断士の小川(森)です。

先日、「公(おおやけ)からの仕事ってどんなことしてるんですか?」という質問をいただきました。

確かに「中小企業診断士 専門家派遣」などで調べてみると、相談する側(中小企業経営者)目線でのページは自治体や支援機関ごとに存在しますが、専門家側のページはあまり見当たりませんでした。

特に地方では、弊社がある石川県と同様、専門家派遣が経営者の皆様との接点になっているケースも多いと思います。取得したて・独立したての方にとっては大事な機会になっています。

そこで今回は、実はあまり知られていない(かもしれない)専門家派遣での中小企業診断士の支援のあり方について書いていきたいと思います。

<関連記事>
中小企業支援について(実務前と実務後の違い)
弊社代表の西井が中小企業支援について紹介したものです。よろしければご覧ください。

 

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中小企業診断士として長く活動する魅力

中小企業診断士の魅力とはなんでしょうか。診断士を目指す方向けのサイトを見てみると、資格取得で自分がどう変わるかという視点での記事はたくさんありましたが、長期間の活動という視点で魅力が書かれているものはあまりありませんでした。この記事では長期間関わることでの魅力を紹介しています。

こんにちは。
士業として中小企業を支援したい、中小企業支援を通じて地域の発展に貢献したい、
そんな思いを実現したいという方に対して恩送りや士業育成システムを通じてお手伝いする迅技術経営の森です。

本当に早いもので、私は2013年2月に中小企業診断士として登録し、この記事の公開時点(2024年2月)で11年になります。
正直なところ、診断士になったときには10年という時間はあまり想像できていませんでした。
しかし、ありがたいことに多くの経営者さんと長いお付き合いをさせていただくご縁をいただくことができ、診断士(もしくは士業)としてとても大きな、でも当事者にならなければなかなか実感できない「魅力」があると思います。


そこで今回は、「長期間の支援」というテーマで書いてみたいと思います。

興味のある方は以下の記事もご覧ください。
中小企業診断士という仕事のモチベーションの保ち方
中小企業診断士という仕事をこよなく愛する人
【中小企業診断士の仕事がない】取っても食えない?

 

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女性診断士は少ない?(その2:女性経営者×女性診断士)

女性経営者は増加傾向にあるといわれていますが、実際のところどうなのでしょうか?また、女性経営者はどのような悩みを抱えているのでしょうか?女性診断士(士業)だからこそ可能な女性経営者に対する支援のあり方について考えるきっかけになれればと思います。

こんにちは。中小企業診断士の森です。
前回に引き続き、「女性の中小企業診断士」のテーマです。

前回は、診断士受験者や合格者の中での女性比率、そして他士業と比較した女性比率の状況を見てみました。
近年は中小企業診断士を目指し、合格する女性が増加傾向にあるものの、他士業と比較すると依然として低い、ということがわかってきました。

今回は、少々乱暴な切り口ではあるものの、「女性経営者×女性診断士の可能性」という視点で書いていきたいと思います。

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女性診断士は少ない?(その1)

女性の中小企業診断士が少ない。診断士として(特に地方で)活動しているとよく感じることです。実際のところどうなのでしょうか?今回は中小企業診断士試験及び資格における女性の割合と他士業とのデータを比較しながら、以前と今、そして今後どうなっていくのかを見たいと思います。

こんにちは。中小企業診断士の森です。

女性の就業比率が高まっている昨今ですが、今回は「女性×診断士」という切り口で書いてみたいと思います。

ボリュームが大きくなりそうなので、今回は「他士業との比較を通じた診断士×女性」という切り口で書いていきます。

次回は少々乱暴であることを承知の上で、「女性経営者×女性診断士」の可能性について触れたいと思います。

結論を申し上げると、
・受験者、合格者ともに女性が絶対数でも割合でも増加している。
・でも他士業と比較するとまだまだ少ない
ということがいえそうです。以下、詳しくみていきましょう。

 

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営業職から中小企業診断士への転身

営業職と中小企業診断士。あまり共通点がないように思われるかもしれませんが、実はこの2つの仕事には多くの共通点があると考えています。さらに、営業職ならではの苦しみ・葛藤は、意外と診断士の仕事では緩和されるかもしれません。営業職は好きだけど悩みもある…という方はぜひご覧ください。

【2023年4月3日 投稿】
【2023年5月1日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森です。
今回は「営業職と中小企業診断士」というテーマでお話してみたいと思います。

営業職と中小企業診断士にはあまり共通点がないため、営業職から中小企業診断士に転身する人は少ないと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、私は双方に活かせるスキルがあると考えています。

どんな部分がそれぞれの仕事に活かせるスキルになるのか、そして営業職から中小企業診断士に転身する理由、営業職と共通する中小企業診断士のやりがいなどを考察します。

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AIに代替されにくい中小企業診断士という仕事

【2023年3月3日 投稿】
【2024年5月16日 更新】

大変ご無沙汰しております。石川県の中小企業診断士の森です。
更新ができておらず申し訳ありませんでした。
更新していなかった時期のことも含め、
少しずつまた皆さんに情報をお届けしていきたいと思います。

今日は最近特に注目を集めている「AI(人工知能)」についてです。
直近ではAIチャットボットである「ChatGPT」が
大きく注目されています。

一方で、AIに代替されにくい仕事として、
中小企業診断士が注目されているのはご存じでしょうか。

日経新聞「AI時代のサムライ業(上)代替の危機 新事業に挑む(2017年9月25日記事)」より引用

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中小企業診断士資格取得後のキャリア形成(新卒診断士)

一般的に30代以上で取得されることが多い中小企業診断士ですが、筆者は新卒で中小企業診断士の事務所に就職し、24歳で資格を取得しました。診断士として5年、6年と経験を積む中で、バックグラウンドを全く持たない診断士がどのようにキャリアを蓄積していったのか、また今後のキャリアをどのように考えているのかを記載しています。

【2020年7月18日 作成】
【2023年7月11日 更新】
【2024年5月29日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

以前この記事は中小企業診断士の資格を取得してから7年半の時点で作成しましたが、10年を超え、また記事作成から3年が経過したということで更新してみたいと思います。

 

また一次試験の日が近づいてきました。今年からは金沢でも受験が可能となり、
名古屋や大阪、東京まで出なくてよくなったので地元の受験者にとってはかなり楽になると思います。

一次試験は勉強時間と結果がある程度比例関係にあると思っております。
最後まで諦めず、1歩ずつでも着実に進んでいきましょう。

 

さて、多くの方は中小企業診断士という資格をご自身のキャリアの一環として捉えられていると思いますが、診断士として活動している身として、また資格を通じて夢を叶えることを応援する企業として、資格取得後のキャリアの状況について書いていきたいと思います。

(今日は私(森)の分ですが、シリーズ化して他の診断士についてもお話できればと思います)

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中小企業診断士は浅く広く?狭く深く?

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

 

新型コロナウイルスの影響、皆さんお住まいの地域では
いかがでしょうか。
これまでと生活や時間の使い方が大きく変わった方も
多いのではないでしょうか。
中小企業診断士の一次試験まで、通常ならあと3ヶ月。
周りの変化に流されず、やるべきことを一つずつ
こなしていただければと思います。

さて、今回は「中小企業診断士の仕事の範囲」
について書いていきたいと思います。

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副業としての中小企業診断士

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

 

新型コロナウイルスの影響、皆さんの側では
いかがでしょうか。
弊社のある石川県は、早い段階から感染者数が
急増した影響で「特定警戒都道府県」に
指定されております。

観光関連産業や飲食業などの業種を中心に
大変厳しい状況となっております。

このような時、我々中小企業診断士としては
できることが限られており、大変歯がゆい思いがあります。
一刻も早く、もとの生活に近い状況に近づくことを
祈っております。

 

さて、今回は「副業としての中小企業診断士」
についてお話していきたいと思います。

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平時と有事での中小企業診断士のあり方

中小企業診断士の森研介です。

前回の投稿からかなり時間が空いてしまいました。
しっかりと定期的に投稿を継続していきます。

 

さて、投稿が空いてしまった間に世の中では
新型コロナウイルスの感染が急速に広がりました。

私が聞く限りでは、ほぼすべての業種で
何らかの影響を受けていらっしゃいます。

今回の件による倒産や雇用の減少を防ごうと
様々な施策が打ち出されておりますが、
いつまで感染拡大が継続するかもわからず
おさまったとしても消費が戻る時期は
さらに先になると考えられることから、
まだしばらくは厳しい状況が続きそうです。

今回は、平時と有事における中小企業診断士の
あり方について書いていきます。

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中小企業診断士は激務か?

中小企業診断士の資格取得を検討されている方の中には、「診断士は激務ではないのか?」ということを懸念されている方が少なからずいらっしゃるようです。「激務でもその分たくさん稼げるならいい!」「それほど稼がなくてもいいからほどほどに働きたい」いろんな働き方があると思いますが、データの面から「診断士と激務」を見ていきます。

【2020年2月5日 作成】
【2024年2月4日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森です。

 

中小企業診断士に関連して検索されているワードに「中小企業診断士 激務」というものがありましたので、今回はこれについて書いていきたいと思います。

 

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中小企業の改革は必要なのか?

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

中小企業診断士の勉強をしている方であれば
ご覧になった方もいらっしゃると思うのですが、
今年9月より、東洋経済オンラインにて
デービッド・アトキンソン氏による中小企業に
関連する記事がいくつか投稿されております。
(興味のある方はこちらからご覧ください)

我々中小企業診断士の中でもこの記事のことは
話題になっていて、弊社でも週礼にてこの話題が
上がったことがありました。
この相談室のコンセプトとは外れる部分もありますが、
我々の仕事そのものの理念にも関わってくる部分なので
今回はこのテーマを取り上げたいと思います。

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「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み(その2)

一般的に中小企業診断士はそれまでのキャリアをバックグランドとして独立される方が多い仕事です。しかし、私のように新卒から中小企業診断士になり、専門性を模索しながら活動する、というケースも存在します。今回の記事では、診断士に興味を持つ学生さんや社会人になったばかりの方に向けて私のキャリアを紹介しています。

【2019年11月13日 投稿】
【2024年5月16日 更新】

こんにちは。
迅技術経営の森です。

前回、新卒で完全未経験だった森が資格取得以降、どのような仕事をしてきたのかについてお話しました。
記事はこちらからご覧いただけます

今回はその続きとして、現在の日常での仕事のしかたについて書いていきたいと思います。
(前回も書きましたが、あくまで一例だと思ってください)

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「未経験から中小企業診断士」の診断士としての歩み(その1)

一般的に中小企業診断士はそれまでのキャリアをバックグランドとして独立される方が多い仕事です。しかし、私のように新卒から中小企業診断士になり、専門性を模索しながら活動する、というケースも存在します。今回の記事では、診断士に興味を持つ学生さんや社会人になったばかりの方に向けて私のキャリアを紹介しています。

【2019年11月1日 投稿】
【2023年4月17日 更新】
【2024年5月16日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

10月20日に中小企業診断士の二次試験が実施されました。
受験された皆様、感触はいかがでしたでしょうか?

さて、中小企業診断士を目指している方の中には、大きく分けて「企業内に残る(キャリアアップのために受験)」方と「(将来的に)中小企業診断士として活動する」方がいらっしゃるのではないかと思います。

今すぐではなくても、中小企業診断士として中小企業の支援に携わりたい!
という気持ちをお持ちの方も多いことと思います。
ただ、そうした方の共通の悩みに、「実際に中小企業診断士がどんな活動をしているか、どのように経験を積んでいるかわからない」
というものが多いのではないでしょうか。

かく言う私自身がそうでした。

なので今回は、大学時代に中小企業診断士を目指し、新卒で中小企業診断士事務所に入社し、現在中小企業診断士として6年半が経過したという森の視点から、中小企業診断士としての活動をご紹介したいと思います。
(診断士としての働き方は本当に多様なので、あくまで数ある中の一例として捉えていただけると幸いです)

その2はこちらからどうぞ

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若手(20代、30代)の中小企業診断士に需要はあるのか?

こんにちは。中小企業診断士の森です。

私は2013年2月に、当時25歳で中小企業診断士に登録しました。
現在(2019年9月)、私は31歳になり、中小企業診断士として7年目を迎えています。

J-Net21様が公表している「データでみる中小企業診断士2016版」
によると、
50代が最も多く29.1%、次に60代(25.6%)、40代(22.9%)と
続いており、40代~60代で全体の4分の3以上を占めていることがわかります。
30代以下では約10%、20代に至っては0.6%しかいません。

この結果は企業内診断士として活動されている方も含んだ統計ですので、
本当に中小企業診断士の業務を行っている方ではもう少し変わってくるかも
しれません。
しかし、中小企業診断士の世界では30代以下は少数派、という
全体的な傾向は変わらないのではと思います。

今回は、このようなかなり少数派の若手中小企業診断士の需要について、
実体験を基にお話していきたいと思います。
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中小企業診断士の募集

【2019年5月30日 投稿】
【2024年5月16日 更新】

こんにちは。中小企業診断士の森研介です。

中小企業診断士の募集は、いつ実施されて、具体的にどんな仕事が募集されていますか?

そんな質問を受けることがあります。

この質問は、中小企業診断士を目指している方というより、中小企業診断士として登録されて間もない方からお受けします。

個人的見解ですが、中小企業診断士に登録したものの、登録前とあまり環境が変わらないので何とか環境を変えたいという方が多いのではとお見受けしています。

中小企業診断士はどんな形で募集されているのだろう。そう思ってネットで検索してもこれはと思った情報が検索されないので聞いてみようという流れではないかと思っています。

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中小企業診断士として独立を検討している

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士として独立を検討しています。
どのくらいで食べられるようになりましたか?

こんな質問を受けることがあります。

中小企業診断士は、独立できる資格ではあるが独立している方は少ない。
そんな資格です。
勉強をしている過程で、独立を少し考えたこともある。
中小企業診断士試験に合格した時に、どのようにこの資格を活かそうかと考え、
その選択肢の1つとして独立を検討した。
という方も少なくないと思います。

1中小企業診断士全体の中で独立している方は約2割

中小企業診断士の中で独立している方の割合は、2012年3月に開催されたちいさな企業未来会議第一回ワーキンググループの資料でそのデータが示されています。
そのデータによると
平成23年6月1日現在で、中小企業診断士の登録者数は、18,063人で、そのうちコンサルタント事務所(自営業者含む)が4,227人であることが分かります。
すなわち中小企業診断士の23%の方が、コンサルタントとして従事している結果となっています。

2企業内中小企業診断士の中で独立を検討している方は約3割

JーNET21のデータで見る中小企業診断士によると企業内中小企業診断士の方で独立を検討いるのは約3割であることがわかります。

J-NET21のデータを引用(http://j-net21.smrj.go.jp/know/s_hiroba/enquete/p05.html
引用開始
独立開業の意向
問15 中小企業診断士として独立開業を予定していますか。

企業内診断士の30.9%が将来、診断士としての独立開業を予定している。
独立開業の意向 (回答数構成比)
予定はない    1,683 (69.09%)
予定している   753 (30.91%)
有効回答数    2,436(100.00%)

独立開業をしない理由
問16 独立開業を予定しない理由は何ですか。(MA)

中小企業診断士として独立開業を予定しない理由は、以下のとおりである。
独立した場合の経済的不安(収入等)と現在の能力不足が上位を占めている。
独立開業をしない理由               回答数(構成比)
受注機会の確保が難しいと思うから         810(48.59)
現在のところ,自分の能力不足を感じているから   740(44.39)
収入が安定していないから             678(40.67)
現在の仕事の内容や職場環境に満足しているから   670(40.19)
現在に比べ,収入が低下するから          644(38.63)
中小企業診断士の資格取得が目的であったから    80(4.80)
中小企業診断士という職業に魅力を感じていないから 72(4.32)
個人としての責任が重たくなるから         46(2.76)
その他                      123(7.38)
有効回答者数                   1,667

引用終了

312年前に独立した中小企業診断士が、現在と独立開業前を比較すると

3-1 収入について

一番気になるのは収入だと思いますので回答します。
私は、新卒で入った会社は、上場企業(24歳~29歳)で、2社目は、地方の税理士事務所のコンサルタント会社(中小企業:29歳の時)です。
現在、私も含めて、中小企業診断士4名、社会保険労務士1名、診断士を目指す方の会社を経営しております。
その前提条件での
現在の収入は、新卒で入った会社で頂いていた給与よりも低く、
地方の税理士事務所のコンサルタント会社(中小企業)よりも高い状況です。
当然に経営者なので自分の役員報酬は自分で決められる状況なので、
未経験で中小企業診断士を目指す方を雇用せず、会社の利益を考えなければ、新卒で入った会社で頂いていた給与を超える収入は可能な状況です。

また、未経験でこの業界に入りましたので、最初は食べられるほど収入がありませんでした。
独立される方は1年半ぐらいはほとんど収入がなくても何とかなる準備をしておいた方がいいと思います。

上場企業にお勤めの方である程度の収入を得ている方に関しては、収入は低下し、不安定になる可能性は少なくないと思います。

3-2 やりがいについて

新卒で入った会社の時は、上司や仲間やお客様に恵まれて、充実した時間を過ごせていました。
仕事も楽しかったですし、多少の不満はありましたが、やりがいを感じて仕事をしていました。
現在中小企業診断士としてサラリーマン時代と全く違う仕事を行っておりますが、サラリーマン時代よりもさらに充実した人生を歩ませていただいております。

一例をあげると、
我々は社長から資金繰りはもとより、営業・労務など経営全般の相談を受けます。
信頼関係のある経営者からは、ご家族のことまで、幅広い相談を受けます。
中小企業診断士の仕事は、答えがない仕事で、唯一答えがあるとすれば、自分の選択した答えを答えと信じて結果が出るまで行動し続けることです。
こんな不安でいっぱいの仕事ですが、その不安の中で経営者の方と一緒に前に向かって進み、
お客様と一緒に成長し、そしてうまくいったときには心から「ありがとう」と感謝される仕事です。
私自身は中小企業診断士の仕事は、
仕事そのものが社会貢献と実感できるとてもやりがいのある仕事と思っています。

中小企業診断士のやりがいについては、このブログの他の記事に掲載しておりますので
ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。【中小企業診断士のやりがい】

4 独立するときは、前向きな気持ちで、成果が出るまでやり続ける決意が必要

最初は受注の確保は難しいですし、収入は減るし、安定もしませんし、個人としての責任も重くなりますが、
それでも、まったく後悔はしておりません。
私自身は、サラリーマン時代にはとても恵まれた環境で、やりがいをもって仕事ができておりましたが、
中小企業診断士として仕事をして、さらにやりがいをもって仕事ができています。

仕事がいやだ、収入が少ないといったネガティブなことからの脱却の手段としての独立は、有効な手段ではありません。
人生で達成したい目標や実現したい世の中のあるべき姿に向かって、リスクはあるけれども軌道に乗るまでやり続ける決意ができれば、独立という手段は有効に働くかもしれません。

熱い思いを持った中小企業診断士が1名でも増えることを期待しております。

中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいます。最近はスカイプで質問に対応することもしておりますのでお気軽に)。

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【中小企業診断士の仕事がない】取っても食えない?

【2018年12月24日 投稿】
【2020年6月29日 更新】

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士として登録したけど仕事がありません
と伺うことがあります。
今回はそのことについて記載したいと思います。

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中小企業診断士のノート(マンダラ手帳)

中小企業診断士の西井克己です。

中小企業診断士はどんなノートを使っていますか?
どんな本を読んでいますか?はきかれることがありますが、どんなノートを使っているかは
10年間で1-2回聞かれたことがあります。

中小企業診断士用の特別なノートがあるわけではないので、あくまで自分がということでお答えしています。

1 サラリーマン時代は大きな手帳をノート代わりに

サラリーマンの時は、A5サイズの大きい手帳をノート代わりにして使っていました。
いわゆる中性紙を用いた手帳を使っていました。

2 中小企業診断士になってから

中小企業診断士になってから、手帳とノートを使い分けている状況です。
初めてのお客様に対しては、初期のヒアリングシートはエクセルで用いて印刷して使う
リピートのお客様に関しては、パソコンをノート代わりにしている状況です。
弊社ではペーパーレス化を進めており、ノートはほとんど、用いていない状況です。
ただし、私自身手帳は、いまだに紙を使っております。

2017年からマンダラ手帳を用いており、ノートというよりも、目標に対する振り返りに使っています。

2018年の振り返り方ですが
1その年の目標はその前の年の11月末までに決めておく。
目標は、健康、仕事、経済、家庭、社会、人格、学習、遊びの項目毎に決め、
月ごとの重点計画も立案する。

2毎週振り返る
2-1手帳に自分で大事にしたいこと(西井の場合は自分でなりたい理想の経営者を年初に筆書きしている)を声を出して読む
2-2月間企画計画項に、健康、仕事、経済、家庭、社会、人格、学習、遊びの欄があるため、前の週でできた日に〇をつける。
2-3週間行動計画項に、今週の目標・役割を先週に記載しているので、その結果(〇×▲)をつける
2-4週間行動計画項を見て、先週にやり残したことがないか確認する
2-5今週の評価・感想・対策項があるので振り返りを記載する

3 今週の計画

3-1私は、月間企画計画項をカレンダー代わりに使っているので、月間企画計画項に記載されている週間の計画を週間行動計画項に転記する(転記しながら今週の計画をイメージする)
3-2週間行動計画項に、今週の目標・役割を記載する
3-3週間行動計画の下(フッター)に記載している項目を読み上げる
(例2018年11月19日の週では「運命に偶然というものはない。人は運命に偶然出会うのではなく、運命を創造するものである」)

これを毎週月曜日の朝にスターバックスで30分程度で振り返っています。
振り返りをするようになってから、仕事がたまらなくなったような気がしています。

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中小企業診断士西井克己が経営している迅技術経営(中小企業診断士4名、社会保険労務士1名)では、金沢で修業(10年ぐらい)して、故郷で支店(北陸3県を除く)を出したいという思いにも対応したいと思っていますのでご相談ください。

西井に会いたいと思っていただけた方は、北陸方面であれば土曜日に会社(金沢)でお会いできます。
関東・関西方面の方は、東京、大阪出張の際に調整をしてお会いしていますので問い合わせください
(これまで出張の際にお会いした方は10名程度いらっしゃいますのでお気軽に)。

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